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ツール・デ・アルプ第3ステージ 総合優勝となったのは誰か?

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Image by Oleg Mityukhin from Pixabay
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ツール・デ・アルプは、早くも3日間のステージレースの最終日。

第2ステージで、マイケル・ウッズが2秒ほどバウケ・モレマをリードした結果となっている。レース直後は1秒差の表示だったが、訂正されたようだ。申し訳なし。

これで、総合では1秒差でマイケル・ウッズが総合首位に立っている。バウケ・モレマは、この付近の山は知っており、総合順位を変える動きをしたいと言っている。

是非、アタックをかけてレースを面白くして貰いたい。

 

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Stage 3 (Final)»Blausasc›Blausasc(136k)

第3ステージ photo tour06-83.com

最終ステージは134kmと距離は短いが、3つの1級山岳が登場する。しかも、平坦となる部分は全くなくアップダウンの連続となる。

総合勢が動きそうなのは、コルデラマドンの最後の1級山岳。11.9kmの登坂距離で平均勾配は7%。ここではイネオスのトレインが形成されそうな雰囲気。

ここを越えてもゴールまでは24kmあるので、タイム差が少なければ追いつくことは可能だろう。さて、誰が先頭で帰ってくるだろうか?

なお、スタート前に、コロナで陽性反応のでたSt Michel – Auber93チームは全員がDNSとなっている。

 

逃げは16人

photo tizcyclingストリーミングより 以下同様

逃げは、最初は4人だったが、結局2回目の1級山岳を越える前には16人となっている。

 

リーダーのマイケル・ウッズを守るためにISNが先頭を固めて走る。これはアシストが丸裸になりそうだ。

すでにバーチャルリーダーは奪われているので、相当頑張らないといけない。

 

Groupama – FDJは先頭集団に4人乗っており凄く有利だ。

総合タイムの良い順に

  1. ルディ・モラール (Groupama – FDJ) +0:10
  2. ヴァランタン・マデュアス (Groupama – FDJ) +0:13
  3. ジャンルーカ・ブランビッラ (Trek – Segafredo) +0:14
  4. サイモン・クラーク (EF Education – Nippo) +0:14
  5. ジュリアン・エル・ファレ(EF Education – Nippo)  +0:25
  6. アレクシー・ヴィエルモ(Team Total Direct Energie) +0:27
  7. テイオ・ゲイガンハート(INEOS Grenadiers) +0:27
  8. ダビ・デラクルス(UAE-Team Emirates) +0:36

このままいくと、総合が完全にひっくり返ってしまう。

 

集団は、まだISNに追走を任せている。このままだと、マイケル・ウッズの総合は完全になくなる。

残り、38kmで2分38秒のタイム差なので、少しやばくないかな。

 

FDJの強烈な引きに、逃げ集団は人数を減らしていく。これは後ろについている足のあるライダーは結構有利だ。

 

おっと、まずはテイオ・ゲイガンハートが様子見のアタックをかける。

 

テイオ・ゲイガンハートは、すぐに戻った。この集団で逃げ切りをしたいのだろう。また、どこかでアタックをかけるのは間違いない。

 

いよいよ、絞られてきた。6人となっているが、まだFDJは3人いる。最後の1級山岳頂上ままで後3キロ。

後ろは、1分50秒まで迫っており、そろそろアタックの時間か?

 

先頭集団から、ヴァランタン・マデュアスがアタックをかける。これは逃げ切りを狙っている。

 

ジャンルーカ・ブランビッラ(Trek – Segafredo)が追いついた。後ろからテイオ・ゲイガンハートが来ているが追いつくか?

ジャンルーカ・ブランビッラは、テイオ・ゲイガンハートに追いつかせないように何度もダンシングしてペースアップする。

 

後方では、ダリル・インピー、ダン・マーティンのアシストを受けていたマイケル・ウッズがアタック。一気に前を追う。バウケ・モレマはちぎれてしまった。

後方は、ナイロ・キンタナ、ヤコブ・フルサン、ダディ・ゴデュが追っている。モレマも追いつきそうだ。先頭まで、50秒あるが追いつくのか?

 

後続は、テイオ・ゲイガンハートに、ゴルカ・イサギレとルディ・モラールが追いついてきた。前とは10秒差までに迫ってきた。

 

メインの総合勢はアシストが誰もいないので、逆にタイム差が開いている。マイケル・ウッズが一人で引くしかないので、これは追いつきそうもない。

最後尾はベン・オコナー(AG2R)。後ろから追いついてきた。

 

追走するテイオ・ゲイガンハートを、ルディ・モラールはピッタリマークする。前にチームメイトがいるから、前を引く必要がない。

 

マイケル・ウッズは最後の登りで再びアタックをかけ単独で前を追う。だが、後ろも強力なので追いつかれるだろう。

 

先頭では、ジャンルーカ・ブランビッラがアタックをかけた。ヴァランタン・マデュアスは腰が上がらない。これは勝負あったか?

 

メイン集団は、2位グループから落ちたゴルカ・イサギレがヤコブ・フルサンのために最後の引きを見せる。

ナイロ・キンタナがアタックをかけたところで、ベン・オコナーがカウンターアタックをかけて抜け出す。

 

2位グループとは、38秒離れた。FDJは有利な体制から今度は追う立場に。テイオ・ゲイガンハートはどこかでアタックをかけるだろう。

 

先頭のジャンルーカ・ブランビッラはまだ、禁止でないスーパータックで逃げまくる。やっぱり、これだよねえ~。

 

2番手で追っていた、ヴァランタン・マデュアスが落車してしまう。これは勿体ない。

 

テイオ・ゲイガンハートがアタックだ。後ろは、追いついてきたベン・オコナーもいる。

 

ジャンルーカ・ブランビッラは、13秒のタイム差で逃げ切った!

素晴らしいアタックだった。これで総合優勝も決めてしまう。実に2016年のブエルタ以来のステージ優勝となった。

 

2位には、スプリントでテイオ・ゲイガンハートが入っている。後ろの総合勢も相当追い込んで、最後は18秒まで詰めてきたが、マイケル・ウッズはおしくも5秒差で総合優勝の夢が消えてしまった。

追走で、ダリル・インピー、ダン・マーティンと使ってしまい、丸裸になるのが早かった。

だが、これは仕方のないことだ。前に逃げを乗せているチームが引く訳にはいかないので仕方がない。

逆に、Trek – Segafredoとしては表彰台の1位と3位を獲得するという最高の結果となっている。

 

こちらはハイライト動画
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リザルト

第3ステージリザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  BRAMBILLA Gianluca Trek – Segafredo 14 20 3:43:32
2  GEOGHEGAN HART Tao INEOS Grenadiers 5 12 0:13
3  O’CONNOR Ben AG2R Citroën Team 3 7 ,,
4  MOLARD Rudy Groupama – FDJ   5 ,,
5  MADOUAS Valentin Groupama – FDJ   4 ,,
6  FUGLSANG Jakob Astana – Premier Tech   3 0:18
7  GAUDU David Groupama – FDJ   2 ,,
8  MOLLEMA Bauke Trek – Segafredo   1 ,,
9  QUINTANA Nairo Team Arkéa Samsic     ,,
10  WOODS Michael Israel Start-Up Nation     ,,

総合

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  BRAMBILLA Gianluca Trek – Segafredo 125 100 12:51:00
2  WOODS Michael Israel Start-Up Nation 85 70 0:05
3  MOLLEMA Bauke Trek – Segafredo 70 50 0:06
4  MOLARD Rudy Groupama – FDJ 60 36 0:09
5  GAUDU David Groupama – FDJ 50 28 0:11
6  O’CONNOR Ben AG2R Citroën Team 40 24 ,,
7  MADOUAS Valentin Groupama – FDJ 35 20 0:13
8  FUGLSANG Jakob Astana – Premier Tech 30 18 0:18
9  QUINTANA Nairo Team Arkéa Samsic 25 16 ,,
10  GEOGHEGAN HART Tao INEOS Grenadiers 20 14 0:26

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  MOLLEMA Bauke Trek – Segafredo 53
2 2  WOODS Michael Israel Start-Up Nation 45
3 5 ▲2  MOLARD Rudy Groupama – FDJ 33
4 3 ▼1  GAUDU David Groupama – FDJ 29
5 7 ▲2  MADOUAS Valentin Groupama – FDJ 28
6   ▼6  BRAMBILLA Gianluca Trek – Segafredo 25
7 15 ▲8  O’CONNOR Ben AG2R Citroën Team 25
8   ▼8  GEOGHEGAN HART Tao INEOS Grenadiers 20
9 4 ▼5  VAN AVERMAET Greg AG2R Citroën Team 20
10 6 ▼4  HERRADA Jesús Cofidis, Solutions Crédits 16

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1  GAUDU David Groupama – FDJ 12:51:12
2 2  MADOUAS Valentin Groupama – FDJ 0:01
3 8 ▲5  CHAMPOUSSIN Clément AG2R Citroën Team 1:26
4 11 ▲7  STORER Michael Team DSM 3:30
5 3 ▼2  SIVAKOV Pavel INEOS Grenadiers 3:41
6 5 ▼1  TULETT Ben Alpecin-Fenix ,,
7 4 ▼3  TEJADA Harold Astana – Premier Tech ,,
8 7 ▼1  CARR Simon EF Education – Nippo 3:54
9 10 ▲1  HUYS Laurens Bingoal – Wallonie Bruxelles 10:34
10 12 ▲2  GODON Dorian AG2R Citroën Team 11:24

ヤングライダー賞は、24歳のダヴィ・ゴデュが獲得。同じくヴァランタン・マデュアスも24歳だ。

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1   ▼1  TUSVELD Martijn Team DSM 25
2   ▼2  MADOUAS Valentin Groupama – FDJ 22
3   ▼3  MOLARD Rudy Groupama – FDJ 20
4 1 ▼3  GHIRMAY HAILU Biniam DELKO 16
5   ▼5  BRAMBILLA Gianluca Trek – Segafredo 15
6   ▼6  DE LA CRUZ David UAE-Team Emirates 15
7 2 ▼5  MIFSUD Andrea Swiss Racing Academy 14
8 3 ▼5  NEILANDS Krists Israel Start-Up Nation 10
9   ▼9  ARMIRAIL Bruno Groupama – FDJ 10
10   ▼10  GEOGHEGAN HART Tao INEOS Grenadiers 8

今回DSMのエースナンバーをつけていた、マーティン・トゥスフェルトが獲得。第3ステージも逃げに乗っていたが、山岳が終わると切れていった。

 

 

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