第13ステージでははっきりと総合勢の脚が見えてくる。
魔の山アングリルが200kmのゴール地点だ。だれが最速であがるか。総合の行方が決まってきそうなステージとなる。
第13ステージ カベソン・デ・ラ・サル~アングリル 202.7 km

コースプロフィール photo lavuelta
203.2kmの長いステージに最後の決戦はアングリル峠となる。
超級山岳アングリル

超級山岳アングリル photo lavuelta
アングリル峠は、ブエルタに過去9回登場。2020年にはヒュー・カーシーが勝利。プリモッシュ・ログリッチは、この時、リチャル・カラパスにマイヨロホを奪われている。
最初の5kmは、8%。後半は平均15%に上昇し、ピークでは24%にも達する。標高1,558mの山頂ゴールでは、大きな差がつきそうだ。
- 1級山岳 モスケタ峠 6.3km・8.4%
- スプリントポイント ラ・ベガ
- 1級山岳 コルダル峠 5.4km・9.2%
- 超級山岳 アングリル峠 12.4km・10.3%
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スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
XDS Astana Teamのワウト・プールスは2011年にアングリルでステージ優勝している。実に14年も前。

UAE Team Emirates – XRGのジェイ・ヴァインは山岳ポイントを稼げるか。

セップ・クスが今日も鍵を握ってくるだろうか。

Decathlon AG2R La Mondiale Teamのフェリックス・ガルは総合5位。

Red Bull – BORA – hansgroheのジュリオ・ペリツァーリは総合10位の2分44秒遅れ。

スタート時点の4賞ジャージは
- 総合 ヨナス・ヴィンゲゴー Team Visma | Lease a Bike
- ポイント賞 マッズ・ピーダスン Lidl – Trek
- 山岳賞 ジェイ・ヴァイン UAE Team Emirates – XRG
- 新人賞 ジュリオ・ペリツァーリ Red Bull – BORA – hansgrohe
DNSは
- ベン・オコナー Team Jayco AlUla 第10ステージの落車の影響
- アーチー・ライアン EF Education-EasyPost 落車の影響

オフィシャルスタート。
25人の逃げ

残り67.1km。ここまでのav49.1kmと爆速。タイム差は3分8秒差。
1級山岳 モスケタ峠 6.3km・8.4%

先頭は1級山岳に。まだタイム差は3分43秒ある。

集団はQ36.5 Pro Cycling Teamが引いている。トム・ピドコックは激坂は登れるのだろうか。ジョアン・アルメイダとは6秒差。

先頭は INEOS Grenadiersのボブ・ユンゲルスが引いて絞っている。

マッズ・ピーダスンが切れてしまった。これは仕方ないか。

ボブ・ユンゲルスの引きで先頭は5人に。マッズ・ピーダスンが12秒遅れ。

おおっ、XDS Astana Teamのニコラス・ヴィノクロフがトップ通過。
- ニコラス・ヴィノクロフ XDS Astana Team 10ポイント
- ボブ・ユンゲルス INEOS Grenadiers 6ポイント
- アントニオ・ティベッリ Bahrain Victorious 4ポイント
- ジャンマルコ・ガロフォリ Soudal – Quick Step 2ポイント
- ジェフェルソン・セペダエルナンデス Movistar Team 1ポイント

マッズ・ピーダスンは下りですぐに追いつく。これはスプリントポイントは確実に取れる。

あ~、ワンコが椅子を引き連れて飛び出してきた!
スプリントポイント ラ・ベガ

ここマッズ・ピーダスンがトップ通過で20ポイント獲得。ポイント賞を確実なものにしていく。
1級山岳 コルダル峠 5.4km・9.2%

先頭は4人。アントニオ・ティベッリはパンクで遅れてしまった。
- ニコラス・ヴィノクロフ XDS Astana Team
- ボブ・ユンゲルス INEOS Grenadiers
- ジャンマルコ・ガロフォリ Soudal – Quick Step
- ジェフェルソン・セペダエルナンデス Movistar Team

ここも急な登りだ。

残り26.4kmで集団と3分46秒差。

アントニオ・ティベッリは、Intermarché – Wantyのヒューブ・アーツと走っている。

アントニオ・ティベッリは、マッズ・ピーダスンを抜いていく。ヒューブ・アーツはきれた。

アントニオ・ティベッリは、先頭からきれたジャンマルコ・ガロフォリを抜いていく。

先頭は3人に。

フアン・アユソーは集団から脱落。

ニコラス・ヴィノクロフがトップ通過。
- ニコラス・ヴィノクロフ XDS Astana Team 10ポイント・6秒
- ボブ・ユンゲルス INEOS Grenadiers 6ポイント・4秒
- ジェフェルソン・セペダエルナンデス Movistar Team 4ポイント・2秒
- アントニオ・ティベッリ Bahrain Victorious 2ポイント

Soudal – Quick Stepのミケル・ランダが遅れた。

なんとアントニオ・ティベッリがガードレールに。

下に落ちたり、ガードレールの支柱に当たったりはしていない様子。

すぐにバイク交換。

あ~、しかし、これでアントニオ・ティベッリの勝利はなくなった。
超級山岳 アングリル峠 12.4km・10.3%

あっと、またデモだ。

警官と激しくやりあっている。

先頭は20秒程度足止め。これは痛い。

集団はジェイ・ヴァインが引いている。タイム差は2分20秒。

ジェイ・ヴァインの引きが速い。もう1分54秒差に。

先頭からMovistar Teamのジェフェルソン・セペダエルナンデスが切れた。

今度はUAE Team Emirates – XRGのイヴォ・オリヴェイラか。

残り9.3kmで1分22秒では厳しい。

オヤジさんは、この息子の活躍をどうみてるだろうか。

ボブ・ユンゲルスがニコラス・ヴィノクロフの肩を押している。足に痛みがあるのだろうか。

ジェフェルソン・セペダエルナンデスがジェイ・ヴァインに捕まる。あと二人だけだ。

あ~16%勾配でニコラス・ヴィノクロフが切れた。

集団けん引していたジェイ・ヴァインも仕事終了。

あら、Red Bull – BORA – hansgroheのジュリオ・ペリツァーリが切れた。

UAE Team Emirates – XRGのフェリックス・グロスチャートナーがジョアン・アルメイダを引く。

フェリックス・ガルがきれそうだ。

ジョアン・アルメイダ、セップ・クス、ヨナス・ヴィンゲゴー、ジェイ・ヒンドリーのみ。

ボブ・ユンゲルスに迫る。

ボブ・ユンゲルスが抜かれていく。

ジョアン・アルメイダがずっと引いている。ここはセップ・クスに引かせるべきでは。

あら~。ジョアン・アルメイダの引きにセップ・クスもジェイ・ヒンドリーも耐えられなかった。

ジョアン・アルメイダとヨナス・ヴィンゲゴーの一騎打ちだ。ただ、ヨナス・ヴィンゲゴーは切れることはないだろう。

残り3.4km。最後に抜かれるか~。

トム・ピドコックは先頭から1分7秒差。

19%勾配。ジェイ・ヒンドリーは35秒離れた。

残り2km。ジョアン・アルメイダはアタックを警戒している。

残り1.2kmに。

残りわずかだ。

残り300m。ジョアン・アルメイダのスピードがさらに上がる。

下っているし、狭い。

さらに加速。

残り50mを切った。

ジョアン・アルメイダが少しも譲らずゴール!

ヨナス・ヴィンゲゴーが祝福する。これだけのペースで走られては、ヨナス・ヴィンゲゴーといえども逆襲が怖かったのでは。あまりにも凄いペースだった。ジョアン・アルメイダは今シーズンの11勝目だ。

フェリックス・ガルは5位。

ジュリオ・ペリツァーリは6位。

INEOS Grenadiersのエガン・ベルナルは16位。
リザルト

優勝したUAE Team Emirates – XRGのジョアン・アルメイダ
私たちは決して諦めない。本当に特別なレースだ。信じられない。チームメイトに感謝したい。今日は彼らが鍵だった。急勾配セクションの下から自分のペースで走ろうとしたが、ヨナスがずっと私の後ろにつけていた。
最後の1kmは本当に限界だったけど、それは二人ともそうだったと思う。彼のアタックを待っていたので、フィニッシュで追い抜かれるのではないかと心配していた。
幸いにも2年前のフィニッシュを覚えていたので、最終コーナーを一番乗りで通過しなければいけないことは分かっていた。追い抜くのは難しいですからね。素晴らしい一日だった。

4位 Team Visma | Lease a Bikeのセップ・クス

5位 Decathlon AG2R La Mondiale Teamのフェリックス・ガル

7位 Q36.5 Pro Cycling Teamのトム・ピドコック
これは本当にタフな登りだ。正しいリズムを見つけることが重要で、それがうまくいかなければ罰せられる。登り始めは大丈夫だと感じていたけれど、頂上までそのペースを維持するのは無理だとも思っていた。
最終的に1分16秒失いました。
結局、前の選手はみんな少し遅れてしまった。私は自分のペースで走り続けたけど、リズムに乗らないとこの上りは難しかった。
さて、この1日をどう振り返っているのだろうか?
悪くはなかったし、それほどタイムロスもなかった。もちろん、もっと前でゴールしたかったが、でも、現実的なことも考えないとね。今回のブエルタでは、すでにいくつかの個人的な “パワー記録 “を更新しているんだ。
第1ステージ リザルト
総合

ステージ2位 ヨナス・ヴィンゲゴー
複雑な心境だ。今日は本当に勝ちたかった。でも正直なところ、ジョアンが勝って当然だった。彼は信じられないほど強かった。自分にできることはやったが、少し残念だ。
コルダル峠で、すでにUAE Team Emirates – XRGが引いてましたね。
あそこで、ジョアンと彼のチームはステージ優勝を狙っているのがわかった。ところで僕のチームもそうだった。僕が完走できなかったのは、彼らにとって残念だった。家族にもね。
クラス別ではまだ46秒アルメイダをリードしている。でも、優勝したかったという思いが残っている。このような特別な登りは、誰もが応援したくなるものだ。

ポイント賞
山岳賞
新人賞



コメント
ディーゼルエンジンのアルメイダ、つよい!
またしてもUAEが勝利を積み重ねましたね(・∀・)
アルメイダが勝ちきったのは、ヴァインのジャージへの大きなアシストにもなりましたね(ピーダスンにとってもありがたいアルメイダの勝利でもある)
ステージリザルト表がブリテンのコピペになってます(・・;)
ジョアン・アルメイダ凄すぎましたね。残り6kmからずっと先頭。ヨナス・ヴィンゲゴーも勝ちたいと言ってたのに前に出る気配もなかった。
登りの強さは相当なものになってますね。ポイント賞はマッズ・ピーダスンで決まりそうですね。中間スプリントを狙えるスプリンターは他にはいない。疲れ知らず。
リザルトチェックありがとうございます。アングリル中々、ステージリザルトが28位までしかでなくて、新人賞と共に待ってました。待った挙句にブリテンを貼り付けるとは~。
いつもながらありがとうございます