アルデンヌクラシックの最終戦、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュが4月24日に開催。
ここまでのアルデンヌクラシックの結果は
- アムステルゴールドレース タディ・ポガチャル
- フレッシュ・ワロンヌ タディ・ポガチャル
さて、最終戦の勝利を飾るライダーが誰になるだろう。
過去の優勝者は
- 2022 レムコ・エヴェネプール
- 2021 タデイ・ポガチャル
- 2020 プリモッシュ・ログリッチ
- 2019 ヤコブ・フルサン
- 2018 ボブ・ユンゲルス
- 2017 アレハンドロ・バルベルデ
- 2016 ワウト・プールス
- 2015 アレハンドロ・バルベルデ
- 2014 サイモン・ゲランス
- 2013 ダン・マーティン
- 2012 マクシム・イグリンスキー
リエージュ~リエージュ 258.1km

コースプマップ phto bastogne
昨年は、道路工事のために、スタートはアルデンヌ広場だったけど、サンランベール広場に戻っている。
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュは、5つのモニュメントの中で最も古く1892年から始まって、今回109回目を迎える。
格式が高く記念碑的な意味合いも含まている5つのクラシックレースのこと。2023年の優勝者は
- ミラノ~サンレモ マチュー・ファンデルプール
- ロンド・ファン・フラーンデレン タディ・ポガチャル
- パリ~ルーベ マチュー・ファンデルプール
- リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ
- イル・ロンパルディア

コースププロフィール phto bastogne
公式は登りは昨年より一つ増えて11か所。獲得標高は4,500m。間違いなく足を削られていくコースだ。
- Côte de la Roche-en-Ardenne (2.8 km・6.2%)
- Côte de Saint-Roch (1 km・11.2%)
- Côte de Mont-le-Soie (1.7 km・7.9%)
- Côte de Wanne (3.6 km・5.1%)
- Côte de Stockeu (1 km・12.5%)
- Côte de la Haute-Levée(3km・6.3%)
- Col du Rosier (4.4 km・5.9%)
- Côte de Desnié (1.6 km・8.1%)
- Côte de la Redoute (2.1 km・8.9%)
- Côte des Forges (1.3km・7.7%)
- Côte de la Roche-aux-Faucons (1,3 km・10.1%)
注目のライダーは
- Soudal – Quick Step レムコ・エヴェネプール、ジュリアン・アラフィリップ、マウロ・シュミット、アンドレア・バジオーリ
- Alpecin-Deceuninck クイントン・ヘルマンス、セイアン・クラーウアナスン
- Jumbo-Visma テッシュ・ベノート、アッティラ・ヴァルテル
- INEOS Grenadiers トム・ピドコック、ミハウ・クフィアトコフスキ、パヴェル・シヴァコ、コナー・スフィフト、マグナス・シェーフィールド
- Lotto Dstny マキシム・ファンジルス、アンドレアス・クローン
- BORA – hansgrohe アレクサンドル・ウラソフ、セルジオ・イギータ、イーデ・シュリング、ジェイ・ヒンドレー
- Bahrain – Victorious ミケル・ランダ、ワウト・プールス、新城幸也、ペッリョ・ビルバオ、マテイ・モホリッチ
- Movistar Team エンリク・マス、ルーベン・ゲレイロ、アレックス・アランブル、ゴルカ・イサギレ、ホセ・ロハス
- EF Education-EasyPost ベン・ヒーリー、ニールソン・ポーレス、エスデバン・チャベス、ミッケルフレーリク・ホノレ
- UAE Team Emirates タディ・ポガチャル、ジョージ・ベネット
- Israel – Premier Tech マイケル・ウッズ、サイモン・クラーク、ダリル・インピー
- Team Arkéa Samsic ワレン・バルギル
- Groupama – FDJ ダヴィ・ゴデュ、ヴァランタン・マデュアス
- TotalEnergies マチュー・プルドゴー
- AG2R Citroën Team ベン・オコナー、オレリアン・パレパントル、ブノワ・コヌフロワ
- Team DSM ロマン・バルデ
- Intermarché – Circus – Wanty ロレンツォ・ロタ、ルイ・コスタ、コービー・ホーセンス
- Cofidis ギョーム・マルタン、ヨン・イサギレ、ヘスス・エラダ、ヴィクトル・ラフェ
- Trek – Segafredo ジュリオ・チッコーネ、マティアス・スケルモースイェンセン、バウケ・モレマ
- Astana Qazaqstan Team アレクセイ・ルチェンコ、ダビ・デラクラス
UAE Team Emiratesのディエゴ・ウルッシは病気で欠場。代わってマイケルヴィングが出場。Israel – Premier Techのディラン・トゥーンスも欠場。
Jumbo-Vismaは、サム・オーメンとトッシュ・ファンデルサンドがコロナ陽性で欠場。Astana Qazaqstan Teamのサムエーレ・バスタチッラもDNS。
スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
レムコ・エヴェネプールのコメント
タディ・ポガチャルとは、ある時点から、互いに対抗するよりも一緒に走ったほうがいいと思っている。ただお互いを見ているのは愚かなことだ。そうすれば、3人目が勝つかもしれない。レインボーカラーの衣装でスタートできるのは特別な気分だ。
いいステージができたし、ジロに向けて順調に進んでいる。今日は、昨年のブエルタ前のクラシカ・サンセバスティアンのような徹底的なトレーニングになるだろう。
序盤で戦争が起きると思う。戦争は早く、ラ・ルドゥートの前にも行われると思う。なぜか?なぜなら、もう中間区間がないからだ。今は道幅が狭いから、より早く視界から消えてしまう。攻撃する側が有利なんだ。
タデイ・ポガチャルとの戦いはどうなりますか?
タデジと私よりも、外の世界の方が、そのことを気にしている。自分たちが2番手であることは知っている。でも、互いに対抗するよりも、ある時点で一緒に走った方がいいんだ。
どのように勝ちたい?
いい脚を期待して、それから自分のタイミングを選ぶ。
タディ・ポガチャルのコメント
自分はとてもモチベーションが高く、超強力なチームを持っている。でも、レムコも高地トレーニングから戻ってきたばかりなので、とてもいいはずだ。
Jumbo-Vismaのテッシュ・ベノートは最初から二人を失う厳しいスタートに。
INEOS Grenadiersのトム・ピドコックは、足の調子がいい。3位ではなく勝つために来たと。
レムコ・エヴェネプールを先頭にニュートラルスタート。
オフィシャルスタート。
11人の逃げ
残り257kmで6人が逃げにでた。
- ジェイソン・オズボーン (Alpecin-Deceuninck)
- ラース・ファンデンベルフ (Groupama – FDJ)
- ゲオルク・ツィンマーマン (Intermarché – Circus – Wanty)
- フレドリック・ドゥパーネス (Uno-X Pro Cycling Team)
- シモーネ・ヴィラスコ (Astana Qazaqstan Team)
- ヨハン・ミーンズ (Bingoal WB)
247kmで追走の5人が先頭に追いつく。これで先頭11人に。
- マティス・ルベール (Team Arkéa Samsic)
- ポール・ウルスラン (TotalEnergies)
- アレクサンドル・バルマー (Team Jayco AlUla)
- エクトル・カレテロ (Equipo Kern Pharma)
- ルーベン・アペルス (Team Flanders – Baloise)
タディ・ポガチャルは、やや後方で走っている。

このチームカーにタデイ・ポガチャルが乗っている
残り174kmで、なんとタディ・ポガチャルが落車。道路には路面のくぼみを表す標識が設置されていた。EF Education-EasyPostのミッケルフレーリク・ホノレも落車。
しばらくしてタディ・ポガチャルは、走り続けることが出来ないことが判明。近くにいたメンバー3人は集団に戻るように言われている。
ミッケルフレーリク・ホノレも少し走ってリタイヤ。いずれにしても、レムコの対決はなくなり、新しく歴史が作られることもなかった。
情報では、タデイ・ポガチャルは、手首を負傷し病院に。落車の原因と悲しいケガの様子は後程。ツールには間に合うと思うけど。
Côte de Saint-Roch (1 km・11.2%)
先頭は2つ目の山岳をクリアー。タイム差は4分1秒。
タディ・ポガチャルがいないことでSoudal – Quick Stepが先頭にたつ。
15%勾配と凄い坂を集団で登る。
集団先頭にジュリアン・アラフィリップの姿もある。なんとかリエージュ〜バストーニュ〜リエージュに間に合った感じだが、今日はレムコのアシストだ。
Groupama – FDJのダヴィデ・ゴデュは最後尾。ゴデュは花粉症がひどくて走れない。薬は飲んでないのだろうか。
Soudal – Quick Step先頭でクリアー。先頭はマウロ・シュミット、ピーター・セリーと続く。
先頭を走るTeam Jayco AlUlaのアレクサンドル・バルマーは2018マウンテンバイクジュニア王者。最近よく逃げに乗っている。
Alpecin-Deceuninckのジェイソン・オズボーンは、ブラバンツパイルヒルで1回転して落車していたけれど、もう大丈夫のようだ。フレッシュ・ワロンヌでは41位でゴールしている。今日はどこまで逃げれるか注目だ。
Trek-Segafredoのバウケ・モレマは補給中。今日の調子はどうだろうか。
先頭集団のAstana Qazaqstan Team 、シモーネ・ヴィラスコはディレーラーの調整。
シモーネ・ヴィラスコは、集団に復帰。2023ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ第3ステージで今年の初勝利をあげている。
ダヴィ・ゴデュは、何とボトル運びに~。花粉症は辛い。
残り105.6kmでタイム差3分に。
前半からずっと引いていたSoudal – Quick Stepのマウロ・シュミットが仕事終了。
あ~、ダヴィ・ゴデュは切れてしまった。この季節が終わらないと仕方ない。
先頭でジェイソン・オズボーンが、もっと回せとよと手を出す。
ジェイソン・オズボーンの走りが結構強いのか。
集団がペースを上げている。もうタイム差が2分となった。
UAE Team Emiratesのジョージ・ベネットは切れてしまったのか。前はLotto-Dstnyのリアム・スロック。二人で遅れている。
Côte de Mont-le-Soie (1.7 km・7.9%)
登りで3人が少し前に。
早くも先頭から二人切れた。
Team Jayco AlUlaのアレクサンドル・バルマーも切れた。
あ~、残り94kmで新城幸也が切れてしまった。
あと少しで頂上なので、下りで追いつかないかな。前はTeam Arkéa Samsicのウクライナ王者、アンドリー・ポノマル。
集団はSoudal – Quick Stepが引きまくる。タイム差は1分47秒に。
逃げていたEquipo Kern Pharmaのエクトル・カレテロが集団に吸収される。
Côte de Wanne (3.6 km・5.1%)
先頭は8人に。
- ジェイソン・オズボーン (Alpecin-Deceuninck)
- マティス・ルベール (Team Arkéa Samsic)
- ラース・ファンデンベルフ (Groupama – FDJ)
- ポール・ウルスラン (TotalEnergies)
- ゲオルク・ツィンマーマン (Intermarché – Circus – Wanty)
- フレドリック・ドゥパーネス (Uno-X Pro Cycling Team)
- シモーネ・ヴィラスコ (Astana Qazaqstan Team)
- ヨハン・ミーンズ (Bingoal WB)
先頭からUno-X Pro Cycling Teamのフレドリック・ドゥパーネスが切れる。
集団からヤン・トラトニクがアタック。
二人後ろから追っている。
後方はGroupama – FDJのヴァランタン・マデュアスとINEOS Grenadiersのマグナス・シェーフィールド。
Movistar Teamのエンリク・マスも切れている。
ヴァランタン・マデュアスは、もう逃げ切りを目指すだろう。
INEOS Grenadiersのミハウ・クフィアトコフスキは、またも切れた。調子は上がっていない。
あれれっ、ヴァランタン・マデュアスは切れてしまった。
Bahrain Victoriousのミケル・ランダは、フレッシュ・ワロンヌの疲れが残っているのか、遅れてしまった。
Team Arkéa Samsicのマティス・ルベールは切れそう。だが、なんとか追いつく。
追走は3人。ただ、アレクサンドル・バルマーは先頭からちぎれたライダーだから、すぐに切れそう。ツキイチだ。集団に14秒差をつけている。
Côte de Stockeu (1 km・12.5%)
ここでまた絞られそうだ。
後方では、Team Arkéa Samsicのマティス・ルベールが切れた。
ヤン・トラトニクの引きで、アレクサンドル・バルマーが切れる。追走は二人に。
Côte de la Haute-Levée(3km・6.3%)
先頭は5人に。
先頭のメンバーは。
- ジェイソン・オズボーン (Alpecin-Deceuninck)
- ラース・ファンデンベルフ(Groupama – FDJ)
- ポール・ウルスラン (TotalEnergies)
- ゲオルク・ツィンマーマン (Intermarché – Circus – Wanty)
- シモーネ・ヴィラスコ (Astana Qazaqstan Team)
Astana Qazaqstan Team のアレクセイ・ルチェンコも切れている。
シモーネ・ヴィラスコが少し抜け出している。
ヤン・トラトニクは、マグナス・シェーフィールドもちぎって単独で追走に。
あと、先頭まで40秒だ。
Soudal – Quick Stepのアシストもあと二人だ。
先頭はルイス・フェルファーク、イラン・ファンワイルダー、レコム・エヴェネプール、EF Education-EasyPostのベン・ヒーリーと続く。
ジュリアン・アラフィリップは、すでに集団後方。膝の調子は万全ではないのだろう。
逃げていた3人が集団に吸収される。
雨がカメラにも付き始めた。あまり降らないといいのだけど。
トム・ピドコックは集団の後方にいる。
ヤン・トラトニクは、アウタートップで62km/hという猛烈なスピードで追っている。あと14秒だ。
ジュリアン・アラフィリップが先頭に戻ってきた。
さあ、ヤン・トラトニクが先頭に追いついた。これで6人に。
ジュリアン・アラフィリップが先頭を引き続けている。
Col du Rosier (4.4 km・5.9%)
ヤン・トラトニクが、もう先頭を引き始めた。休憩終わりだ。
TotalEnergiesのポール・ウルスランが少しやばいか。
TotalEnergiesのポール・ウルスランが先頭から切れる。
続いて、Groupama – FDJのラース・ファンデンベルフも切れた。
先頭は3人に。
- ジェイソン・オズボーン (Alpecin-Deceuninck)
- シモーネ・ヴィラスコ (Astana Qazaqstan Team)
- ヤン・トラトニク Jumbo-Visma
Intermarché – Circus – Wantyのゲオルク・ツィンマーマンも切れている。
ジェイソン・オズボーンがキツソウ。
あ~、ジェイソン・オズボーンも切れてしまう。
ジュリアン・アラフィリップが切れている。
まだ、コンデションが上がっていない。
最初から逃げているシモーネ・ヴィラスコはキツソウだ。
逃げていた二人が集団に吸収される。
集団はルイス・フェルファーク先頭で1分10秒差。
ヤン・トラトニクも先頭まで来たけど、もうシモーネ・ヴィラスコも前を引ける足がない。テッシュ・ベノートが来てくれるまで粘らないといけない。
ジェイソン・オズボーンは、まだ集団の前にいる。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュを最大の目標にすると言っていたけど、これだけ逃げれば目標達成では。期待通りの走りだ。
残り50.4kmでタイム差37秒に。
ジェイソン・オズボーンが集団に吸収される。ここからはクイントン・ヘルマンスのアシストだ。
Jumbo-Vismaのアッティラ・ヴァルテルが前に出るのかと思ったら。
前を走るカメラにもっと離れろと言っている。前を走るヤン・トラトニクのために少しでも逃げさせるためだ。
レムコの後ろにはINEOS Grenadiersが陣取っている。あとは、レムコのアタックの場所が問題となる。
Côte de Desnié (1.6 km・8.1%)
ヤン・トラトニクは、35秒差で耐えている。
UAE Team Emiratesは、どうするんだろうか。マルク・ヒルシで狙うのか。ただ、集団後方だ。
ここでTrek-Segafredoのバウケ・モレマがアタック!
INEOS Grenadiersのパヴェル・シヴァコフが追う。
パヴェル・シヴァコフが先頭に。
先頭2人は35秒差で越える。
ルイス・フェルファークが切れてレムコのアシストはイラン・ファンワイルダーだけに。
対するINEOS Grenadiersは、オマール・フライレ、パヴェル・シヴァコフ、マグナス・シェーフィールドもいる。
下りでは、シモーネ・ヴィラスコも先頭交代に。タイム差は46秒にひろがっている。
先頭にBahrain Victoriousのペッリョ・ビルバオが立つ。誰のためだ?
登りで集団最後尾まで下がったルイス・フェルファークが先頭に戻ってきた。最後の引きだ。
最も人数のいるINEOS Grenadiersが先頭を引きだした。でも、これはSoudal – Quick Stepを助けることにならないか。
後ろが下りでは80km/hを越えるスピードで追っているので22秒と縮まる。
Côte de la Redoute (2.1 km・8.9%)
このコート・ド・ラ・ルドゥットの登りを越えられるか。
イラン・ファンワイルダーがどこまでレムコを引けるだろうか。
マテイ・モホリッチも切れている。
先頭が捕まる。
ヤン・トラトニクは抜かれていく。
イラン・ファンワイルダーは全開だ。
レムコがアタック準備。
レムコはシッティングで力を溜めている。
さあ、レムコがアタックだ。
すぐにトム・ピドコックが反応。
ここで遅れると追いつけなくなる。
レムコはピドコックを引き離す。
頂上で、約10m離れたか。
レムコはピドコックを引き離すが。
ピドコックが追いついた。
先頭は2人に。
後続は、Trek-Segafredoのマティアス・スケルモースイェンセンとジュリオ・チッコーネ。
レムコがピドコックに先頭交代を促しているが、ピドコックは首を振る。前に出るほどの足がないようだ。
後続は5人。
レムコは18秒差を稼ぎだした。
あれれっ、ピドコックが離れている。
あ~、完全に遅れてしまった。
レムコがすでにピドコックを引き離している!
ピドコックから、もう前は見えない。
もう、25秒も引き離した。なんというスピード!
コーナーは慎重にいかないといけない。良く滑る。
ジュリオ・チッコーネとマティアス・スケルモースイェンセンがピドコックに追いつきそうだ。あと5秒。
ピドコックは後ろを確認。
ベン・ヒーリーが集団からアタック。
あっという間に集団をちぎる。
ベン・ヒーリーは追走に追いつく。
ベン・ヒーリーはすぐに先頭を引く。行かないと後ろが追いついてくる。
後ろから、さらにライダーが追っている。こちらは表彰台を狙う争いとなる。
追走は6人に。
- トム・ピドコック INEOS Grenadiers
- ベン・ヒーリー INEOS Grenadiers
- ジュリオ・チッコーネ Trek-Segafredo
- マティアス・スケルモースイェンセン Trek-Segafredo
- サンティアゴ・ブライトゴ Bahrain Victorious
- ヴィクトル・ラフェ Cofidis
Lotto-Dstnyのアンドレアス・クローンが生垣を越えてしまう。
近所の人に抱えられてなんとか外に。大きなケガはなさそうだけど。
Côte de la Roche-aux-Faucons (1,3 km・10.1%)
レムコはもう最後の登りだ。
後続は集団に戻っている。
ベン・ヒーリーがアタック。
パヴェル・シヴァコフとサンティアゴ・ブライトゴが反応。
レコムはタイム差を広げていく。
3人が少し抜け出した。
レムコは登りを越える。
ベン・ヒーリーの引きにパヴェル・シヴァコが切れた。
この二人が表彰台に向かうのか。
サンティアゴ・ブライトゴがようやく先頭交代。
ベン・ヒーリーは捕まりそう。あまり、サンティアゴ・ブライトゴが先頭交代しない。
ピドコックが追ってくる。
追いついた。
ベン・ヒーリーは逃げ切りのために引きまくる。
後ろが近いので少し難しいかな。
まだ100mしか離していない。
残り8.1km。タイム差は1分31秒差となる。61km/hという猛烈なスピードだ。
後続も表彰台を諦める訳にはいかない。
3人はかなり後続を引き離した。
レムコはもう勝利を確信しており、カメラに向かって笑顔と手で少し合図をした。チームカーにもガッツポーズ。
1kmを切って今度は大きくガッツポーズ。
レムコが、ゴール前で観客をあおる。
レムコ・エヴェネプールは、レインボージャージを着てリエージュ〜バストーニュ〜リエージュを制するという歴史に残る勝利を上げた!
1952年にフェルディナント・キューブラー、1972年にエディ・メルクス、1987年にモレーノ・アルゼンチンが記録している。
見事に連覇だ。高地トレーニングからきて勝利を取ってしまう新しいパターンで勝ってしまった。残念なのは、将来のツールのライバルとなるタデイ・ポガチャルとの対決が見れなかったこと。
これは本当に残念。しかも、タデイ・ポガチャルはケガまでしてしまうとは。手術となる。
2位のスプリントはトム・ピドコックが獲得。表彰台だが、勝利を掴むまでにはいかない。3位のサンティアゴ・ブライトゴは大金星だ。モニュメントの表彰台獲得は大きい。
ベン・ヒーリーは、最後のスプリントでは一番弱いのはわかっているので、とにかく逃げて勝つしかない。残念ながら4位だが、その実力は本物だ。
リザルト
レムコ・エヴェネプールのコメント
レインボージャージでの勝利のイメージはできたよ(笑い)。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュのような大きなレースでの勝利は素晴らしい!本当に不思議なことだと思う。
特にJumbo-Vismaのアタックには苦しめられたよ。ルドゥットでみんなが僕の車輪に張り付いてきたけど、僕は落ち着いてプランに従った。 ルドゥットの後のストレッチで、最も時間を稼ぐことができたと思う。
チームに感謝したい。彼らは最初から素晴らしいショーを見せてくれた。彼らをとてつもなく誇りに思う。
今日は優勝を祝いますか?
小さなパーティー。節度をもって楽しむ。栄養士にも相談済みで、もうすぐチップを食べることが許されるでしょう。
2位のトム・ピドコックのコメント
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュとは、まだ最高の縁がなかったんだ。2年前は体調を崩し、昨年はレース中に体調を崩してしまった。リエージュでの成功は今回が初めてだ。
下りで差を縮められると思ったので、ルドゥットでは足元に気をつけた。
でも、その後は本当に限界だったんだ。レムコは自分に交代するかどうか聞いてきたが、私にはできなかった。その後、彼は全力で走ってくれた。そこで自分は、少し待って、それでも2位を狙うという選択をした。それが完全に功を奏した。
3位のサンティアゴ・ブイトラゴのコメント
書類上、ミケル・ランダが我々のリーダーだった。しかし、ランダは早くも荷を下ろさなければならなかった。自分のチャンスを狙えるというのも、自分にとっては驚きだった。いつものようにしっかり準備したのに、今こうして表彰台に上っているのは理解しがたい。レムコはあまりにも強すぎた。
世界チャンピオンの後方で、ピドコックとベン・ヒーリーとの2位と3位を目指してスプリントでしたね。
ピドコックが最速のスプリントをすることは知っていたが、250kmも走れば、それがどんなものかはわからない。フィニッシュまで300mという早い段階でアタックすることで先読みしようとしたが、残念ながらまだ追いつかれてしまった。
リエージュでコロンビア人初の表彰台に立ったことは、知らなかった。子供の頃、このレースをよくテレビで見ていたし、好きなクラシックのひとつだ。今こうして表彰台に上れるなんて、信じられないよ。この結果は、シーズン前半の最大の目標であるジロ・デ・イタリアへのモチベーションになる。
4位のベン・ヒーリーのコメント
これはもちろん超いいことだ。しかし、ここ数週間を考えると、この4位にはがっかりだ。けど、もし2週間前にこれを言っていたら、私はあなたがおかしいと宣言しただろう。
スプリントで少し早く行き過ぎたかもしれないが、でも、2人がお互いを見ているのが見えたから、やってみるしかなかったんだ。将来は、このようなレースで優勝を狙えるようになりたいものだ。
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 | EVENEPOEL Remco | Soudal – Quick Step | 800 | 6:15:49 |
2 | PIDCOCK Thomas | INEOS Grenadiers | 640 | 1:06 |
3 | BUITRAGO Santiago | Bahrain – Victorious | 520 | ,, |
4 | HEALY Ben | EF Education-EasyPost | 440 | 1:08 |
5 | MADOUAS Valentin | Groupama – FDJ | 360 | 1:24 |
6 | MARTIN Guillaume | Cofidis | 280 | 1:25 |
7 | BENOOT Tiesj | Jumbo-Visma | 240 | 1:37 |
8 | KONRAD Patrick | BORA – hansgrohe | 200 | 1:48 |
9 | SKJELMOSE Mattias | Trek – Segafredo | 160 | ,, |
10 | HIRSCHI Marc | UAE Team Emirates | 135 | ,, |
11 | VAN GILS Maxim | Lotto Dstny | 110 | ,, |
12 | WOODS Michael | Israel – Premier Tech | 95 | ,, |
13 | CICCONE Giulio | Trek – Segafredo | 85 | ,, |
14 | SIVAKOV Pavel | INEOS Grenadiers | 65 | ,, |
15 | BARDET Romain | Team DSM | 55 | ,, |
16 | IZAGIRRE Ion | Cofidis | 50 | ,, |
17 | DE PLUS Laurens | INEOS Grenadiers | 50 | 2:02 |
18 | PARET-PEINTRE Aurélien | AG2R Citroën Team | 50 | ,, |
19 | VELASCO Simone | Astana Qazaqstan Team | 50 | 2:13 |
20 | ROTA Lorenzo | Intermarché – Circus – Wanty | 50 | ,, |
21 | SOBRERO Matteo | Team Jayco AlUla | 30 | ,, |
22 | VAN WILDER Ilan | Soudal – Quick Step | 30 | 2:21 |
23 | GUERREIRO Ruben | Movistar Team | 30 | 3:15 |
24 | JOHANNESSEN Tobias Halland | Uno-X Pro Cycling Team | 30 | ,, |
25 | TRATNIK Jan | Jumbo-Visma | 30 | 3:53 |
26 | VALTER Attila | Jumbo-Visma | 30 | ,, |
27 | GOOSSENS Kobe | Intermarché – Circus – Wanty | 30 | 4:09 |
28 | DE MARCHI Alessandro | Team Jayco AlUla | 30 | ,, |
29 | MOLLEMA Bauke | Trek – Segafredo | 30 | ,, |
30 | CRAS Steff | TotalEnergies | 30 | 6:07 |
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