スペインのバスク地方で行われるワールドツアーレース。2016年までは、ブエルタ・アル・パイス・バスコ、日本ではバスク1周と呼ばれていた。
月曜日の個人タイムトライヤルから始まり、土曜日のクイーンステージで終わる6ステージ。
最多優勝をほこるのはアルベルト・コンタドール(2008、2009、2014、2016)とホセ・アントニオ・ゴンザレス(1972、1975、1977、1978)で、4回ずつ総合優勝している。
過去の優勝者
- 2021 : プリモッシュ・ログリッチ
- 2019 : ヨン・イサギレ
- 2018 : プリモッシュ・ログリッチ
- 2017 : アレハンドロ・バルベルデ
- 2016 : アルベルト・コンタドール
- 2015 : ホアキン・ロドリゲス
- 2014 :アルベルト・コンタドール
- 2013 : ナイロ・キンタナ
- 2012 : サミエル・サンチェス
- 2011 : アンドレアス・クレーデン
プリモッシュ・ログリッチは、3度目の総合優勝を狙う。
第1ステージ オンダリビア~オンダリビア 7.51km
オンダリビアのビーチからスタート。平坦なのは最初の1.5kmだけ。
サンテルモ城に到着すると、500mで9%の登りを上がる。最大勾配が12%ありTTバイクではきつい。その後、3.1 km後のサンテルモの山岳スプリントまで登りつづける。
後半もアップダウンがあり、石畳の登りもある。短い距離ながら総合のタイム差は大きくつきそうだ。
- 3級山岳 San telmo 1.4km・3.9%
個人タイムトライヤルで注目されるライダーは
-
Jumbo-Visma プリモッシュ・ログリッチ、ヨナス・ヴィンゲゴー
-
Quick-Step Alpha Vinyl Team レムコ・エヴェネプール、レミ・カヴァニャ、ジュリアン・アラフィリップ
- Bahrain Victorious
- UAE Team Emirates
-
Movistar Team
-
INEOS Grenadiers アダム・イェーツ、ゲラント・トーマス
-
Cofidis ヨン・イサギレ
-
BORA – hansgrohe アレクサンドル・ウラソフ
-
Team BikeExchange – Jayco
-
TotalEnergies ピエール・ラトゥール
-
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
-
Team DSM
-
AG2R Citroën Team
-
Israel – Premier Tech ユーゴ・ウル
-
Groupama – FDJ ブルーノ・アルミライル
-
Trek – Segafredo
-
EF Education-EasyPost リゴベルト・ウラン
-
Lotto Soudal
Bahrain Victoriousからは新城幸也も出場だ。
マイケル・ウッズ
ボルタ・ア・カタルーリャを体調不良でリタイヤしたマイケル・ウッズ。中間計測ポイントでは、 4分57秒13。av38.165km/h。暫定7位。
まあ、TTはあまり得意でないけど、残りのステージのためにもタイムを失いたくない。ゴールタイムは、10分49秒51でav41.625km/h。
この時点の暫定トップ、INEOS Grenadiersのベン・トゥレットから40秒も遅れている。
こちらは珍しいシーン。登りでチェーンが外れて、結局バイク交換した。
ETXEBERRIA Asier(Euskaltel – Euskadi)。
ヨン・イサギレ Cofidis
ヨン・イサギレは、2021スペイン選手権TT優勝者なので真っ赤のジャージで登場。第1計測は、暫定トップのアダム・イェーツから3秒遅れの4分38秒。暫定2位で通過。
途中、アダム・イェーツのタイムを抜く場面もあったが、ゴールは10分8秒75で2秒遅れの暫定2位。
ゲラント・トーマス INEOS Grenadiers
ゲラント・トーマスは中間計測を1秒差の2位。そして、ゴールは10分6秒10でアダム・イェーツを0.07秒上回った。
ここまでの暫定1位。ゲラント・トーマスは、これは予想以上に上手くいった。楽しんだとコメント。
アレクサンドル・ウラソフ BORA – hansgrohe
今回、セルジオ・イギータと共にコンビを組んで乗り込んできたウロソフ。中間計測は4分41秒の暫定6位。
アレクサンドル・ウラソフは、前の走者を抜いてゴール。10分6秒24で、ギリギリの暫定3位。10分6秒台で3人も並んだ。
ダニエル・マルティネス INEOS Grenadiers
ダニエル・マルティネスは、コロンビアTT王者。中間計測は4分37秒で暫定5位。
ダニエル・マルティネスは10分9秒。トップから3秒遅れの暫定7位。
レミ・カヴァニャ
レミ・カヴァニャは、復帰して初めての個人タイムトライヤル。フランスチャンピオンジャージで登場。
中間計測で、4分35秒79でアダム・イェーツと、ほぼ同タイムの暫定2位。
なんと、レミ・カヴァニャはトップタイムを更新。10分4秒台を出して暫定トップに。
レルモンフェランのTGVは完全復活だ。
ゴール後のコメントは
これは自分の得意分野ではないが、悪くはありませんね。降下で5秒を失ったと思いますが。
ジュリアン・アラフィリップ Quick-Step Alpha Vinyl Team
ロンド・ファン・フラーンデレンをパスしたジュリアン・アラフィリップ。ギアは58×44。登りもあるけど短いから大丈夫なのだろう。
ただ、中間計測は5分と相当遅い。コロナ感染からの調子は戻っていない感じか。
ジュリアンは10分33秒と振るわない。登りの途中でバイク交換したのが大きく響いている。
ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma
昨年の総合2位。ヨナス・ヴィンゲゴーは56×42だ。中間計測は4分43秒。
石畳の登りを登る。
ヨナス・ヴィンゲゴーは、10分08秒88。av44.402km/h。トップから4秒遅れの暫定7位。
セルジオ・イギータ BORA – hansgrohe
今回ウラソフと並んでレースに望むイギータ。エマヌエル・ブッフマンもおり、BORA – hansgroheは強力なメンバーだ。
ただ、セルジオ・イギータはTTは得意でない。10分33秒。山岳での走りに期待だ。
レムコ・エヴェネプール Quick-Step Alpha Vinyl Team
さあ、レムコの登場。目標はチームメイトのレミ・カヴァニャのタイムだ。
なんと、レムコは中間計測で4分27秒と8秒も速く走った。これは10分を切ってくるのでは。
石畳の登りも爆走だ。
レムコのゴール前TTポジションではなくて、スプリントだ。なんと記録は9分53秒4。av45.589km/h。ただ、一人10分を切ってきた。しかも、レミ・カヴァニャの記録を11秒も更新だ。
後続のプリモッシュ・ログリッチを待つのみだが、これはログリッチは相当頑張らないといけない。
ペリョ・ビルバオ Bahrain Victorious
今回Bahrain Victoriousのエースを務めるペリョ・ビルバオ。ゴールは10分27秒。山岳で挽回を目指す。
プリモッシュ・ログリッチ Jumbo-Visma
入念なアップをするプリモッシュ・ログリッチ。
ログリッチのギアは56×42。
ログリッチは中間計測でレムコとほぼ同タイムの4分27秒62。わずか0.02秒差で2位通過。これで山岳賞はレムコ・エヴェネプールで決定だ。
石畳の登りも速い!
なんと、プリモッシュ・ログリッチのゴールタイムは、9分48秒。レムコのタイムを5秒も上回った。最後の石畳の登りの部分でタイム短縮している。
さすがは、東京オリンピック金メダリスト。しかし、ここまで、良いタイムを出すとは~。
初日から、リーダージャージを獲得。ひょっとすると最終日まで着続けることになる?
リザルト
第1ステージ リザルト
プリモッシュ・ログリッチのコメント
昨日のチームプレゼンテーションでは、すべての人々と一緒で本当に楽しかった。ここで勝ててとてもうれしい。非常に技術的なタイムトライアルだったけど、良い足を持っていた。
これは始まりにすぎない。たった10分の努力だった。順位にはまだ大きな違いはないが、もちろん今は少しアドバンテージを持っている方がいい。
これは素晴らしいスタートだが、本当に毎日それを見ていく。様子を見よう。私はすでにポケットに勝利を収めており、しばらくの間これを楽しむつもりだ。
Rnk | Rider | Team | UCI | Pnt | Time | Avg | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
ROGLIČ Primož
|
Jumbo-Visma | 50 | 50 | 0:09:48 | 45.980 | |
2 |
EVENEPOEL Remco
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 20 | 30 | 0:05 | 45.592 | |
3 |
CAVAGNA Rémi
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 8 | 18 | 0:16 | 44.762 | |
4 |
THOMAS Geraint
|
INEOS Grenadiers | 13 | 0:18 | 44.614 | ||
5 |
YATES Adam
|
INEOS Grenadiers | 10 | ,, | 44.614 | ||
6 |
VLASOV Aleksandr
|
BORA – hansgrohe | 7 | ,, | 44.614 | ||
7 |
ARMIRAIL Bruno
|
Groupama – FDJ | 4 | 0:20 | 44.467 | ||
8 |
IZAGIRRE Ion
|
Cofidis | 3 | ,, | 44.467 | ||
9 |
VINGEGAARD Jonas
|
Jumbo-Visma | 2 | ,, | 44.467 | ||
10 |
TULETT Ben
|
INEOS Grenadiers | 1 | 0:21 | 44.394 | ||
11 |
MARTÍNEZ Daniel Felipe
|
INEOS Grenadiers | ,, | 44.394 | |||
12 |
IZAGIRRE Gorka
|
Movistar Team | 0:24 | 44.176 | |||
13 |
OLIVEIRA Nelson
|
Movistar Team | 0:25 | 44.104 | |||
14 |
LATOUR Pierre
|
TotalEnergies | ,, | 44.104 | |||
15 |
DEVENYNS Dries
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 0:26 | 44.033 | |||
16 |
MOLARD Rudy
|
Groupama – FDJ | 0:27 | 43.961 | |||
17 |
BILBAO Pello
|
Bahrain – Victorious | 0:29 | 43.818 | |||
18 |
DOUBEY Fabien
|
TotalEnergies | ,, | 43.818 | |||
19 |
VANSEVENANT Mauri
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 0:30 | 43.748 | |||
20 |
PARET-PEINTRE Aurélien
|
AG2R Citroën Team | ,, | 43.748 |
新城幸也は、1分18秒遅れの139位。
総合
Rnk | Rider | Team | UCI | Time | |
---|---|---|---|---|---|
1 |
ROGLIČ Primož
|
Jumbo-Visma | 8 | 0:09:48 | |
2 |
EVENEPOEL Remco
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 0:05 | ||
3 |
CAVAGNA Rémi
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 0:16 | ||
4 |
THOMAS Geraint
|
INEOS Grenadiers | 0:18 | ||
5 |
YATES Adam
|
INEOS Grenadiers | ,, | ||
6 |
VLASOV Aleksandr
|
BORA – hansgrohe | ,, | ||
7 |
ARMIRAIL Bruno
|
Groupama – FDJ | 0:20 | ||
8 |
IZAGIRRE Ion
|
Cofidis | ,, | ||
9 |
VINGEGAARD Jonas
|
Jumbo-Visma | ,, | ||
10 |
TULETT Ben
|
INEOS Grenadiers | 0:21 |
山岳賞
Rnk | Rider | Team | Points |
---|---|---|---|
1 |
EVENEPOEL Remco
|
Quick-Step Alpha Vinyl Team | 3 |
2 |
ROGLIČ Primož
|
Jumbo-Visma | 2 |
3 |
YATES Adam
|
INEOS Grenadiers | 1 |
コメント