アリゾナ州の女性がサンディエゴの電動自転車会社PhantomBikesとコストコを600万ドル(約7億3千円)で訴えている。
どうやら、コストコで販売された電動自転車は右がフロントブレーキの設定になっていたようだ。つまり、米国では違法な設定だったということになる。
米国は右リアが普通なのか
日本では、右ブレーキがフロント、左ブレーキがリアというのが標準。
日本工業規格(JIS)の一般用自転車の項目でも下記の様な一文がある。
a)ブレーキレバーの配置 ブレーキレバーは、一般に、前ブレーキ用をハンドルバーの右、後ブレーキ用をハンドルバーの左に配置する
引用:http://kikakurui.com/d9/D9301-2013-01.html
ただ、国際標準化機構規格(ISO)では、前後ブレーキのレバーの配置は、自転車が販売される当該国の法律、習慣や事情に従う、となっている。
米国では、右がリアと決まっているので、ブレーキ設定が逆になっているならば、ちゃんと表示しろというのが女性側の言い分のようだ。
彼女がスピードバンプ(走行中の自動車のスピードを減速させるための工作物)に遭遇したとき、本能的に右側のブレーキレバーをつかんで減速。
それがリアブレーキを作動させるだろうと思っていたと言う。
代わりに、フロントブレーキがロックされ、クラッシュ時にハンドルバーの上に彼女を投げ、複数の顔面骨折と右眼の喪失を引き起こしている。
彼女は変化した奥行き知覚のために毎日再学習している。
女性はちゃんとヘルメットもかぶっていたが破損している。
日本では、ちょっと考えられないけど、米国ではなんでもかんでも訴訟するので何か落ち度があれば、突っ込まれますね。
まあ、フロントブレーキを先に急にかけると落車するのは、わかるけど普段それほど気にしている人はいないのでは。
私は、アホだから自分のTREK エモンダのロードバイクを見てみたが、右側がフロントブレーキで左側がリアブレーキとなっていた。
ブレーキの設定は、人によっては逆にする人もいるくらい。でも、これで訴えられたら大変だけど、米国では義務付けられていると言われたら仕方ないのかも。
しかし、7億円も支払ったら会社は大損害となる。さて、どうやって和解となるでしょうね。
【補足の追記】
質問があったので追記を
彼女は2020年2月にオンラインで自転車を購入し、コストコを通じて組み立てられた。4月15日まで私道を通り過ぎて自転車に乗ることはなかったとあります。
買ってすぐに急ブレーキをかけたと言う訳ではない模様。
弁護士が言うには、彼らは箱に警告を出さなかった。自転車に警告を出さなかった。マニュアルに警告を出さなかった。これを知る唯一の方法は偶然に遭遇することだろう。
コストコとPhantomBikesとの関係とか詳しくは参考記事にあります。
コメント
怪我をされたのは、大変なことだと思います。フロントロックって、他にも不安全行動があったのではないかと、勘ぐってしまいます。話はかわりますが、米国の電動自転車の制限速度ってどうなんでしょう。日本の25km/h未満って、案外適切なのかもしれないと思いました。
たしかに、米国の場合には32km/h、州によっては免許があれば45km/hでもokらしいのでスピードは原付なみ。
女性の乗っていた電動自転車の詳しい情報はわからないのですが、かなりスピードが出ていたのは間違いないでしょう。
ただ、日本でも通信販売などで知らずにアシスト比率がおかしい電動を買われている人もいるようです。歩道を30km/hで走られると危ないですよね。
はじめまして。コメント失礼します。
ロードバイクにディスクブレーキが標準装備になってきた最近は事情が異なってくるかもしれませんが、リムブレーキが主流だった頃は、フロントブレーキ7:リアブレーキ3の比率でかける、というのが通説でした。急制動のときは体重移動をしっかりしてリアタイヤ側に荷重をかける。
簡単にスピードが出せる電動自転車は需要があるのでしょうが、ブレーキのかけ方をしっかりレクチャーしない販売の仕方は危険ですね。
そうですよね。特に電動自転車のスタートの時とかは、凄いスピードが出るので初めての人はびっくりするでは。
やはり、自分の思っているよりもスピードが出ていることを自覚することと、自転車のブレーキのかけ方もしっかりと教えるのが筋だと思います。
購入後すぐにスピードだして、急ブレーキ?
そして、ぶっ飛んだの?
普通、最初は微速で乗り出し、じんわりとブレーキかけないの?
その時点で、ブレーキが左右逆ってわかるやん。
彼女は2020年2月にオンラインで自転車を購入し、コストコを通じて完全に組み立てられましたが、4月15日まで私道を通り過ぎて自転車に乗ることはなかったと
参考記事にあるので、それまで私有地では乗っていたのでしょうね。
弁護士が言うには、彼らは箱に警告を出さなかった。自転車に警告を出さなかった。マニュアルに警告を出さなかった。これを知る唯一の方法は偶然に遭遇することだろう。
と述べてます。自転車乗りならばわかるけど、普通の人だとわからなかったのかもしれませんね。
バイクは右が前ブレーキ、自転車も同じで日本は分かりやすい
アメリカはバイクとチャリは違うのかな?
あと、フルブレーキは自分両方かけますがね
モーターバイクについては、全くわからないですが、バイクと自転車で違っていたら、それこそ困るかもしれませんね。
確かに、フルブレーキかける時には両方かけるのが普通ですよね。今回は障害物で跳ねたんでしょうね。
欧州の自転車は右レバーが後ろブレーキなのは、恐らく初期の自転車には後ろブレーキしか付いてなかったからかな?
日本が逆なのはどうやら、最初に英国が日本に輸出したのが左利き用自転車だったからだそうで。
ブレーキは前が主で後が従なのは、二輪だろうと四輪だろうと基本だし、自二との混乱も避けられるから、右利きなら右前が良いに決まってると思うんですけどね…
最初に輸出したのが、左利き用自転車だったと知りませんでした。日本で何故、業界が決めたのかはわからないですけどモーターバイクと自転車と統一してくれたほうが良いのは間違いない゛すね。