2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ　休息日前の山岳ステージを勝ったのは?

2回目の休息日の前に200km近い山岳ステージが用意された。

第14ステージでは、ロマン・バルデが山岳賞トップを奪取。ステージ優勝も決める逃げ切りを見せてくれた。総合では大きく遅れているので山岳賞に狙いを定めている。

休息日の前なので、昨日と同様に逃げたいライダーでひしめき合いそうだ。

今日も逃げ切りを期待したい。

 

第15ステージ　ナバルモラル・デ・ラ・マタ～エル・バラコ　197.5㎞

 

ブエルタでは初登場となるナバルモラル・デ・ラ・マタからスタート。前ステージと同じように最初の50kmは平坦。アタック合戦はし烈を極めそうだ。

4つの山岳ポイントを越えていくが、ブエルタにしては勾配が優しい。逃げ切りを狙うには嬉しいステージではないかな。

 

1. 1級山岳　アルト・デ・ラ・センテネーラ　15.1km・5.5%
   
2. 2級山岳    プエルト・デ・ペドロベルナルド    8.0km・4.2%
   
3. 1級山岳    プエルト・デ・ミハレス　20.4㎞・5.4%
   
4. スプリントポイント　ブルゴホンド
5. 3級山岳  プエルト・サン・フアン・デ・ナバ     8.6㎞・3.8%　ボーナスタイム
   

 

総合勢の争いは、ゴール手前の3級山岳プエルト・サン・フアン・デ・ナバでも行われるかもしれない。ただ、勾配がきつく無いのでそれほどタイム差はつかないだろう。

 

スタート前

山岳賞トップとなったロマン・バルデ。これでTeam DSMはマイケル・ストーラーの2勝と合わせてステージ3勝を勝ち取った。チームにとっては、大成功のブエルタとなりそうだ。

 

逆に山岳賞を奪われたダミアーノ・カルーゾは反撃をするだろうか。ジャック・ヘイグの総合順位を守らないといけないので無理かな。

 

ベルナルは今日の山岳で遅れずにゴール出来るだろうか?    カラパスがいなくなったので第3週のアシストも期待出来ない。

 

プリモッシュ・ログリッチは、少しずつタイム差をつめてきている。昨日のミゲルアンヘル・ロペスのアタックにも最後は4秒差まで詰めていった。今日のステージでマイヨ・ロホ奪還に向けてアタックをかけるだろうか?

 

    

オドクリスティアン・エイキングは、昨日見事にマイヨを守った。山岳ではレイン・タラマエにルイス・メインチェスもアシストしてくれるので、今日も守れると面白いのだけど。

 

第15ステージ スタートでの4賞

• 総合　オドクリスティアン・エイキング(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
• ポイント賞   ファビオ・ヤコブセン(Deceuninck-Quick-Step)
• 山岳賞　ロマン・バルデ(Team DSM)
• 新人賞　エガン・ベルナル(INEOS Grenadiers)

 

アタック合戦

スタートから猛烈なスピードで走りだす。

 

集団は一列棒状で早くも中切れが起こっている状態。

 

ラウンドバウトを曲がったところで、中切れがおきて大きな集団が前に抜け出た。

 

 

25人という巨大な逃げが出来た。セップ・クスも入っている。セップ・クスは4分59秒遅れなので逃がして貰えないだろう。

 

1. セップ・クス Team Jumbo-Visma
   
2. ダミアン・トゥゼ(AG2R Citroën Team )
3. ゴルカ・イサギレ (Astana-Premier Tech)
4. ダミアーノ・カルーゾ (Bahrain Victorious)
   
5. マーク・パデュン (Bahrain Victorious)
   
6. チェザーレ・ベネティティ(BORA-hansgrohe)
7. ジェツェ・ボル(Burgos-BH)
8. フェルナンド・バルセロ(Cofidis, Solutions Crédits)
9. アンドレア・バジオーリ(Deceuninck-Quick-Step)
10. ヨセフ・チェルニー(Deceuninck-Quick-Step)
11. マウリ・ファンセヴェナント(Deceuninck-Quick-Step)
12. ローソン・クラドック(EF Education-Nippo)
13. マグナスコルト・ニールセン(EF Education-Nippo)
14. ルイス・マテ(Euskaltel – Euskadi)
15. アントニオ・ソト(Euskaltel – Euskadi)
16. パヴェル・シヴァコフ(INEOS Grenadiers)
17. イノマル・エルビティ(Movistar Team)
18. アントニオ・ソト(Euskaltel – Euskadi)
19. イノマル・エルビティ(Movistar Team)
20. ロバート・スタナード (Team BikeExchange)
    
21. ロマン・バルデ 　(Team DSM)
    
22. テイメン・アレンスマン(Team DSM)
23. ダビ・デラクルス  (UAE Team Emirates)
24. ルイ・オリヴェイラ  (UAE Team Emirates)
25. マッティオ・トレンティン  (UAE Team Emirates)

 

猛烈なペースアップで先頭集団から更に10人が抜け出す。このメンバーならば逃がして貰える。

1. ゴルカ・イサギレ (Astana-Premier Tech)
   
2. ジェツェ・ボル(Burgos-BH)
3. ヨセフ・チェルニー(Deceuninck-Quick-Step)
4. マウリ・ファンセヴェナント(Deceuninck-Quick-Step)
5. マグナスコルト・ニールセン(EF Education-Nippo)
   
6. ルイス・マテ(Euskaltel – Euskadi)
7. アントニオ・ソト(Euskaltel – Euskadi)
8. パヴェル・シヴァコフ(INEOS Grenadiers)
9. アンドレアス・クローン(Lotto Soudal)
10. イノマル・エルビティ(Movistar Team)

 

集団からミケル・ランダがアタックをかける。すぐに捕まるが先頭集団も、このペースアップで捕まってしまった。

 

パヴェル・シヴァコフがマグナスコルト・ニールセンと共に先頭から抜け出す。集団は14秒とすぐ後ろだ。

1. マグナスコルト・ニールセン(EF Education-Nippo)
2. パヴェル・シヴァコフ(INEOS Grenadiers)

 

集団は活性化して新たな逃げを作ろうとしている。

 

新城幸也はボトル運びだ。前でアタックが掛かり続けているからボトルを運ぶのも大変だ。

 

先頭二人は、逃げが決まるまで全開で踏んでいる。まだ37秒だ。最初の1時間でアベレージは51.2kmと猛烈なペースだ。

 

先頭の二人は逃がして貰えない。後ろからマッティオ・トレンティンが追いついてきた。集団も後ろに見えている。

 

先頭3人は捕まってしまう。振り出しだ。

 

今度は、Israel Start-Up Nationのセップ・ファンマルクがアタックをかける。しかし、決まらない。

 

1級山岳　アルト・デ・ラ・センテネーラ　15.1km・5.5%

1級山岳に登り始める。誰が逃げに潜り込めるだろうか。

 

UAEのラファウ・マイカがアタック。それにロットのマキシム・ファンジルスがジョイン。

 

　

さらに、ファビオ・アルが加わる。

1. ラファウ・マイカ(UAE Team Emirates)
2. ファビオ・アル(Team Qhubeka NextHash)
3. マキシム・ファンジルス(Lotto Soudal)

 

集団から、ステファン・クライスヴァイクなど9人が追走グループを作って追っている。

 

先頭3人は、追走に追いつかれることなく36秒のタイム差を稼ぎ出す。ファビオ・アルはブエルタが最後のレースだ。是非、最後まで逃げ続けて貰いたい。

 

先頭からネオプロのマキシム・ファンジルス(Lotto Soudal)が切れてしまう。

 

。

先頭二人は良いペースで1級山岳頂上を目指す。残り2.4kmで越える。

 

ラファウ・マイカ先頭で1級山岳を越える。後続には1分32秒のタイム差をつけた。だが、まだ残り112kmもあるので、流石に厳しいか。

 

ロマン・バルデは集団から切れていく。ポイントを抜かれることはないので、今日はお休みのようだ。

 

2級山岳    プエルト・デ・ペドロベルナルド    8.0km・4.2%

追走から3人が飛び出す。マイケル・ストーラーが追い始めた。

 

追走は4人となった。かなり強力なメンバーだ。

1. ジョフリー・ブシャール　AG2R Citroën Team 
2. クリス・ハミルトン　Team DSM
3. マイケル・ストーラー　Team DSM
4. ジャンルーカ・ブランビッラ　Trek-Segafredo

 

追走集団から、クリス・ハミルトンが脱落して、ワウト・プールスが追いつく。

 

あ～、ファビオ・アルがラファウ・マイカについていけない。

 

ラファウ・マイカは、追走が近づいたのでペースを上げている。

 

追走は11人と膨らんだ。先頭とは1分33秒のタイム差。

 

ラファウ・マイカは先頭で、2級山岳を越える。後続に2分のタイム差をつけた。

 

先頭から遅れたファビオ・アルは追走集団に拾われる。第2集団は現在7名。第3集団と少ししかタイム差がないので、メンバーが次々に入れ変わっている。

 

1級山岳    プエルト・デ・ミハレス　20.4㎞・5.4%

ステファン・クライスヴァイクが、第2集団から逃げだして単独2位となる。だが、まだラファウ・マイカとは2分15秒の差がある。

 

メイン集団は、 Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxが引く。これは最後にはアシスト不在になりそうだ。

 

ラファウ・マイカは1級山岳トップ通過。

 

ラファウ・マイカに続いて1分42秒差でステファン・クライスヴァイクが1級山岳を通過する。

 

ラファウ・マイカは残り25kmまできた。ステファン・クライスヴァイクは1分30秒後ろだ。

 

スプリントポイント　ブルゴホンド

ラファウ・マイカは、スプリントボイントを通過。残るは3級山岳だけだ。

 

3級山岳  プエルト・サン・フアン・デ・ナバ     8.6㎞・3.8%　ボーナスタイム

集団は先頭まで4分37秒と迫っている。

 

ここで、ダビ・デラクルスがアタックだ。すぐにルイス・メインチェスがチェックにはいる。

 

ラファウ・マイカは、3級山岳を通過。もうステージ優勝は間違いない。残り5.4kmだ。

 

リーダーのオドクリスティアン・エイキングは、しっかりと集団後方についている。

 

ここでアダム・イェーツがアタックをかける!

 

集団は、この3級山岳は絞られることなく通過した。

 

ラファウ・マイカは、ラスト1kmのゲートをくぐる。

 

ラファウ・マイカは見事な逃げ切りだ。実に単独となって87kmも一人で逃げ続けた。天を指さしたのは、最近なくなった父に奉げるボーズ。

BORAから今年移籍してきて、チームの貴重な山岳アシストとして活躍している。ツールではタデイ・ポガチャルを助け、ブエルタではダビ・デラクルスをアシストしている。

ツール・ド・フランスでは2014・2016年に山岳賞を獲得していおり、2015ブエルタは総合3位だ。その時の1位は一緒に逃げていたファビオ・アル。

ブエルタでのステージ優勝も2017年に続いて2度目。今日でキャリア通算12勝目となった。

 

オドクリスティアン・エイキングは集団2位の6位でゴールし、タイム差を完全にキープ。第3週もマイヨ・ロホ着用だ。

 

 

リザルト

第15ステージ　リザルト

クリス・ハミルトンとアダム・イェーツがメイン集団から飛びだして先にゴール。

総合

総合順位は全く変動なし。

ポイント賞

山岳賞

ヤングライダー賞