マチュー・ファンデルプールは今シーズンのシクロクロス初戦のX2O トロフェー第3戦シュヘルデクロスから優勝した。
勝利後のインタビューでは最初から気持ち良かったと語っており、トップフォームに近い形で乗り込んでいるのがわかる。
事前のインタビューでは、シクロクロスの練習自体はあまりしていないという話だったが、勝利した要因について語っている。
周到な準備
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レースでは、1周目から先頭に立ち、追いすがるヨーロッパチャンピオンのエリ・イーゼルビットを引き離す。
これは、独走で終わるのかと思っていたが、3周目の砂浜でこけてしまい5秒以内にエリ・イーゼルビットが迫り、一度は後続に捕まった。
It wasn’t all smooth sailing for Mathieu van der Poel on his much anticipated return to cyclocross but he came away with a brilliant victory at Scheldecross today!
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— GlobalCyclingNetwork (@gcntweet) December 12, 2020
だが、再び二人の一騎打ちから先頭に立ったマチュー・ファンデルプールはスパートをかけて、エリ・イーゼルビットを完全に引き離して勝利。
マチューはゴール後のインタビューで
最初から気分が良かった。一人で乗っているときに砂を間違えただけだった。その後、砂浜ではスピードを上げなかった。
でも、限界に近づいた気がしなかったね。イーゼルビットのホイールにも少し余裕があった。実にいい感じで、去年と同じような感じでシーズンの初めに走れて良かった。
コンデションの良さを認めている。
いつもならば砂場で圧倒的なスピードを見せるのに、あまりエリ・イーゼルビットと砂場では差が開いていない。
それには、一度落車したことであえてセーブしていたとわかり納得だ。
この後、マチューは勝利した理由について語る。
私は3キロ軽い。クラシックの間、私は決して最軽量ではない。それは冬のシーズン前半に頻繁に起こる。
クロスのランニングトレーニングとさまざまな集中トレーニングを行うので、軽量である方が良い。さらに、ロードでの6時間のレースでは体に蓄えと余剰を持たなければならないので、これは半分意識的な選択だ。
今回、マチュー・ファンデルプールはワウト・ファンアールトのようにロードレースシーズンが終わって、すぐにシクロクロスに転戦した訳ではない。
しっかりと休養をとって、シクロのために体重も管理して3キロ落として望んでいる。このことが初戦で勝てた大きな要因の一つであることは間違いない。
とくに、シュヘルデクロスは砂浜があるのでランニングが重要だ。体重がベストに近かったのもレースに向いていたと言える。
ライバルについて
マチュー・ファンデルプールは、翌日のスーパープレスティージュュGavereも連続して走る。
ここからはインタビュー形式で見てみることに。
明日のGavereについてはどうですか?
難しいでしょう。トーン・アールツが合っているコースだし、イーゼルビットも今日は調子が良かったので、全力で乗り切るしかなかった。
ワウト・ファンアールトとは1週間後に対決ですが、どう戦いますか?
私たちの間のプロポーションの差を推定するのは難しい。ワウトとは長い付き合いだから、2週間で大きく変わるのは知っている。彼は今スペインにいるから、来週にはまたもっと強くなるかもしれない。
純粋なロードランナーになったワウトは、今シーズン大きなラップを刻んでいる。
最初のクロスに向かってどうやって動いたのかはわからないが、かなり具体的に動いていた。大丈夫じゃなかったら戻ってこないし、今となってはそこが違うのかもしれませんね。
やはり、準備期間を取ってからシクロクロスに順応したほうが結果が良かったのではないかと、暗に言っているようだ。
ただ、予測としては今晩もエリ・イーゼルビットを打ち破って勝利するように思いますけど、どうでしょうねえ~。
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