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ジロ・デ・イタリア第19ステージ 1級山岳の登りゴールでまたもベルナルが~

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Photo credit: ascaro41 on Visualhunt.com
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ジロ・デ・イタリアの残すステージは3ステージ。今日から2日連続の山岳ステージとなる。

第17ステージで、初めてクラックしたエガン・ベルナル。

総合2位のダミアーノ・カルーゾには3秒をうしない、総合3位となったサイモン・イェーツには57秒つめられている。

天気がよければ、サイモン・イェーツの調子も良いことは、これまでのステージで証明済み。再び、サイモン・イェーツのアタックがあることは十分に予想される。

迎え撃つ、ベルナルは第18ステージで休めたので、回復したことを信じていると。

今は自信に満ちているとは言えない。水曜日に、悪い日ですべてを失う可能性があることを再び見た。

ピンクのジャージを10日間着ているのは特別なことだが、ポイントは最後のステージの後もピンクを着ているということ。

何秒差でも良いから、最後までマリア・ローザを守ることを誓っている。

 

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第19ステージ アッビアテグラッソ~アルペ・ディ・メーラ 176㎞

改定された第19ステージ photo giroditalia

 

スタート地点となる、アッビアテグラッソはラテン語のHabiatequi dicitur Grassoに由来し、「肥沃な谷」を意味する。

2018年と2020年のジロですでにスタート地点として使われている町だ。今回、コースはロープウェイの事故により最初の1級山岳がなくなり距離も短縮された。

改定されたコースでは最初の登りが1級山岳モッタローネから、4級山岳アルペアゴーニャの登りに変更されている。その後は、元のコースに戻る。

山岳ボイントは3か所

  1. 4級山岳 ジニェーゼ(アルペアゴーニャ) 12.8km・2.8%
  2. 3級山岳 パッソデッラコルマ 7.5km・6.4%
  3. 1級山岳 アルペ・ディ・メーラ  9.7km・9%

 

4級山岳は距離は長いが難易度はかなり低くなっている。これは最後に逃げて勝利を得たいライダーには好都合となる。

 

3級山岳 photo giroditalia

3級山岳は前半に最大勾配11%の部分があるが、後半は勾配が緩くなる。総合勢はここでは動かないだろう。

 

1級山岳 photo giroditalia

最後の1級山岳 アルペ・ディ・メーラは破壊力抜群だ。平均勾配は9%となっているが、後半のほうが勾配がきつい。

ゴール手前4.7kmは、平均勾配10.4%と緩まる所がない。ここで調子の良いライダーは間違いなくアタックをかけてくるだろう。

逆に調子の悪いライダーは一気に遅れてしまいそうだ。

 

ステージ賞金は寄付に

 

第19ステージの賞金は全て、ケーブルカーの唯一の生存者である5歳の子供と、その他の影響を受けた家族に寄付される。

ステージの1位から20位までの賞金27,540ユーロ、ポイントの5,600ユーロ、ジャージホルダーの4,250ユーロなど合計37,390ユーロが寄付される。

 

スタート前

photo Tiz-cyclingストリーミングより 以下同様

Bahrain Victoriousは5人。ダミアーノ・カルーゾは、イタリアの期待を背負っているけど、本人は一貫して表彰台獲得を目標としている。

アタックをかけようとかは思ってないようだ。新城幸也は、3級山岳を越えるまでアシストしたいところ。

 

山岳賞のジョフリー・ブシャール(AG2R Citroën Team)。ここまで180ポイントを獲得しており、2位のエガン・ベルナルは109ポイント。ほぼ山岳賞も決定かな。

 

総合14位のダヴィデ・フォルモロ(UAE-Team Emirates)。逃げにも乗るのだけど、勝利には届かない。連続で走る山岳ステージでアタックはあるかな。

 

太陽エネルギーで輝く男。サイモン・イェーツは2日間で逆転出来るのか?

最も、注目されるが、アシストという点では山岳で厳しい面もある。今日のアタックはあるかな。

 

今日は快晴。山は雲がかかっていたけど。第18ステージ優勝のアルベルト・ベッティオも並んでいる。

第19ステージスタートでの4賞は

  • マリア・ローザ(総合) エガン・ベルナル(Groupama-FDJ)
  • マリア・チクラミーノ(ポイント賞)  サガン(BORA-hansgrohe)
  • マリア・アッズーラ(山岳賞) ジョフリー・ブシャール(AG2R Citroën Team)
  • マリア・ビアンカ(新人賞) アレクサンドル・ウラソフ(Astana-Premier Tech)

 

サガンは、昨日優勝したアルベルト・ベッティオルと話しながら走っている。昨日、罰金になっちゃってさあ~とか話しているのかな。

 

スタート前から、珍しくイネオスのメンバーが前にいる。逃げをチェックするためか?

 

第3ステージで逃げ切り勝利した、タコ・ファンデルホールンも前にいる。逃げ切る気満々かな。

 

アタック合戦開幕

スタートからアタックがかかる。

 

単独となっても決まらないのは仕方ない。

 

ドリース・デポンドのアタックによって5人が逃げだすが後ろには集団がいる。まだまだ決まらないだろう。と、思っていたらやっぱり捕まった。

  1. ドリース・デポンド (Alpecin-Fenix)
  2. ルイス・フェルファーク(Alpecin-Fenix)
  3. エドゥアルド・セブルベタ (Androni Giocattoli – Sidermec)
  4. FELLINE Fabio (Astana – Premier Tech)
  5. PASQUALON Andrea (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)

 

最初の30分の平均時速はav53.2km/hという爆速。最初が1級から4級に変わっているので逃げたら勝利のチャンスがあるので中々決まらない。

最後のチャンスに向けて、皆頑張っている。

 

ヒュー・カーシーも最後尾当たりで補給食を食べている。総合5位。4位のアレクサンドル・ウラソフとは6秒差なので、今日のステージで逆転出来るか?

 

6人が前に出たが、後ろからも追走がかかっている。決まるかなあ~。

 

6人が前に出たところで、集団は少しまったりしてきたか。

  1. ローレンス・ワーパス (AG2R Citroën Team)
  2. ニコラ・ヴェンチアルッティ(Androni Giocattoli – Sidermec)
  3. ジョン・アレオッティ (BORA – hansgrohe)
  4. クリスティアン・マーク (EOLO-Kometa)
  5. クインテン・ハーマンズ (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  6. アンドレア・パスカロン (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)

 

集団はベルナルが先頭に立って、落ち着いている。今日の逃げの決まりだ。一気にタイム差は広がっていく。

 

集団先頭はTeam BikeExchangeが上がってきた。今日もサイモン・イェーツは攻撃するつもりだ。

 

6人は順調にタイム差を開いて、残り108kmで3分33秒。4級山岳はこのまま越えそう。

 

4級山岳 ジニェーゼ 12.8km・2.8%

6人は、もうじき4級山岳をこえる。タイム差は3分38秒と変わらない。

 

6人は全く争うこともなく4級山岳を通過。目指すは逃げ切り勝利だけだ。

  1. クリスティアン・マーク (EOLO-Kometa) 3ポイント
  2. ニコラ・ヴェンチアルッティ(Androni Giocattoli – Sidermec) 2ポイント
  3. アンドレア・パスカロン (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux) 1ポイント

 

集団は4級山岳下りから、クイックステップのベテラン、イーリョ・ケーイセが引いている。アルメイダの総合アップをあきらめていない。

 

1回目スプリントポイント

クリックステップは全開で集団を引く。時速49km/h。どんどん前にチームメンバーが集まっている。

 

スプリントボイントの順位は

  1. アンドレア・パスカロン (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux) 12ポイント
  2. ニコラ・ヴェンチアルッティ(Androni Giocattoli – Sidermec) 8
  3. クインテン・ハーマンズ (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux) 6
  4. ジョン・アレオッティ (BORA – hansgrohe) 5
  5. ローレンス・ワーパス (AG2R Citroën Team) 4
  6. クリスティアン・マーク (EOLO-Kometa) 3

 

集団からは、マティアス・ブランドル(Israel Start-Up Nation)がスパートして7位通過。2ポイント追加。

 

3級山岳 パッソデッラコルマ 7.5km・6.4%

集団はクイックステップの引きで、集団が割れてしまう。かなり後ろにイネオスのフィリッポ・ガンナ、ダニエル・マルティネスも取り残されている。

 

先頭は1級山岳を登り始めた。先ほどのクイックステップの強烈な下りの引きで、タイム差は2分に縮まってしまった。

 

集団後方で落車。Trek-Segafredoのジャンルーカ・ブランビッラが止まっている。バイク交換で走り出せるかと思っていたけど、リタイヤとなってしまう。

 

ベルナルは集団前に出て、ボトルを貰う。

 

クリックステップが集団の先頭を引く。

 

先頭は一人切れて5人に。

 

先頭は3級山岳を通過。後続には1分6秒と迫られてきた。

  1. ローレンス・ワーパス (AG2R Citroën Team) 9ボイント
  2. クインテン・ハーマンズ (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux) 4
  3. アンドレア・パスカロン (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)  2
  4. ニコラ・ヴェンチアルッティ(Androni Giocattoli – Sidermec) 1

 

3級山岳頂上手前から、フィリッポ・ガンナが引き始める。

 

下りでは、またクイックステップが先頭に。

 

1級山岳 アルペ・ディ・メーラ  9.7km・9%

集団先頭には、キャメロン・マイヤーの姿が。勾配がきつくなるまで引くだろう。

 

ついに、先頭集団の後ろにメイン集団が見えてきた。

 

最後まで逃げていたクリスティアン・マーク (EOLO-Kometa) も捕まってしまう。これで逃げは消滅。

 

アルメイダがジェームス・ノックスの後ろに陣取っている。アシストがいなくなるとアタックするのか?

 

やはり、ジェームス・ノックスが外れるとアタックだ。

 

アルメイダは単独となる。

 

サイモン・イェーツがすぐに反応する。

 

サイモン・イェーツの後ろはジョージ・ベネット。そしてダミアーノ・カルーゾ。

 

サイモン・イェーツはすぐにアルメイダに追いつく。エガン・ベルナルは無理をしてペースアップしていない。

 

  

サイモン・イェーツは、5人の先頭に。一番後ろにアレクサンドル・ウラソフもしっかりとついている。

 

 

おっと、ラスト5.5kmでサイモン・イェーツがアタックだ。これには誰もついていけない。

 

サイモン・イェーツは、ゴールまで残り5kmでタイム差を27秒まで開く。更に開くのか?

 

サイモン・イェーツにちぎられた第2集団は、ダミアーノ・カルーゾが引く。アルメイダ、アレクサンドル・ウラソフ、ヒュー・カーシーと続く。

エガン・ベルナルはダニエル・マルティネスに引かれて第2集団に追いつく。

 

今度は、第2集団からアレクサンドル・ウラソフがアタック。

 

だが、これもダニエル・マルティネスの引きによって吸収される。

 

ダニエル・マルティネスは、サイモン・イェーツを追って引くがタイム差は30秒と開いている。

 

ダニエル・マルティネスの勢いがなくなった。

 

ここで、エガン・ベルナルがスパート。これにダミアーノ・カルーゾがくらいつく。

 

だが、エガン・ベルナルのペースアップについていけたのは、アルメイダだけ。ダミアーノ・カルーゾとアレクサンドル・ウラソフは切れてしまう。

 

エガン・ベルナルが引いて17秒まで縮めた。

 

アルメイダは、自らも前を引いてサイモン・イェーツを追う。

 

二人は先頭交代しながら進むが、ベルナルが引くとタイムがやや開いてしまう。

 

ついに、エガン・ベルナルがアルメイダからも遅れてしまう。ゴールまで400mもあるぞ。

 

サイモン・イェーツは見事にステージ勝利。狙っていた通りのアタックを決めた。

イネオスはアルメイダがアタックした時に、自分たちのペースで上がっていることに満足しているのを見た。その瞬間、彼らが私を乗せてくれるだろうと感じた。

ツイッターのどこかで、ベルナルは私と一緒に行こうとするよりもチェックしたいということを読んだ。攻撃したとき、それが正しいことに気づいた。狙い通りになったね。

明日は、今日よりも難しくなる。私に何が出来るか見ていきたい。

 

アルメイダは、第17ステージと同じように2位を獲得。サイモン・イェーツに追いつくことは出来なかったが、昨年よりも山岳での強さを増しているようにみえる。

残念なのは、頑張ってステージ2位になったが、総合順位は変わらなかったこと。

 

エガン・ベルナルが本調子でないことはあきらか。間違いなく、背中の痛みが出ているようにみえるがどうかな。

このステージでは、無理なペースアップをせず、サイモン・イェーツのアタックには、ダニエル・マルティネスの引きで対応して貰った。

最終的にサイモン・イェーツに対して28秒失った。だが、それでも2分49秒離れている。明日クラックしなければ、総合優勝も見えてきたと言って良い。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第19ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  YATES Simon Team BikeExchange 100 80 4:02:55
2  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 40 50 0:11
3  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 20 35 0:28
4  CARUSO Damiano Bahrain – Victorious 12 25 0:32
5  VLASOV Aleksandr Astana – Premier Tech 4 18 ,,
6  MARTIN Dan Israel Start-Up Nation   15 0:42
7  MARTÍNEZ Daniel Felipe INEOS Grenadiers   12 0:49
8  BOUWMAN Koen Team Jumbo-Visma   10 1:25
9  FOSS Tobias Team Jumbo-Visma   8 ,,
10  BARDET Romain Team DSM   6 ,,

新城幸也は、15分48秒遅れの67位。

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 1  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 20 81:13:37
2 2  CARUSO Damiano Bahrain – Victorious   2:29
3 3  YATES Simon Team BikeExchange   2:49
4 4  VLASOV Aleksandr Astana – Premier Tech   6:11
5 5  CARTHY Hugh EF Education – Nippo   7:10
6 6  BARDET Romain Team DSM   7:32
7 7  MARTÍNEZ Daniel Felipe INEOS Grenadiers   7:42
8 8  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step   8:26
9 9  FOSS Tobias Team Jumbo-Visma   10:19
10 10  MARTIN Dan Israel Start-Up Nation   13:55

総合順位は全くかわらなかった。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  SAGAN Peter BORA – hansgrohe 135
2 2  CIMOLAI Davide Israel Start-Up Nation 113
3 3  GAVIRIA Fernando UAE-Team Emirates 110
4 4  VIVIANI Elia Cofidis, Solutions Crédits 86
5 7 ▲2  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 68
6 5 ▼1  DE BONDT Dries Alpecin-Fenix 63
7 11 ▲4  PASQUALON Andrea Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 61
8 6 ▼2  CONSONNI Simone Cofidis, Solutions Crédits 60
9 8 ▼1  BETTIOL Alberto EF Education – Nippo 53
10 9 ▼1  ARNDT Nikias Team DSM 53

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1  BOUCHARD Geoffrey AG2R Citroën Team 180
2 2  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 121
3 3  MARTIN Dan Israel Start-Up Nation 83
4 13 ▲9  YATES Simon Team BikeExchange 57
5 4 ▼1  MOLLEMA Bauke Trek – Segafredo 53
6 5 ▼1  FORTUNATO Lorenzo EOLO-Kometa 52
7 6 ▼1  CARUSO Damiano Bahrain – Victorious 50
8 8  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 48
9 7 ▼2  DE BONDT Dries Alpecin-Fenix 39
10 9 ▼1  TRATNIK Jan Bahrain – Victorious 26

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1  BERNAL Egan INEOS Grenadiers 81:13:37
2 2  VLASOV Aleksandr Astana – Premier Tech 6:11
3 3  MARTÍNEZ Daniel Felipe INEOS Grenadiers 7:42
4 4  ALMEIDA João Deceuninck – Quick Step 8:26
5 5  FOSS Tobias Team Jumbo-Visma 10:19
6 6  VALTER Attila Groupama – FDJ 38:18
7 7  FORTUNATO Lorenzo EOLO-Kometa 42:19
8 8  STORER Michael Team DSM 1:41:19
9 10 ▲1  COVI Alessandro UAE-Team Emirates 1:49:29
10 9 ▼1  RUBIO Einer Augusto Movistar Team 1:55:36

 

 

 

 

 

 

 

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