ツール第18ステージは、誰も書けないシナリオによって激闘が繰り広げられた。
1級山岳スバンデル峠からタデイ・ポガチャルは、アタックを繰り返す。このタデイ・ポガチャルのアタックで、総合勢はまたも崩壊。
一度は、追いつくが更にタデイ・ポガチャルのアタックで完全に遅れてしまった。Team Arkéa Samsicのナイロ・キンタナも一緒だ。
最初のアタックでは、かろうじて追いついたがその時に事件は起こっている。
バイクを使った?
Quintana’s Sticky Motorbike. #TdF pic.twitter.com/iuVISPUOqO
— Elisabeth Anderson 🚲🐺 (@velobetty) July 21, 2022
タデイ・ポガチャルの一度目のアタックの後にセップ・クスが先頭を引いている場面。前から
- セップ・クス Jumbo-Visma
- ヨナス・ヴィンゲゴー Jumbo-Visma
- タデイ・ポガチャル UAE Team Emirates
- ゲラント・トーマス INEOS Grenadiers
- ルーク・ロウ INEOS Grenadiers
- ニック・シュルツ Team BikeExchange – Jayco
- アレクサンドル・ウラソフ BORA – hansgrohe
- ナイロ・キンタナ Team Arkéa Samsic
ナイロ・キンタナも、最後に追いついたのだけど、その時にバイクに手をかけて押しているように見える。
これは良くないですね。今は、カメラで皆が見ているので言い逃れが出来ない。
ナイロ・キンタナは、この後、ダヴィ・ゴデュとのランデブーでも、アタックをかけて引き離れてしまう。
ダヴィ・ゴデュは、逃げていたヴァランタン・マデュアスにひかれて更に前に追いつくことが出来ている。最終的にステージ5位でフニッシュしている。
ここはGroupama – FDJとのチーム力の差が出たと言ってもいい。ナイロ・キンタナのそばには、誰もいない状態だった。
これでナイロ・キンタナの総合順位は4位から5位に。更にルイス・メインチェスとアレクサンドル・ウラソフが追っている。
- 4位 ダヴィ・ゴデュ +11:05
- 5位 ナイロ・キンタナ +13:35
- 6位 ルイス・メインチェス +13:43
- 7位 アレクサンドル・ウラソフ +14:10
ルイス・メインチェスとは8秒差。アレクサンドル・ウラソフとは35秒差だ。このタイム差は非常に厳しい。
第20ステージの個人タイムトライヤルは40.7km。簡単にひっくり返ってしまいそうな距離がある。ナイロ・キンタナは、総合5位を確保するのも難しいかもしれない。
罰金は取られるは順位は落とすというナイロ・キンタナにとっては、悪夢のような一日となった。
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