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2023 ジロ・デ・イタリア第16ステージ  あ~、プリモッシュ・ログリッチ

海外情報
Photo credit: Goldmund100 on VisualHunt
この記事は約34分で読めます。

休息日を終えてジロの第3週が始まる。

ここまで、総合勢の争いはなく静かと言っても良いほど。だが、この第16ステージでは、獲得標高5,200mの厳しい山岳コースが待っている。

流石に、総合勢のタイム差も少し変わってくるはず。マリアローザのブルーノ・アルミライルは持ちこたえることが出来るだろうか。

モンテ・ボンドーネで決戦の幕が開く。

 

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第16ステージ サッビオ・キエーゼ~モンテ・ボンドーネ 203km

コースマップ photo giroditalia

 

スタートはサッビオ・キエーゼ。最初の50kmはイタリア最大の湖ガルダ湖に沿って走る。平坦なのはここだけで、残りは山岳コースが続く。

1級山岳を越えて、2級山岳を2つこえて決戦は1級山岳モンテ・ボンドーネとなる。

 

1級山岳 モンテ・ボンドーネ 

1級山岳 モンテ・ボンドーネ photo giroditalia

 

スキーリゾートもあるモンテ・ボンドーネは、22.7kmと長い。最大勾配はゴール手前5km地点で15%。頂上付近で少し勾配が緩むので、誰がアタックを仕掛けているのか注目の戦いとなる。

 

コースプロフィール photo giroditalia

 

  1. 1級山岳 サンタ・バーバラ峠  12.7km・8.3%
  2. 3級山岳 ボルダーラ峠 4.5km・7%
  3. スプリントポイント Rovereto
  4. 2級山岳 マタソンヌ 11.4km・5.6%
  5. 2級山岳 セッラダ  17.7km・5.5%
  6. ボーナススプリント Aldeno
  7. 1級山岳 モンテ・ボンドーネ 22.7km・6.4%

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

第16ステージスタート時の4賞ジャージは

  • 総合 ブルーノ・アルミライル Groupama – FDJ
  • ポイント賞 ジョナサン・ミラン Bahrain Victorious
  • 山岳賞 ダヴィテ・バイス EOLO-Kometa
  • 新人賞 ジョアン・アルメイダ UAE Team Emirates

DNSは

  • サイモン・クラーク Israel – Premier Tech 体調不良
  • ダヴィデ・バッレリーニ Soudal – Quick Step 体調不良
  • アマヌエル・ゲブレイグザブハイアー Trek-Segafredo 落車の影響が悪化

 

狭いニュートラルの道で渋滞。止まってしまう。

 

山岳賞のマッティア・バイスは動いてくるだろう。後ろに新城幸也が見える。

 

ティボー・ピノは最後尾当たりでしゃべりながら走っている。

 

AG2R Citroën Teamの二コラ・プラドムがメカニックに調整を頼んでいる。

 

オフィシャルスタートの前に、ガルダで一度停止。

 

さあ、オフィシャルスタート。

 

Alpecin-Deceuninckのクリスティアン・ズバラーリが攻撃。後ろからGreen Project-Bardiani CSF-Faizanèのダヴィデ・ガッブロが追っている。

 

先頭二人に後ろからAstana Qazaqstan Teamのクリスティアン・スカローニが追ってきている。

 

先頭は3人に。

  1. クリスティアン・ズバラーリ Alpecin-Deceuninck
  2. ダヴィデ・ガッブロ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè
  3. クリスティアン・スカローニ Astana Qazaqstan Team

 

ラウンドアバウトで3人が落車。ロレンツォ・フォルトゥナートは観客にバイクを押して貰って走りだす。

  1. ロレンツォ・フォルトゥナート EOLO-Komet
  2. セップ・クス Jumbo-Visma
  3. ローレンス・デプルス INEOS Grenadiers

 

先頭は3人が逃げているが、集団は容認していないようで12秒しか離れていない。

 

タイム差が表示がなくなった。この後、捕まってしまう。

 

落車した、ローレンス・デプルスとセップ・クスは集団に追いつく。

 

先頭でローレンス・ハイスが激しく攻撃。

 

すると、集団が割れてしまう。マリアローザも30秒後ろだ。情報では、セップ・クスらの落車の影響もあると言われている。

5位のアンドレアス・レックネスン、総合7位のレナード・ケムナも第2集団に。Team DSMのマリウス・マイヤーホーファーなどが必死に引く。

 

マーク・カヴェンディシュが先頭集団に入った。

  1. ダヴィデ・フォルモロ UAE Team Emirates
  2. マーク・カヴェンディシュ Astana Qazaqstan Team
  3. ピーター・セリー Soudal – Quick Step
  4. ボブ・ユンゲルス BORA-hansgrohe
  5. アレッサンドロ・トネッリ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè

 

マリアローザグループは戻ってきた。

 

追走は激しく、先頭を追っている。

 

先頭は5秒しか離れていない。これは決まらない。

 

マーク・カヴェンディシュグループは捕まる。先頭はIsrael – Premier Techのデレク・ジー。またも、逃げにはいるか。

 

カメラがガルダ湖を映している間に、17人の先頭集団が出来ている。

 

先頭は25秒を稼ぎだす。

  1. オレリアン・パレパントル AG2R Citroën Team
  2. ヴァランタン・パレパントル AG2R Citroën Team
  3. クリスティアン・スカローニ Astana Qazaqstan Team
  4. ジャック・ヘイグ Bahrain Victorious
  5. ジョナサン・ミラン Bahrain Victorious
  6. ヨナタン・ラストラ Cofidis
  7. ベン・ヒーリー EF Education-EasyPost
  8. アレッサンドロ・トネッリ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè
  9. サルバトーレ・プッチョ INEOS Grenadiers
  10. ベン・スフィフト INEOS Grenadiers
  11. デレク・ジー Israel – Premier Tech
  12. カルロス・ベローナ Movistar Team
  13. マイケル・ヘップバーン Team Jayco AlUla
  14. フィリッポ・ザナ Team Jayco AlUla
  15. トムス・スクインシュ Trek-Segafredo
  16. ディエゴ・ウリッシ UAE Team Emirates

 

さらに集団から追走が9人。

  1. ワジム・プロンスキー Astana Qazaqstan Team
  2. チェザーレ・ベネッティ BORA-hansgrohe
  3. パトリック・コンラット BORA-hansgrohe
  4. トーマス・チャンピオン Cofidis
  5. マッティア・バイス EOLO-Kometa
  6. ダヴィデ・ガッブロ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè
  7. フッリッポ・マグリ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè
  8. ニコラス・ダッラヴァッレ Team Corratec-Selle Italia
  9. ヴェリコ・ストイニッツ Team Corratec-Selle Italia

 

追走が先頭に追いついた。先頭は26人に。

 

集団先頭にはJumbo-Vismaが。これはプリモッシュ・ログリッチが最後に攻撃するという合図か。

 

ジョナサン・ミランは先頭集団に乗っているけど、スプリントポイントを狙っている。ジャック・ヘイグのボトル運びもしている。

 

先頭で最もタイムが良いのは、4分30秒差のAG2R Citroën Teamのオレリアン・パレパントル。仮に逃げ切られても、タイムトライヤルが強くないので逃げても容認のようだ。

 

ジャック・ヘイグは7分48秒遅れ。こちらは力もあり警戒すべきライダーとなる。

 

1級山岳 サンタ・バーバラ峠  12.7km・8.3%

最初の1級山岳が始まる。タイム差は3分39秒にひろがっている。

 

ベン・ヒーリーがパンクなのかバイク交換。

 

 

先頭からTeam Corratec-Selle Italiaのニコラス・ダッラヴァッレが、少し前に出ている。

 

Astana Qazaqstan Teamのワジム・プロンスキーが前に。

 

Team Corratec-Selle Italiaのニコラス・ダッラヴァッレは集団に戻る。

 

先頭最後尾は、Team Corratec-Selle Italiaのヴェリコ・ストイニッツ

 

ヴェリコ・ストイニッツは、最初に先頭から脱落。彼はチームメイトのニコラス・ダッラヴァッレの引きで落とされたような感じだ。

 

集団先頭はJumbo-Vismaのエドアルド・アッフィニがずっと一人で引き続けている。Jumbo-Vismaの次のライダーはローハン・デニスなのか後ろにいる。

 

ベン・ヒーリーは、山岳ポイントを狙ってくるのは間違いない。ダヴィテ・バイスもいないし、エイネルアウグスト・ルビオも先頭集団にはいない。稼ぎ時だ。

 

頂上が近くなり、ベン・ヒーリーが少しずつ前にくる。

 

だが、ここでGreen Project-Bardiani CSF-Faizanèのマーティン・マーセルージがアタック!

 

これをベン・ヒーリーが遠くからペースアップして抜いた。

 

ベン・ヒーリーはトップ通過。これでベン・ヒーリーは山岳賞トップに。

  1. ベン・ヒーリー EF Education-EasyPost 40ポイント
  2. ダヴィデ・ガッブロ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè 18ポイント
  3. マーティン・マーセルージ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè 12ポイント
  4. ニコラス・ダッラヴァッレ Team Corratec-Selle Italiaの 9ポイント
  5. トムス・スクインシュ Trek-Segafredo 6ポイント
  6. チェザーレ・ベネッティ BORA-hansgrohe 4ポイント
  7. パトリック・コンラット BORA-hansgrohe 2ポイント
  8. サルバトーレ・プッチョ INEOS Grenadiers 1ポイント

 

3級山岳 ボルダーラ峠  4.5km・7%

すぐに3級山岳を登りだす。

 

デレク・ジーがパンクでバイク交換。

 

ジョナサン・ミランは、しっかりと残っている。これはスプリントポイントも無事に取れそうだ。

 

残り120.5kmで3分差に。先頭はGroupama – FDJのジェイク・スチュワート

 

ここでGreen Project-Bardiani CSF-Faizanèのマーティン・マーセルージがアタック!

 

ベン・ヒーリーは、マーティン・マーセルージを捕まるが、今度はダヴィデ・ガッブロに行かれる。これはもう見送り。

 

ダヴィデ・ガッブロが9ポイント獲得。

  1. ダヴィデ・ガッブロ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè 9ポイント
  2. ベン・ヒーリー EF Education-EasyPost 4ポイント
  3. マーティン・マーセルージ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè 2ポイント
  4. フィリッポ・ザナ Team Jayco AlUla 1ポイント

 

下りで4人が、そのまま前に出る。しかし、すぐに先頭集団に追いつかれる。

  1. ダヴィデ・ガッブロ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè 
  2. ベン・ヒーリー EF Education-EasyPost 
  3. マーティン・マーセルージ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè 
  4. フィリッポ・ザナ Team Jayco AlUla 

 

Green Project-Bardiani CSF-Faizanèのマーティン・マーセルージがアタック。下りを単独で下る。

 

Team Arkéa Samsicのミヘル・リースは、メカトラで再出発。

 

Bahrain Victoriousのジャック・ヘイグもバイク交換。下りなので必死で追わないと。

 

BORA-hansgroheのチェザーレ・ベネッティが単独で前に。

 

スプリントポイント Rovereto

ジョナサン・ミランは、スプリントポイント前から先頭に。

 

ここはジョナサン・ミランが1位通過。

  1. ジョナサン・ミラン Bahrain Victorious 12ポイント
  2. トムス・スクインシュ Trek-Segafredo 8ポイント
  3. デレク・ジー Israel – Premier Tech 6ポイント
  4. マッティア・バイス EOLO-Kometa 5ポイント
  5. フッリッポ・マグリ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè 4ポイント
  6. ヴァランタン・パレパントル AG2R Citroën Team 3ポイント
  7. マイケル・ヘップバーン Team Jayco AlUla 2ポイント
  8. サルバトーレ・プッチョ INEOS Grenadiers 1ポイント

 

2級山岳 マタソンヌ 11.4km・5.6%

すぐに先頭は登りだす。

 

ジョナサン・ミランは、仕事終了だけどまだ先頭集団にいる。

 

ジョナサン・ミランは、やはり先頭から切れていく。

 

ローハン・デニスは先頭から一旦下がる。

 

エドアルド・アッフィニは、Groupama – FDJから氷を貰って首を冷やす。かなり暑いようだ。

 

さあ、先頭からAstana Qazaqstan Team が攻撃。

 

デレク・ジーが追走に出る。

 

後ろからロレンツォ・フォルトゥナートもくる。

 

先頭が4人となる。

 

ここからAstana Qazaqstan Teamのワジム・プロンスキーがアタック。

 

ワジム・プロンスキーがチームメイトのクリスティアン・スカローニを呼んでいる。

 

これにクリスティアン・スカローニが追いついてAstana Qazaqstan Teamが二人に。

 

後方はフィリッポ・ザナのためにチームメイト二人が引く。

 

INEOS Grenadiersは、パヴェル・シヴァコフが集団から切れている。トーマスのアシストが一人減った。

 

ジョナサン・ミランは、集団に吸収される。

 

二人は1分32秒も稼ぎだす。

 

こちらは追走でベン・ヒーリーが前に出ている。

  1. ワジム・プロンスキー Astana Qazaqstan Team 18ポイント
  2. クリスティアン・スカローニ Astana Qazaqstan Team 8ポイント
  3. ダヴィデ・ガッブロ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè 6ポイント
  4. ベン・ヒーリー EF Education-EasyPost 4ポイント
  5. マーティン・マーセルージ Green Project-Bardiani CSF-Faizanè 2ポイント
  6. ヴァランタン・パレパントル AG2R Citroën Team 1ポイント

 

いけない。また、雨が降り始めた。

 

フィリッポ・ザナが追走から動きだす。

 

メイン集団は、5分35秒と離れた。

 

ワジム・プロンスキーがパンク。これは勿体ない。先頭のクリスティアン・スカローニは少し待たないといけない。

 

先頭から落ちてきたCofidisのライダーが集団に吸収される。

 

先頭は無事に二人が合流。タイム差は、2分19秒と拡大中。

 

BORA-hansgroheのチェザーレ・ベネッティが追走から単独で抜け出す。

 

2級山岳 セッラダ  17.7km・5.5%

先頭二人は2級山岳へ。2分2秒差で逃げ続ける。

 

集団は残り65.8kmで6分10秒まで開く。先頭は逃げ切りが見えてくるか。

 

新城幸也が集団から切れてしまう。

 

エドアルド・アッフィニが引き終わった。今度は、サム・オーメンが前に。Jumbo-Vismaは、トーマス・グローグ以外は全員先頭にいる。

 

先頭二人は1分20秒まで迫られてくる。

 

チェザーレ・ベネッティは、追走グループに捕まる。

  1. オレリアン・パレパントル AG2R Citroën Team
  2. ヴァランタン・パレパントル AG2R Citroën Team
  3. ジャック・ヘイグ Bahrain Victorious
  4. デレク・ジー Israel – Premier Tech
  5. ベン・ヒーリー EF Education-EasyPost
  6. カルロス・ベローナ Movistar Team
  7. フィリッポ・ザナ Team Jayco AlUla
  8. トムス・スクインシュ Trek-Segafredo
  9. チェザーレ・ベネッティ BORA-hansgrohe

 

逃げていたGreen Project-Bardiani CSF-Faizanèの二人が捕まる。

 

フィリッポ・ザナやサルバトーレ・プッチョが追走に戻ってくる。12人に。

 

プリモッシュ・ログリッチのアシストが最も多い。先頭にサム・オーメン、ミヘル・ヘスマン、ローハン・デニスを送っても、周りにセップ・クス、クーン・ボウマンが残っている。

 

頂上まで3km。24秒差に迫られて後ろが見えてきた。

 

先頭2人が追いつかれしまう。先頭はAG2R Citroën Teamのパレパントル兄弟だ。

 

おいつかれたクリスティアン・スカローニは、すぐに先頭から切れてしまう。

 

デレク・ジーが少し危ないか。

 

ヴァランタン・パレパントルが頑張って引くはずだ。兄のオレリアン・パレパントルはバーチャルリーダーだからだ。ただ、もう1秒しかない。

 

集団と4分18秒差に。これでオレリアン・パレパントルはバーチャルリーダーから脱落。

 

ここはMovistar Teamのカルロス・ベローナがトップ通過。ベン・ヒーリーは2位通過。

  1. カルロス・ベローナ Movistar Team 18ポイント
  2. ベン・ヒーリー EF Education-EasyPost 8ポイント
  3. ヴァランタン・パレパントル  AG2R Citroën Team 6ポイント
  4. オレリアン・パレパントル AG2R Citroën Team 4ポイント
  5. パトリック・コンラット BORA-hansgrohe 2ポイント
  6. ジャック・ヘイグ Bahrain Victorious 1ポイント

 

ゲラント・トーマスにバットニュース。パヴェル・シヴァコフがリタイヤした。これで、テイメン・アレンスマンとローレンス・デプルスの二人がそばにいるだけだ。

 

先頭は12人。

  1. オレリアン・パレパントル AG2R Citroën Team
  2. ヴァランタン・パレパントル AG2R Citroën Team
  3. ジャック・ヘイグ Bahrain Victorious
  4. パトリック・コンラット BORA-hansgrohe
  5. ヨナタン・ラストラ Cofidis
  6. ベン・ヒーリー EF Education-EasyPost
  7. カルロス・ベローナ Movistar Team
  8. フィリッポ・ザナ Team Jayco AlUla
  9. デレク・ジー Israel – Premier Tech
  10. ディエゴ・ウリッシ UAE Team Emirates 
  11. ベン・スウィフト INEOS Grenadiers
  12. ワジム・プロンスキー Astana Qazaqstan Team

 

ベン・ヒーリーは、この山岳ステージでも強さを発揮。山岳賞ジャージを手にいれた。164ポイントでダヴィテ・バイスを20ポイントリードした。

 

残り25.9kmで4分21秒差。この中からステージ優勝が出るのか?

 

1級山岳 モンテ・ボンドーネ 22.7km・6.4%

ヴァランタン・パレパントルが兄のために先頭を引く。オレリアン・パレパントルは1分縮めれば総合トップ10に返り咲きだ。

 

さあ、最後の山岳の戦いが始まる。まずは、Cofidisのヨナタン・ラストラを抜いて、Movistar Teamのカルロス・ベローナが前に。

 

フィリッポ・ザナが張り付く。

  1. カルロス・ベローナ Movistar Team
  2. フィリッポ・ザナ Team Jayco AlUla

 

ベン・ヒーリーがデレク・ジーと共に切れていく。

 

フィリッポ・ザナが先頭に立つ。ただ、残り19.6kmと長い。

 

集団先頭はミヘル・ヘスマン、ローハン・デニス、サム・オーメンと続く。

 

先頭2人にジャック・ヘイグら追走が追いついた。

  1. オレリアン・パレパントル AG2R Citroën Team
  2. ジャック・ヘイグ Bahrain Victorious
  3. パトリック・コンラット BORA-hansgrohe
  4. カルロス・ベローナ Movistar Team
  5. フィリッポ・ザナ Team Jayco AlUla
  6. ワジム・プロンスキー Astana Qazaqstan Team

 

ヴァランタン・パレパントルが集団に捕まる。ローハン・デニスが引く集団は2分21秒と急速にタイム差を縮めてくる。

 

メイン集団は26人しかいない。

 

ミヘル・ヘスマンとサム・オーメンは落ちている。

 

ベン・ヒーリーは次の山岳ステージにむけて体力を回復させないといけない。

 

ブルーノ・アルミライルは、集団後方に下がっている。カメラに向かって舌を出して、もう無理とアピール。

 

先頭には、INEOS Grenadiersのベン・スウィフトとUAE Team Emiratesのディエゴ・ウリッシが復帰している。

 

デレク・ジーを捕まえたタイミングで、ローハン・デニスが引き終わった。

 

代わって引きだしたのは、UAE Team Emirates。まずは、ダヴィデ・フォルモロ。ジェイ・ヴァイン、ブランドン・マクナリティがアシストとしてアルメイダを支える。

 

ついにマリアローザは最後尾に。

 

先頭のタイム差は1分14秒に。ゴールまで12.5kmあり、逃げ続けるのは難しい。誰かが、アタックをかけてハイペースで逃げないと無理だ。

 

先頭はパトリック・コンラットが引く。この中ではジャック・ヘイグの足が優れているけど、アタックはかけないのだろうか。ダミアーノ・カルーゾを前待ちするのか。

 

あ~、ブルーノ・アルミライルが切れた。

 

あっと言う間に離れてしまう。この距離だと、マリアローザは今日交代となる。

 

先頭はジェイ・ヴァインとなり、さらにペースが上がる。

 

パトリック・コンラットが集団に捕まる。

 

EF Education-EasyPostのヒュー・カーシーがちぎれる。

 

先頭は3人だが、もう追いつかれる。

 

ジェイ・ヴァインの引く集団はもう後ろだ。

 

ジェイ・ヴァインは、先頭を捕まえて降りていく。

 

アルメイダが先頭に立つ。

 

フィリッポ・ザナが戻って、エディ・ダンバーの為に先頭を引く。

 

先頭は6人に絞られた。

  1. フィリッポ・ザナ Team Jayco AlUla
  2. エディ・ダンバー Team Jayco AlUla
  3. ジョアン・アルメイダ UAE Team Emirates
  4. プリモッシュ・ログリッチ Jumbo-Visma
  5. セップ・クス Jumbo-Visma
  6. ゲラント・トーマス INEOS Grenadiers

 

アシストのフィリッポ・ザナとセップ・クスが外れると勝負となりそうだ。

 

おっと、フィリッポ・ザナが引き終わった。アルメイダが先頭に立つ。

 

ここは、セップ・クスに引かせるべきではないのかな。

 

追走は、サンティアゴ・ブイトラゴがダミアーノ・カルーゾを引く。

 

アルメイダが外れて、少し牽制に。

 

するとアルメイダがアタック!

 

これには、誰も反応出来ない。

 

猛烈なスピードで突き放す。よほど調子が良いのだろう。

 

アルメイダが後続を引き離す。

 

セップ・クス先頭にアルメイダを追う。

 

アルメイダの引きに、エディ・ダンバーが切れそうだ。

 

ゲラント・トーマスが追ってきた。プリモッシュ・ログリッチは?

 

ゲラント・トーマスがアルメイダを捕らえる。

 

ゲラント・トーマスが前に出る。

 

なんとプリモッシュ・ログリッチが追って来ない。それどころか離れている!

 

二人の後ろには後続の姿が映らない。

 

 

セップ・クスがプリモッシュ・ログリッチとエディ・ダンバーを引く。セップ・クスは時折、後ろのプリモッシュ・ログリッチを確認するほどだ。

 

プリモッシュ・ログリッチとのタイム差が22秒と開く!

 

ゲラント・トーマスがアルメイダに先頭交代を促すが中々前に出れない。

 

残り2.5km。後ろから前が見えない。どうしたログリッチ。

 

みるみるうちにタイム差が広がる。残り2kmで35秒差に。

 

ログリッチは、打撲の影響が治ってないのか。

 

先頭二人は、残り1kmのゲートをくぐる。

 

残り700m。

 

残り600m。プリモッシュ・ログリッチがセップ・クスを切り離して追っている。

 

さあ、ゴール前に。

 

残り300m。ゲラント・トーマスはタイムのために前を引く。

 

残り150mでアルメイダがスパート。

 

ゲラント・トーマスもスプリント開始。

 

だが、最後に後ろについていたアルメイダがトーマスの前に出る。

 

アルメイダが最後の力を振り絞る。

 

アルメイダが勝利だ~!

少し間から、調子が良いといっていたアルメイダは、最初にアタックをかけてから最後までペースが落ちることはなかった。

 

勾配がアルメイダにあっていたのだろうか。これまでのアルメイダの印象は、山岳では遅れてはペースで追いつくという感じだったが、今回は違った。

自身の足で結果を出してきた。確実に山岳が強くなっており、総合2位に躍進だ。

ゲラント・トーマスはマリアローザを奪還。しかも、最大のライバルと思われたプリモッシュ・ログリッチにタイム差をつけることができている。

 

プリモッシュ・ログリッチは、最後はエディ・ダンバーをかわして3位でゴール。タイム差は、25秒。バットデイだったのか、腰の打撲が治っていないのか。ただ、わかっているのは今日は彼の日ではなかったということだけだ。

エディ・ダンバーは、INEOS Grenadiersから移籍していなければ、ジロに出場できていたかどうかもわからない。総合5位にジャンプアップだ。

 

マリアローザのブルーノ・アルミライルは、4分24秒遅れ。総合7位におちてしまった。なんとかトップ10を維持したいところ。明日からは、ティボー・ピノのアシストに戻ることになる。

 

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リザルト

ジョアン・アルメイダのコメント

この4年間は、いつもあと一歩だった。そして今、ようやくステージ優勝を手にすることができたんだ。言葉では言い表せないよ。超ハッピーだ。

チームはいつも通り、素晴らしかった。超タフな1日だったけれど、僕は頑張ったよ。これまでで最もタフなライドだったと思う。

モンテ・ボンドーネではUAE Team Emiratesが主導権を握り、山頂から6kmほど下ったところでアタックをかけ、ログリッチとトーマスは守勢に立たされることになりましたね。

気分は良かったし、リスクを冒してでも挑戦した。なぜなら、やってみなければわからないからだ。挑戦して、成功した。とてもうれしいし、私を信じてくれているすべての人に感謝したい。これはとても特別なことなんだ。

私は常にもっと上を目指す。調子が良ければ、アタックする。でも、調子が悪ければ、自分の実力不足かもしれない。いずれにせよ、最後まで戦い、すべてを捧げる。

 

2位のゲラント・トーマスのコメント

ステージ優勝したかったけど、走り続けなければならなかった。ログリッチが後ろにいたから、猫とネズミのようなゲームはできなかった。

アルメイダは残念ながらスプリントを制したが、再びピンクを身にまとい、時間を稼ぐことができたのはよかった。

アルメイダは常に偉大なライバルだった。彼はその強さを見せつけた。彼のチームも非常に強いが、それは当然のことだ。

第16ステージリザルト

Rnk Rider Team UCI   Time
1
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates 180
10″
5:53:27
2
 THOMAS Geraint
INEOS Grenadiers 130
6″
,,
3
 ROGLIČ Primož
Jumbo-Visma 95
4″
0:25
4
 DUNBAR Eddie
Team Jayco AlUla 80   ,,
5
 KUSS Sepp
Jumbo-Visma 60   1:03
6
 VAN WILDER Ilan
Soudal – Quick Step 45   1:16
7
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious 40   ,,
8
 RUBIO Einer Augusto
Movistar Team 35   ,,
9
 DE PLUS Laurens
INEOS Grenadiers 30   ,,
10
 ARENSMAN Thymen
INEOS Grenadiers 25   ,,
11
 KÄMNA Lennard
BORA – hansgrohe 20   1:20
12
 CARTHY Hugh
EF Education-EasyPost 15   1:26
13
 BUITRAGO Santiago
Bahrain – Victorious 10   2:01
14
 LEKNESSUND Andreas
Team DSM 5   2:42
15
 ZANA Filippo 
Team Jayco AlUla 2   3:18
16
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ     3:27
17
 HAIG Jack 
Bahrain – Victorious  
3″
4:15
18
 KONRAD Patrick 
BORA – hansgrohe     4:24
19
 ARMIRAIL Bruno
Groupama – FDJ     ,,
20
 PRONSKIY Vadim 
Astana Qazaqstan Team     ,,
21
 ULISSI Diego 
UAE Team Emirates  
1″
6:07
22
 PARET-PEINTRE Aurélien 
AG2R Citroën Team     6:34
23
 FORTUNATO Lorenzo
EOLO-Kometa     6:48
24
 BARGUIL Warren
Team Arkéa Samsic     8:05
25
 SÁNCHEZ Luis León
Astana Qazaqstan Team     ,,
26
 HUYS Laurens
Intermarché – Circus – Wanty     ,,
27
 PRODHOMME Nicolas
AG2R Citroën Team     ,,
28
 VERONA Carlos 
Movistar Team     8:07
29
 LASTRA Jonathan 
Cofidis     8:46
30
 SWIFT Ben 
INEOS Grenadiers     10:47

総合

 

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI   Time
1 2 ▲1
 THOMAS Geraint
INEOS Grenadiers 20
6″
67:32:35
2 4 ▲2
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates  
10″
0:18
3 3
 ROGLIČ Primož
Jumbo-Visma  
6″
0:29
4 6 ▲2
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious     2:50
5 8 ▲3
 DUNBAR Eddie
Team Jayco AlUla     3:03
6 7 ▲1
 KÄMNA Lennard
BORA – hansgrohe     3:20
7 1 ▼6
 ARMIRAIL Bruno
Groupama – FDJ     3:22
8 5 ▼3
 LEKNESSUND Andreas
Team DSM  
9″
3:30
9 9
 ARENSMAN Thymen
INEOS Grenadiers     4:09
10 10
 DE PLUS Laurens
INEOS Grenadiers     4:32
11 12 ▲1
 CARTHY Hugh
EF Education-EasyPost     4:50
12 14 ▲2
 RUBIO Einer Augusto
Movistar Team  
13″
5:43
13 11 ▼2
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ  
6″
6:48
14 15 ▲1
 BUITRAGO Santiago
Bahrain – Victorious     7:21
15 16 ▲1
 VAN WILDER Ilan
Soudal – Quick Step     7:46
16 13 ▼3
 PARET-PEINTRE Aurélien
AG2R Citroën Team  
10″
10:02
17 20 ▲3
 KUSS Sepp
Jumbo-Visma     10:54
18 17 ▼1
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious  
3″
10:58
19 18 ▼1
 KONRAD Patrick
BORA – hansgrohe     12:28
20 21 ▲1
 BARGUIL Warren
Team Arkéa Samsic     19:13
21 19 ▼2
 VELASCO Simone
Astana Qazaqstan Team  
1″
23:10
22 23 ▲1
 FORTUNATO Lorenzo
EOLO-Kometa     24:08
23 24 ▲1
 SÁNCHEZ Luis León
Astana Qazaqstan Team     26:18
24 26 ▲2
 HUYS Laurens
Intermarché – Circus – Wanty     28:36
25 27 ▲2
 PRODHOMME Nicolas
AG2R Citroën Team     31:00
26 34 ▲8
 ZANA Filippo
Team Jayco AlUla  
4″
31:29
27 28 ▲1
 LASTRA Jonathan
Cofidis     31:56
28 33 ▲5
 ULISSI Diego
UAE Team Emirates  
1″
33:44
29 31 ▲2
 BOUWMAN Koen
Jumbo-Visma  
1″
36:52
30 32 ▲2
 GEE Derek
Israel – Premier Tech  
21″
39:04

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 MILAN Jonathan
Bahrain – Victorious 176
2 2
 GEE Derek
Israel – Premier Tech 118
3 3
 ACKERMANN Pascal
UAE Team Emirates 88
4 5 ▲1
 SKUJIŅŠ Toms
Trek – Segafredo 79
5 4 ▼1
 DENZ Nico
BORA – hansgrohe 75
6 6
 MATTHEWS Michael
Team Jayco AlUla 68
7 7
 CORT Magnus
EF Education-EasyPost 56
8 8
 MAYRHOFER Marius
Team DSM 53
9 9
 CAVENDISH Mark
Astana Qazaqstan Team 51
10 10
 ALBANESE Vincenzo
EOLO-Kometa 46

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 4 ▲3
 HEALY Ben
EF Education-EasyPost 164
2 1 ▼1
 BAIS Davide
EOLO-Kometa 144
3 2 ▼1
 RUBIO Einer Augusto
Movistar Team 117
4 3 ▼1
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ 114
5 36 ▲31
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates 55
6 5 ▼1
 SKUJIŅŠ Toms
Trek – Segafredo 48
7 6 ▼1
 VACEK Karel
Team Corratec – Selle Italia 36
8  
 GABBURO Davide
Green Project-Bardiani CSF-Faizanè 33
9 7 ▼2
 GEE Derek
Israel – Premier Tech 31
10 10
 PARET-PEINTRE Aurélien
AG2R Citroën Team 26

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates 67:32:53
2 2
 LEKNESSUND Andreas
Team DSM 3:12
3 3
 ARENSMAN Thymen
INEOS Grenadiers 3:51
4 4
 RUBIO Einer Augusto
Movistar Team 5:25
5 5
 BUITRAGO Santiago
Bahrain – Victorious 7:03
6 6
 VAN WILDER Ilan
Soudal – Quick Step 7:28
7 8 ▲1
 HUYS Laurens
Intermarché – Circus – Wanty 28:18
8 10 ▲2
 ZANA Filippo
Team Jayco AlUla 31:11
9 9
 PARET-PEINTRE Valentin
AG2R Citroën Team 42:58
10 7 ▼3
 CEPEDA Jefferson Alexander
EF Education-EasyPost 50:18
こちらはハイライト動画

 

コメント

  1. 毎日読者K より:

    残り156kmあたりで先頭に追い付いたの追走9名のメンバの中にダヴィテ・バイスの名前がありますが、あってますか?
    山岳ポイントで前に出てきてないのでなんだか違和感を感じながら読んでました。

  2. ちゃん より:

    バイス兄弟の兄のほうが逃げてましたね。山岳賞ジャージではないほうですね。
    兄弟で、パレパントルも出ているのし、本当にややこしい。
    いつも読んでくださり大変助かります!

  3. 毎日読者K より:

    マッティア・バイスのほうでしたか。

    兄が先頭に乗っていたならライバルのポイントつぶしが目的でしょうがヒーリーのスピードについて登るには足がたりなかったんですかね(-_-;)

    毎日眠くて私も頭の中がぐちゃぐちゃです。笑

    • ちゃん より:

      まあ、バイス兄弟は本当に良く逃げに乗ってますね。今日もスプリンターステージだけど、タイリアのプロチームは誰か乗ってくるでしょうね。

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