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2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージ  登りゴールを制したのは?

海外情報
Photo credit: Doenjo on VisualHunt
この記事は約21分で読めます。

スタートに先立ち残念なのは、プリモッシュ・ログリッチのリタイヤ。

 

最終週からベストな状態を見せてくれていたプリモッシュ・ログリッチ。彼がいなくなったことは本当に残念でならない。

まだ、登りフニッシュが2回あり、調子をあげていたログリッチならば、更にタイム差をつめてきたことは容易に想像がつく。

ツールリタイヤに続いて、ブエルタもリタイヤとなるとは。

 

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第17ステージ アラセナ~テントゥディア修道院 162.3㎞

コースマップ photo lavuelta

 

スタートのアラセナからいきなりの下り。平坦基調ではないが、アップダウンの連続で逃げには好都合なコース設定。

まだ、勝てていないチームは総力をあげて逃げにメンバーを送り込みたいはず。ゴールの決戦は2級山岳テントゥディア修道院となる。

 

2級山岳 テントゥディア修道院

2級山岳 テントゥディア修道院 photo lavuelta

 

上り坂の最初の 3 km と最後の 4 km は 7%で、最大勾配は12%。途中に下りもあるので、それほど難しい登りではない。

スタートのアラセナとともにブエルタ初登場となる登りだ。

 

コースプロフィール photo lavuelta

 

  1. ボーナススプリント  セグラ・ド・レオン
  2. 2級山岳 テントゥディア修道院   10.3km・5%

 

スタート前

ブエルタストリーミングより 以下同様

Lotto Soudalは、ついに3人になってしまった。今日はトーマス・デヘントが逃げてくるだろうか。

 

最終週でGroupama – FDJのティボー・ピノは逃げてくるはず。

 

Bahrain Victoriousも逃げ屋が揃っているけど、期待したいのはフレッド・ライトかな。無事に契約延長もしたので、後はプロ初勝利だけだ。

 

INEOS Grenadiersのカルロス・ロドリゲスは表情台を巡る戦いに。フアン・アユソーとのタイム差は27秒なので逆転不可能ではない。

 

UAE Team Emiratesのフアン・アユソーは19歳の初出場で表彰台を獲得するチャンスとなっている。

 

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

第17ステージスタートでの4賞

  •  総合 レムコ・エヴェネプール Quick-Step Alpha Vinyl Team
  • ポイント賞  マッズ・ピーダスン Trek-Segafredo 
  • 山岳賞 ジェイ・ヴァイン Alpecin-Deceuninck
  • 新人賞 フアン・アユソー UAE Team Emirates

 

スタートしないライダーは 

  • プリモッシュ・ログリッチ Jumbo-Visma
  • フィリッポ・コンカ Lotto Soudal コロナ陽性
  • ブライアン・コカール Cofidis

 

13人の逃げ

ようやく出来た13人の逃げ。残り84.5kmで3分19秒差。

  1. クレマン・シャンプッサン AG2R Citroën Team
  2. ボブ・ユンゲルス AG2R Citroën Team
  3. ジーノ・マーダー Bahrain Victorious
  4. フレッド・ライト Bahrain Victorious
  5. ヘスス・エラダ Cofidis
  6. リゴベルト・ウラン EF Education-EasyPost
  7. カンタン・パシュ Groupama – FDJ
  8. アレッサンドロ・デマルキ Israel – Premier Tech
  9. ローソン・クラドック Team BikeExchange – Jayco
  10. ケニー・エリッソンド Trek-Segafredo
  11. マルク・ソレル UAE Team Emirates
  12. エリー・ジョスベール Team Arkéa Samsic
  13. シモン・グリエルミ Team Arkéa Samsic

 

マルク・ソレルは、今日もステージ優勝を目指すパターンか。チームは自由に走らせてくれているので助かっているだろう。

 

集団はQuick-Step Alpha Vinyl Teamが牽引。タイム差4分10秒に。先頭はレミ・カヴァニャ。

 

Team BikeExchange – Jaycoのカーデン・グローブスが落車。かなり痛そうだ。

 

骨折はないようで、走りだした。かなり遅れそうだ。

 

残り68.3kmで6分46秒差。逃げ切りペースだ。

 

残り43.9kmで7分19秒差。

 

あと8kmでスプリントポイント。

 

少し飛び出していた、ローソン・クラドックが集団に戻る。

 

ボーナススプリント  セグラ・ド・レオン

フレッド・ライトが1位通過。

  1. フレッド・ライト Bahrain Victorious 20ポイント・3秒
  2. リゴベルト・ウラン EF Education-EasyPost 17ポイント・2秒
  3. マルク・ソレル UAE Team Emirates 15ポイント・1秒
  4. ジーノ・マーダー Bahrain Victorious 13ポイント
  5. エリー・ジョスベール Team Arkéa Samsic 10ポイント

 

残り23.8km。この中からステージ優勝が出るのは間違いない。

 

残り17.3kmで3人が抜け出す。

  1. ボブ・ユンゲルス AG2R Citroën Team
  2. カンタン・パシュ Groupama – FDJ
  3. ローソン・クラドック Team BikeExchange – Jayco

 

だが、逃がして貰えない。

 

混戦から、ローソン・クラドックがアタック!

 

独走力のあるローソン・クラドックがどこまで逃げれるか。

 

まだ、登りまでは距離があるので誰が追い出すかだ。

 

後方が牽制している間にタイム差を広げたい。

 

2級山岳 テントゥディア修道院   10.3km・5%

最後の登りに入った。

 

メイン集団はINEOS Grenadiersのルーク・プラップが全開で引いている。

 

10秒差で後続は追っている。残り5.7kmだ。

 

集団はまだQuick-Step Alpha Vinyl Teamが引いている。Astana Qazaqstan Team にMovistar Teamも上がってくる。

 

3人がローソン・クラドックを追っている。

  1. クレマン・シャンプッサン AG2R Citroën Team
  2. リゴベルト・ウラン EF Education-EasyPost
  3. エリー・ジョスベール Team Arkéa Samsic

 

残り3.1kmで後ろに見えてきた。

 

残り2.6kmで11秒差。

 

後続は人数を増やしている。

  1. クレマン・シャンプッサン AG2R Citroën Team
  2. ヘスス・エラダ Cofidis
  3. リゴベルト・ウラン EF Education-EasyPost
  4. カンタン・パシュ Groupama – FDJ
  5. アレッサンドロ・デマルキ Israel – Premier Tech
  6. ケニー・エリッソンド Trek-Segafredo
  7. マルク・ソレル UAE Team Emirates

 

マルク・ソレルが先頭でペースを上げる。

 

後ろからリゴベルト・ウランがきた。

 

ローソン・クラドックが残り1.1kmで捕まる。

 

さあ、残ったのは

  1. クレマン・シャンプッサン AG2R Citroën Team
  2. ヘスス・エラダ Cofidis
  3. リゴベルト・ウラン EF Education-EasyPost
  4. カンタン・パシュ Groupama – FDJ
  5. ローソン・クラドック Team BikeExchange – Jayco
  6. マルク・ソレル UAE Team Emirates

 

ここでAG2R Citroën Teamのクレマン・シャンプッサンがアタック!

 

2021ブエルタ第20ステージ以来の2度目の勝利なるか?

 

しかし、クレマン・シャンプッサンをヘスス・エラダが追い抜く。

 

ヘスス・エラダが抜け出した。

 

これはヘスス・エラダが行くのか?

 

あっと、後ろからリゴベルト・ウランが来た!

 

総合勢ではエンリク・マスがアタック!

 

おっと、リゴベルト・ウランがヘスス・エラダを抜いた!

 

リゴベルト・ウラン、ヘスス・エラダ、カンタン・パシュと続く。

 

リゴベルト・ウランがカーブをトップで立ち上がってきた。

 

カンタン・パシュが追いこむが。

 

リゴベルト・ウランがそのままゴール~!

もう、ガッツボーズをする力も残っていない。

 

35歳のベテラン、リゴベルト・ウランが2021ツール・ド・スイス第7ステージの優勝以来、実に1年振りの勝利となった。

来シーズンには、リチャル・カラパスも来るし、まだまだ引退なんかしてられませんね。

 

総合勢の争い

エンリク・マスがアタック!

 

レムコがエンリク・マスを押さえると、UAE Team Emiratesのジョアン・アルメイダがアタック!

 

なんと、総合勢ではTeam DSMのテイメン・アレンスマンが遅れた。

 

レムコは、アルメイダは無視。エンリク・マスを抑えて集団の先頭を引く。レムコのパターンだ。

 

アルメイダは後ろを確認しながら、レムコグループを引き離す。

 

UAE Team Emiratesのフアン・アユソーがアタック!

これには、レムコがすぐに反応。後ろは、エンリク・マス。

 

レムコは、アルメイダを視界に入れながら走っている。

 

アルメイダはレムコよりも、9秒速くゴール。

 

レムコは、後ろを確認しながらゴール。これくらいの登りならば、完全に支配して走れる感じだ。

 

こちらはハイライト動画

 

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リザルト

第17ステージ リザルト

リゴベルト・ウランのコメント

すでにジロとツールで勝利しているが、このことは私に大きな喜びを与えてくれた。これは私のキャリアにとって非常に良いことだ。何年も前からこのラウンドでステージ優勝を狙っていたので、とてもうれしい。

総合順位が一番上だったので、途中でもう少し頑張らなければならなかった。また、逃げ集団の中でも強力な競争相手がいた。ラインから300mの地点で、今しかないと思った。チームと家族にはとても感謝している。彼らはいつも私を信じてくれている。

この勝利は、たとえ結果が遠のいたとしても、常に信念を持って戦い続けなければならないことを証明している。

最も重要なことは、毎日良い姿勢で目覚めること。一度うまくいかなくても、また挑戦すればいいのだ。

Rnk Rider Team UCI   Time
1
 URÁN Rigoberto
EF Education-EasyPost 100
22″
3:42:28
2
 PACHER Quentin
Groupama – FDJ 40
6″
,,
3
 HERRADA Jesús
Cofidis 20
4″
0:02
4
 SOLER Marc
UAE Team Emirates 12
1″
0:15
5
 ELISSONDE Kenny
Trek – Segafredo 4   0:26
6
 CHAMPOUSSIN Clément
AG2R Citroën Team     0:29
7
 DE MARCHI Alessandro
Israel – Premier Tech     0:46
8
 JUNGELS Bob
AG2R Citroën Team     0:55
9
 GESBERT Élie
Team Arkéa Samsic     1:09
10
 CRADDOCK Lawson
Team BikeExchange – Jayco     1:30
11
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious     2:06
12
 GUGLIELMI Simon
Team Arkéa Samsic     2:43
13
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates     5:02
14
 EVENEPOEL Remco
Quick-Step Alpha Vinyl Team     5:11
15
 MAS Enric
Movistar Team     ,,
16
 AYUSO Juan
UAE Team Emirates     5:13
17
 HINDLEY Jai
BORA – hansgrohe     5:15
18
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ     ,,
19
 RODRÍGUEZ Carlos
INEOS Grenadiers     ,,
20
 LÓPEZ Miguel Ángel
Astana Qazaqstan Team     5:20
21
 O’CONNOR Ben
AG2R Citroën Team     5:25
22
 ARENSMAN Thymen
Team DSM     5:52
23
 MEINTJES Louis
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     6:00
24
 POLANC Jan
UAE Team Emirates     6:23
25
 VALVERDE Alejandro
Movistar Team     6:43
26
 OOMEN Sam
Jumbo-Visma     ,,
27
 DÍAZ José Manuel
Burgos-BH     6:47
28
 PARRA José Félix
Equipo Kern Pharma     ,,
29
 CABEDO Óscar
Burgos-BH     ,,
30
 SÁNCHEZ Luis León
Bahrain – Victorious     6:56

総合

レムコ・エヴェネプールのコメント

特にマスの最初のアタックは難しかった。

アルメイダに9秒のタイム差を付けられましたね。これについては?

アルメイダはタイム差が少し離れていて、あのスペースが取れることは知っていた。それは、彼の良い行動だった。エンリク・マスは僕の脚を試そうとしたが、うまく反応することができた。

最後の上りは簡単なものではなかったので、チームは僕をうまく連れて行ってくれた。かなり急な坂道なので、確かに楽ではなかった。もうひとつのトリッキーな仕上がり…。

残り3つの厳しいステージを前に、マス選手に2分1秒、ナンバー3のフアン・アユソー選手に4分51秒のリードをしてますね。

プリモシュ・ログリッチのときと同じように、今は難しい状況だ。プリモシュはこの仕上がりが好きだったでしょう。

ここで10秒から15秒を稼ぐことができたはずだ。エンリクは爆発力が弱いので、今は危険は少ないです。そこが大きな違いだけど、決して楽なわけではない。

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI   Time
1 1
 EVENEPOEL Remco
Quick-Step Alpha Vinyl Team 20
6″
65:14:05
2 3 ▲1
 MAS Enric
Movistar Team  
14″
2:01
3 4 ▲1
 AYUSO Juan
UAE Team Emirates     4:51
4 5 ▲1
 RODRÍGUEZ Carlos
INEOS Grenadiers     5:20
5 6 ▲1
 LÓPEZ Miguel Ángel
Astana Qazaqstan Team  
10″
5:33
6 7 ▲1
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates     6:51
7 8 ▲1
 ARENSMAN Thymen
Team DSM  
10″
7:46
8 9 ▲1
 O’CONNOR Ben
AG2R Citroën Team     9:11
9 12 ▲3
 URÁN Rigoberto
EF Education-EasyPost  
22″
9:33
10 10
 HINDLEY Jai
BORA – hansgrohe     11:40
11 11
 MEINTJES Louis
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux  
10″
12:30
12 13 ▲1
 POLANC Jan
UAE Team Emirates     16:20
13 16 ▲3
 VALVERDE Alejandro
Movistar Team     18:53
14 14
 DE LA CRUZ David
Astana Qazaqstan Team     19:07
15 15
 KELDERMAN Wilco
BORA – hansgrohe  
6″
19:48
16 17 ▲1
 CARAPAZ Richard
INEOS Grenadiers  
23″
26:20
17 18 ▲1
 GEOGHEGAN HART Tao
INEOS Grenadiers     33:50
18 19 ▲1
 SÁNCHEZ Luis León
Bahrain – Victorious  
3″
38:40
19 22 ▲3
 CABEDO Óscar
Burgos-BH     40:21
20 21 ▲1
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious     40:27
21 26 ▲5
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ  
2″
44:37
22 24 ▲2
 PARRA José Félix
Equipo Kern Pharma     44:44
23 30 ▲7
 SOLER Marc
UAE Team Emirates  
24″
45:01
24 29 ▲5
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious     46:30
25 28 ▲3
 BAKELANTS Jan
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux  
1″
51:14
26 25 ▼1
 CARTHY Hugh
EF Education-EasyPost     53:06
27 31 ▲4
 REICHENBACH Sébastien
Groupama – FDJ     54:09
28 27 ▼1
 HIGUITA Sergio
BORA – hansgrohe     54:33
29 23 ▼6
 VINE Jay
Alpecin-Deceuninck  
27″
55:46
30 32 ▲2
 HARPER Chris
Jumbo-Visma     1:04:09

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 PEDERSEN Mads
Trek – Segafredo 349
2 2
 WRIGHT Fred
Bahrain – Victorious 149
3 6 ▲3
 SOLER Marc
UAE Team Emirates 133
4 4
 BATTISTELLA Samuele
Astana Qazaqstan Team 105
5 5
 EVENEPOEL Remco
Quick-Step Alpha Vinyl Team 103
6 7 ▲1
 MAS Enric
Movistar Team 90
7 8 ▲1
 ACKERMANN Pascal
UAE Team Emirates 86
8 18 ▲10
 PACHER Quentin
Groupama – FDJ 74
9 9
 VAN POPPEL Danny
BORA – hansgrohe 72
10 13 ▲3
 CRADDOCK Lawson
Team BikeExchange – Jayco 64

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 VINE Jay
Alpecin-Deceuninck 59
2 2
 CARAPAZ Richard
INEOS Grenadiers 30
3 3
 ARENSMAN Thymen
Team DSM 22
4 4
 STANNARD Robert
Alpecin-Deceuninck 21
5 5
 SOLER Marc
UAE Team Emirates 20
6 6
 MAS Enric
Movistar Team 19
7 7
 JANSSENS Jimmy
Alpecin-Deceuninck 17
8 8
 LÓPEZ Miguel Ángel
Astana Qazaqstan Team 16
9 10 ▲1
 PINOT Thibaut
Groupama – FDJ 12
10 14 ▲4
 HERRADA Jesús
Cofidis 11

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 EVENEPOEL Remco
Quick-Step Alpha Vinyl Team 65:14:05
2 2
 AYUSO Juan
UAE Team Emirates 4:51
3 3
 RODRÍGUEZ Carlos
INEOS Grenadiers 5:20
4 4
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates 6:51
5 5
 ARENSMAN Thymen
Team DSM 7:46
6 6
 PARRA José Félix
Equipo Kern Pharma 44:44
7 8 ▲1
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious 46:30
8 7 ▼1
 HIGUITA Sergio
BORA – hansgrohe 54:33
9 9
 ZAMBANINI Edoardo
Bahrain – Victorious 1:04:14
10 10
 CHAMPOUSSIN Clément
AG2R Citroën Team 1:07:12

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