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ツール・ド・ロマンディ第2ステージ 1級山岳を越えて勝利したライダーは?

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Photo credit: gali367 on VisualHunt
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第1ステージでは、サガンが貫禄のスプリント勝利。サガンは20歳の時に2010ツール・ド・ロマンディで勝利して以来、11年振りの勝利だ。

やはり3級山岳をこなしてからのスプリントには登れるスプリンターでないと残ることも出来ない。

コフィディスは、エリア・ヴィヴィアーニをエーススプリンターとして参加しているが、ゴールにたどり着けないと勝負にも絡めない。

その点、サガンは少しくらいの登りならばこなせるライダーだ。今日はサガンはお休みとなるだろうが、総合争いはクライマーの戦いとなる。

ツール・ド・ロマンディの最初の山岳ステージだ。

 

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第2ステージ ラヌーヴヴィル~サンティミエ 165.7km

第2ステージ photo tourderomandie.ch

 

ヌーシャテル湖とビール湖のちょうど中間からスタート。400mの標高から一気に上がっていく。

6つの登りがあり、とても厳しいコース。

  1. 2級山岳  プレル(4.6 km、8%)
  2. 2級山岳  ショーモン(3.4 km、6.9%)
  3. 2級山岳  レブグネネ(6.4 km、5.3%)
  4. 2級山岳  モンクロザン(5.2 km、8%)
  5. 2級山岳  レポンタン(4.1 km、8.4%)
  6. 1級山岳  ヴューデアルプ(7,8km、6.9%)

獲得標高は3,400mになる。最後の1級山岳 ヴューデアルプの最大勾配は9%。距離もながく最高到達地点は1,281mとなる。

ここで総合は大きく動かくだろうが、山頂ゴールではなく頂上から17km降下するので数秒のタイム差ならば追いつく可能性も高い。

さて、イネオスの牙城を崩すチームは現れるだろうか?

 

逃げは6人

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

スタートでは、ローハン・デニスとポイント賞ジャージを獲得したサガンが並んで談笑。

 

 

逃げは、いかにもスイスらしい牧歌的な景色の中を進んでいる。放送は残り75.3kmから。

すでに3つの3級山岳を通り過ぎており、残りは3つの山岳ポイントを残すのみとなっている。タイム差は2分50秒ほど。

  1. TOLHOEK Antwan (Team Jumbo-Visma)
  2. HAMILTON Chris (Team DSM)
  3. Hermann Pernsteiner(Bahrain – Victorious)
  4. Davide Villella(Movistar Team)
  5. Jonathan Klever Caicedo(EF Education – Nippo)
  6. Rein Taaramäe(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)

 

集団はイネオスが引いている。今日もローハン・デニスが最後尾。

 

先頭集団は、登り前の街中を進んでいる。時折沿道に人が立っているくらい。

 

イネオスは最後の山岳でどう動くのだろうか。最後までローハン・デニスを守るのかな。まさか、ゲラント・トーマスとリッチー・ポートが最後まで引くのだろうか。

ローハン・デニスの山岳の強さは昨年のジロでもわかるように凄く強い。他チームの攻めにもよるけど、最後は見ものだ。

 

逃げ集団に入っているエクアドルチャンピオンジャージのヨナタン・カイセドは豆タンクのような体形。

164cmで62kg。2020ジロ第3ステージの山頂ゴールを制している。

 

レイン・タラマエ(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)がラスト49.5kmでアタック。

これは何を狙っているのかな。ゲートを通過したけどスプリントポイントでもないし、なんだったんだろうか?

 

5番目の2級山岳を集団は登る。逃げとは1分38秒まで迫ってきた。

 

レイン・タラマエは結構いいペースで登っている。逃げ集団にすでに10秒以上のタイム差をつけた。

2020年Team Total Direct Energieで走っており、今年から2年契約でIntermarché – Wanty – Gobert Matériauxに移籍している。

 

レイン・タラマエは逃げ集団に1分11秒のタイム差をつけ、更にメイン集団にも2分13秒のタイム差をつけている。

最後の1級山岳頂上まで逃げ切れば山岳ポイントも獲得できる。こうなると最後まで逃げ切って欲しいな。

 

イネオスは、アンドレイ・アマドールが最後尾まで下がり、変わってエディ・ダンバーが先頭に。まだ後ろにはフィリッポ・ガンナもいる。

ユンボ・ヴィズマはトニー・マルティンが先頭を引く。

 

サガンは、1級山岳の登りが始まり集団から切れていく。隣のヨセフ・チェルニーと話をしていたがカメラに気づいてニッコリ。

 

レイン・タラマエの足が止まってしまった。これはもう捕まるタイミングだ。残り21.4kmで捕まってしまう。

 

集団からは、バラバラと逃げ出すライダーが出てくる。だが、イネオスが詰めてくる。

 

マイケル・ウッズがセップ・クス、ケニー・エリッソンドの3人で抜け出そうとするが捕まる。

  • マイケル・ウッズ(Israel Start-Up Nation)
  • セップ・クス(Team Jumbo-Visma)
  • ケニー・エリッソンド(Trek – Segafredo)

捕まえたのは~。

 

なんと、リーダージャージのローハン・デニスが自らが引いて先頭に立つ。これは良い作戦だ。これまで最後尾で休んでいたので力は十分残っている。

頂上近くまで引き続けるのではないかな。

 

結局、ローハン・デニスは先頭で1級山岳もクリアーしてしまう。あとは下るだけだ。

 

下りもずっとローハン・デニスが引く。このままゴールならばリーダージャージは変わらないけど。

 

ざっと30人程度が生き残っている。あとゴールまで3.7km。

 

ラスト2.8kmでもローハン・デニスが引いている。

 

AG2Rのベン・オコナーがアタックをかけるが、ローハン・デニスが捕まえてしまう。ローハン・デニスはラスト1kmまで先頭を引き続ける。

 

最後はBahrain – Victoriousがトレインを組む。ダミアーノ・カルーゾがソンニ・コルブレッリを引く。その後ろは、ISNのパトリック・べヴィン。

 

 

ダミアーノ・カルーゾに発射された、ソンニ・コルブレッリがパトリック・べヴィンと競り合う。

勝ったのはどっちだ?

 

勝ったのはソンニ・コルブレッリだ~。ソンニ・コルブレッリは第1ステージではサガンにまくられたが、今回は見事に勝利だ。

1級山岳をしっかりと越えてきたのが勝因だろう。Bahrain – Victoriousは最後まで残った37人の中に4人が残るという展開でゴールを狙うことも出来た。

2位となったパトリック・べヴィンは、第1ステージ3位。中々勝利は難しい。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第2ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  COLBRELLI Sonny Bahrain – Victorious 60 50 4:21:42
2  BEVIN Patrick Israel Start-Up Nation 25 30 ,,
3  HIRSCHI Marc UAE-Team Emirates 10 18 ,,
4  CHAMPOUSSIN Clément AG2R Citroën Team   13 ,,
5  ULISSI Diego UAE-Team Emirates   10 ,,
6  KELDERMAN Wilco BORA – hansgrohe   7 ,,
7  VAN WILDER Ilan Team DSM   4 ,,
8  MASNADA Fausto Deceuninck – Quick Step   3 ,,
9  COSTA Rui UAE-Team Emirates   2 ,,
10  SOLER Marc Movistar Team   1 ,,

3位にはマルク・ヒルシが入っている。

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 1  DENNIS Rohan INEOS Grenadiers 10 8:39:48
2 7 ▲5  BEVIN Patrick Israel Start-Up Nation   0:08
3 2 ▼1  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers   0:09
4 3 ▼1  PORTE Richie INEOS Grenadiers   ,,
5 20 ▲15  COLBRELLI Sonny Bahrain – Victorious   ,,
6 9 ▲3  HIRSCHI Marc UAE-Team Emirates   0:11
7 8 ▲1  HERRADA Jesús Cofidis, Solutions Crédits   0:14
8 10 ▲2  CATTANEO Mattia Deceuninck – Quick Step   0:15
9 12 ▲3  KELDERMAN Wilco BORA – hansgrohe   0:16
10 13 ▲3  VAN WILDER Ilan Team DSM   ,,

総合トっプはローハン・デニスで変わらないが、2位にボーナスタイムを獲得したパトリック・べヴィンが入ってきた。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 4 ▲3  COLBRELLI Sonny Bahrain – Victorious 80
2 1 ▼1  SAGAN Peter BORA – hansgrohe 50
3 7 ▲4  BEVIN Patrick Israel Start-Up Nation 50
4 11 ▲7  HIRSCHI Marc UAE-Team Emirates 36
5 2 ▼3  DENNIS Rohan INEOS Grenadiers 30
6 3 ▼3  BOARO Manuele Astana – Premier Tech 30
7 5 ▼2  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers 25
8 6 ▼2  PORTE Richie INEOS Grenadiers 22
9 12 ▲3  CATTANEO Mattia Deceuninck – Quick Step 21
10 23 ▲13  KELDERMAN Wilco BORA – hansgrohe 20

サガンは2位に後退。これはスプリントに参加出来ていないのだから仕方ない。

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  SUTER Joel Swiss Cycling 38
2    VILLELLA Davide Movistar Team 34
3    TAARAMÄE Rein Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 26
4    TOLHOEK Antwan Team Jumbo-Visma 20
5 2 ▼3  BOARO Manuele Astana – Premier Tech 19
6 3 ▼3  POWER Robert Team Qhubeka ASSOS 14
7    DENNIS Rohan INEOS Grenadiers 12
8 4 ▼4  ARENSMAN Thymen Team DSM 11
9 8 ▼1  THOMAS Geraint INEOS Grenadiers 10
10    PERNSTEINER Hermann Bahrain – Victorious 8

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1  HIRSCHI Marc UAE-Team Emirates 8:39:59
2 2  VAN WILDER Ilan Team DSM 0:05
3 3  ARENSMAN Thymen Team DSM 0:10
4 5 ▲1  SKJELMOSE JENSEN Mattias Trek – Segafredo 0:16
5 6 ▲1  CHAMPOUSSIN Clément AG2R Citroën Team 0:17
6 4 ▼2  TIBERI Antonio Trek – Segafredo 0:56
7 9 ▲2  LEEMREIZE Gijs Team Jumbo-Visma 1:08
8 11 ▲3  HÄNNINEN Jaakko AG2R Citroën Team 1:21
9 13 ▲4  GALL Felix Team DSM 4:31
10 10  COVI Alessandro UAE-Team Emirates 7:39

 

 

 

 

 

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