2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージ　　激坂アングリル決戦の結果は?

第16ステージでは、またもヨナス・ヴィンゲゴーのアタックがさく裂。

これもJumbo-Vismaの作戦だったのでしょうか。セップ・クスやログリッチは、追おうと思ったら追えていたはず。

この答え、アングリルで見られるかも。

 

第17ステージ   リバデセリャ〜アングリル峠　124.4km

 

昨日に続いて、124.4kmの短いステージ。 スタートは、アストゥリアス州リバデセリャラから。

最初は1級山岳コラディエラ峠から始まり、決戦はアングリル峠となる。

 

超級山岳アングリル

 

アングリル峠は、ブエルタに過去8回登場。2020年にはヒュー・カーシーが勝利。プリモッシュ・ログリッチは、リチャル・カラパスにマイヨロホを奪われている。

最初の5kmは、8%。後半は平均15%に上昇し、ピークでは24%にも達する。標高1,558mの山頂ゴールでは、ブエルタの行方が決定しているのでは。

 

 

1. 1級山岳　コラディエラ峠 7.8km・7.1%
2. スプリントポイント　Figareo
3. 1級山岳　コルダル峠　5.4km・9.2%
4. 超級山岳　アングリル峠　12.4km・10.3%　

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スタート前

リーダーのセップ・クスのコメント

登りはとても厳しいので、決断は必ず下される。乗り心地がどうなるかは言えないが、厳しいものになるのは間違いない。

 

レムコ・エヴェネプールのコメント

ライド全体を探索している。何が起こるかはわかっている。雄牛の群れがこちらに向かってきたので、攻撃を避けるために岩の陰に隠れなければならなかった。獣です、あのアングリルは。

今後数日でJumbo-Visma勢から逃げ出すためのマージンをもっと得られるよう、昨日は、できるだけ時間をロスしようとした。

今は、30分ほど離れているので、通常ならスペースを確保するのに十分のはずだ。

 

総合9位シアン・エイテブルックスのコメント

アングリルは私の人生の挑戦になるでしょう。私はそれを恐れていません。いいえ、私はそれに直面するつもりだ。ピレネーからの脚を期待している。それは素晴らしいでしょう。

それはaかbだろう。良い一日を失うか、数分を失うかだ。最も強い者が生き残るだろう。アングリルのようなものをレースで見たことがない。

あの登りはとても長くて、とても急です。ツールマレーでは時速20キロか25キロで上り坂を走っていた。今は時速15キロか10キロかもしれません。

 

2011年にアングリルで優勝したワウト・プールスのコメント

美しいと思う。それは長くて特別で超急な登りだ。それは象徴的なものなんだ。あまり急いで出発しないで、自分で計画を立てて、良いペースを維持したほうがいい。

 

第17ステージスタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　セップ・クス　Jumbo-Visma
• ポイント賞　カーデン・グローブス　Alpecin-Deceuninck
• 山岳賞　レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step
• 新人賞　フアン・アユソー　UAE Team Emirates

DNSはなし

 

オフィシャルスタート。

 

5人の逃げ

何度もアタックがあり、当初は5人が逃げている。

1. マティア・カッタネオ　Soudal – Quick Step
2. ロレンゾ・ミレジ　Groupama – FDJ
3. ローレンス・ワーバス　AG2R Citroën Team
4. ロマン・コロンボー　Team dsm – firmenich
5. クリス・ハミルトン　Team dsm – firmenich

 

レムコが加わりメンバーは変わっている。

1. マティア・カッタネオ　Soudal – Quick Step
2. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step
3. ロレンゾ・ミレジ　Groupama – FDJ
4. ローレンス・ワーバス　AG2R Citroën Team　
5. ジェラド・ドリズナー　Lotto-Dstny

 

先頭から二人が切れる。

1. ローレンス・ワーバス　AG2R Citroën Team　
2. ジェラド・ドリズナー　Lotto-Dstny

 

Soudal – Quick Step勢の走りで先頭は3人に。

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step
2. マティア・カッタネオ　Soudal – Quick Step
3. ロレンゾ・ミレジ　Groupama – FDJ

 

レムコはどうしてもポイントのために逃げたいが集団は16秒しか離れていない。

 

残り67kmで1分14秒と開いた。

 

Jumbo-Visma先頭で集団を引くがタイム差はあまり与えない。

 

1級山岳　コラディエラ峠 7.8km・7.1%

先頭3人は1級山岳に。

 

残り52.8kmでロレンゾ・ミレジも切れた。

 

集団からUAE Team Emiratesのマルク・ソレルがアタック。

 

追走していたLotto-Dstnyのジェラド・ドリズナーが捕まる。

 

逃げていたLotto-Dstnyのアンドレアス・クローンが集団に捕まる。

 

先頭はマティア・カッタネオが引き続ける。

 

マルク・ソレルは、集団の30秒ほど前。

 

マルク・ソレルがロレンゾ・ミレジを抜いていく。集団を1分以上引き離した。

 

レムコはトップ通過。

 

マルク・ソレルは3位通過。しかし、レムコにとってはJumbo-Vismaに追われるので迷惑かも。

1.  レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　10ポイント
2. マティア・カッタネオ　Soudal – Quick Step　6ポイント
3. マルク・ソレル　UAE Team Emirates　4ポイント
4. エドゥアルド・セプルベダ　Lotto-Dstny　2ポイント
5. ロレンゾ・ミレジ　Groupama – FDJ　1ポイント

 

集団は2分40秒遅れで通過。

 

もう、残り36.3kmしかない。さすが短いステージだ。ソレルまで1分9秒。集団まで2分29秒離している。

 

マティア・カッタネオがガンガンにレムコを引く。引けるところまで引く作戦か。

 

追走はまとまった。ソレルは下りで追いつかれている。

1. マルク・ソレル　UAE Team Emirates
2. エドゥアルド・セプルベダ　Lotto-Dstny
3. ロレンゾ・ミレジ　Groupama – FDJ

 

スプリントポイント　Figareo

集団はカーデン・グローブスが残っていてトップ通過。

 

1級山岳　コルダル峠　5.4km・9.2%

レムコは、マティア・カッタネオに別れを告げる。

 

レムコは単独となった。

 

レムコのリードは集団まで2分53秒。アングリルを制することが出来るか。

 

ソレルは、2分3秒差の3位。

 

集団はBahrain Victoriousが引きだした。

 

マルク・ソレルは、集団まで35秒と迫られる。

 

逃げていたエドゥアルド・セプルベダも集団に吸収。

 

レムコのペースは衰えない。

 

レムコは、集団に2分19秒差をつけてトップ通過。残るはアングリルだけとなる。

 

マルク・ソレルは、集団からギリギリで逃げ切って2位通過。

 

残り18.1km。レムコの足は残っているか。

 

残り12.8km。タイム差は1分44秒と縮まる。

 

超級山岳　アングリル峠　12.4km・10.3%　

集団はBahrain Victoriousが引き続けている。

 

Bahrain Victoriousは最後はミケル・ランダで狙うのか。ワウト・プールスか。

 

残り11.2kmで1分20秒差。これは厳しいか。

 

マルク・ソレルは、結局集団から脱落。Lotto-Dstnyのレナート・ヴァン・エトヴェルトがアタックをかけている。

 

レムコは1分15秒差に。

 

残り8.5km。タイム差1分13秒と耐えている。

 

Bahrain Victoriousの引きは変わらない。アントニオ・ティベッリだ。次はダミアーノ・カルーゾが控えている。

 

Jumbo-Vismaのウィルコ・ケルデルマンがアッティラ・ヴァルテルに続いて切れていく。

 

追走していたLotto-Dstnyのレナート・ヴァン・エトヴェルトは捕まってしまう。

 

残り6.3km。43秒差となった。レムコはアングリル制覇とはならないか。

 

残り6km。Bahrain Victoriousの引きは変わらない。

 

ダミアーノ・カルーゾが引きだした。

 

さあ、Team dsm – firmenichのロマン・バルデがアタックだ。

 

レムコの足が止まっている。追いつかれてしまった。

 

ロマン・バルデはスパート。

 

しかし、ロマン・バルデは伸びない。ワウト・プールスの引きで捕まってしまう。

 

残り5.2kmでフアン・アユソーとシアン・エイテブルックスも遅れた。

 

ワウト・プールスが先頭を引く。

 

ワウト・プールス、サンティアゴ・ブイトラゴ、ミケル・ランダと続く。

 

ワウト・プールスの引きで集団が崩壊状態だ。エンリク・マスが離れている。

 

先頭が絞られた。

 

あれ、6人しかいないのか。

1. ワウト・プールス　Bahrain Victorious
2. サンティアゴ・ブイトラゴ　Bahrain Victorious
3. ミケル・ランダ　Bahrain Victorious
4. プリモッシュ・ログリッチ　Jumbo-Visma
5. ヨナス・ヴィンゲゴー　Jumbo-Visma
6. セップ・クス　Jumbo-Visma

 

サンティアゴ・ブイトラゴが落ちた。

 

残り3.1kmで5人に。

 

エンリク・マスは追走グループに。霧でみえないぞ。

 

プリモッシュ・ログリッチが先頭に立った。

 

プリモッシュ・ログリッチがアタックだ。

 

ミケル・ランダが追うが、セップ・クスがマーク。

 

シアン・エイテブルックスがエンリク・マスを抜いて前に上がってきている。

 

フアン・アユソーが遅れている。1分1秒離された。

 

なんだ～。ヨナス・ヴィンゲゴーとセップ・クスがミケル・ランダをちぎって上がってきた。

 

またも、同じ光景となるのか。

 

セップ・クスは守られている。

 

あれれっ。セップ・クスが切れているのか。

 

セップ・クスが遅れた。

 

セップ・クスにミケル・ランダが迫る。

 

プリモッシュ・ログリッチがヨナス・ヴィンゲゴーを引く。すでにセップ・クスと20秒離れた。これはマイヨロホ交代となるか。

 

いや、セップ・クスは13秒差でたえている。ランダの引きを利用だ。

 

プリモッシュ・ログリッチは猛烈なスピードでゴールに向かう。

 

プリモッシュ・ログリッチは全く先頭を譲らずにゴールに向かう。

 

プリモッシュ・ログリッチは、ヨナス・ヴィンゲゴーを引き連れて、そのままゴール!

 

セップ・クスは、ゴール前でミケル・ランダの前に出てスパート。プリモッシュ・ログリッチから19秒遅れでゴール。ヨナス・ヴィンゲゴーと8秒差でからくもマイヨロホを守った。29歳のバースディもハッピーな日となった。

 

 

終わってみれば、またもJumbo-Vismaの独占となっている。誰もがマイヨロホを着る力を持っているということだ。

恐るべきチーム力。

 

リザルト

プリモッシュ・ログリッチのコメント

2020年のブエルタでは、アングリルで赤いリーダージャージを失いましたが、ついに勝利しましたね。

ここではいつも大きな決闘が起こるが、今年は登るのがずっと楽しかった。この最後の登りはあまり戦術的ではなかった。私が加速した部分はとても難しくて急だったので、自分のペースで進む必要がある。

そうすれば、登りは公平になり、誰が1位と2位になるかが決まる。

Bahrain Victoriousにずっと引かせてましたね。

ペースが少し遅くなったと感じるまで、彼らに仕事をさせた。それから私はそれに取り組み、自分のペースを選んだ。

ヨナス・ヴィンゲゴーは最後まで追いかけることができたが、クスはそうはならなかったですね。

少し変な感じがしたと彼は言ったが、全員ができるだけ早くそこに着いた。私は彼に、戦い続けるように言った。そうすれば自然に赤いジャージが着られるでしょう。

 

2位のヨナス・ヴィンゲゴーのコメント

ステージ優勝が我々の主な目標であり、総合順位で我々3人が1-2-3という状況を維持したかった。

それは私たちが望んでいた通りに進んだ。私たちはこれで本当に幸せになれる。そして、セップが依然としてリーダーであることを素直にうれしく思う。

正直に言うとリーダー役についてどう思ってますか?

正直に？。彼がリーダージャージを着続けることを願っている。セップがこのブエルタ・ア・エスパーニャで優勝することを心から願っている。

 

第17ステージリザルト

総合

セップ・クスのコメント

ここに来るとは思わなかった。それがこのレースの素晴らしいところだ。私は何も期待せずに参加し、チームメイトを助けたいと思っていた。

それから私は突然この美しいセーターとそれに付属するすべてのものを手に入れた。これが私が新たなレベルのレースと自分のレース本能を発見した方法だ。

19秒遅れでゴールでしたね。

彼らは私の側にいる偉大な二人だ。私たちは舞台裏でうまく協力している。彼らは偉大なチャンピオンだ。もちろん、私自身のチャンスも欲しいが、必要であれば彼らのために働くことは気にしません。

ポイント賞

山岳賞

新人賞