2021世界選手権、ベルギーのエースとして地元のレース会場に現れたワウト・ファンアールト。
だが、もう一人のエース、レムコ・エヴェネプールを序盤のアタックから使ってしまい、終盤も集団牽引を行って走り終えてしまう。チームのため、ワウト・ファンアールトのため、全てを捧げたのだ。
最終的にジュリアン・アラフィリップが攻撃した時には、打つ手が残っていなかった。
ワウト・ファンアールトは、ベルギーチームが2021世界選手権での失望から学び、レインボージャージ獲得に向けてより団結して世界選手権に乗り込むと語った。
今年のベルギー男子エリートチームは、1人のリーダーを支持するのではない。チームの選択肢を広げるために、ワウト・ファンアールトとブエルタ総合優勝のレムコ・エヴェネプールの二人のエースで勝負する予定だ。
学びを得る
This is cool! @NVHooydonck @WoutvanAert @yveslampaert @Jasperstuyven and @dewulfst getting around a local Aussie clubbie pic.twitter.com/SOlOSdg2gU
— velokicks (@velokicks) September 15, 2022
昨年のホームロードでのレースでは、ベルギーチームは貴方を中心にレースを展開しましたが、ジュリアン・アラフィリップの執拗なアタックに覆されましたね。
それは運命ではなかったんだ。私はそこから学んだし、チームとしても学んだ。今、チームとして2人のリーダーでウロンゴンに行くんだ。
ベルギーのメディアでは、何週間にもわたって悔しさが語られました。これについては?
私は前を向きたいし、私たちがそこから学び、違う形でやっていこうとしていることは十分に伝わったと思う。今年は、1つだけでなく、2つのベルギーを見なければならない。
ジュリアン・アラフィリップの3度目のアタックでは、ジャスパー・ストゥイヴェンだけがあなたをアシストしてました。結局、ジャスパー・ストゥイヴェンは4位。あなたは11位でゴールしてました。これは何か他にも問題があったのですか?
我々は常に改善を試みている。昨年は体調の問題すらなかった。ルーヴェンでは、フランスチームのアグレッシブさに驚き、レースでは冷静になるどころかストレスを感じてしまい、あのようなハードな決勝で必要なエネルギーを失ってしまった。
去年は僕だけがリーダーだったが、レムコほどの強者には、スタート前からチャンスを与える(アーリーアタック)のではなく、常に共同リーダーとして行き、一緒にレースをした方が良い。
だから、その点はチームとして学んだ。今年は違った形でやっていくつもりだ。
去年の作戦は間違いだった
All time trialists and a few pro riders for the road race went out for a little spin. @EvenepoelRemco stayed indoors. Alec Segaert, @LotteKopecky , @WoutvanAert, @Stan_Dewulf1 & @NVHooydonck pictured during their training session.
📷 Photonews#wollongong2022#belgiancycling pic.twitter.com/brLYAWLKvj
— Belgian Cycling Team (@BELCyclingTeam) September 14, 2022
レムコ・エヴェネプールと共同リーダーで走る作戦となりますか?
レムコが共同リーダーの地位に値することは明らかだ。
昨年の決勝では違う展開になったかもしれないが、昨年は彼にとって難しい夏を過ごした後だったので、彼のコンディションに疑問があった。今となっては、彼の強さは明らかだ。
最初から彼のパワーを使うのは賢いとはいえない。彼が最初にアタックしたのは残り200kmのときだったと思う。それは彼がすべきことではなかった。
唯一のリーダーであるというプレッシャーには耐えられると思うし、それは問題ではないよ。
ベルギーチームの作戦としては?
レムコが先頭に立つと、他の選手は追走しなければならず、それは僕にとって本当に良い状況になる。もし、集団スプリントになったら足を温存することが出来るしね。
コースはとても期待できそうだ。ネットで見て判断するのは難しいが、7%で1kmの上りは、ベルギーではよくあることだ。
また、今年、私はこのようなキッカーに強いことを証明した。精神的な面では良いことだが、どうなるか見てみよう。そこには超強力なチームが行くので、自分たちの強さを意識してレースができる。
結果が出るのは9月25日だ。自転車王国ベルギーの世界王者は生まれるだろうか?
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