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2025 アムステルゴールドレース ゴールはまさかの結末に!

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Photo credit: saigneurdeguerre on VisualHunt
この記事は約17分で読めます。

アムステルゴールドレースは、1966年から始まり今年で59回目を迎える。Amstel Gold Race(1.UWT)

フレッシュ・ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュとあわせてアルデンヌクラシックと呼ばれる。

アムステルゴールドというのはメインスポンサーのアムステルビールのブランド名。サポートカーにはしっかりと、アムステルビールの名前が入っている。

公式サイト閲覧には、オンランインで酒を売ってあるので生年月日の入力が必要。

 

過去の優勝者

  • 2024   トム・ピドコック
  • 2023  タデイ・ポガチャル
  • 2022   ミハウ・クフィアトコフスキ
  • 2021 ワウト・ファンアールト
  • 2019 マチュー・ファンデルプール
  • 2018 ミケル・ヴァルグレン
  • 2017 フィリップ・ジルベール
  • 2016 エンリコ・ガスパロット
  • 2015 ミハウ・クフィアトコフスキ
  • 2014 フィリップ・ジルベール

 

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マーストリヒト~ベルグ・エン・テルブレイト 255.9km

コースマップ photo amstel

 

スタート地点は、マーストリヒト市場から。コースマップにあるように、黒いパート、赤いパート、黄色いパートの周回を回る。

2013年以降、アムステルゴールドレースはフォルケンブルグ カウベルグの頂点でフィニッシュすることはなくなっていたが、今年復活する。

スタートから、110kmまでは昨年と同じコースを走る。

 

コースプロフィール photo amstel

 

レースの特徴は、33か所の登りの連続。短いけれど、これを生き残ったライダーによる決勝戦となる。さて、誰が最後まで残るのか。

 

  1. Maasberg (0.3km・5.1%)  
  2. Adsteeg (0.7km・4.7%) 
  3. Bergseweg (0.8km・3.3%) 
  4. Korenweg (0.9km・5.7%) 
  5. Nijswillerweg (0.8km・3.4%km) 
  6. Rijksweg N278 (1km・4.4%) 
  7. Wolfsberg (0.3 km・7.7%) 
  8. Loorberg (1.2 km・5.7%) 
  9. Schweibergerweg (2.3 km ・4.6%) 
  10. Camerig (3.7 km・4.2%) 
  11. Drielandenpunt (3 km・3.8%)  
  12. Gemmenich (0.9 km・6%)  
  13. Vijlenerbos (1.4 km・5.5%) 
  14. Erperheide (2.4 km・4.7%)  
  15. Gulperberg (0.5 km・9.8%)  
  16. Plettenberg (1 km・3.5%) 
  17. Eyserweg (2 km・4,.%) 
  18. St. Remigiusstraat (1.4 km・5.2%) 
  19. Vrakelberg (0.5 km・7.6%)  
  20. Sibbergrubbe (1.8 km・4%)
  21. カウベルグ (0.8 km・6.6%)  
  22. 残り2周
  23. Geulhemmerberg (0.7 km ・6.6%)  
  24. Bemelerberg (1 km・ 4.4%) 
  25. Loorberg (1.4 km・ 5.3%) 
  26. Gulperbergweg (0,9 km・5.5%) 
  27. Kruisberg (0,7 km・7.3%) 
  28. Eyserbosweg (1.1 km・7.6%) 
  29. Fromberg (1.7 km・3.8%)  
  30. Keutenberg (1.6 km・5.2%) 
  31. Cauberg (0.8 km・6.6%)  
  32. 残り1周
  33. Geulhemmerberg (0.7 km・6.6%)  
  34. Bemelerberg (1 km・4.4%)  
  35. カウベルグ (0.6 km・6.7%)

 

注目のライダーは

  • Q36.5 Pro Cycling Team トム・ピドコック
  • Tudor Pro Cycling Team マルク・ヒルシ、ジュリアン・アラフリップ
  • Team Visma | Lease a Bike ワウト・ファンアールト、ティシュ・ベノート、ディラン・ファンバーレ、ベン・トゥレット
  • XDS Astana Team クレマン・ヴァントゥリーニ、シモーネ・ヴィラスコ
  • UAE Team Emirates – XRG タデイ・ポガチャル、ティム・ウェレンス、ヨナタン・ナルバエス、ブランドン・マクナリティティ、パヴェル・シヴァコフ
  • Team Picnic PostNL ワレン・バルギル、フランク・ファン・デン・ブルック
  • Team Jayco AlUla マイケル・マシューズ、マウロ・シュミット、ベン・オコナー
  • Soudal Quick-Step レムコ・エヴェネプール
  • Red Bull – BORA – hansgrohe マキシム・ファンジルス、フィンフィッシャー・ブラック
  • Movistar Team ルーベン・ゲレイロ
  • Lidl – Trek ティボー・ネイス、アンドレア・バジオーリ、マティアス・スケルモースイェンセン
  • Intermarché – Wanty ゲオルク・ツィンマーマン
  • INEOS Grenadiers オマール・フライレ、マグナス・シェフィールド
  • Groupama – FDJ ヴァランタン・マデュアス、レミ・カヴァニャ
  • EF Education – EasyPost ベン・ヒーリー、ニールソン・ポーレス
  • Decathlon AG2R La Mondiale Team オリバー・ネーセン
  • Cofidis ディラン・トゥーンズ、アレクサンデル・アランブル
  • Bahrain – Victorious ペッリョ・ビルバオ、サンティアゴ・ブイトラゴ、フレッド・ライト
  • Arkéa – B&B Hotels ケヴィン・ヴォークリン
  • Alpecin – Deceuninck ジャンニ・フェルメルシュ、クイントン・ヘルマンス
  • Uno-X Mobility アンドレアス・レックネスン
  • Lotto 
  • Israel – Premier Tech ジョセフ・ブラックモア
  • Team TotalEnergies アントニー・テュルジス

 

スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

タデイ・ポガチャルのコメント

月曜日のルーベ後の目覚めは、ヒルクライム後の目覚めとは少し違っていた。しかし、今日に向けての準備はできていると感じている。

この一週間はあまりトレーニングをしていなかったが、回復に集中していた。今週、やりすぎたのか、やり足りなかったのか、すぐにわかるだろう。

ブランバンツ・パイルのレムコ・エヴェネプールに感銘を受けたかって?   いや、予想していたし、こういうレベルで戻ってくると思っていた。

 

レムコ・エヴェネプールのコメント

幸運なことに、スタートはそれほど難しくないので、少しゆっくり出来るだろう。ついていけるので、決勝では足が元気でいられるといいなと思う。

しかし、今日は別格だ。ベストを尽くし、最高の結果を出す必要がある。私は自分が優勝候補だとは思っていないが、むしろ2列目に位置すると考えている。

 

トム・ピドコックのコメント

高地トレーニングを終えてすぐに頂上に到達することに焦点を当てたわけではない。ブランバンツ・パイルでは自分がどんどん良くなっているのを感じた。

 

ワウト・ファンアールトのコメント

今年のアムステルゴールドレースでは、新たにカウベルグが決勝に復帰しますが?

レース自体にとって良いこと。 カウベルグはこのレースの象徴的な存在だ。最終戦で再び登るという決断は確かに理解できまる。それが私にとって有利になるかどうかはまだ分からない。

当時は決勝を楽にしたのは、決勝で爆発的な展開を早めるためだった。今はもうそんな必要はない。カウベルグがそこにいようがいまいが…遠くからレースが繰り広げられるだろう。

今日のスプリントに自信がありますか?

いい質問だね(笑

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタート。

 

レムコ・エヴェネプールは何か調整。

 

ワウト・ファンアールトはカメラに笑顔を向けて集団に。

 

8人の逃げ

8人が逃げている。

  1. ミヘル・ヘスマン Movistar Team
  2. レミ・カヴァニャ  Groupama – FDJ
  3. ロバート・スタナード Bahrain Victorious
  4. エミール・フェルストリンゲ  Alpecin-Deceuninck
  5. セドリック・ブーレンス Lotto
  6. ジェラド・ドリズナー Lotto
  7. ハートハイス・デ・フリース  Unibet-Tietema Rockets
  8. イェル・ヨハニンク Unibet-Tietema Rockets

 

残り83.8kmで先頭は4人に。

  1. ミヘル・ヘスマン Movistar Team
  2. レミ・カヴァニャ  Groupama – FDJ
  3. セドリック・ブーレンス Lotto
  4. イェル・ヨハニンク Unibet-Tietema Rockets

 

残り2周

残り2周に。タデイ・ポガチャルとレムコ・エヴェネプールは並んでいる。

 

UAE Team Emirates – XRGのヨナタン・ナルバエスがリタイヤ。落車の影響だ。

 

先頭からセドリック・ブーレンスが切れた。

 

残り70kmでミヘル・ヘスマンが単独に。

 

Bemelerberg (1 km・ 4.4%) 

タイム差表示は出ない。集団は後ろだ。この後、ミヘル・ヘスマンは捕まる。

 

集団は INEOS GrenadiersとLidl – Trekが引いている。

 

UAE Team Emirates – XRGのパヴェル・シヴァコフが引き出した。これはタデイ・ポガチャルの発射準備なのか。

 

残り57km。EF Education-EasyPostが上がってきた。ベン・ヒーリーもUAE Team Emirates – XRGと同じように狙っている。

 

ベン・ヒーリーが先か、タデイ・ポガチャルのアタックが先か。

 

Cofidisのアレクサンデル・アランブルは切れてしまった。

 

残り52.3km。Team Jayco AlUlaのマウロ・シュミットも先頭に。

 

Gulperbergweg (0,9 km・5.5%) 

きた!  ジュリアン・アラフリップのアタック!

 

すかさずタデイ・ポガチャルが反応。

 

これは抜け出すぞ。

 

決まった。世界王者コンビだ。

 

残り44.7kmで9秒のリード。後ろはベン・ヒーリーだ。

 

Kruisberg (0,7 km・7.3%) 

2人はクライスベルグに。

 

あら~、先頭交代してタデイ・ポガチャルがシッティングでジュリアン・アラフリップを引き離してしまった。

 

ジュリアン・アラフリップはついていけない。

 

ジュリアン・アラフリップは集団に。

 

残り40.3km。16秒と開く。後ろはレムコ・エヴェネプールが集団の先頭に立っている。

 

集団はレムコに変わってイラン・ファンワイルダーが引く。

 

残り38.6km。30秒とタイム差は変わらない。

 

残り36km。イラン・ファンワイルダーの全開の引きでも28秒差と変わらない。

 

追走は17人。

 

Keutenberg (1.6 km・5.2%) 

33秒差。

 

イラン・ファンワイルダーが切れて、レムコが先頭に。後ろはトム・ピドコック。

 

レムコが頂上まで引いたあとに、Lidl – Trekのマティアス・スケルモースイェンセンがアタック!

 

これは抜け出した。問題は単独でタデイ・ポガチャルまで届くかだ。

 

25秒差。時折後ろを見ている。レムコにきて貰いたいのでは。

 

集団はティシュ・ベノートが引く。もう40秒差だ。

 

レムコがアタック!

 

マウロ・シュミットが反応。

 

これはいけるか。しかし、集団も逃がさない。

 

一旦捕まったレムコが再度アタック!

 

レムコが迫る。

 

すぐにマティアス・スケルモースイェンセンを捕まえた。

 

22秒差だ。

 

Cauberg (0.8 km・6.6%)  

これは追いつくと面白いことになる。

 

17秒まで迫られてきた。

 

残り1周

タデイ・ポガチャルは、12秒差で通過。

 

集団はトム・ピドコックが引く。しかし、タイム差は48秒と開いている。

 

残り14.7kmで22秒差と開いた。レムコが追いつかないのか?

 

ベン・ヒーリーが抜け出しをはかる。自分史上最高の足に近づいていると言っていたけれど。

 

前に小さくタデイ・ポガチャルが見えてきた。

 

残り11.3km。タイム差は10秒に。

 

Bemelerberg (1 km・4.4%)  

追いつけばゴール勝負だ。

 

2人が見えてきた。

 

残り9km。タデイ・ポガチャルは何度も後ろを振り返る。

 

残り8kmでついに追いついた。

 

これは3人の勝負だ。

 

後続は53秒離れている。

 

ベン・ヒーリーは集団から逃げ切れない。

 

残り5.5km。

 

カウベルグ (0.6 km・6.7%)

さあ、カウベルグ勝負だ。

 

残り2.2km。レムコが先頭。

 

残り1.9km。まだ、レムコが前だ。

 

ここでマティアス・スケルモースイェンセンが前に。

 

残り1.1km。後続は32秒差なので大丈夫。後ろにマチューはいない。

 

完全にレムコが先頭に出されている。

 

もう500mをきった。

 

タデイ・ポガチャルは絶好の位置か。はたまたマティアス・スケルモースイェンセンか。

 

さあ、レムコがスプリント開始。ブランバンツ・パイルの再現となるか。

 

レムコがもがく。

 

タデイ・ポガチャルが並んできた。

 

レムコは足を止めてしまった。勝ったのは誰だ?

 

あ~、マティアス・スケルモースイェンセンだ!

 

この差だ。

 

レムコはゴール手前で負けを悟っている。

 

Lidl – Trekは大喜びだ。

 

タデイ・ポガチャルは方程式が崩れてしまった。ジュリアン・アラフリップのアタックに反応して飛び出したまでは良かったけれど、単独となるのが早すぎたか。

アルデンヌクラシック3連勝という離れ業はできなくなった。狙うは残り2戦となる。

 

リザルト

優勝したLidl – Trekのマティアス・スケルモースイェンセン

完全に疲れ果てていた。レムコには、体力がないので登りでは彼に頼むように言い続けた。本当に限界で、表彰台を目指して走っていた。

表彰台さえあれば十分だから。集団を追ってスプリントし、ベストな結果を目指したかったんだ。実際、足がつったり、止まったりするかもしれないと思っていた。

風が左から吹いていたので、道路の右側に隙間を作ろうとしたが、レムコとポガチャルも右に行ってしまったので、左に行かざるを得なかった。何が起こったのか全く分からない。

これは本当に大きな意味がある。今シーズンは不運に見舞われ、精神的にとても辛かった。ちょうど1ヶ月ほど前に祖父を亡くしたので、彼に勝利を捧げたかったんだ。

 

2位 UAE Team Emirates – XRGのタデイ・ポガチャル

 

3位 Soudal – Quick Stepのレムコ・エヴェネプール

 

アムステルビールを誰も飲まない。

 

と、思ったらタデイ・ポガチャルは全部飲んだ。

Rnk Rider Team UCI Time
1
 SKJELMOSE Mattias
Lidl – Trek 500 5:49:58
2
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates – XRG 400 ,,
3
 EVENEPOEL Remco
Soudal Quick-Step 325 ,,
4
 VAN AERT Wout
Team Visma | Lease a Bike 275 0:34
5
 MATTHEWS Michael
Team Jayco AlUla 225 ,,
6
 BARRÉ Louis
Intermarché – Wanty 175 ,,
7
 GRÉGOIRE Romain
Groupama – FDJ 150 ,,
8
 BENOOT Tiesj
Team Visma | Lease a Bike 125 ,,
9
 PIDCOCK Thomas
Q36.5 Pro Cycling Team 100 ,,
10
 HEALY Ben
EF Education – EasyPost 85 ,,
11
 MCNULTY Brandon
UAE Team Emirates – XRG 70 ,,
12
 NYS Thibau
Lidl – Trek 60 0:49
13
 POWLESS Neilson
EF Education – EasyPost 50 ,,
14
 BLACKMORE Joseph
Israel – Premier Tech 40 0:52
15
 SCHMID Mauro
Team Jayco AlUla 35 1:25
16
 HERMANS Quinten
Alpecin – Deceuninck 30 1:33
17
 LUTSENKO Alexey
Israel – Premier Tech 30 3:32
18
 KAMP Alexander
Intermarché – Wanty 30 3:36
19
 MADOUAS Valentin
Groupama – FDJ 30 ,,
20
 ALAPHILIPPE Julian
Tudor Pro Cycling Team 30 ,,
21
 TULETT Ben
Team Visma | Lease a Bike 20 ,,
22
 VALTER Attila
Team Visma | Lease a Bike 20 ,,
23
 DELETTRE Alexandre
Team TotalEnergies 20 ,,
24
 BURGAUDEAU Mathieu
Team TotalEnergies 20 ,,
25
 BILBAO Pello
Bahrain – Victorious 20 ,,
26
 VAN DEN BROEK Frank
Team Picnic PostNL 20 ,,
27
 FORMOLO Davide
Movistar Team 20 ,,
28
 LEKNESSUND Andreas
Uno-X Mobility 20 ,,
29
 BUITRAGO Santiago
Bahrain – Victorious 20 3:58
30
 BARGUIL Warren
Team Picnic PostNL 20 4:02

 

コメント

  1. 神戸を往復60km以上を8時間で走った男 より:

    レムコvsスケルモースイェンセンvsポガチャルの戦いは見ごたえがありましたね
    レムコなぜ足を止めてしまったのでしょうか??

    • ちゃん より:

      さすがに、落車、集団復帰、ポガチャルへの追走で足を使っており、最後は早すぎるスプリント発射に加えて、向かい風。タデイ・ポガチャルに並ばれた時点で、あきらめモードになってましたね。

      落車がなければ、結果は変わっていたかもしれませんね。次に期待大です!

  2. 神戸を往復60km以上を8時間で走った男 より:

    そうですねぇ
    落車がなければレムコは勝てたでしょうに残念です…次のレースに期待です!

  3. 神戸を往復60km以上を8時間で走った男 より:

    それにしてもポガチャルに勝ってしまうなんてすごいですねぇ

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