ジロ・デ・イタリア第4ステージは、舞台をハンガリーからイタリアのシチリア島にうつす。
ここでは、最初の山岳フニッシュが待っており、マチュー・ファンデルプールがマリアローザを明け渡すのは間違いないだろう。
こうなると、新たなマリアローザを誰が着用するのか気になるところだけど、どう考えても総合2位のサイモン・イェーツが獲得するのは容易に想像がつく。
だが、あまりサイモン・イェーツはトッブに立つことを歓迎していないような発言もしている。
2018年の忘れもの
サイモン・イェーツは第2ステージのタイムトライアルでの勝利により、現在総合2位につけており、ピンク色に染まる可能性もあるが、ライバルはすぐ近くにいる。
月曜日、ブダペストからシチリア島へ移動したTeam BikeExchange – Jaycoは、早めの出発で最後の上りを偵察する時間を確保。
エトナはジロ・デ・イタリアに定期的に登場しているが、今年の登りは2018年に使用されたものとは若干異なっている。
サイモン・イェーツは月曜日に以下のようにコメント。
忙しい1日だった。早起きして、空港から直接エトナに飛んだ。ルーカス・ハミルトンと一緒に、最初はドライコンディションで、最後は雨の中、全行程を登った。
2018年のジロでも、2020年のトレーニングキャンプでも、ほとんど同じルートで登ったから、よく知っている登りなんだ。
記憶をリフレッシュするのに有効だから、今日もやることにしたんだ。登りは、最初の部分が非常に規則的で、中央部分が非常に厳しいので挑戦的だ。
イェーツは、この重要なステージに向けて大きな手ごたえを得ている一方で、いくつもの難題や重要な問題に直面していると言ってもよい。
まず第一に、彼はどのライバルをマークするかという点で、非常に選択的でなければならない。ライバルを引きずり出すために攻めることもできるが、そうすると反撃を受ける可能性がある。
また、イェーツがマグリアローザに乗る可能性も十分にある。
チームにとっては自信と宣伝の観点から歓迎すべきことだ。だが、Team BikeExchange – Jaycoにとっては、他のチームの脅威でないライダーにジャージを渡すまでレースをコントロールする責任が生じる可能性がある。これが厄介だ。
まだジロの序盤でタイム差は少ないけれど、ジロの最初の上りということもあって、アグレッシブなレースが期待できる。
天候だけでなく、ハンガリーからの移動と休養がベストのパフォーマンスに影響を与えるかどうかにも期待している。総合勢の逃げにも注意が必要だろう。
サイモン・イェーツにとって理想的なのは、ライバルとのタイム差を広げながら、逃げがステージを制し、ジャージを手に入れることだろう。
だが、ずっとチームが集団をコントロールするのは避けたい。2018年のように最後に失速してマアリローザを失う失敗はしたくないはずだ。
今度こそ、確実に最後にピンクでいることを熱望している。
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