ロードレースから4か月離れてマウンテンバイクレースをしていたマチュー・ファンデルプール。
復帰して数日のアークティック・レース・オブ・ノルウェーのオープニングステージでいきなり優勝。
続く、第2ステージも第2位でリーダージャージをキープ。
第3ステージはクイーンステージといってもよいコースで最後に平均11%勾配の登りが待っている。
以前から、難しいと本人も言っていたが予想よりも遅れてしまった。しかも最終ステージはスタートしない可能性もあるという。
第3ステージ Sortland~Strheia 176.5km
一見すると、平坦ステージに見えそうだが、最後にグッと山頂目指して上がるコース。
コースもノルウェーのフィヨルド海岸をグネグネとめぐる海岸線近くを多く走っている。
最後に3.5kmで一気に500mも上がる。
平均11.8%だが、途中14%を越える部分もあり、最後はみんなヘロヘロになって上がっている。
マチュー・ファンデルプールがリーダーをキープしようとすると、
- アレクセイ・ルツェンコ(Astana Pro Team) カザフスタンチャンピオン
- ワレン・バルギル(Team Arkéa Samsic) フランスチャンピオン
二人のチャンピオンを10秒以内に寄せ付けないようにしないといけない。
もしくは、彼らから10秒以内にゴールすればリーダージャージをキープ出来る。
その為には、マチュー・ファンデルプール自身のコンディションがベストでないと山を一緒に上がれないと考えられていた。
だが、マチュー・ファンデルプールは昨夜から頭痛を伴う風邪で体調は悪化。
「私は完全に壊れていなかったが、昨夜は少し気分が悪くなった。
鼻が詰まって頭痛がした。とりわけ、頭に多くの問題があり、少し気分が悪くなった」
と、体調不良を告白した。
平坦基調の部分では、それほど気分が悪くなることはなかったが、最後の登りの勾配が急になる部分できつくなってしまう。
アスタナがプレッシャーをかけたとき、苦しみ始めた。ラスト1キロまでは6人の先頭グループに食らいついていたのだが。
上の写真では、バルギルとアレクセイ・ルツェンコにしっかりとついている。
さらに、道はより急勾配になり、マチューはついに脱落してしまう。
「1日の初めにチームに気分が悪いと伝えたが、リーダーチームだったのでチャレンジしてみた。
完全に体調が良ければ、最後まで最高の男たちと一緒に行けるとは言わないが、パワーメーターの数値を見ると、普通ならば、もう少し長くそこにいることができたはずだ」
とマチューは言っている。
まあ~、風邪引いてるのにこれだけ走れるほうが凄いですけどね。
An incredible final attack from @Oddeiking saw him seize victory from the wheels of the other favourites! 💪
Relive it with the Last Kilometre!#ArcticRace pic.twitter.com/UjyNruEedW
— Arctic Race of Norway (@ArcticRaceofN) August 17, 2019
最終ステージは優勝の可能性があるが
最終ステージは、最後に周回コースでゴールは登り勾配になっている。
マチュー・ファンデルプールがフロントグループにいれば、ゴールへの上り坂で彼にかなうスプリンターはいないだろう。
だが、それはもちろん、彼の体調が回復した場合だ。
この最終ステージでは、彼はスタートしないかもしれない。
「明日までに少し良くなることを願っている。始めるのに十分な気分になれば良いが、まだわかりません」
とマチュー・ファンデルプールは語っている。
ポイント賞ジャージはキープしているので、是非最終ステージも出場して元気の良い所を見せて貰いたい。
ちなみに、38歳のがけっぷちスティーヴン・カミングスは最初の2級山岳をトップ通過して山岳賞をキープしている。
こちらも最後まで山岳賞をキープして欲しい。
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