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春の訪れを告げるミラノ~サンレモを制したライダーは誰だ? 想像と違ったゴールが待っていた

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PexelsのTove Liuによる写真
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イタリアの春を告げるレース、ミラノ~サンレモが無事にスタートした。

スプリンターズクラシックとも呼ばれ、イタリア語で春を意味するプリマヴェーラの愛称を持つ。ワンデイクラシックの中では最長距離の299kmを走る。

名前の通り、ミラノからサンモレまで走るレースだ。

昨年は、夏場の8月8日に開催されたが、例年通りの春に戻ってきた。今年最初のモニュメントを制するのは誰だろうか?

 

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ミラノ~サンレモ 299km

ミラノ〜サンレモ2021 photo:RCS Sport

昨年は、8月開催でバカンスのために通れなかった海岸線を通るルートに復帰。

地滑りが発生した、オバタからトゥルキーノ峠までのルートは、コッレ・デル・ジョーヴォ(Colle delGiovo)へと変更。

 

ミラノ〜サンレモ2021 photo:RCS Sport

 

コッレ・デル・ジョーヴォは、スタートから170km地点で現れ、ライダーを516mの高さまで連れて行く。

ここから、サンレモのゴールまでは130km。最後は例年のコースに戻り、チプレッサとポッジオの登りを経て、下ってサンレモにゴールする。総距離は299km。今年最長のレースとなる。

 

photo:RCS Sport

 

それほど厳しい登りではないので、スプリンターが勝利するのかと言うとそうでもない。チプレッサとポッジオの登りで抜け出したパンチャーが勝つのが、ここ数年のパターンだ。

レースが大きく動くのは、ゴール手前27kmから始まるチプレッサ(登坂距離5.6㎞、平均勾配4.1%、最大勾配9%)から始まる。

ただ、チプレッサの頂上からゴールまでは、まだ22kmもある。マチュー・ファンデルプールはここでアタックをかけるだろうか?  勝つためには、もう少し待たないといけないだろう。

続いて現れる、ゴール手前9.2km地点から登り始めるポッジョ・ディ・サンレモ(登坂距離3.7km、平均勾配3.7%、最大勾配8%)の頂上手前から逃げ切るのが、昨年のバターンだ。

今年は、海岸線から東風が吹いて、チプレッサからポッジオまでも追い風という情報もある。スプリンターが生き残る可能性も高い。

ポッジョの頂上からゴールまでは5.5km。

ダウンヒルライダーなら集団から逃げ切れる距離だ。今日は、ここを誰がゴールに向かって最初に下っていくのだろうか?

 

299kmのレーススタート

レース前インタビューを受けるマチュー・ファンデルプール。ストラーデビアンケで勝利。ティレーノ〜アドリアティコ でも52kmのソロアタックを成功させており、準備は万全だ。

多くのライダーはポッジョの前に予想しなければならないと思う。そうしないと、勝つことが非常に難しくなる。

だから、すでにチプレッサで何かを試している人がいると想像できる。

ただ、勝つためには結構クレイバーな走りも見せるので、どこで仕掛けるのかはわからない。今日は白いパンツとレッグウォーマーを履いている。

これはヘリから見た時にすぐわかることと、ルクセンブルクチャンピオンのボブ・ユンゲルスと区別するためだ。ただ、今日はボブ・ユンゲルスは走っていない。

 

ジュリアン・アラフィリップもお気に入りの一人だ。

ゲームが読みやすいかどうか?実はそうではないが、いつものように注意する必要がある。

誰もが戦略的なポイントを知っているしね。最後に、このような長いレースの後、それは足に降りてくる。ティレーノのあとはあまりサイクリングしなかった。

うまくいけば、私はチームの1人か2人の男性と決勝に進むことができると思う。

2度目の優勝なるのか、スプリントとなってもチームは勝てるメンバーを揃えている。

 

当然、ディングチャンピオンのワウト・ファンアールトも完璧なタイミングでミラノ~サンレモを迎えたと語っている。今年も勝利出来るのか。

 

集団ゴールとなると、マイケル・マシューズ(Team BikeExchange)にもチャンスはある。

ティレーノ~アドリアティコの他の選手を見ても、レベルが違っていた。だからこそ、その恩恵を受けられるようにしたいし、その結果どうなるかを見てみたい。

昨年は集団トップの3位だ。厳しいレースほど真価を発揮するタイプのライダーだ。

Bahrain – Victoriousからは、新城幸也が出ているが写ってくれるかな。

 

スタート風景。これからリアルスタートまでミラノ市内を走る。観客はいなくて、沿道の店も閉鎖されているのは寂しい風景だ。

 

最初にアタックを成功させたのはPERON Andrea (Team Novo Nordisk)。まずはテレビに映って目立っておかないとね。

 

まずは8人の逃げが決定。50km走って7分ほどのリードを得る。Trekからは二コラ・コンチが乗っている。

ユンボ・ヴィズマに昨年まで在籍していたタコ・ファンデルホールン(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)も乗っている。

1 TAGLIANI Filippo Androni Giocattoli – Sidermec 
2 VIEL Mattia Androni Giocattoli – Sidermec 
3 TONELLI Alessandro
Bardiani-CSF-Faizanè
4 VAN DER HOORN Taco
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
5 NORSGAARD Mathias
Movistar Team
6 PERON Andrea
Team Novo Nordisk
7 PLANET Charles Team Novo Nordisk
8 CONCI Nicola
Trek – Segafredo

 

集団はユンボ・ヴィズマが、パウル・マンテンス。クイックステップは、ティム・デクレルク。アルペシン・フェニックスはセンヌ・レイセンの3人で引いている。

 

130kmほど走ったが、ほとんどタイム差も変わらず5分30秒程度で推移している。後続も全く先頭の3人の顔ぶれは変わらない。avは42km/h程度。

 

サガンは、サポートカーを使って集団後方から上がっている。トイレ休憩でもしていたのかな。カメラを向けられるとニッコリとしていたけど、無事に集団に復帰。

 

セルジオ・イギータは集団前方に位置いている。EF Education-Nippoの先頭で引いている。チームはアルベルト・ベッティオルでゴールを狙うだろう。

 

今度は、ジュリアン・アラフィリップが後方から上がっている。ゼネク・スティバルが待っていて引いてくれている。

 

コッレ・デル・ジョーヴォの登りに入っている。先頭はティム・デクレルクが引いていく。

先頭3人の顔ぶれは変わらない。パウル・マンテンス(Team Jumbo-Visma)は一度トイレ休憩でいなかったけど。

 

先頭交代要員の、センヌ・レイセン(Alpecin-Fenix)は2020年からチームに在籍。2020年のTour Bitwa Warszawska 1920ではステージ優勝している。

TTは得意で2020ベルギー選手権TTでは7位となっている。

 

先頭は、コッレ・デル・ジョーヴォの登りを越えて下りに入っている。あと117kmで3分30秒のタイム差だ。

少しずつタイム差は縮まってきている。

 

フィリッポ・ガンナは集団後方でヒラヒラしている。アタックかけないかな~。

 

ここ2年勝利のないエリア・ヴィヴィアーニ。そろそろ勝たないと結構高いサラリー貰ってますからね。

 

ミハウ・クフィアトコフスキは後方で補給食を食べている。集団から30秒ほど遅れているが大丈夫なのか?

 

集団は海岸線を一列棒状で追っている。先頭まで3.3kmほどの距離がある。タイム差は3分30秒ほどだ。

 

マチュー・ファンデルプールが随分と集団前方に上がってきている。残りは75kmほど。先頭とはまだ、2分55秒のタイム差がある。

 

集団先頭を引く、3人は260kmに渡って先頭の8人とのタイム差を詰めてきた。だが、ここでパウル・マンテンス(Team Jumbo-Visma)が最後の引きを見せて降りていった。ついに限界となったようだ。

ティム・デクレルクとセンヌ・レイセン(Alpecin-Fenix)は、まだ引いている。タイム差は残り55kmで1分40秒まで詰めてきた。

 

わずかな登りで先頭も、人数が4人となった。そりゃあ、250km以上逃げてますからねえ~。

  1. CONCI Nicola(Trek – Segafredo)
  2. NORSGAARD Mathias(Movistar Team)
  3. VAN DER HOORN Taco(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  4. TONELLI Alessandro(Bardiani-CSF-Faizanè)

 

先頭からアタックをかけたのは、プロチームのTONELLI Alessandro。ここは、もう少し一緒にタイム差をキープするべきではないのかな。

 

先頭はモビスターのマティアス・イェルゲンセンが遅れ3人となる。

 

チプレッサからイネオスが

集団もチプレッサの登りに入る。そろそろ攻撃開始か。

 

先頭からは、タコ・ファンデルホールン(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)がアタックをかける。

 

集団は、ユンボ・ヴィズマが先頭で引く。前を行くタコ・ファンデルホールンは見えている。

 

タコ・ファンデルホールン(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)は、元チームメイトに抜かれていく。

ワウト・ファンアールトは3番手だ。

 

先頭は、イネオスがユンボ・ヴィズマに変わる。ルーク・ロウが先頭で引いている。チプレッサでは誰もアタックをかけなかった。

これは高速な展開でポッジョに向かうだろう。

 

マチュー・ファンデルプールは、集団後方でヒラヒラしている。ただ、イネオスの引きで集団は割れている。先頭は40人ほどか。

 

集団先頭は、ルーク・ロウがTTポジションで引いているが、後ろの集団も合流してきた。イネオスはまだ4人ライダーが残っている。トム・ピドコックは3番手につけている。

 

集団先頭をAlpecin-Fenixのドリース・デポンドが全開で引く。ポッジオの頂上まであと5kmだ。

 

さあ、先頭はフィリッポ・ガンナが引き始めた。あと3kmで頂上だ。世界最速の男が引きまくっては誰も飛び出せない。

 

ガンナは限界まで引いて降りていく。カレブ・ユアンがしっかりとついているぞ。彼をつれていくとスプリントでは最強だ。

 

イネオスのディラン・ファンバーレの後ろから、ジュリアン・アラフィリップがアタックだ!

ただ、頂上まで800mしかない。

 

すぐに、ワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルプールがチェックに入る。後続には多くのライダーおり、引き離せないぞ。

 

マチュー・ファンデルプールから、ワウト・ファンアールトにチェンジするが、もう頂上だ。

 

乗り越えたのは11人。イネオスのトム・ピドコックが先頭にたって下っていく。カレブ・ユアンもしっかりとついている。

 

集団から飛び出たのは、ジャスパー・ストスイヴェン(Trek – Segafredo)。

 

ここで集団は少しお見合いをしてしまう。

ゴールまで2kmと距離がない場面でお見合いしては逃げるほうが有利だ。

 

  

最初にブリッジをかけたのは、セーアン・クラウアナスン(Team DSM)。二人は後続に差をつけて逃げ続ける。

セーアン・クラウアナスンが先行してスプリントを開始するが、ジャスパー・ストゥイヴェンがスプリントでは勝っている。

 

後方から集団が追い上げるが、ジャスパー・ストゥイヴェン(Trek – Segafredo)が逃げ切った~。

さすがに、ポッジオの頂上手前800mからのアタックでは、大きく差をあけることは出来ない。しかも、最後は有力選手のお見合いとなってしまうとは。

ジュリアン・アラフィリップは、最後に二人との差を縮めるために自らが引いた。マチュー・ファンデルプールは早めにスプリントを開始して追い込むが、カレブ・ユアンに抜かれてしまう。

誰もが、遅すぎるスプリントでジャスパー・ストゥイヴェンの逃げ切りを許してしまった。逆にジャスパー・ストゥイヴェンはモニュメントの初制覇という素晴らしい結果を得ることが出来た。

これは本当に大きな勝利だ。勇気をもって仕掛けた素晴らしい走りだった。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  STUYVEN Jasper Trek – Segafredo 500 275 6:38:06
2  EWAN Caleb Lotto Soudal 400 200 ,,
3  VAN AERT Wout Team Jumbo-Visma 325 150 ,,
4  SAGAN Peter BORA – hansgrohe 275 120 ,,
5  VAN DER POEL Mathieu Alpecin-Fenix 225 100 ,,
6  MATTHEWS Michael Team BikeExchange 175 90 ,,
7  ARANBURU Alex Astana – Premier Tech 150 80 ,,
8  COLBRELLI Sonny Bahrain – Victorious 125 70 ,,
9  KRAGH ANDERSEN Søren Team DSM 100 60 ,,
10  TURGIS Anthony Team Total Direct Energie 85 50 ,,

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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