2024 ツール・ド・フランスでは、不滅と思われたエディ・メルクスの持つツール最多勝をマーク・カヴェンディシュが破った。
これは歴史的快挙だけど、タデイ・ポガチャルもエディ・メルクスの記録を破っている。しかも、これは今後も更新され続けられるだろう大記録となりそうだ。
エディ・メルクスを破る
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タデイ・ポガチャルは、第20ステージでツール5勝目を挙げた。これが記録ではない。1シーズンの最多勝は8勝で3人。
- シャルル・ペリシエ (1930年)
- エディ・メルクス (1970年、1974年)
- フレディ・マルテンス (1976年)
タデイ・ポガチャルが、エディ・メルクスの記録を更新したのは総合順位トップの証、リーダージャージの着用日数だ。
📊👕 Most GC leader’s jerseys in Grand Tours in a single season
38 — Tadej Pogacar (2024)
37 — Eddy Merckx (1970)
34 — Chris Froome (2017)🇫🇷 #TDF2024
— ammattipyöräily (@ammattipyoraily) July 20, 2024
これまでは、エディ・メルクスが37日間、1シーズンでグランドツアーのリーダージャージを着用していたのが最多。これをタデイ・ポガチャルは抜いたのだ。ちなみに3位はフルームの34日間。
タデイ・ポガチャルは、第1ステージ4位。第3ステージでリチャル・カラパスにマイヨジョーヌを譲るが、それ以外は全てマイヨジョーヌを着用。このツールですでに18日間着用して、一気に記録更新となった。
ブエルタは走らないけど、ダブルツールで一気に達成となっている。
ちなみに、最多勝はマーク・カヴェンディシュの35勝。現在25歳のタデイ・ポガチャルは16勝。毎年3勝ずつ積み重ねていけば、30歳を過ぎたころに抜けるかもしれない。
タデイ・ポガチャルの場合には、ステージを譲るという気持ちは全くない。これは第20ステージのゴール後のタデイ・ポガチャルの言葉でもわかる。
「最も近いライバルだけにステージを譲るわけにはいかない。絶対にだ。今日は逃げ集団に十分な時間を与えたかもしれない。彼らには大きなチャンスがあったし、何度も大きなチャンスがあった。
しかし、スプリンターは『よし、今日はもう一回スプリントすれば勝てるから、少しペースを落とそう』とは言わない。
スプリンターは勝ちたい、勝たなければならないスポーツだ。また、勝つことで報酬も得られる。プレッシャーがあり、結果を出す必要がある。そうでなければ、結果が出なければ良くない。できるなら、常に勝利を目指して走る必要がある。」
これは、エディ・メルクスの考えとも一致する。レースに出る限りは、どんなコースでも勝利を狙うのだ。第20ステージでは、逃げを容認し譲るつもりだったが、勝利が手に届くところにくると躊躇することはなかった。
これからも、タデイ・ポガチャルはあらゆる記録を更新していくはずだ。
コメント
シングルシーズンにおけるグランドツアー(ジロ,ツール,ブエルタ)での通算リーダージャージ着用数の記録ではないでしょうか.つまりポガチャルの数字は,今年のマリアローザとマイヨジョーヌの通算が現在38という意味かと思います.
ゆたかさん、ご指摘いただきありがとうございます!
投稿にちゃんと書いてありますね。訂正しておきました。また、教えて下さい
いつも楽しく拝見しています.ありがとうございます.
記事の中ではメルクスになっているのに、タイトルがエルクスになっているのはひどいです。
申し訳ございません。