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2021ツール・ド・フランス第2ステージ 2日連続の登りゴールでマイヨ・ジョーヌが変わる!

海外情報
Photo credit: pom'. on VisualHunt.com
この記事は約19分で読めます。

開幕ステージは、観客が乗りだしていたことによりトニー・マルティンが落車。連鎖反応で多くのライダーに波及してしまった。

3人が初日からリタイヤし、総合勢にも影響がでた。

優勝したジュリアン・アラフィリップでさえ、膝から流血したままだった。

UAEのマルク・ヒルシは肩を脱臼しているけど出走。クリス・フルームは夜の1時まで病院にいたが、骨折はなく第2ステージをスタート。

アルケア・サムシックのクレモン・ルッソは、肋骨骨折しているがスタートする。

その他、多くのライダーがケガを抱えたまま出走。なんとかゴールにたどり着き、数日後に回復することを皆願ってのスタートとなる。

 

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第2ステージ ペロス=ギレック~ミュール=ド=ブルターニュ 183.5㎞

第2ステージ photo letour

 

第2ステージも平坦ではなく丘陵ステージ。観光地であるぺロス=ギレックをスタートし、海岸線近くを走り、内陸部に向かう。

ゴールに至る海岸線には、4級山岳が並ぶが距離が短いので問題ないだろう。昨日山岳賞となったイーデ・シュリングが逃げに乗るはずだ。

 

  1. 4級山岳 サントバルベ海岸  900m・6.6%
  2. 4級山岳 ポルディックコースト   2.1km・3,2%
  3. 4級山岳   サンブリュー海岸  1km・8%
  4. 4級山岳 ミュール=ド=ブレターニュ村海岸  1.6km・4.1%
  5. 3級山岳 ミュール=ド=ブレターニュ  2km・6.9%
  6. 3級山岳 ミュール=ド=ブレターニュ  2km・6.9%

 

ミュール=ド=ブレターニュ photo letour

 

問題は最後のミュール=ド=ブレターニュの登り。ここを2回登るが1回目にはボーナスタイムが設定されている。

最初の3人のライダーは8秒、5秒、2秒を獲得。8秒は序盤のステージではとても大きなボーナスなので皆狙ってくるだろう。

平均勾配は6.9%だが、最大勾配14%なので、この登りを最も速く登れるのは昨日に続いてジュリアン・アラフィリップとなるのかな?

 

スタート前

TIZcycling ストリーミング スクリーンショット 以下同様

サガンも登りスプリントは得意だが、昨日は落車で全く勝負にからめず。

 

ジュリアン・アラフィリップのマイヨは当分キープかな。

 

ポイント賞は2位のマイケル・マシューズが着用。バイクはカスタムペイントされた特別なBianchi Oltre XR4に乗っている。走っている時にみると良くわからないけど。

 

 

第2ステージスタートでの4賞

  • 総合 ジュリアン・アラフィリップ(Deceuninck-Quick-Step)
  • ポイント賞   マイケル・マシューズ(Team BikeExchange)
  • 山岳賞 イーデ・シュリング(BORA-hansgrohe)
  • 新人賞 タデイ・ポガチャル(UAE Team Emirates)

マイケル・マシューズは、長袖ジャージの上から更にベストも着ていた。17℃だけど寒いのか?

 

アタック合戦

スタートから、Team Qhubeka NextHashや山岳賞のイーデ・シュリングがアタックをかけるが決まらない。

 

いきなり、ミゲルアンヘル・ロペスがバイク交換。誰もアシストがいないけどいいのかな。

 

二人が少し抜けているが決まるかなあ~。

  1.  96. Anthony Perez(アントニー・ベレス) Cofidis, Solutions Crédits
  2. 213.Jonas Koch(ヨナス・コッホ)Intermarché-Wanty-Gobert

アントニー・ぺレスは山岳賞を狙っている。

 

山岳賞のイーデ・シュリングは何度もアタックをかける。先頭交代しろと合図するけど、誰も前に出てくれない。

なんとか前に追いつきたい。

 

先頭に二人が合流して4人に。

 

  1. 48. Edward Theuns(エドワード・トゥーンス)Trek-Segafredo
  2. 96. Anthony Perez(アントニー・ベレス)Cofidis, Solutions Crédits
  3. 195. Simon Clarke(サイモン・クラーク)Team Qhubeka NextHash
  4. 213.Jonas Koch(ヨナス・コッホ)Intermarché-Wanty-Gobert

 

集団は見送りモード。ジュリアン・アラフィリップも先頭に出てゆっくりと走っている。今日は速めに休憩で皆が同意したようだ。

 

逃げは6人

先頭にイーデ・シュリングとジェレミー・カポが追いつく。今日の山岳ポイントは合計で8ポイントが加算される。

争うのは、アントニー・ぺレスとイーデ・シュリングだ。

  1. 48. Edward Theuns(エドワード・トゥーンス)Trek-Segafredo
  2. 78. Ide Schelling(イーデ・シュリング)BORA – hansgrohe
  3. 96. Anthony Perez(アントニー・ベレス)Cofidis, Solutions Crédits
  4. 195. Simon Clarke(サイモン・クラーク)Team Qhubeka NextHash
  5. 203. Jérémy Cabot(ジェレミー・カボ)Team TotalEnergies
  6. 213.Jonas Koch(ヨナス・コッホ)Intermarché-Wanty-Gobert

 

地元の、223. Franck Bonnamour(ボノマル・フランクス)B&B Hotels p/b KTMが集団の前に出て観客に手を振っている。

 

マチュー・ファンデルプールは、集団復帰中。オランダ選手権で見せたように少し調子が落ちているようにも見える。

今日はスーパーな足が戻っているかな。

 

逃げている6人にプレゼントはないようで、タイム差は4分もない。雨が降っていたけど、止んだかな。最初の1時間はav45.8km/h。

 

4級山岳 サントバルベ海岸  900m・6.6%

4級山岳手前700mくらいから、アントニー・ぺレスが先頭でペースを作る。

 

頂上200m手前からアントニー・ぺレスがアタック!

 

 

4級山岳トップ通過はアントニー・ぺレスで1ポイント追加。その後、イーデ・シュリングが単独で逃げようとするが、すぐにアントニー・ぺレスがチェックにはいる。

 

アンドレ・グライペルとワウト・ファンアールトは凄く楽しそうにおしゃべりしている。アンドレ・グライペルも昨日、宙を舞っていたけど大丈夫そうだ。

 

スプリントポイント プルーア

ヨナス・コッホのアタックに、エドワード・トゥーンスが張り付く。

 

ベルギー選手権2位となったエドワード・トゥーンスが1位通過。

 

集団は、7位争い。ミケル・モルコフのアシストを受けたマーク・カヴェンディシュが先行したが、カレブ・ユアンとティム・メルリエがまくる。サガンは13位で3ポイント。

カレブ・ユアンが本格的にグリーンジャージを狙うと誰も太刀打ちできないかもしれない。

 

また、雨が少し強く振り出した。集団はずっとティム・デクレルクがメインで引く展開。タイム差を3分以内に抑えているのが凄い。

 

4級山岳 ポルディックコースト   2.1km・3,2%

スプリントでかなわないと思っているイーデ・シュリングが速めにアタックをかけるとアントニー・ぺレスがチェックにはいる。

 

 

アントニー・ぺレスは、反対車線を使ってカウンターアタック!

 

イーデ・シュリングが追いつくて3人となる。

 

イーデ・シュリングとアントニー・ぺレスが激しく争う。

 

 

もがききったイーデ・シュリングが先着で1ポイント追加。これでイーデ・シュリング4ポイント。アントニー・ぺレス3ポイント。

イーデ・シュリングは相当嬉しかったのだろう。自分で首を何度も振ってうなずいている。スプリントでも勝てると。

 

マチュー・ファンデルプールは、パンクしたまま走っている。ペースが上がる前に追いつきたい。

 

4級山岳   サンブリュー海岸  1km・8%

なんと、先頭からエドワード・トゥーンスがアタックをかけた。サイモン・クラークは落車して追いつけなかった。

 

エドワード・トゥーンスは先頭で4級山岳を通過。

 

先頭には、ジェレニー・カポが追いついて二人となる。適正人数かな。集団とは1分40秒ほど。

  1. 48. Edward Theuns(エドワード・トゥーンス)Trek-Segafredo
  2. 203. Jérémy Cabot(ジェレミー・カボ)Team TotalEnergies

 

アンドレ・グライペルは集団先頭で引いている。最後のミュール=ド=ブレターニュの壁では、2018年にダン・マーティンが優勝している。

激坂が得意なので、2度目の優勝を狙っているのか。

 

集団は、タイム差を保ったまま同じ顔触れで走っている。このままのミュール=ド=ブレターニュの壁まで進むようだ。

 

先頭から、エドワード・トゥーンスがアタックをかけた。最後は一人で走り切るつもりだ。集団は24秒まで迫っている。

 

4級山岳 ミュール=ド=ブレターニュ村海岸  1.6km・4.1%

4級山岳頂上までは、1.3kmあるが集団は12秒まで迫ってきた。

 

エドワード・トゥーンスはなんとか1位通過して、カメラに手を振って集団に飲み込まれていった。

 

3級山岳 ミュール=ド=ブレターニュ  2km・6.9%

Bahrain Victorious先頭で、ミュールの壁に突入。

 

残り1.7kmでマチュー・ファンデルプールがアタック!

 

マチュー・ファンデルプールは、一気に後続を引き離した。

 

1回目にはボーナスタイムがある。これを取ればジュリアン・アラフィリップまで10秒差となる。

 

マチュー・ファンデルプールは、1位追加で8秒のボーナスポイントをゲット!

  1.  マチュー・ファンデルプール 8秒
  2. タデイ・ポガチャル 5秒
  3. プリモッシュ・ログリッチ 2秒

 

集団はゴールに向けてイネオスのディラン・ファンバーレが引く。ゲラント・トーマスもしっかりと前にいる。

 

イネオスはテイオ・ゲイガンハートが引く。

 

アスタナのオマール・フライレが先頭に出てきた。

 

イネオスは一人ずつアシストが外れていく。ミハウ・クフィアトコフスキ、リッチー・ポート、カラパス、トーマスと残っている。あと1.9kmだ。

 

マチュー・ファンデルプールが前に出る。

 

UAEのダヴィデ・フォルモロが前に出るが力尽きてしまい、蛇行する。

 

かわってリッチー・ポートが引く。

 

ここでナイロ・キンタナがアタックだ。マチュー・ファンデルプールとソンニ・コルブレッリが反応する。

 

ソンニ・コルブレッリがアタックをかけると、マチュー・ファンデルプールがチェックにはいる。

 

ソンニ・コルブレッリのアタックを使って、今度はマチュー・ファンデルプールがアタック!

 

これは一気に引き離した~。

 

集団を完全に引き離した。あと500mだ。時速は40km/h出ている!

 

ゴール前でも、後ろが見えてこない。

 

マチュー・ファンデルプールは、集団を6秒引き離して勝利だ~!

なんと、ボーナスタイムの8秒を合わせてマチュー・ファンデルプールはマイヨ・ジョーヌもゲット。

ゴールは万年2位でマイヨ・ジョーヌを1度も取れなかった、祖父のレイモンド・プリドールに奉げるポーズだ。

 

ジュリアン・アラフィリップはわずか1日でマイヨ・ジョーヌを明け渡してしまった。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第2ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 VAN DER POEL Mathieu
Alpecin-Fenix 120 100 4:18:30
2
 POGAČAR Tadej
UAE-Team Emirates 50 70 0:06
3
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma 25 50 ,,
4
 KELDERMAN Wilco
BORA – hansgrohe 15 40 ,,
5
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step 5 32 0:08
6
 MOLLEMA Bauke
Trek – Segafredo   26 ,,
7
 VINGEGAARD Jonas
Team Jumbo-Visma   22 ,,
8
 HIGUITA Sergio
EF Education – Nippo   18 ,,
9
 LATOUR Pierre
Team TotalEnergies   14 ,,
10
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious   10 ,,
11
 WOODS Michael
Israel Start-Up Nation   8 ,,
12
 CARAPAZ Richard
INEOS Grenadiers   6 ,,
13
 MAS Enric
Movistar Team   4 ,,
14
 GAUDU David
Groupama – FDJ   2 ,,
15
 QUINTANA Nairo
Team Arkéa Samsic   1 ,,
16
 LUTSENKO Alexey
Astana – Premier Tech     ,,
17
 VALVERDE Alejandro
Movistar Team     ,,
18
 BILBAO Pello
Bahrain – Victorious     ,,
19
 KRUIJSWIJK Steven
Team Jumbo-Visma     ,,
20
 TEUNS Dylan
Bahrain – Victorious     ,,

パンチャーよりは、総合勢がしっかりと上位を占めている。

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 20 ▲19
 VAN DER POEL Mathieu
Alpecin-Fenix 120 8:57:25
2 1 ▼1
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step 50 0:08
3 6 ▲3
 POGAČAR Tadej
UAE-Team Emirates 25 0:13
4 3 ▼1
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma 15 0:14
5 5
 KELDERMAN Wilco
BORA – hansgrohe 5 0:24
6 4 ▼2
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious   0:26
7 9 ▲2
 MOLLEMA Bauke
Trek – Segafredo   ,,
8 8
 HIGUITA Sergio
EF Education – Nippo   ,,
9 13 ▲4
 VINGEGAARD Jonas
Team Jumbo-Visma   ,,
10 7 ▼3
 GAUDU David
Groupama – FDJ   ,,
11 15 ▲4
 MAS Enric
Movistar Team   ,,
12 14 ▲2
 LUTSENKO Alexey
Astana – Premier Tech   ,,
13 12 ▼1
 BILBAO Pello
Bahrain – Victorious   ,,
14 17 ▲3
 QUINTANA Nairo
Team Arkéa Samsic   ,,
15 11 ▼4
 CHAVES Esteban
Team BikeExchange   ,,
16 16
 URÁN Rigoberto
EF Education – Nippo   ,,
17 25 ▲8
 LATOUR Pierre
Team TotalEnergies   0:31
18 22 ▲4
 CARAPAZ Richard
INEOS Grenadiers   ,,
19 24 ▲5
 VAN AERT Wout
Team Jumbo-Visma   ,,
20 10 ▼10
 THOMAS Geraint
INEOS Grenadiers   0:41

タデイ・ポガチャルが3位に上がってきた。ゲラント・トーマスは20位まで順位を落としてしまう。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step 66
2  
 VAN DER POEL Mathieu
Alpecin-Fenix 50
3 2 ▼1
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange 45
4 9 ▲5
 POGAČAR Tadej
UAE-Team Emirates 44
5 4 ▼1
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma 40
6 7 ▲1
 KELDERMAN Wilco
BORA – hansgrohe 34
7 3 ▼4
 SCHELLING Ide
BORA – hansgrohe 31
8 6 ▼2
 EWAN Caleb
Lotto Soudal 26
9 5 ▼4
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious 25
10 15 ▲5
 MOLLEMA Bauke
Trek – Segafredo 22

ジュリアン・アラフィリップは第3ステージからグリーンジャージで登場だ。

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1  
 VAN DER POEL Mathieu
Alpecin-Fenix 4
2 1 ▼1
 SCHELLING Ide
BORA – hansgrohe 4
3 3
 PEREZ Anthony
Cofidis, Solutions Crédits 3
4 2 ▼2
 ALAPHILIPPE Julian
Deceuninck – Quick Step 2
5  
 THEUNS Edward
Trek – Segafredo 2
6  
 POGAČAR Tadej
UAE-Team Emirates 2
7 4 ▼3
 CAMPENAERTS Victor
Team Qhubeka NextHash 1
8 5 ▼3
 VAN POPPEL Danny
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 1
9 6 ▼3
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange 1

イーデ・シュリングは、マチュー・ファンデルプールがマイヨを着るので、明日も山岳賞ジャージで登場だ。

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 POGAČAR Tadej
UAE-Team Emirates 8:57:38
2 3 ▲1
 HIGUITA Sergio
EF Education – Nippo 0:13
3 4 ▲1
 VINGEGAARD Jonas
Team Jumbo-Visma ,,
4 2 ▼2
 GAUDU David
Groupama – FDJ ,,
5 5
 HAMILTON Lucas
Team BikeExchange 1:03
6 12 ▲6
 PARET-PEINTRE Aurélien
AG2R Citroën Team 2:36
7 14 ▲7
 DE BOD Stefan
Astana – Premier Tech 3:24
8 11 ▲3
 POWLESS Neilson
EF Education – Nippo 3:52
9 7 ▼2
 DONOVAN Mark
Team DSM 5:34
10 8 ▼2
 NIEUWENHUIS Joris
Team DSM 6:35

※ハイライト動画はのちほど追加予定

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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