まず、2023パリ~ルーベは、スタートからの追い風もあったために過去最速のペースを記録。
これまでの記録は、昨年ディラン・ファンバーレが記録した45.792km/h。これをマチュー・ファンデルプールが大幅に塗り替えている。
過去最速を更新
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🟦🟦🟦🟦🟦🟦@mathieuvdpoel🏆 2023 #ParisRoubaix pic.twitter.com/Zlnr9yjAU4
— Paris-Roubaix (@parisroubaix) April 10, 2023
今回のパリ~ルーベは記録が更新されるための条件も良かった。数日前には雨だったが、当日は晴れ。水たまりなども少ない状態。更に、前半から少しの追い風。
このため開始80kmまでアタック合戦が止まらない状態に。マチュー・ファンデルプールに言わせるとジュニアレースのように最初から最後まで走りまわっていたというほど。
では、今回のパリ~ルーベのスピードを過去と比べてみると
- 46.841 km/h : 2023年 マチュー・ファンデルプール(256.6km)
- 45.792km/h:2022年 ディラン・ファンバーレ(257.2 km)
- 45.204km/h:2017年 グレッグ・ファンアーヴェルマート(257 km)
- 45.129km/h : 1964年 ピーター・ホスト(265km)
- 44.190 km/h:2013年 ファビアン・カンチェラーラ(254.5 km)
- 43.566km/h:2016年 マシュー・ヘイマン(257.5 km)
- 43.547km/h:2018年 ペーター・サガン(257 km)
- 43.476km/h:2012年 トム・ボーネン(257.5 km)
- 43.476km/h:2015年 ジョン・デゲンコルブ(253.5 km)
- 43.406km/h:2008年 トム・ボーネン(259.5 km)
- 43,305km/h:1996年 ヨハン・ムセウ(262 km)
- 43.105km/h:1980年 フランチェスコ・モゼール(264 km)
昨年よりもアベレージが1km/h以上速いとは凄まじい。まず、平地は時速50km/h以上でずっと走っていたことになる。
この記録は、条件、バイクの性能によってさらに上がることも考えられる。次に抜くのは誰になるだろう。
ワウト・ファンアールトはパンクしてもKOMを獲得
🏁 16km
⚡️ 🇧🇪@WoutvanAert attacks in the cobbled sector of the Carrefour de l’Arbre!
⚡️ Attaque de 🇧🇪@WoutvanAert dans le secteur pavé du Carrefour de l’Arbre ! #ParisRoubaix pic.twitter.com/GuBVVUy2T6
— Paris-Roubaix (@parisroubaix) April 9, 2023
セクター4のカルフール・ド・ラルブルでマチュー・ファンデルプールとジョン・デゲンコルプが接触したあとに、ワウト・ファンアールトはアタック。
このセクターのSTRAVAの距離は1.97km。
ワウト・ファンアールトは、2分50秒で駆け抜けている。ワウト・ファンアールトによると、セクターを抜ける前からパンクしていたというから、アタックしてすぐにパンクしていたのかもしれない。
パンクしなかったら、もっと記録は良かったはず。
ワウト・ファンアールトは、今回ゴールまでのKOMも獲得している。ただ、これよりもマチューのほうが速かったのだけど。
ちなみにマチュー・ファンデルプールは、今回Stravaの記録を公開していない。というか、1月途中から公開していないのは残念。
影のKOM獲得は、マチュー・ファンデルプールかも。
キャメロン・ワーフはハーフマラソンを追加
INEOS Grenadiersのトライアスリート、39歳のキャメロン・ワーフは22分44秒遅れの128位でゴール。
問題はその後で、キャメロン・ワーフはなんとハーフマラソンの距離を走っている!
なんという超人的な体力なんだろうか。しかも、とんでもないスピードで走っているから凄い。
キャメロン・ワーフのインスタグラムの投稿では
「パリ・ルーベでは、あなたはバットかボールかのどちらかです。今年の私は、まさに後者だった🥴。
私ができることは、集団の後方に座り、相手のチームカーの通過を阻止し、彼らのライダー🤷♂️🤣 を支援すること。
もっと深刻なのは、万が一ライダーがトラブルに見舞われた時に備えて、良いポジションにいることだ。残念ながら何人かの選手が転倒してしまったので、私は彼らを安全に集団に送り届けるために、いいポジションにいた。
ゴールした後は、不安もあったが、スニーカーを履いてハーフマラソンに参加することにした。
この日は、次のアイアンマン😁に向けて、脚に大きな疲れを感じながら走る絶好の機会だった。パリ・ルーベでどんな一日を過ごしたとしても、それは必ず思い出になるはずです🪨。」
信じられんほどの体力。さすがはアイアンマンだ。
ジョシュア・ターリングは19歳で出場の記録
Josh Tarling just finished, the youngest roder to ride Paris-Roubaix since 1937. He rode about 120k on his own but wanted to finish. #ParisRoubaix pic.twitter.com/K8Pm6zhU9L
— Sadhbh O’Shea (@SadhbhOS) April 9, 2023
INEOS Grenadiersのジョシュア・ターリングは19歳で出場。
1937年以来、地獄のクラシックに参加した最年少記録だった。
途中、彼は不運に見舞われ、序盤で一人になってしまった。結局、制限時間が過ぎてからのゴールとなったが、「それだけの価値はあった」と、ゴール後にEurosportに語っている。
「転倒して2回パンクして、パリ〜ルーベを走ったことになる。超クールだった。
ルーク・ロウと一緒に最初の数レーンをリードできたのは良かった。その後、転倒してしまったので、第一集団に戻るために追いかけなければならなかった。そのあとのストリップで、2回パンクしたんだ。
もし私が完走しなかったら、私のガールフレンドは満足していなかったでしょう。
ルーベの競輪場では、あんなに多くの観客を見たことがない。ここに来た甲斐があったよ。疲れたけど、今夜はまた眠れるね。」
今回のタイムアウトは26分18 秒。ジョシュア・ターリングは32分46秒遅れで、タイムオーバー。それでも走り切っている。
今回タイムアウトは3人。最終走者のBingoal WBのカール・パトリック・ラウクは、サポートカーもなくなったので、観客から食料を貰って完走している。
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュは21番が優勝する?
Monuments this season have been won by No 21
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#ParisRoubaix pic.twitter.com/oC5LzhhlEg— Velon CC (@VelonCC) April 9, 2023
マチュー・ファンデルプールは、背番号21。
実は、今年のモニュメントの勝利したライダーのゼッケンナンバーは全て21。
- ミラノ~サンレモ マチュー・ファンデルプール ゼッケン21
- ロンド・ファン・フラーンデレン タデイ・ポガチャル ゼッケン21
- パリ~ルーベ マチュー・ファンデルプール ゼッケン21
これは偶然? 前回優勝者がゼッケンナンバー1をつけるので、今年は連続して優勝したライダーはいなかったということになる。
偶然かもしれないけれど、次のモニュメントであるリエージュ〜バストーニュ〜リエージュはゼッケンナンバー21が優勝するかもしれない。
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュは、4月23日開催。さて、ゼッケンナンバー21は誰になるでしょうね。
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