世界アンチドーピング機関WADAは、東京オリンピックへの出場禁止をロシアに言い渡した。
これによりロシア国籍の選手はロシアの旗の元ではオリンピック出場はかなわなくなった。
ロシア出身のイルヌル・ザカリン(CCC Team)は、ロシア国籍の変更も考えているという。
リオデジャネイロオリンピックも不出場
ザカリンは、前回のリオデジャネイロオリンピックも出場を逃している。彼が出場を許可されたのはリオオリンピックの2日前であり、それから出場するというのは無理があった。
今回のWADAの決定を受けて、ザカリンは過去6年間住んでいたキプロスへの国籍を変更することも考えている。
2018年冬季オリンピックの場合と同様に、一部のロシア人は中立旗の下で独立したアスリートとして競うことが可能だ。
そのためザカリンは、どんな旗の下でも競争したいと考えている。今回、東京に間に合うように国籍変更する予定はないが、将来的には選択枝の一つとして考えているようだ。
現在のドーピング管理は公平で、ライダーはUCIやWADAによってレース中前後や自宅で年100回以上のテストを受けている。
いつでも書類を出せる準備は出来ているが、状況に満足しているとはほど遠い。
ロシアのアスリートは、政治的な決定のために、とても苦しんでいるのだ。
2020年のGiroの主な焦点
ザカリンの2020年シーズンの目標はオリンピックとジロ・デ・イタリアだ。
彼は、Giroが終わったらツール・ド・フランスへのアプローチ方法と、ライドするかどうかを決定する。
ジロのほうがオープンなレースであり、アタックをかけるライダーには勝利が舞い込むこともある。逆にツールは保守的であり、リーダーチームに支配される可能性が高い。
そのため、ザカリンはジロのほうが好みだと言う。
ザカリンは、2017年にジロで総合5位となり、ブエルタでは3位で表彰台を獲得しグランドツアーでの才能を開花させた。
だが、その後2年は低迷し、2018年はツール・ド・フランスをターゲットにしたが総合9位に沈んでしまう。
2020年シーズンは、CCC Teamに移籍したため、グランドツアーの総合を狙うのは難しくなるだろう。
代わりにザカリンは、1週間程度のステージレースとグランドツアーではステージレースの勝利を狙うことになる予定だ。
総合でトップ10を狙うには、チームのアシスト力も足りないし、自分自身のレベルも2017年の力を取り戻さないといけない。
それよりも、ステージでの勝利を狙うのが最善の道でもある。カチューシャ・アルペシンではチームの存続の問題で走りにも身が入らなかっただろう。
まずは、新しいチームと環境で全てを変えることが必要だ。
コメント
ザッカリンはロシア国籍なだけでなく前科有りなのが…
bu-nenさん、コメントありがとうございます!
2009年7月から2年間出場停止になってますね。
国際オリンピック委員会は、リオ五輪のロシア連邦に対する全面禁止を
強制してなかったのですが、ドーピングに以前から関与していた人々を禁止しようという動きがありました。
その問題がクリアーとなったのがリオ五輪の2日前だったようです。
ドーピング問題については、スルーしてました。
復帰したライダーとなると、結構いるので書くかどうかも結構気を使ってしまいます。
また、ご指摘お願いします<(_ _)>