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2022 ジロ・デ・イタリア第13ステージ  あ~もったいない

海外情報
Photo credit: BORGHY52 on Visualhunt
この記事は約19分で読めます。

ジロ・デ・イタリア第13ステージは、昨日に続いて逃げが勝つのか、それともスプリンターが勝利するのか微妙なステージだ。

この日唯一の登りであるコッレ・ディ・ナヴァは確かに厳しいが、フィニッシュから離れすぎていて、本当に混乱させることはできないだろう。

しかし、逃げ切った選手にもチャンスがないわけではない。彼らが力を出し切れば、とても面白いレースになる。

 

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第13ステージ サンレモ 〜 クーネオ 150㎞

コースマップ photo giroditalia

 

サンレモとクーネオを結ぶ第13ステージは、獲得標高が1.500m近くある。

サンレモのスタートからリグーリア海岸沿いをミラノ〜サンレモの決勝とは逆方向へ走る。

54km地点で3級山岳コッレ・ディ・ナヴァの頂上に到達。この上りは、このステージの最大の難所であり、通常、ピュアスプリンターには難しすぎる。

ただ、このステージは、コッレ・ディ・ナヴァの後、まだ100km以上あるため、クライマーチームがここでスプリンターを解放するために力を尽くすかどうかが見ものとなる。

 

コースプロフィール photo giroditalia

 

もし、そうなっても、スプリンターにはダメージを修復する十分な時間がある。

コッレ・ディ・ナヴァを過ぎると長い下りが続き、ゴールから38km地点の2回目のスプリントポイントの後、フィニッシュの町クネオに向けてやや上り基調の道が続く。

クネオは2019第12ステージのスタート地点で、BORA-hansgroheのチェーザレ・ベネデッティが優勝している。

 

photo giroditalia

 

最後の1kmは、180度回転するトリッキーなラウンドアバウトが1つある。そのため、ロータリー前の位置取りが非常に重要。

このトリッキーなカーブを抜けると、道は一直線にゴールまで続き、やや上り坂になる。最後の2キロは平均2.2%の上昇。

カレブ・ユアンはすでにリタイヤしており、残ったスプリンターで争うことになるのか。それとも2日連続の逃げ切りとなるのか注目しておきたい。

 

  1. スプリントポイント  Pieve di Teco
  2. 3級山岳 コッレ・ディ・ナヴァ 10.1km・6.7%
  3. スプリントポイント   San Michele di Mondovì

 

スタート前

第13ステージの4賞。気温24℃。

  • 総合 フアン・ロペス Trek-Segafredo
  • ポイント賞 アルノー・デマール Groupama – FDJ
  • 山岳賞 ディエゴ・ローザ EOLO-Kometa
  • 新人賞 ジョアン・アルメイダ UAE Team Emirates

 

Drone Hopper – Androni Giocattoliのライダーが前にいる。逃げる気満々だ。

 

アルノー・デマールは今日の優勝候補だ。登りスプリントだけど、2%なのでトレインがあれば勝てるのでは。

 

オフィシャルスタート

今日はEOLO-Kometaからアタックがかかる。

 

EOLO-Kometaは、なんとしても逃げに入りたいみたいで先頭に固まっている。

 

EF Education-EasyPostやLotto Soudalもペースを上げる。

 

EF Education-EasyPostとEOLO-Kometaは逃げたがっている。

 

何人かが前に出る。

 

EOLO-Kometaが逃げたがっていたのは、ディエゴ・ローザを逃げにのせるためだった。だけど、この逃げは実らず。

 

今度は3人が前に出る。

 

少し離れたかな。

 

後方から2人が追ってきているのが見える。

 

5人の逃げ

2人が追いついて5人の逃げが完成。昨日がずっとアタック合戦だったので、集団は休みたいようだ。

  1. 18. 二コラ・プラドム AG2R Citroën Team
  2. 87. フィリッポ・タリアーニ Drone Hopper – Androni Giocattoli
  3. 98. ジュリアス・ファンデルベルフ EF Education-EasyPost
  4. 106. ミルコ・マエストリ EOLO-Kometa
  5. 144. パスカル・エーンクホーン Jumbo-Visma

 

 

パスカル・エーンクホーンは、昨日も逃げて10位だったけど、今日も逃げてる。

昨日逃げた、ウィルコ・ケルデルマン(BORA-hansgrohe)や、オスカル・リースベーグ(Alpecin-Fenix)は集団最後尾でずっと走っているのに若いからか元気だ。

 

集団はスプリントに賛成で、タイム差を3分台しか与えない。

 

山岳賞ジャージのディエゴ・ローザがEOLO-Kometaのボトル運びだ。逃げがポイントを奪っていけば今日もジャージは安泰。

 

マチュー・ファンデルプールは、集団の中でクーン・ボウマンとおしゃべりタイムだ。

 

ここで残念なお知らせが。Team DSMのエース、ロマン・バルデがリタイヤ。

総合4位で調子も良かったのに~。昨晩から体調を崩してしまい、スタートから1時間でサポートカーに乗り込んでしまった。

 

スプリントポイント  Pieve di Teco

全く、争うことなく先頭がスプリントポイントを通過。

 

集団先頭はアルノー・デマール。

  1. 87. フィリッポ・タリアーニ Drone Hopper – Androni Giocattoli 12ポイント
  2. 98. ジュリアス・ファンデルベルフ EF Education-EasyPost 8ポイント
  3. 144. パスカル・エーンクホーン Jumbo-Visma 6ポイント
  4. 18. 二コラ・プラドム AG2R Citroën Team 5ポイント
  5. 106. ミルコ・マエストリ EOLO-Kometa 4ポイント
  6. アルノー・デマール Groupama – FDJ 3ポイント
  7. ピーター・セリー Quick-Step Alpha Vinyl Team 2ポイント
  8. クレマン・デイヴィー Groupama – FDJ 1ポイント

 

3級山岳 コッレ・ディ・ナヴァ 10.1km・6.7%

集団はGroupama – FDJのアッティラ・ヴァルテルが引いている。タイム差は4分48秒に。

 

残り100kmでDrone Hopper – Androni Giocattoliのフィリッポ・タリアーニが遅れる。

 

フィリッポ・タリアーニは追いつくことはなかった。

 

パスカル・エーンクホーンが3級山岳をトップ通過。タイム差は6分11秒まで広がった。

  1. 144. パスカル・エーンクホーン Jumbo-Visma 9ポイント
  2. 18. 二コラ・プラドム AG2R Citroën Team 4ポイント
  3. 106. ミルコ・マエストリ EOLO-Kometa 2ポイント
  4. 98. ジュリアス・ファンデルベルフ EF Education-EasyPost 1ポイント

 

集団は誰もアタックをかけることなくそのまま通過。あとは、逃げを追いこんでいくだけだ。

 

先頭から登りで千切れたDrone Hopper – Androni Giocattoliのフィリッポ・タリアーニが集団に吸収される。

 

Groupama-FDJとQuickStep-AlphaVinylが下りでタイム差を詰めてくる。

 

キャリア最後のジロを走るリッチー・ポート。勝負にこだわると言っていたけど、カラパスのアシストに徹しており、現在総合23位。

 

マチュー・ファンデルプールは、パンクなのか、バイク交換して走りだす。

 

マチュー・ファンデルプールは、もう少しで集団最後尾に追いつきそう。4kmかかっている。

 

残り57.8kmで5分9秒差。4人で集団相手と戦うのは厳しい。

 

集団はIsrael – Premier TechにCofidisも牽引に加わる。これはタイム差がすぐに縮まりそうだ。

 

さらに、Team DSMにUAE Team Emiratesも先頭交代にメンバーを送る。

 

4人は相当頑張っている。残り40.4kmで4分8秒差。

 

スプリントポイント   San Michele di Mondovì

2回目のスプリントポイントを通過。

  1. 98. ジュリアス・ファンデルベルフ EF Education-EasyPost 3秒
  2. 144. パスカル・エーンクホーン Jumbo-Visma 2秒
  3. 106. ミルコ・マエストリ EOLO-Kometa 1秒

 

なんと、集団は中切れ。あまりにも追走のスピードが速かったのか?

Alpecin-Fenixがかなり取り残されている。マチューも後ろだ。さらに、サイモン・イェーツもこのグループに。

 

25kmのゲートを先頭が越える。タイム差は2分46秒。

 

追走も疲れているはず。少しずつタイム差は縮まっている。

 

あれ、残り18.8kmで2分26秒も離れている。これは追いつかない?

 

残り16.6kmで2分4秒。捕まるとしても、ゴール手前だ。少しずつ登っていくのでタイム差は縮まりやすい。

 

この4人の逃げは本当に強力だ。まだ1分16秒リード。残り10kmを切ってくると面白くなりそうだ。

 

ラスト9.7kmで1分3秒。どこまでいけるか。

 

なんと縮まらない。残り7.9kmで55秒。残り5kmを切って40秒あれば行けそう。

 

皆もう、足を燃やし尽くしている。ラスト5.4kmで39秒。

 

ここからは1kmごとが勝負だ。あと少し。

 

残り3kmのゲートを越えて、後ろは見えない!

 

残り2kmを越えた!   24秒ある!

 

残り1.3kmでEF Education-EasyPostのジュリアス・ファンデルベルフがアタックしてしまった。

 

最後まで協力すれば良いのに3人は追走をかける。

 

3人はおいついたが、さらに牽制してしまう。このまま、追い抜いて更にペースを維持するべきなのに~。

 

ここでみんなの足が止まる。あ~、勿体ない。牽制するなら、ゴール手前400mからだ。

 

先頭は残り700mで捕まる。だが、EOLO-Kometaのミルコ・マエストリは諦めない。

 

ミルコ・マエストリは、そのまま先頭を走り続ける。

 

ミルコ・マエストリがリードアウトの役目になってしまった。

 

ミルコ・マエストリは残り200mで捕まり、スプリントの開始だ。

 

アルノー・デマールが、ジャコポ・グアルニエーリから発射された!

 

アルノー・デマールが先頭だ。

 

 

左からヒィル・バウハウス、右からマーク・カヴェンディシュが追い込んでハンドルを投げた!

 

だが、勝ったのは、アルノー・デマールだ~!

アルノー・デマールは、ジロ3勝目をあげて完全にスプリントを支配した。追いつかないかと思われたけど、先頭の意思統一が出来ていなかったようだ。

逃げ切りを決めてから、勝負していれば逃げ切れたはずなのに。本当に惜しい走りとなった。見ているほうはモンモンとしてしまう終わり方で少し残念。

 

こちらはハイライト動画

 

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リザルト

第13ステージ リザルト

アルノー・デマールのコメント

あまりの速さに、スプリントの前にもう死んでいた。というのも、上位陣が激しく戦っていたからだ。。

みんな、あの人たちを捕まえるためによく頑張ったね。これこそ集団的パフォーマンスと呼べるでしょう。序盤は強いライダーを食ってしまったので、うまくいくかどうか怪しかったんだ。

あと10キロのところで、信じられるようになった。

このジロは成功したと言えますか?

事前に、1ステージでも勝てればいいと言っていたんだ。ステージ2勝は夢のような話だった。でも、今はもう3分の1をとっている。だから、チームにとっては本当に夢のようなジロなんだ。すべての勝利は特別なものだ。

 

Rnk Rider Team UCI   Time
1
 DÉMARE Arnaud
Groupama – FDJ 100
10″
3:18:16
2
 BAUHAUS Phil
Bahrain – Victorious 40
6″
,,
3
 CAVENDISH Mark
Quick-Step Alpha Vinyl Team 20
4″
,,
4
 GAVIRIA Fernando
UAE Team Emirates 12   ,,
5
 DAINESE Alberto
Team DSM 4   ,,
6
 CONSONNI Simone
Cofidis     ,,
7
 DE BONDT Dries
Alpecin-Fenix     ,,
8
 NIZZOLO Giacomo
Israel – Premier Tech     ,,
9
 VENDRAME Andrea
AG2R Citroën Team     ,,
10
 BAYER Tobias
Alpecin-Fenix     ,,
11
 ALBANESE Vincenzo
EOLO-Kometa     ,,
12
 SCHWARZMANN Michael
Lotto Soudal     ,,
13
 PEÁK Barnabás
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     ,,
14
 SWIFT Ben
INEOS Grenadiers     ,,
15
 CARAPAZ Richard
INEOS Grenadiers     ,,
16
 THEUNS Edward
Trek – Segafredo     ,,
17
 OOMEN Sam
Jumbo-Visma     ,,
18
 NARVÁEZ Jhonatan
INEOS Grenadiers     ,,
19
 BIERMANS Jenthe
Israel – Premier Tech     ,,
20
 DE GENDT Aimé
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     ,,

総合

フアン・ロペスのコメント

コッレ・ディ・ナヴァの登りでは、あまり激しく走らなかった。しかし、レース後半は暑さで大変だった。

明日のレースでもマリアローザを守りますか?

登りで重くなる。ミラノ~トリノのスぺルガは知っている。何が起こるかわからないけど、ピンクのジャージにとどまるためにすべてを捧げるよ。

 

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI   Time
1 1
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo 20
6″
54:37:23
2 2
 CARAPAZ Richard
INEOS Grenadiers  
8″
0:12
3 3
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates  
2″
,,
4 5 ▲1
 HINDLEY Jai
BORA – hansgrohe  
10″
0:20
5 6 ▲1
 MARTIN Guillaume
Cofidis     0:28
6 7 ▲1
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious     0:29
7 8 ▲1
 POZZOVIVO Domenico
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     0:54
8 9 ▲1
 BUCHMANN Emanuel
BORA – hansgrohe     1:09
9 10 ▲1
 BILBAO Pello
Bahrain – Victorious  
4″
1:22
10 11 ▲1
 VALVERDE Alejandro
Movistar Team     1:23
11 12 ▲1
 ARENSMAN Thymen
Team DSM     1:27
12 13 ▲1
 KELDERMAN Wilco
BORA – hansgrohe     2:51
13 14 ▲1
 NIBALI Vincenzo
Astana Qazaqstan Team     3:04
14 15 ▲1
 HIRT Jan
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     3:09
15 16 ▲1
 HAMILTON Lucas
Team BikeExchange – Jayco     3:45
16 17 ▲1
 CARTHY Hugh
EF Education-EasyPost     4:22
17 18 ▲1
 MOLLEMA Bauke
Trek – Segafredo  
11″
6:35
18 19 ▲1
 FORTUNATO Lorenzo
EOLO-Kometa     6:51
19 21 ▲2
 OOMEN Sam
Jumbo-Visma     7:21
20 20
 SOSA Iván Ramiro
Movistar Team     7:39

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 DÉMARE Arnaud
Groupama – FDJ 238
2 3 ▲1
 CAVENDISH Mark
Quick-Step Alpha Vinyl Team 121
3 2 ▼1
 GAVIRIA Fernando
UAE Team Emirates 117
4 4
 VAN DER POEL Mathieu
Alpecin-Fenix 90
5 6 ▲1
 DAINESE Alberto
Team DSM 81
6 5 ▼1
 NIZZOLO Giacomo
Israel – Premier Tech 77
7 12 ▲5
 BAUHAUS Phil
Bahrain – Victorious 72
8 7 ▼1
 TAGLIANI Filippo
Drone Hopper – Androni Giocattoli 70
9 8 ▼1
 CONSONNI Simone
Cofidis 67
10 9 ▼1
 DE GENDT Thomas
Lotto Soudal 53

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 ROSA Diego
EOLO-Kometa 83
2 2
 BOUWMAN Koen
Jumbo-Visma 69
3 3
 KÄMNA Lennard
BORA – hansgrohe 43
4 4
 HINDLEY Jai
BORA – hansgrohe 40
5 5
 MOLLEMA Bauke
Trek – Segafredo 30
6 6
 POELS Wout
Bahrain – Victorious 27
7 7
 TESFATSION Natnael
Drone Hopper – Androni Giocattoli 26
8 8
 FORMOLO Davide
UAE Team Emirates 25
9 11 ▲2
 MAESTRI Mirco
EOLO-Kometa 20
10 10
 SEPÚLVEDA Eduardo
Drone Hopper – Androni Giocattoli 19

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo 54:37:23
2 2
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates 0:12
3 3
 ARENSMAN Thymen
Team DSM 1:27
4 4
 SOSA Iván Ramiro
Movistar Team 7:39
5 6 ▲1
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers 12:15
6 5 ▼1
 BUITRAGO Santiago
Bahrain – Victorious 12:17
7 7
 VANSEVENANT Mauri
Quick-Step Alpha Vinyl Team 18:21
8 9 ▲1
 PRONSKIY Vadim
Astana Qazaqstan Team 22:33
9 10 ▲1
 COVILI Luca
Bardiani-CSF-Faizanè 24:44
10 8 ▼2
 LEEMREIZE Gijs
Jumbo-Visma 25:42

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