ロシアのウクライナ侵攻は自転車界にも大きな影響を与え始めた。
UCIは会合を開き、ロシアまたはベラルーシの国籍を持つすべてのチーム(Gazprom-RusVeloを含む)のライセンスを取り消した。
ロシアとベラルーシのチームに属していない選手についてはどうなるのだろうか?
UCIライセンスの剥奪
The UCI Management Committee has today decided to bring into effect a number of measures following the IOC recommendations.
Full statement 👇
— UCI (@UCI_cycling) March 1, 2022
UCIはロシア、ベラルーシに対して強力な対策を打ち出した。
1.ロシア及びベラルーシの代表チームはUCI国際カレンダーのイベントに参加できない。
2. UCIは、ロシア、ベラルーシの国籍を持つチームのライセンスを剥奪。
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UCI ProTeam Gazprom – RusVelo(RUS)
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UCIコンチネンタルチームVozrozhdenie(RUS)
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UCIトラックチームマラソン–トゥーラサイクリングチーム(RUS)
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UCIコンチネンタルチームCCNファクトリーレーシング(BLR)
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UCIコンチネンタルチームミンスクサイクリングクラブ(BLR)
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UCI女子コンチネンタルチームミンスクサイクリングクラブ(BLR)
3,2022年のUCI国際カレンダーから、全てのロシア、ベラルーシのイベントを削除。
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グランプリモスクワ1:クラス2トラックイベント(2022年5月20-21日)
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グランフォンドモスクワ:UCIグランフォンドワールドシリーズイベント(2022年5月21-22日)
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グランプリモスクワ2:カテゴリー2トラックイベント(2022年5月22日)
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グランプリサンクトペテルブルク:カテゴリー2トラックイベント(2022年5月26-29日)
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モスクワ5日間レース:クラス2.2ロードイベント(2022年6月8-12日)
4.ロシアとベラルーシの全国選手権もUCI国際カレンダーから撤回
5. UCIインターナショナルカレンダーのすべてのイベントで、ロシアとベラルーシに関連するすべてのエンブレム、名前、頭字語、旗、国歌を表示することは禁止。
6.UCIイベントの開催のためのロシアおよびベラルーシの候補者からの入札は考慮されない。
7. UCIは、UCIインターナショナルカレンダーのイベントの主催者がロシアとベラルーシのクラブ、地域チーム、または混合チームを招待することを禁じる。
8. UCIは、追って通知があるまで、ロシアまたはベラルーシの国際コミセールをUCI国際カレンダーイベントに任命しない。
BORA – hansgroheのアレクサンドル・ウラソフはロシアTTチャンピオンだけど、タイムトライヤルではロシアのチャンピオンジャージを着て走ることは出来なくなる。
Gazprom – RusVeloは、LOOKにCORIMA、Limarの技術サポートとスポンサーを失ったが、レース出場の道も閉ざされてしまった。
ロシアとベラルーシの選手は
UCIは、ロシアとベラルーシのライセンス所有者が、ロシアでもベラルーシでもないUCIチームに登録されている場合に限り、それぞれのチームと一緒にUCI国際カレンダーのイベントに参加する権限があることを明確にしたいと考えている。
つまり、今の所はレースに参加できるということだ。
ロシアのライダーといえば
- パヴェル・シヴァコフ(INEOS Grenadiers)
- アレクサンドル・ウラソフ(BORA – hansgrohe)
二人のワールドツアーライダーがいる。
UCIは、複数の国籍を持つロシアとベラルーシのライセンス保有者が「制限なしに」スポーツ国籍の変更を要求できるようにする特定の規制を導入する。
例えば、パヴェル・シヴァコフはイタリアでロシアの両親から生まれたが、フランスで育っており、フランス国籍に切り替えることを検討しているという。
状況は日々深刻化しており、今度どうなるのかわからない。
Gazprom – RusVeloはUAEツアーで中間スプリントジャージを獲得し、ステージ優勝までしたのにレース出場はかなわなくなった。
とくに、エースのインヌル・ザカリンは今年で引退を表明しているが、レースに出場することなく去らないといけなくなるかもしれない。
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