マチュー・ファンデルプールは、ボックスメールで開催されたポストツアークリテリウムで勝利を収めている。
長いスプリントで同胞のダニー・ファンポッペルとパスカル・エンクホーンを下した。
この後、インタビューで、マチューは、第11ステージで離脱したツールの不調を振り返っている。ジロであれほど好調だったのに、何故ツールで実力が発揮できなかったのか。
ツールの不調の理由
Voor hem geen frisse morgen in Parijs, maar Boxmeer als business. Mathieu van der Poel over zijn doelen voor de rest van dit jaar. pic.twitter.com/i5eX1JYn6x
— NOS Sport (@NOSsport) July 25, 2022
昨年の2021ツールで、マチュー・ファンデルプールはステージ優勝とイエロージャージを獲得しており、これ以上ないほどの好対照な結果を残している。
2022ツール第1ステージの個人タイムトライヤル5位を覗くと全く走れていない。
第11ステージで、スタートからワウト・ファンアールトと逃げたが、途中でリタイヤしてしまった。
マチュー・ファンデルプールはインタビューで以下のように語る。
ツールは予想外の失望だった。特にジロの後の高地トレーニングで、ツールに向けて何かがうまくいかなかったと思う。
ジロから完全に空っぽで出てきたという感覚は、逆になかったですね。体がまだ回復していなくて、高地で十分に回復できなかったのかもしれない。
もちろん、どこが悪かったのかを振り返ることは必要だが、その後は休ませて、新たな目標を設定することが必要なんだ。
高地トレーニングの代償
Having fun on the bike, that’s what matters most to @mathieuvdpoel 🚀
🍿 Watch our latest video with @AlpecinDCK rider: https://t.co/F3TWZLzHkE pic.twitter.com/0n78LU7P9L
— Zwift (@GoZwift) June 29, 2022
マチュー・ファンデルプールは、腰の不調から復帰し、以下のような成績を残した。
- ミラノ~サンレモ 3位
- コッピ・エ・バルタリ第4ステージ優勝
- ドワルス・ドール・フラーンデレン 優勝
- ロンド・ファン・フラーンデレン 優勝
- アムステルダムゴールド 4位
- パリ~ルーベ 9位
- ジロ・デ・イタリア第1ステージ優勝
冬に悩まされた腰痛はもう過去のものとなったようだ。ジロを最後まで好調で追え、格闘王の印である敢闘賞も獲得。ツールも間違いなく、好調な走りが見れると思ったのは全員だろう。
だが、高度で空気の薄い場所でのトレーニングは、ライダーの身体に多くのものを要求する。
これについてマチューは
大きなツアーの後、思った以上に回復が必要なときにそれをすると、高地トレーニングで体がしぼんでしまい、かえって良くならないこともある。
100パーセント確実ではないが、あるような気がする。
過去は何も変えられない。もちろん、どこが悪かったのかを振り返る必要はあるが、その後は休ませて、新たな目標を設定しなければならない。
マチュー・ファンデルプールの現在の目標は、当然世界選手権だ。8月14日のミュンヘンで開催される欧州選手権ではないことは確かだ。
それまで、マチュー・ファンデルプールはUCIレース以外を転戦する。
- 7月27日 Chaam、Acht van Chaam
- 7月29日 Heerlen、Franssen Franken Ronde Heerlen
- 7月31日 De Gouden Pijl
- 8月1日 Roosendaal、De Draai van de Kaai
オーストラリアの世界選手権では、また最高の自分になれるようにしたい。トレーニング”として捉えている。テクニカルラップでずっと加速していく、それが使えるんだ。
高地トレーニングは効果も高いが、ジロを終えたあとに追い込んだことにより、身体の疲れが取れなかったというのがツールでの不調につながったようだ。
うまく、疲労を抜いて世界選手権では本来の姿で走って貰いたい。
タデイ・ポガチャルも世界選手権を後半の目標にしているようなので、ジュリアン・アラフィリップを含めたパンチャー同士の戦いも見てみたい。
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