新しい2023年モデルのCervelo S5は、先代モデルと根本的に異なる外観ではない。
しかし、UCIがチューブの寸法と比率に関する規則を更新したことで、新しいエアロダイナミクスの機会を最大限に活用している。
新しいReserve 52/63エアロホイールと組み合わせることで、65gもの抵抗を減らすことができるという。48km/hで約8.45ワットに相当する。
そして、総表面積を増やしながら、軽量化を実現している。
かなり前からレースでは走っていたけれど、Jumbo-Vismaがツールを制覇したこの時期に発表だったのですね。
Cervélo S5
このバイクの実績は申し分ない。
ワウト・ファンアールトは、今年のツール・ド・フランスのポイントランキングで480ポイントを獲得し、圧倒的なリードを得ている。
ヨナス・ヴィンゲゴーがイエローと水玉ジャージ、ワウトがグリーンジャージを獲得し、3つのカテゴリー獲得に総合優勝を飾った。
ヨナス・ヴィンゲゴーのバイクには、母国語で「Jonas Wins Yellow」と訳される「Jonas Vinder Gult」という名前が書かれている。
最大の変更点は、ヘッドチューブとボトムブラケット周りが若干深くなったこと。シートチューブとダウンチューブも少し厚みを増している。
また、トレーリングエッジの形状をアグレッシブにし、電子制御式変速機のみに対応したためドロップアウトがすっきりしている。
ダウンチューブには3本のボトルケージがあり、ボトルを1本だけ下げたり、シートチューブのボトルを入れるために上に移動させたりすることができる。
ヨナス・ヴィンゲゴーとワウト・ファンアールトのカスタムカラーバイク。
フォークは、砂時計型の形状を採用したフロントフェアリング付きのシングルピース設計のまま。
脚部は特に上部が深くなっており、ホイールとのフィット感を若干調整することで、現代の幅広タイヤやリム周りの空力特性を最適化している。
実際、この新しいバイクは700x34mm(実測値)までのタイヤに対応しているが、28mmのタイヤが装着された状態で提供される予定。
V-Stemはシングルボルト長を採用し、スペーサーも全て付属しているため、ポジション調整が容易になるようアップデートされている。
また、53gの軽量化、フラットからフードのシェイプアップ、0°から5°の角度調整も可能。
また、15mmオフセットのシートポストが付属する。
旧モデルには25mmオフセットが付属しており、反転させることで極端に前方なポジションにすることが可能となる。このポストは別売りで、このバイクにも装着可能だ。
Reserve 52/63 wheelset
新しいホイールセットReserve 52/63は、新型S5のエアロ性能を向上させる鍵となると言われている。
Roval Rapide CLX IIやENVE SESシリーズに見られるように、Reserve 52/63は2種類の異なるリムプロファイルを組み合わせ、バイクに装着する場所に応じて最適化されている。
フロントには、風の強いコンディションでの安定性を向上させる浅く広いリムがあり、リアには空力性能を向上させる深くやや狭いリムがある。
Reserve 52/63ホイールセットは、フロントリムが35mm幅/52mmディープ、リアリムが34mm幅/63mmディープと、ラジカルな幅広さを実現。
リム内部幅も前後とも25mmと24mmと超ワイド。
ホイールセット重量はハブの選択により異なるが、DT Swiss 180ハブを使用した最軽量仕様で1,514gとなっている。
Reserve 52/63は単体で1,799ドル(約24万円)だが、Zipp ZR1 STまたはZR1 SSハブを装着した新しいS5には、このホイールセットが提供される。
CervéloS5 RedeTapAXS
新しいCervéloS5は、4つのビルドとフレームセットで販売される。ここではSRAM Red仕様を紹介。CervéloS5は電子グループのみに対応する。
- フレームセット: CervéloS5
- ドライブトレイン:パワーメーターを含むSRAM Red eTap AXS
- ホイールセット:Reserve 52/63、ZippZR1SSハブ付き
- タイヤ: Vittoria Corsa TLR G2.0、28-622
- シートポスト:CervéloSP20カーボン
- ハンドルバー: CervéloHB14カーボン
- サドル: Selle Italia Novus Boost Evo SuperFlow Carbon
- 価格: £12,999(約215万円)
フレーム、フォーク、ハンドルバー、ステム、シートポストを含むフレームセットの価格は£5,499(約90万円)から。
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