昨年の冬、ジョージ・ベネットは7年間在籍した、 Jumbo-VismaからUAE Team Emiratesに移籍した。
新しいチームメイトと一緒になってまだ1週間しか経っていないが、前のチームと何が違うのか、すでに分かっているようだ。
Jumbo-Vismaでは
ベネットが挙げる大きな違いの1つは、トレーニングの方法だ。31歳となって、異なる考えを持つ新しいトレーナーを得た。
Jumbo-Vismaでは、スタイルは年月を経て変化した。終盤では、2分間オン、2分間オフを交互に繰り返すインターバルを多く行った。それは一般的なアプローチで、ボリュームはかなり大きかった。
それは、プリモッシュ・ログリッチ、ワウト・ファンアールトにも効いたから、全ての人に機能する。
VO2maxは過大評価される
UAE Team Emiratesでは、少なくとも当分の間、仕事はより具体的なものになる。
ジローナのスポーツラボで2回検査を受け、細かく分析された。そして、VO2maxだけでなく、それ以上のものを見てくれたんだ。
それが大事なんだ。 Jumbo-VismaではよくVO2maxをテストをされたが、VO2maxは過大評価されている。VO2maxとサイクリングパフォーマンスの間には大きな隔たりがある。
VO2maxがいくら高くても、最後の登りでいかにフレッシュに到着できるかが勝負となる。繰り返しと効率が大事だ。
UAEでは、その数字を本気で掘り下げたんだ。UAEで行ったテストから、私が限界になった場所を生理学的に見ることが出来る。
私のトレーニングファイルを研究することで、私が苦戦する時期がかなり先までわかるようになった。
また、私のペダルの動きにも気を配ってくれた。トルク測定値も考慮にいれて、何がうまくいって、何が機能していないのか、本当によく見てくれた。
少ない時間、高い強度
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これらの情報は、トレーニングの方法を具体的に変えることにもつながる。
少ない時間を高い強度でこなす。いつもならこの時期は30時間くらいの週をこなすのだが、今は全然届かない。
先週は17時間、その前の週は20時間やった。レースのあり方やその変化を見れば、理にかなったことだと思う。
昨年はゴール前60kmの距離で攻撃を仕掛け、全員がひざまずいてフニッシュしたため、シーズンごとに平均パワーが上がっているように感じる。
しかし、最終的には、このトレーニングの変化がどのように行われるかをレースで確認する。
もうひとつ、ベネットが挙げる変化は、機材だ。新しいペダル、新しいシューズ、新しいサドル、新しいグループセット、新しいフレーム、新しいハンドルバー……すべてが違って感じられるという。
ちなみに、彼のシューズのカスタムペイントは奥さんがしている。
プリモッシュ・ログリッチとタデイ・ポガチャル違いは
ポガチャルとはまだ一緒に乗ったことはないが、もちろん対戦は何度もしている。
彼を追いかける必要がないのが楽しみだ。彼はUAEツアーに参加するので、そこでもっと彼のことを知ることができるし、僕らにとっても重要なレースとなる。
総合に関しては、世界最高のライダー2人の間で交代する特権がある。でも、この2人の差はアシストの差であることが多いので、僕には重要な役割があるんだ。
Jumbo-Vismaは少し弱くなり、UAEは少し強くなったと言えるだろう。自転車ファンとしては、この戦いを楽しみにしている。
ジロは、アルメイダ、ツールとブエルタはポガチャルがエース。ジョージ・ベネットは、マルク・ヒルシと並んでスーパーアシストとなるはず。UAEでのトレーニングの成果が試される時でもある。
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