多くのレースが中止や延期されていく中、フランスのグランプリ・シクリスト・ラ・マルセイエーズが開催された。
1.1クラスのレースなので、昨年に引き続きワールドチームも6チーム参加する。このレースが開幕戦となる選手ばかりだ。
さて、逃げ切れる選手はいるかな?
Grand Prix Cycliste la Marseillaise (1.1)176.1km
フランスのブーシュ・デュ・ローヌ県を回るコース。ヨーロッパで最初に行われたスペインのClàssica Comunitat Valenciana 1969はコロナの為に短縮されたが、こちらのレースは昨年とほぼ同じ距離。
コースは見ての通り、アップダウンの連続で純粋なスプリンターが生き乗れるレースではない。完全にパンチャー向けのコースだ。だが、逃げは簡単には容認されないだろう。
レース数は少ないし、開幕ということもあり激しいレース展開が予想される。
パレードから始まったので、まだみんなマスクをつけている。
ワールドチームが逃げに入っていない6人が、ラスト80kmで約3分のタイム差で逃げている。力のあるライダーが入っていたら逃がして貰えないだろう。
タイム差が2分30秒まで迫ってきた所で先頭から2人が登りでアタックをかけて抜け出す。
集団はTeam Total Direct Energie、UAE、LOTOが一人ずつ出して追っている。その後ろにはUAEが固まっている。UAEはマッテオ・トレンティンのためだろう。
ロットは、フィリップ・ジルベールとティム・ウェレンスが狙う。
先頭集団は、また6人に戻っている。途中工事車両があり、整理員が手前で合図して無事に通過。
残り62kmでタイム差は1分35秒まで縮めてきた。あと30kmくらいで捕まえるつもりかな。UAEが前面に出てきている。
残り46kmで、47秒のタイム差。あと10キロで捕まる計算だ。
Team Total Direct Energieが、全面で出て追っている。NTTから移籍してきた、エドワード・ボワッソンハーゲンと、クリス・ローレンスのためか。
22秒のタイム差なので、すぐに捕まるだろう。
逃げ集団を残り34キロで吸収して集団は進む。後方は登りでは次々にアシストが切れていっている。
少しの登りでもアタックがかかる。
海をバックにするような感じで、登りで3人が抜け出しにかかる。ロットのジャージはティム・ウェレンスだろうか?
ラスト16kmになって、少なくなった集団からリリアン・カルメジャーヌがアタックする。
リリアン・カルメジャーヌのアタックは、しばらくして捕まってしまう。また、振り出しだ。
アタックはかかるが決まらない。集団はお見合い状態になってしまう。
ラスト16.2kmでアタックをかけた6人が抜けだす。
だが、これもラスト10.9kmで捕まってしまう。一時は16秒までタイム差を開いたが決まらない。
3人が抜け出しそうになるが、まだ集団はすぐ後ろだ。ゴール前10kmでは、もう逃げ切るのは難しい。この後、コースは下りとなるし。
結局逃げは決まらず。スプリントに向かって20数名が突き進む。B&B Hotels p/b KTMがトレインを組んでいる。
スプリンターのブライアン・コカールが残っておりスプリント勝利を狙う。
最後は3人のスプリンターが横一線に並んでゴール勝負!
勝ったのは、オレリアン・パレパントル(AG2R Citroën Team)。トマ・ブタとブライアン・コカールを差し切った。
コース的にはパンチャー向けのコースだったが、最後が下っていた。逃げは決まらないと判断されスプリンターを要するチームがレースを握った感じだ。
これでようやくヨーロッパでの2戦が終了した。この後は、フランスのエトワール・ド・ベセージュが2月3日から開始予定。無事に開催されると良いのですけどね。
リザルト
- オレリアン・パレパントル(AG2R Citroën Team) 4:24:29
- トマ・ブタ(Team Arkéa Samsic)
- ブライアン・コカール(B&B Hotels p/b KTM)
最後のゴールシーンはツイッターの動画でどうぞ。
#GPLM2021
Et c’est @AurelienParetP qui remporte le Grand Prix Cycliste La Marseillaise 2021 🏆Félicitations au coureur 🇫🇷 de @AG2RCITROENTEAM pic.twitter.com/Wy7VollmS8
— Grand Prix Cycliste La Marseillaise (@gplmarseillaise) January 31, 2021
コメント