2024 ブレーデネ・コクサイデ・クラシック　　風のワンデーレースを勝ち取ったのは?

ベルギーのセミクラシック、ブレーデネ・コクサイデ・クラシック。Bredene Koksijde Classic(1.Pro)

ミラノ～サンレモの前日ということもあり、有力ライダーはイタリアに集結している。UCI ProSeriesのレースで、8つのワールドチームが参加。

 

過去の優勝者は

 

ブレーデネ～コクサイデ　201.2km

 

昨年よりも、10km距離は増えている。最後の登りからゴールまでは90km。

名前の通りブレーデネをスタートし、コクサイデにゴールする。ハンドザーメではゴールせずコクサイデでゴールすることが2024年まで決定している。

風と石畳、そして中間には登りが登場するが距離は短く難易度は高くない。最後はコクサイデで11kmのローカルラップを3周走ってゴール。

最後の40kmは平坦なので、スプリントで決着となる。ここで最も大変なのは風だ。

 

1. 山岳　Baneberg
2. 山岳　Monteberg
3. 山岳　ケンメルベルグ  1.1km・6.6%
4. 山岳　Baneberg
5. 山岳　ケンメルベルグ  1.1km・6.6%
6. 山岳　Poperingestraat
7. 山岳　Beauvoordestraat

 

• Intermarché – Wanty　ヘルベン・タイッセン
• Soudal Quick-Step　イヴ・ランパールト、ヨルディ・ワルロップ
• UAE Team Emirates　アルパロホセ・ホッジ、ニルス・ポリッツ、アントニオ・モルガド
• Team dsm-firmenich PostNL　ジョン・デゲンコルプ
• Team Jayco AlUla　ディラン・フルーネウェーヘン
• Alpecin – Deceuninck　
• Arkéa – B&B Hotels　アモリ・カピオ、ルーカ・モッツァート
• Lidl – Trek　シモーネ・コンソンニ
• Lotto Dstny　アルノー・デリー
• Israel – Premier Tech　パスカル・アッカーマン
• Uno-X Mobility　
• TotalEnergies　アントニー・テュルジス、ドリス・ファンゲステル
• Q36.5 Pro Cycling Team　マッテオ・モスケッティ
• Tudor Pro Cycling Team　アーヴィッド・デクレイン

 

スタート前

Intermarché – Wantyのヘルベン・タイッセンのコメント

最初のグループに入るには、幸運と良い脚が必要だ。今日は昨日の落車もありスプリントのことを考えていない。

 

 

Team Jayco AlUlaのディラン・フルーネウェーヘンのコメント

今日は大混乱になるだろう。うまくいけば、ケンメルベルクを生き延びて、勝利に向けてスプリントすることができる。

 

 

Lotto Dstnyのアルノー・デリーのコメント

風があると難しいレースになるだろう。適切なグループに所属することが重要になる。勝利を目指して参加してみたい。

 

Tudor Pro Cycling Teamのアーヴィッド・デクレインのコメント

パリ〜ニースの後、完全に体調が整わなかった。今は少し体調が良くなった。今日は十分に参加できると思う。

風が吹いている。丘がどうなるか興味がある。でも、特にデ・モレンでの決勝では風が最も強くなると思う。ゴールまで大集団が走ることはないだろう。

 

少し雨が降る中スタート。

 

6人の逃げ

残り143kmから6人が逃げている。

1.  HAEST Jasper (VolkerWessels Cycling Team)
2.  VERWILT Mauro (Tarteletto – Isorex)
3.  MILAN Matteo (Lidl – Trek)
4.  イェンス・レインダース (Bingoal WB)
5. アブラム・ストックマン(TDT – Unibet Cycling Team)
6.  KROONEN Max (VolkerWessels Cycling Team)

 

山岳　ケンメルベルグ  1.1km・6.6%

先頭は石畳の登りに。

 

集団も登りでばらける。Lotto Dstnyのアルノー・デリーが3番手。

 

アルノー・デリーは集団の先頭で追う。

 

残り110km。先頭まで19秒と迫る。集団はかなり小さい。

 

先頭の後ろに集団が見えてくる。

 

先頭に登りに。

 

先頭は5人に。

 

集団は、後ろから合流して大集団に戻る。ペースを落とし、またタイム差が広がっていく。

 

集団からSoudal – Quick Stepのペパイン・ラインデリンクが単独アタック。

 

山岳　ケンメルベルグ  1.1km・6.6%

アルノー・デリーが集団先頭で飛ばす。

 

アルノー・デリーが先頭でクリアー。これはアシストの仕事では。

 

ペパイン・ラインデリンクは、単独で先頭を追っている。草むらの中を走っている場面も映ったけれど、オーバーランしたのかな。

 

ペパイン・ラインデリンクの後ろに小さくなった集団が見えてくる。

 

ペパイン・ラインデリンクは、集団に捕まる。

 

集団は3分割されている。

 

先頭は41秒差。最後尾は、イェンス・レインダース。

 

集団から、UAE Team Emiratesのニルス・ポリッツがアタック。

 

すぐに二人がジョイン。

 

だけど、集団は逃がすつもりはないようだ。

 

やはり、ニルス・ポリッツは捕まる。

 

逃げも、このペースアップで捕まってしまう。

 

集団がまた割れた。

 

集団の中ほどで落車。

•  バティスト・プランカールト (Intermarché – Wanty)
•  ワレ・ヴァンヘルヴェ (Soudal Quick-Step)
•  MILAN Matteo (Lidl – Trek)
•  ディラン・フルーネウェーヘン (Team Jayco AlUla)
•  GIDDINGS Joshua (Lotto Dstny)

 

落車と風により、集団は3分割。

 

先頭の人数は30人ほど。

 

先頭には、Lotto Dstnyから3人。アルノー・デリーに、ブレント・ファンムール、マタイス・パーシェンス。

 

UAE Team Emiratesのニルス・ポリッツは、先頭からさらにペースをあげる。

 

先頭集団最後尾は、Team dsm-firmenich PostNLのジョン・デゲンコルプ。

 

Intermarché – Wantyのヘルベン・タイッセンも先頭にいる。

 

残り59.5km。先頭は石畳の上を爆走する。アシストが二人いるのにアルノー・デリーは、何故か先頭を引きまくる。

 

先頭集団の中で、アルノー・デリーとLidl – Trekのシモーネ・コンソンニが話している。

 

第2集団の先頭には、Soudal – Quick Stepのイヴ・ランパールトがいる。

 

第2集団との差は25秒に。ハイペースを続けられないか。

 

ニルス・ポリッツが、またアタック。

 

Lidl – Trekのマティアス・ヴァチェクが追いつく。

 

しかし、集団から抜け出すことはできない。

 

風で後続はバラバラに。

 

先頭も風で割れてしまう。アルノー・デリーがブリッジをかける。追いついたけど、足の使い過ぎだ。

 

先頭の人数が減ってくる。

 

先頭は14人。

 

アルノー・デリーは、ペースをあげろと言っている。

 

アルノー・デリーは、単独で前にでる。なんとしても、このグループで逃げ切りたいのだ。

 

先頭は20人に。Soudal – Quick Stepのポール・マグニエもいる。

 

残り3周

コクサイデの周回コースに入った。最後尾は前年優勝のヘルベン・タイッセン。チームメイト二人に先頭交代をまかせて足をためている。

 

小さなドリンクを二人くらい飲んでいる。右は、Israel – Premier Techのユーゴ・オフステテール。

 

第2集団が追いついてきた。

 

残り26.9kmでつながってしまった。

 

Lidl – Trekのオット・フェルハードがアタック。

 

単独なので、後ろはあまり必死に追ってこない。

 

ディラン・フルーネウェーヘンも、これでスプリントに参加できるか。

 

残り2周

オット・フェルハードは、10秒のリードで残り2周に。

 

オット・フェルハードは捕まった。

 

集団先頭はIntermarché – Wanty。残り16.1km。

 

Tudor Pro Cycling Teamのアーヴィッド・デクレインは、バイク交換。

 

TDT – Unibet Cycling Teamの攻撃。

 

残り1周

残り1周に。

 

ニルス・ポリッツが、道路の反対側を使ってアタック。

 

ニルス・ポリッツは、スプリンターチームのアシストに張りつかれている。

 

それでも、Lidl – Trekのダン・フールなどが先頭交代に。先頭はイヴ・ランパールトだ。

 

リードは5秒しかない。パトリック・エディは、先頭交代を拒否。当然、後ろのヘルベン・タイッセンのための押さえだ。

 

5人の中にIntermarché – Wantyのパトリック・エディがいるので回らない。

 

残り3.6kmでイヴ・ランパールトがアタック!

 

イヴ・ランパールトは、Team dsm-firmenich PostNLのパトリック・エディにひけよと。

 

イヴ・ランパールトは、引くしかない。パトリック・エディは、抑えだ。

 

残り1.9km。イヴ・ランパールトは、あきらめた。

 

残り1.5kmでイヴ・ランパールトは、捕まる。

 

ここでAlpecin-Deceuninckのラモン・シンケルダムがスパート。

 

スプリンターチームにかなうか。

 

ラモン・シンケルダムが、先頭で曲がってきたが、後ろでは落車が。Arkéa – B&B Hotelsのアモリ・カピオと、Lotto Dstnyのライオネル・タミニオー。

 

先頭はTeam Jayco AlUlaのディラン・フルーネウェーヘンだ。

 

ディラン・フルーネウェーヘンの後ろは、Arkéa – B&B Hotelsのルーカ・モッツァート。

 

Intermarché – Wantyのヘルベン・タイッセンも上がってくる。

 

ルーカ・モッツァートがディラン・フルーネウェーヘンをまくりに入る。

 

後ろからアルノー・デリーもくるが遅いか。

 

ルーカ・モッツァートとディラン・フルーネウェーヘンがゴールでハンドルを投げた!

 

勝ったのはどっちだ。

 

勝ったのは、ルーカ・モッツァートだ!

 

ルーカ・モッツァートは、見事にディラン・フルーネウェーヘンをまくってみせた。

 

ルーカ・モッツァートは、2023年にB&B Hotels – KTMの解散にともない移籍してきた。

Team Arkéa Samsicに移籍してから3勝目をあげている。

ディラン・フルーネウェーヘンは、少しスプリント開始が速かったのは悔やまれるところだ。

 

リザルト

ルーカ・モッツァートのコメントは後ほど追加予定

 

2位のディラン・フルーネウェーヘンのコメント

タフな1日だった。特にヒルゾーンはタフになるとわかっていた。あそこはうまく乗り切った。そして最悪のタイミングで転倒してしまった。第4グループのどこかにいた。その後はグループからグループへ、少しずつ順位を上げていった。最終的には、前に戻れたことを喜ばないとね。

彼は自分のスプリントにはあまり満足していない。とても力強いスプリントをしたけれど、スタートが少し早すぎて勝てなかった。脚はとても良かった。あのような状況になったら、最後まで走りきりたいものだ。

言い訳がましいけど、ギアをシフトしたいときにバイクが反応しなかったんだ。クラッシュがあって、Arkéa – B&B Hotelsが右側に来たんだ。私は思った。

僕はよくロングスプリントをする。それが僕のスプリント方法なんだ。でも、向かい風が強かったから、もう一人が追いついてきたんだ。

 

3位のヘルベン・タイッセンのコメント

多くの人に感動を与えたと思う。自分が単なるスプリンターではないことを証明できたと思う(笑)。すごく楽しみにしていたんだ。デ・モーレンの直前にスポーツ・ディレクターが言ったんだ。

自分がどんなライダーなのか、何ができるのかを示すことができる。私は3位でフィニッシュした。昨年よりもステップアップしているし、チームとともに信じられないほどうまくいっている。

昨冬、新たなアプローチを試みたそうですね。

新しいトレーナー、そしてマディス・ミケルスとアドリアン・プティという新しいリードアウトを得た。水曜日のノケレ・コールスでは、転倒してボーイが怪我をしてしまった。

そのことについては申し訳なく思っている。私たちには共通点がたくさんある。でも、今日はまた強いと感じたし、3位にとどまったからといって、僕のレースが美しくないわけではないんだ。

今後の目標は?

私はとても足が速いので、その面で一番になるために、その点に集中し続けるつもりだ。新しいトレーナーともそうしてきたし、それがうまくいっていることを証明している。

すでに良いトレーナーには恵まれていたが、また別のトレーナーが加わった。すでに僕のことを驚くほどよく理解してくれている。アドリアン・ヘルマーンテルは一流の男で、思っていることをあえて口にする。また、必要であれば、あえて私の足元を固めてくれる。

今はできるだけ多くのステップを踏めるように努力しなければならない。本当のトップスプリンターに成長したい。スプリントに出場することで、コンスタントに結果を出し続けること。

あらゆるレベルで競争し、最前列からスプリントする勇気を示したい。マンツーマンで彼らに勝ったことはあるけど、パリ〜ニースのような大きな大会ではまだね。水曜日のデ・パンヌでは、それを証明するチャンスがある。