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ツール・ド・スイス第6ステージ ゴールは失格によりレース後に順位が変わる波乱の展開

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Photo credit: byb64 on VisualHunt
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第5ステージの山岳コースでは、最後は総合勢による争いに。

エスデバン・チャベス、ヤコブ・フルサンの速い段階でのアタックからの逃げは見ごたえのあるものだった。

途中、エスデバン・チャベスが下りで落車回避のために、コースアウトしたのが痛かった。これがなければ、リズムが崩れることなく、もう少し長く単独で逃げれていたはず。

今日のステージは、距離が短縮されているが1級山岳の峠を2箇所越えるコースで、またも総合がシャッフルされる可能性は高い。

20秒のタイムペナルティを受けたジュリアン・アラフィリップの巻き返しも期待したい。

なお、マチュー・ファンデルプールは冷たい雨のために風邪を引いてしまった。このため第6ステージをスタートしない。これはちょっと残念。

 

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第6ステージ アンデルマット~ディセンティス/セドラン  130 km

第6ステージ photo tourdesuisse

 

当初、スイスツアーの第6ステージは、ノヴェーナ峠とフルカ峠を含めて162 kmの長さが予定されていた。しかし、雪が多いため、これらの峠は通行できない。

そのため、距離を短くした代替えコースとなっている。

スタート地点はフィエッシュからアンデルマットに移動。ゴッタルド峠の頂上は海抜2,108mとなる。ルクマニエ峠は通行可能であるため、ルートの一部となる。このルクマニエ峠がスイスツアーに含まれるのはすでに36回目となる定番の峠だ。

ルクマニエ峠の頂上はフィニッシュから約30km。獲得標高は3,200mとなる。

今回の山岳ポイントは3か所

  1. 1級山岳 ゴッタルド峠 8.3km・7.1%
  2. 1級山岳    ルクマニエ峠   18.2km・5.6%
  3. 3級山岳    エルシュマット  1.2km・5.8%

最後のディセンティスの登りは、7.1kmで3.9%の勾配がある。3級山岳エルシュマットと繋がっているので、合計で8.3kmの登りだ。

 

Tiz-cyclingストリーミング スクリーンショット以下同様

 

第6ステージでの4賞。

  • 総合リーダー リチャル・カラパス (INEOS Grenadiers)
  • ポイント賞  シュテファン・ビッセガー (EF Education-Nippo)
  • 山岳賞  エスデバン・チャベス(Team BikeExchange)
  • 新人賞 エディ・ダンバー(INEOS Grenadiers)

 

スタートではTeam BikeExchangeのルーカス・ハミルトン、ルーク・ダーブリッジ、アムントグレンダール・ヤンセンがリタイヤしている。理由は、胃と腸の感染症ということだ。

ルーカス・ハミルトンは総合6位だったのに勿体ない。マチュー・ファンデルプールのリタイヤでシュテファン・ビッセガーがポイント賞に。

ルーカス・ハミルトンに変わって、エディ・ダンバーがヤングライダー賞のジャージを着用となった。

 

 

ジュリアン・アラフィリップのアタックによって1級山岳下りから3人が逃げる。これにアントニオ・ニバリが加わり4人に。

まさかジュリアン・アラフィリップが逃げにのるなんて。

  1.  ジュリアン・アラフィリップ(Deceuninck-Quick-Step)
  2. マッテオ・カッタネオ(Deceuninck-Quick-Step)
  3. アントニオ・ニバリ(Trek-Segafredo)
  4. マルク・ソレル(Movistar Team)

だが、この後、人数は次々に増えていく。

 

残り51.8kmでは巨大な逃げになっている。なんと、46人。

 

ティム・デクレルクが集団先頭を引く。

 

この人数だが、最もタイムが良いのはクイック・ステップのマティア・カッタネオの4分39秒。ジュリアン・アラフィリップは集団に戻っている。

 

タイム差は残り44.5kmで2分26秒。

 

先頭から、ロットのアンドレアス・クロンがアタック。

 

クローンを抜いたのは、ダビ・デラクルス。15秒ほどのリードを奪う。

 

2番手で追うのは、LEKNESSUND Andreas(Team DSM)。15秒遅れでおっている。

 

イネオスが逃げを一人ずつ吸収していく。残り37.4kmで3分38秒。総合に関係ある選手だけマークしている。

 

2位・3位グループが合体。13人となる。

 

また、単独でLEKNESSUND Andreas(Team DSM)がアタック。

 

悪魔おじさんはスイスにもきている。新しいバスで来たのかな?

 

2位グループは次々とメンバーを変えながら前を追う。

 

ダビ・デラクルスは追走グループに1分14秒もの差をつける。

 

ダビ・デラクルスは1級山岳を1位通過。

 

ニールソン・ポーレス(EF Education-Nippo)が単独で2位通過。

 

ニールソン・ポーレス(EF Education-Nippo)は下りで追いつかれてしまう。

 

下りで、一塊となってくだる。

 

2位グループは、抜け出しもあるがすぐに捕まえて一塊になる。6人が2位争いとなるか。

 

ダビ・デラクルスは疲れたか?

後ろに集団が見えてきた。

 

ダビ・デラクルスは残り6.2kmで追いつかれてしまった。ここで後ろからチームメイトのルイ・コスタが上がってきた。ハーマン・ペーンシュタイナー(Bahrain Victorious)も一緒だ。

 

ここで、UAEはダビ・デラクルスに変わってルイ・コスタが先頭となる。更に後ろからロットのアンドレアス・クロンも追いついてくる。

 

カラパスはトップまで2分55秒と詰めてきた。

 

こちらは2位グループ。5人。タイム差は20秒なので追いつくか?

 

勝負は3人の争いとなる。

  1.  ルイ・コスタ   UAE
  2. アンドレアス・クロン   Lotto Soudal
  3. ハーマン・ペーンシュタイナー Bahrain Victorious

 

残り2.1kmでハーマン・ペーンシュタイナーがアタック!

 

決まったかに見えたが、すぐに捕まる。

 

これはスプリントになりそうだ。

 

スプリント

ハーマン・ペーンシュタイナーは先頭でペースを上げる。スプリントで勝ち目はないので、早掛けするしかない。

 

最後は、ルイ・コスタがイン側から、先頭でスプリントに入る。

 

ルイ・コスタの後ろから、アンドレアス・クロンがまくりに入る。

 

ルイ・コスタがどんどんコースを変えるのでアンドレアス・クロンは、かなり蛇行することに。

 

 

ルイ・コスタがゴールラインを先に越えた。これでキャリア6勝目かと思われたが。

 

だが、アンドレアス・クロンは納得いかない。抗議したが、どうだろう。

 

 

これだけ、寄られたら怒るのも無理はないかも。ルイ・コスタは端から端までコースを変えてしまっている。

アンドレアス・クロンはボルタ・ア・カタルーニャでも逃げてスプリントで勝利している。逃げが得意で、登りもいけるネオプロだ。

 

表彰式が遅れ、結局ルイ・コスタはコース変更により降格。アンドレアス・クロンがステージ優勝となった。ルイ・コスタはコースを変えなければ勝っていたのに悔しいだろう。

だが、あれだけコースを変えてはいけない。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第5ステージ リザルト

RnkRiderTeamUCIPntTime
1 KRON AndreasLotto Soudal60503:14:52
2 COSTA RuiUAE-Team Emirates2530,,
3 PERNSTEINER HermannBahrain – Victorious10180:01
4 SERRANO GonzaloMovistar Team 130:03
5 LATOUR PierreTeam Total Direct Energie 10,,
6 HOULE HugoAstana – Premier Tech 7,,
7 POWLESS NeilsonEF Education – Nippo 4,,
8 TOLHOEK AntwanTeam Jumbo-Visma 3,,
9 FABBRO MatteoBORA – hansgrohe 20:50
10 LEKNESSUND AndreasTeam DSM 11:00

ルイ・コスタは2位に降格。

総合

RnkPrev▼▲RiderTeamUCITime
11 CARAPAZ RichardINEOS Grenadiers 20:00:31
22 FUGLSANG JakobAstana – Premier Tech 0:26
33 SCHACHMANN MaximilianBORA – hansgrohe 0:38
44 ALAPHILIPPE JulianDeceuninck – Quick Step 0:53
55 URÁN RigobertoEF Education – Nippo 1:11
67▲1 WOODS MichaelIsrael Start-Up Nation 1:32
78▲1 OOMEN SamTeam Jumbo-Visma 2:19
89▲1 CHAVES EstebanTeam BikeExchange 2:22
910▲1 POZZOVIVO DomenicoTeam Qhubeka ASSOS 3:10
1022▲12 COSTA RuiUAE-Team Emirates 3:37

ジャージを着せているのは、GMのデイブ・ブレイルスフォードじゃないかな。

ボイント賞

RnkPrev▼▲RiderTeamPoints
12▲1 BISSEGGER StefanEF Education – Nippo21
23▲1 IMHOF ClaudioSwitzerland16
3  KRON AndreasLotto Soudal14
44 CATTANEO MattiaDeceuninck – Quick Step14
55 CARAPAZ RichardINEOS Grenadiers12

山岳賞

RnkPrev▼▲RiderTeamPoints
18▲7 NIBALI AntonioTrek – Segafredo20
2  DE LA CRUZ DavidUAE-Team Emirates15
35▲2 SAMITIER SergioMovistar Team15
41▼3 CHAVES EstebanTeam BikeExchange12
52▼3 MANNION GavinRally Cycling12

山岳賞は、ニバリの弟、アントニオ・ニバリに。

ヤングライダー賞

RnkPrev▼▲RiderTeamTime
14▲3 LEKNESSUND AndreasTeam DSM20:05:10
22 DUNBAR EddieINEOS Grenadiers0:09
35▲2 POWLESS NeilsonEF Education – Nippo1:42
46▲2 KRON AndreasLotto Soudal3:10
57▲2 MUÑOZ Cristian CamiloUAE-Team Emirates6:50
69▲3 DE BOD StefanAstana – Premier Tech7:15
713▲6 HIRSCHI MarcUAE-Team Emirates9:10
811▲3 LEEMREIZE GijsTeam Jumbo-Visma9:27
918▲9 WRIGHT FredBahrain – Victorious16:42
108▼2 MÄDER GinoBahrain – Victorious17:01

エディ・ダンバーが1位。

 

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