ダン・マーティンはイル・ロンバルディアで最後のプロレースに出場し、2014年に優勝したモニュメントで14年間のキャリアを終えることを選択していた。
「私はうそをつくつもりはない。最初は感情的で、サインオン時に涙が出た。しかし、レースでは、私はビジネスモードに転向した。」
ダン・マーティンは35歳で引退するが、最後となったイル・ロンバルディアを走ってどう感じたのだろうか?
引退を決意した理由
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レースがとても大変で、最高の日がなかったのは良かったと思う。一日中苦しんでいたので、もうやりたくないと気づいた。
フィニッシュでもっと感情的になることを期待していたが、やり遂げる必要がなくなったのは、安心と幸せがやってきた。それは私が正しい決断をしたことを確認するだけだ。
私は一日中空っぽだと感じていた。肉体的には空っぽだが、精神的にも空っぽだ。特に過去2年間、キャリアを通して、すべてを与えたと思う。
先に進む時が来た。そうです、私は自分の決断に本当に満足している。
5月に、マーティンはジロ・デ・イタリアでステージを勝ち取り、全てのグランドツアーでの勝利をあげた。 更に、ツール・ド・フランスでも、いくつかのブレークアウェイに乗り、最も難しい2つのステージでトップ10に入る活躍をみせる。
だが、その間ずっと、彼は自分の将来を頭の中で考えて続けていた。
それが私の最後のツールかもしれないと感じた。なぜなら、非常に残酷であり、続けるつもりなら、来年はグランドツアーをしないという考えですでに遊び始めていたからだ。
でも、実際いつ決めたのかわからない。それはある期間にわたって私にもたらされた決定であり、それは間違いなく一夜にして行われたことではなかった。
明らかに、今後も何年も続けることができたが、誰もがこのスポーツが与える精神的な犠牲と家でしなければならない犠牲、そしてコミットメントを過小評価していると思う。
精神的に、私はただ疲れている。このレベルを維持するには、基本的にスイッチを切る必要がなく、それはとても疲れる。 それが私が気づいたことなんだ。
過去数年間のパフォーマンスを精神的に維持する能力がなかったので、やめることにした。
レベルを維持し続けるというのは精神的にも強くないと出来ないということだろう。
先に進む時間
(3/3) Thanks a lot for the memories, Dan! Best of luck in the future and we will always support you! 👏🏻 pic.twitter.com/DyHjHcHAUi
— SEG Cycling (@SEGcycling) September 4, 2021
ダン・マーティンは2007年に、Team Slipstreamでテスト入団。2008年Team Garmin-Chipotleでブロ契約。
2013リエージュ〜バストーニュ〜リエージュと、2014イル・ロンバルディアのモニュメントも獲得。
2011年から2021年の間に5回のグランドツアーステージ優勝。合計で19回のグランドツアーに参加。キャリア通算で22勝の活躍をする。
マーティンがプロ入りした2008年と言えば、ドーピング問題でサイクリング界が揺れていた時期だ。ランス・アームストロングが復帰した時期とも重なる。
プロに転向したとき、このようなパルマレスで引退するなんて想像もしていなかった。
明らかに、それは特別な乗り物だった、その乗り物に参加してくれたすべての人に感謝しなければならない。
私がプロに転向したとき、スポーツは非常に異なった環境だった。自分がやったことを達成し、モラルを維持するために、頭を高く上げてスポーツを終了することが出来る。本当にいい気分だ。
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