Dimension Dataのスティーヴン・カミングス38歳。
ゴール前、グラスの隅から白い影が迫ってくるのが分かった。
それは、彼のペダリングを止めるきっかけとなる。
マチュー・ファンデルプールの見事なスプリントは、スティーヴン・カミングスのアークティック・レース・オブ・ノルウェーの勝利をゴールライン100m手前で終わらせた。
スティーヴン・カミングスは、このノルウェーの第1ステージで山岳賞も獲得したのに、契約が決まってないという。
スティーヴン・カミングスは山岳賞のサーモンジャージを獲得
スティーヴン・カミングスは、ゴール手前5kmからアタック。
🏁Relive what was fantastic last kilometre! From @stevocummings‘s perfect mountain display to @mathieuvdpoel‘s final sprint, it is one to be remembered. #ArcticRace pic.twitter.com/DST8A7ztE3
— Arctic Race of Norway (@ArcticRaceofN) 2019年8月15日
「私は本当に考えていませんでした。ただいっぱいになることを考えていました。
チャレンジしてみて、気分が良いのはいいことです」
カミングスは木曜日にインタビューに答えている。
確かに、スティーヴン・カミングスは、しばらくの間勝利していない。
2015年にDimension Dataにサインしたとき、目を引くブレイクアウェイの中でツール・ド・フランスの2つのステージで優勝。
ただ、過去2年間では状況は順調に進んでいない。
38歳の彼は2017年以来レースに勝っていない。彼がレースに勝つ立場にあることはめったにないのだ。
2018年、カミングスは怪我や病気に悩まされた。
今年は、バスク地方のツアーで鎖骨骨折、クリフテリウム・ドーフィネでは病気によりリタイヤ。
「それはサイクリングです。私は一人ではありません。おそらく他の人ほど才能がないので、もし勝つつもりなら、スーパーフィットとベストな準備ができていることが必要だ。
病気になったり怪我をした場合、失望しかなく、元に戻すことは困難です」
今年のツール・ド・フランスでは、マーク・カヴェンディシュが選ばれず、Dimension Dataはスティーヴン・カミングスを指名した。
これには、カミングス自身「驚いた」と述べている。
だが、この3週間のステージレースは、スティーヴン・カミングスの体調を引き上げた。
ツール後に自宅で休憩を取り、トレーニングを行い、更に良いコンディションになったのだ。
ノルウェーのオープニングステージでは、カミングスは絶好調で33人の逃げグループの中から3つの山岳ポイントを全て1位で通過。
🇧🇻 #ArcticRace
Reeled in just before the line but all smiles for @StevoCummings in the KOM jersey.
📸: @AliceJRaw pic.twitter.com/hocH52dyIo
— Team Dimension Data (@TeamDiData) 2019年8月15日
彼は、山岳賞ジャージと巨大なサーモンを獲得。
バンチスプリントを避けたいカミングスはラスト5kmからアタック。実りはしなかったが成果はあった。
カミングスは38歳で、今年の終わりには契約外となるが、2020年の所属は決まってない。
「契約を見つけようとする必要があります。だめならば停止します。
シーズンを完走したいだけで、もし完走して今日のように感じたら、「ああ、そうだ、まだレースは上手い」と思って続けたい。
しかし、もし私が役に立たなければ、続ける意味はありません」
つまり、良い走りを続けていれば結果はついてくると思っているようだ。
まあ、なるようにしかならないですからね!
ノルウェーの後、カミングスは9月の第2週に英国ツアーに参加し、続いて秋のイタリアクラシックと広西ツアーに参加する。
「できる限りベストを尽くし、残っているものに100%集中し、チャンスを逃さずレースしたいだけです。すべてのレースはチャンスです」
カミングスは最後までベストを尽くすつもりだ。
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