1931年に初開催されたブルターニュ・クラシック。フランスで行われるワールドツアーレースだ。
ブルターニュ・クラシックと呼ばれるのは2016年からで、グランプリドゥプルエとして知られており、レースには長い歴史がある。
獲得標高は4,000mを越え、世界選手権を見据えたライダーには格好のレースとなる。ツール・ド・フランスを征したタデイ・ポガチャルも参戦。
更に、世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップも出場する。
歴代優勝は
- 2020 マイケル・マシューズ
- 2019 セップ・ファンマルク
- 2018 オリバー・ナーセン
- 2017 エリア・ヴィヴィアーニ
- 2016 オリバー・ナーセン
- 2015 アレクサンダー・クリストフ
- 2014 シルヴァン・シャヴァネル
- 2013 フィリッポ・ポッツァート
- 2012 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン
クラシックハンターとスプリンターが優勝者には並んでいる。今年は250kmを越える距離で争われる。
ブルエ~ブルエ 251km
プルエのスタートから、プロトンは西に向かってドゥアルネネス湾に向かう。110kmほど走ると、大きくループしてブルエに戻る。
コースマップも見てもわかるように平坦路は全くない。小刻みなアップダウンで獲得標高4,000mのタフなコースとなっている。
ゴール前もアタックの応酬となりそう。最後のボンヌの登りは1.5kmで4.2%勾配。ここで抜け出しても、最後のゴールも登っている。少人数のスプリントで決着がつきそうだ。
スタート前
Team Jumbo-Vismaからは、ツール総合2位のヨナス・ヴィンゲゴーが出場。
ウルフパックは、ジュリアン・アラフィリップの勝利を狙う。
ジュリアン・アラフィリップは、左端からスタート。真ん中はアルケア・サムシックが陣取っている。ワレン・バルギルが勝利を狙う。
日本からは中根英登も出場。
逃げは4人
逃げはプロチームの4人。長い逃げになりそうだ。
- セバスティアン・グリニャール (Lotto Soudal)
- アレクシー・グジャール(AG2R Citroën Team)
- アレッサンドロ・デマルキ(Israel Start-Up Nation)
- クイントン・ヘルマンス(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
5人が落車。Team Jumbo-Vismaは、クリストフ・ファングステンとクリス・ハーパー。
二人茂みの中に落ちている。モビスターも二人。
モビスターは、ホルヘ・アルカスとエイネルアウグスト・ルビオ。
ジュリアン・アラフィリップはチームメイトと集団中ほどに位置している。残り163kmで4分56秒と離れてきた。
集団は、ウルフパック、EF Education-Nippo、UAEが牽引。残り112kmで6分のタイム差。
先頭からセバスティアン・グリニャールが切れて3人に。
- アレクシー・グジャール(AG2R Citroën Team)
- アレッサンドロ・デマルキ(Israel Start-Up Nation)
- クイントン・ヘルマンス(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
さらに、アレッサンドロ・デマルキの引きでアレクシー・グジャールも切れてしまう。
先頭は2人。残り77kmで5分7秒のタイム差がある。
ウルフパックの引きから、ジュリアン・アラフィリップが攻撃をしかけける。
ミッケルフレーリク・ホノレが前に出る。
4人が集団から抜け出した。
- ジュリアン・アラフィリップ(Deceuninck-Quick-Step)
- ミッケルフレーリク・ホノレ(Deceuninck-Quick-Step)
- タデイ・ポガチャル(UAE Team Emirates)
- ブノワ・コヌフロワ(AG2R Citroën Team )
先頭とは2分48秒だが、このメンバーならはすぐに追いつきそうだ。
なんと、ここでタデイ・ポガチャルが切れそうになってしまう。
先頭のジュリアン・アラフィリップは、オーバーランして路肩走行してしまう。
なんと、レースに牛も参加!
まだ、牛は走りたそうだ。
なんと、ここでタデイ・ポガチャルが切れてしまう。
タデイ・ポガチャルは、カメラに向かってもう無理だよと笑っている。
先頭は3人に。
タデイ・ポガチャルは、ツールとオリンピックの後には、かなり休養していたので足が出来ていないのか。いきなりこのハイペースは難しいだろう。
残り44.9kmで、先頭を走っていたクインテン・ハーマンズがアレッサンドロ・デマルキから登りで切れてしまう。
先頭では、アレッサンドロ・デマルキ(Israel Start-Up Nation)が単独となる。
先頭からちぎれたた、クインテン・ハーマンズが追走に吸収される。
おっと、ジュリアン・アラフィリップが中央分離帯の上を走ってしまった。危ない危ない。この後、クインテン・ハーマンズが切れてしまう。
続いて、先頭を走ってたアレッサンドロ・デマルキが捕まる。
登りではジュリアン・アラフィリップがアタックをかける。だが、誰も切れない。
逃げていたクインテン・ハーマンズが集団に吸収される。先頭と1分20秒しか離れていない。
1,500mの登りでブノワ・コヌフロワ(AG2R Citroën Team )がアタック!
このアタックで、アレッサンドロ・デマルキが切れてしまう。
最初から逃げていたアレッサンドロ・デマルキは集団に吸収される。
ジュリアン・アラフィリップとブノワ・コヌフロワは、並んで喋っている。何を打ち合わせしたのか?
二人いる、ウルフパックはとても有利だ。
- ジュリアン・アラフィリップ(Deceuninck-Quick-Step)
- ミッケルフレーリク・ホノレ(Deceuninck-Quick-Step)
- ブノワ・コヌフロワ(AG2R Citroën Team )
先頭は残り15kmとなる。メイン手段は、徹底的にウルフパックが追走の邪魔をしている。
集団飛び出しがあると、つねにウルフパックがチェック。誰も逃がさない。
残り7.6kmで40秒とタイム差が縮まってきた。
ジュリアン・アラフィリップはどこでアタックをかけるだろう。もう残り3kmだ。
残り2.7kmでジュリアン・アラフィリップがアタックだ~!
ミッケルフレーリク・ホノレが遅れる。
ブノワ・コヌフロワ(AG2R Citroën Team)もジュリアン・アラフィリップに対して揺さぶりをかける。
ジュリアン・アラフィリップは、足が重そうだきがなんとかブノワ・コヌフロワに追いつく。
二人が牽制していると、ミッケルフレーリク・ホノレが追いついてきた~!
追走の集団では大きな落車だ。
追いついたミッケルフレーリク・ホノレが再び先頭を引く。これはジュリアン・アラフィリップが絶対に有利となる。
ミッケルフレーリク・ホノレは、1km以上に渡って先頭を引く。ジュリアン・アラフィリップは、最後尾で足を溜めている。
さあ、ジュリアン・アラフィリップがスプリント開始だ。
二人は、横一線でゴールに向かう。
あ~、最後はジュリアン・アラフィリップが首を振ってあきらめた~。
先にゴールしたのは、ブノワ・コヌフロワだ!
なんと、万全の態勢のジュリアン・アラフィリップが負けてしまうとは~。ブノワ・コヌフロワは、春に腰を痛めていた。そのために不調が続いていたが、今日は力強かった。
フランス人の前で、強いブノワ・コヌフロワが帰ってきた所を見せてくれた。
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Pnt | Time |
---|---|---|---|---|---|
1 |
COSNEFROY Benoît
|
AG2R Citroën Team | 400 | 225 | 5:59:56 |
2 |
ALAPHILIPPE Julian
|
Deceuninck – Quick Step | 320 | 150 | ,, |
3 |
HONORÉ Mikkel Frølich
|
Deceuninck – Quick Step | 260 | 110 | 0:03 |
4 |
HAYTER Ethan
|
INEOS Grenadiers | 220 | 90 | 0:13 |
5 |
SWIFT Connor
|
Team Arkéa Samsic | 180 | 80 | ,, |
6 |
BONNAMOUR Franck
|
B&B Hotels p/b KTM | 140 | 70 | ,, |
7 |
STUYVEN Jasper
|
Trek – Segafredo | 120 | 60 | ,, |
8 |
MADOUAS Valentin
|
Groupama – FDJ | 100 | 50 | ,, |
9 |
PACHER Quentin
|
B&B Hotels p/b KTM | 80 | 46 | 0:16 |
10 |
NIZZOLO Giacomo
|
Team Qhubeka NextHash | 68 | 42 | 0:17 |
中根英登はDNF。完走は約半数の96人と厳しいレースだった。
コメント
“5人が落車。Team Jumbo-Vismaは、クリストフ・ファングステンとクスリ・ハーパー。”
「クリス」・ハーパーですね。ちょっとこの間違いは笑えないです。
まめさん、教えてくれてありがとうございます!
申し訳なし。私は笑ってしまいました。薬・ハーパーはないですよね。