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2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージ 1級山岳登りゴールを征したクライマーは?

海外情報
Photo credit: Jose Javier Martin Espartosa on VisualHunt
この記事は約19分で読めます。

スプリンターステージを終えて、週末2連続の山岳ステージがやってくる。

第14ステージのゴールは登りとなっており、大きく総合勢のタイムが変わりそうな雰囲気だ。リーダージャージを意図的に明け渡したプリモッシュ・ログリッチが牙をむく時だ。

二つ登場する1級山岳でプロトンは苦しむことになる。

 

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第14ステージ ドン・ベニト~ピコ・ビリュエルカス 165.7㎞

第14ステージ photo lavuelta

 

スタートから50kmは平坦。逃げたいライダーはアタック合戦を繰り広げるだろう。Team Jumbo-Vismaもずっと先頭を引くのは消耗に繋がる。逃げを容認するかもしれない。

最初に3級山岳に登るが、7.7kmどこではない。すでにそれまで長い距離を登っている。

 

  1. 3級山岳  プエルトベルソカナ 7.7km・5.8%
  2. 1級山岳    アルト・コラード・デ・バレステロス    2.9km・13.4%
  3. スプリントポイント アリア ボーナスタイム
  4. 1級山岳   ピコ・ビリュエルカス  14.4km・6.3%

 

1級山岳    アルト・コラード・デ・バレステロス

1級山岳    アルト・コラード・デ・バレステロス photo lavuelta

 

3級山岳から続く1級山岳アルト・コラード・デ・バレステロス。平均勾配は13.4%だが、最大勾配は20%に達する。頂上手前も20%勾配なので、大きくタイム差がつくと追いつくのに無駄なエネルギーを使ってしまう。

 

1級山岳   ピコ・ビリュエルカス

1級山岳   ピコ・ビリュエルカス  photo lavuelta

 

平均勾配は6.3%だが、不規則な勾配の変化でリズムが取りにくそう。ゴール手前数百メートルは15%勾配となるので、総合勢はここで大きく差がつくはずだ。

逃げがゴールまで到達するかは、コントロールするチームによりそうだ。

 

スタート前

https://www.twitch.tv/La_Vuelta ストリーミングより 以下同様

プリモッシュ・ログリッチの今日のアタックはあるだろうか。2日連続の山岳だから、無理はしないと思うけど、登りゴールなのでわからない。落車の影響はないと思いたい。

 

100%でないと語るエガン・ベルナル。平坦ステージで5秒失うことなんて全く問題ないと言う。それよりも今日の山岳だろう。どこまで粘れるだろうか

 

今日の新城幸也の仕事は山岳に入るまでかな。

 

オドクリスティアン・エイキング(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)のマイヨ・ロホは今日守れるか。なんとか、ログリッチに食らいついて貰いたい。

 

第14ステージ スタートでの4賞

  • 総合 オドクリスティアン・エイキング(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  • ポイント賞   ファビオ・ヤコブセン(Deceuninck-Quick-Step)
  • 山岳賞 ダミアーノ・カルーゾ(Bahrain – Victorious)
  • 新人賞 エガン・ベルナル(INEOS Grenadiers)

 

18人の逃げ

巨大な逃げグループが、平坦で集団から離脱を決める。

  1. クレモン・シャンプッサン (AG2R-Citroën)
  2. 二コラ・プロドム(AG2R-Citroën)
  3. ジェイ・ヴァイン (Alpecin-Fenix)
  4. ヤン・トラトニク (Bahrain Victorious)
  5. ダニエル・ナバーロ (Burgos-BH)
  6. アリツ・パグエス (Caja Rural)
  7. ヘスス・エラダ (Cofidis)
  8. イエンス・クークール(EF Education)
  9. シャビエル・アスパレン(Euskaltel-Euskadi)
  10. アルノー・デマール(Groupama-FDJ)
  11. ケヴィン・ゲニッツ (Groupama-FDJ)
  12. トム・ピドコック (INEOS-Grenadiers)
  13. セップ・ファンマルク (Israel Start-Up Nation)
  14. マシュー・ホームズ (Lotto-Soudal)
  15. アンドレイ・シェイツ (Team BikeExchange)
  16. ロマン・バルデ (Team DSM)
  17. ディラン・サンダーランド (Qhubeka-NextHash)
  18. ライアン・ギボンズ(UAE Team Emirates)

 

3級山岳  プエルトベルソカナ 7.7km・5.8%

 

巨大は先頭集団は着々とタイム差を広げる。8分ものボーナスをもらう。

 

18人の中からステージ優勝が出る可能性は高い。

 

集団は、 Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxが引く。逃げを捕まえよだなんて考えは全くない。

 

イネオスのトム・ピドコックはブエルタで初めて逃げにのる。どこまで粘れるだろうか。切れたら、ベルナルのアシストをすれば良いし。

 

3級山岳通過順位は

  1. ロマン・バルデ (Team DSM) 3ポイント
  2. ライアン・ギボンズ(UAE Team Emirates) 2ポイント
  3. アルノー・デマール(Groupama-FDJ) 1ポイント

 

 1級山岳    アルト・コラード・デ・バレステロス    2.9km・13.4%

集団は、Team Jumbo-Vismaが引く展開に代わっている。

 

1級山岳の勾配がきつくなった所でロマン・バルデが前に出てくる。

 

ロマン・バルデは後続を引き離して1級山岳頂上を目指す。

 

ロマン・バルデは、後続を引き離して1級山岳をトップ通過。

    1. ロマン・バルデ (Team DSM) 10ポイント
    2. マシュー・ホームズ (Lotto-Soudal) 6ポイント
    3. アンドレイ・シェイツ (Team BikeExchange) 4ポイント
    4. クレモン・シャンプッサン (AG2R-Citroën) 2ポイント
    5. 二コラ・プロドム (AG2R-Citroën) 1ポイント

これでロマン・バルデは、13ポイントを一日で稼いで、40ポイントに。ダミアーノ・カルーゾを抜いて山岳賞トップに立った。

 

先頭から遅れた、イエンス・クークール(EF Education)とディラン・サンダーランド (Qhubeka-NextHash)が下りで追っている。

更に後ろにアルノー・デマールがいる。何故、スプリンターのアルノー・デマールが乗っただろう。タイムアウトを避けるため? それともスプリントポイント狙いかな。

 

メイン集団も1級山岳を越える。タイム差は9分22秒。山岳賞ジャージのダミアーノ・カルーゾは心中穏やかではないだろう。本当は逃げに入りたかったはず。

 

先頭集団に、遅れていたアルノー・デマールらが追いついた。これでまた18人に戻った。

 

ここでマシュー・ホームズがアタックをかけ3人が先行する。ウィランガヒルでリッチー・ポートについていったクライマーだ。

  1. ダニエル・ナバーロ (Burgos-BH)
  2. マシュー・ホームズ (Lotto-Soudal)
  3. 二コラ・プロドム (AG2R-Citroën)

 

後ろに集団が見えており、3人がこのまま逃げれる感じではない。

 

マシュー・ホームズはバンクで遅れてしまう。

 

2人が先頭に。後続に22秒の差をつけた。

  1. ダニエル・ナバーロ (Burgos-BH)
  2. 二コラ・プロドム (AG2R-Citroën)

 

スプリントポイント アリア ボーナスタイム

スプリントポイントはダニエル・ナバーロが1位通過。

  1. ダニエル・ナバーロ (Burgos-BH) 20ポイント 3秒
  2. 二コラ・プロドム (AG2R-Citroën) 17ポイント 2秒
  3. ライアン・ギボンズ(UAE Team Emirates) 15ポイント 1秒
  4. アルノー・デマール(Groupama-FDJ) 13ポイント
  5. ロマン・バルデ (Team DSM) 10ポイント

 

二人は33秒までタイム差を開く。登りまでは逃げれそうだ。

 

なんと、ここでジェイ・ヴァインがサポートカーに寄りかかってしまい落車。

 

ハンドルが車に引っかかってしまった。

 

ジェイ・ヴィインは立ち上がれない。相当膝が痛そうだ。最も期待してたのに、これは残念。

 

なんと、パンクしたマシュー・ホームズが先頭に追いついてきた。更にセップ・ファンマルクも追いついて4人に。

  1. ダニエル・ナバーロ (Burgos-BH) 
  2. 二コラ・プロドム (AG2R-Citroën) 
  3. セップ・ファンマルク (Israel Start-Up Nation)
  4. マシュー・ホームズ (Lotto-Soudal)

 

だが、なんと、ここで先頭を走っていたセップ・ファンマルクとダニエル・ナバーロが落車してしまう。

 

 

先頭は、二コラ・プロドム (AG2R-Citroën)の単独となる。

 

後続と12秒のタイム差をつけて下り続ける。

 

更に、後続に17秒のタイム差をつけた。

 

追走のメンバーは3人。落車したダニエル・ナバーロもいる。

  1. ダニエル・ナバーロ (Burgos-BH)
  2. アンドレイ・シェイツ (Team BikeExchange)
  3. ライアン・ギボンズ(UAE Team Emirates)

 

追走の3人の中から、アンドレイ・シェイツ (Team BikeExchange)が抜け出す。

 

1級山岳   ピコ・ビリュエルカス  14.4km・6.3%

追走するグループは5人となる。落車したジェイ・ヴァインもいる。ジェイ・ヴァインは膝から血を流しながら走っている。大丈夫なのか?

 

激しく、アタックの応酬をしてふるい落としをする。

 

二コラ・プロドムは後続に50秒のタイム差をつけている。残りは10.1kmあり、このまま行けるとは思えないけど。

 

追走集団はアンドレイ・シェイツ (Team BikeExchange)を間に挟んで8人。

  1. クレモン・シャンプッサン (AG2R-Citroën)
  2. ジェイ・ヴァイン (Alpecin-Fenix)
  3. ヘスス・エラダ (Cofidis)
  4. ケヴィン・ゲニッツ (Groupama-FDJ)
  5. トム・ピドコック (INEOS-Grenadiers)
  6. マシュー・ホームズ (Lotto-Soudal)
  7. ロマン・バルデ (Team DSM)
  8. ライアン・ギボンズ(UAE Team Emirates)

 

残り7.4kmでトム・ピドコックがサポートカーの隊列を利用してアタックをかけた!

 

トム・ピドコックが捕まると、今度はロマン・バルデがアタックをかける。

 

メイン集団はモビスターが引いている。

 

ロマン・バルデの姿が後方に見えてくる。なんというペースで上がっているのか。

 

ロマン・バルデのスビードは群を抜いている。前の二人を捕らえそうだ。

 

ロマン・バルデは一気に抜き去って先頭に立った。

 

二人は全くロマン・バルデについていけない。

 

二人が後続から追いついて追走が4人となる。

  1. アンドレイ・シェイツ (Team BikeExchange)
  2. ジェイ・ヴァイン (Alpecin-Fenix)
  3. ヘスス・エラダ (Cofidis)
  4. 二コラ・プロドム (AG2R-Citroën)

 

追走からジェイ・ヴァインがアタック。それにヘスス・エラダが追走をかける。

 

ロマン・バルデは残り3.3kmで35秒差をつけた。これはステージ優勝に向けて爆走だ。

 

ヘスス・エラダは、ジェイ・ヴァインに追いついた。二人が2位グールプ。しかし、ジェイ・ヴァインは落車していなければ、更に良い走りが出来ていたはずなのに~。

ゼッケンナンバーなんて垂れ下がっている。

 

メイン集団はコフィディスが引く。ギョーム・マルタンのマイヨ・ロホを狙っている。

 

オドクリスティアン・エイキング(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)は、アシストはレイン・タラマエ一人しか見えない。これはやばいぞ。

 

コフィディスは抜け出しに成功。だが、ジュリオ・チッコーネだけがここから先行する。Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのルイス・メインチェスは、ギョーム・マルタンをチェックするためについている。

 

ロマン・バルデは単独で逃げ切ってステージ優勝を決めた!

直前のブエルタ・ア・ブルゴスでステージ優勝した時から調子は良かった。

このブエルタでも落車がなければ、総合でも上位を目指せたはず。これで今シーズンの2勝目。そして山岳賞争いも完全に頭一つ抜け出した。

 

メイン集団は、Team Jumbo-Vismaが先頭を引き始める。

 

ジュリオ・チッコーネは捕まったが、今度はモビスターのミゲルアンヘル・ロペスがアタックだ。

 

オドクリスティアン・エイキングは後方についている。

 

スーパーマン、ロペスは完全に抜け出た。これはタイムを短縮できるぞ。

 

セップ・クスがログリッチを引く、

 

なんとかオドクリスティアン・エイキングは最後尾で粘っている。

 

スーパーマン、ロペスはそのまま単独で上がってきた。

 

ログリッチは、ロペスからわずか4秒遅れで帰ってきた。ほとんど被害はない。

 

オドクリスティアン・エイキングはログリッチから20秒遅れで帰ってきた。2位のギョーム・マルタンには4秒タイムを縮められたが、問題なくリーダージャージをキープ。

まだ、プリモッシュ・ログリッチに対して1分36秒のリードを保っている。果たして明日の山岳ステージでマイヨ・ロホを守れるだろうか?

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第14ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 BARDET Romain
Team DSM 100 80 4:20:36
2
 HERRADA Jesús
Cofidis, Solutions Crédits 40 50 0:44
3
 VINE Jay
Alpecin-Fenix 20 35 ,,
4
 PIDCOCK Thomas
INEOS Grenadiers 12 25 1:12
5
 CHAMPOUSSIN Clément
AG2R Citroën Team 4 18 1:14
6
 HOLMES Matthew
Lotto Soudal   15 1:16
7
 ZEITS Andrey
Team BikeExchange   12 1:19
8
 GENIETS Kevin
Groupama – FDJ   10 1:46
9
 PRODHOMME Nicolas
AG2R Citroën Team   8 2:04
10
 TRATNIK Jan
Bahrain – Victorious   6 2:15
11
 GIBBONS Ryan
UAE-Team Emirates   5 2:26
12
 NAVARRO Daniel
Burgos-BH   4 2:43
13
 SUNDERLAND Dylan
Team Qhubeka NextHash   3 4:02
14
 BAGÜES Aritz
Caja Rural – Seguros RGA   2 5:39
15
 DÉMARE Arnaud
Groupama – FDJ   1 10:03
16
 LÓPEZ Miguel Ángel
Movistar Team     10:25
17
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma     10:29
18
 MAS Enric
Movistar Team     ,,
19
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers     ,,
20
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious     ,,

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 1
 EIKING Odd Christian
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 20 55:03:17
2 2
 MARTIN Guillaume
Cofidis, Solutions Crédits   0:54
3 3
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma   1:36
4 4
 MAS Enric
Movistar Team   2:11
5 5
 LÓPEZ Miguel Ángel
Movistar Team   3:04
6 6
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious   3:35
7 7
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers   4:21
8 8
 YATES Adam
INEOS Grenadiers   4:49
9 9
 KUSS Sepp
Team Jumbo-Visma   4:59
10 10
 GROßSCHARTNER Felix
BORA – hansgrohe   5:31

ポイント賞

nk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Points
1 1
 JAKOBSEN Fabio
Deceuninck – Quick Step     200
2 2
 CORT Magnus
EF Education – Nippo     114
3 3
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma     106
4 4
 TRENTIN Matteo
UAE-Team Emirates     103
5 5
 DAINESE Alberto
Team DSM     93
6 6
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange     92
7 7
 DÉMARE Arnaud
Groupama – FDJ     88
8 25 ▲17
 BARDET Romain
Team DSM     70
9 8 ▼1
 MAS Enric
Movistar Team     69
10 9 ▼1
 BAGIOLI Andrea
Deceuninck – Quick Step     69

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Points
1 2 ▲1
 BARDET Romain
Team DSM     50
2 1 ▼1
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious     31
3 3
 STORER Michael
Team DSM     17
4 4
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers     16
5 5
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious     15
6 6
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma     12
7 7
 ELISSONDE Kenny
Trek – Segafredo     11
8 8
 TAARAMÄE Rein
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     10
9 9
 KUSS Sepp
Team Jumbo-Visma     9
10 10
 CORT Magnus
EF Education – Nippo     8

ロマン・バルデはダミアーノ・カルーゾを大きく引き離した。山岳賞を狙ってこれからもボイントを稼ぐはずだ。

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers 55:07:38
2 2
 VLASOV Aleksandr
Astana – Premier Tech 1:43
3 3
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious 2:26
4 4
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo 5:47
5 5
 ROCHAS Rémy
Cofidis, Solutions Crédits 22:08
6 7 ▲1
 CHAMPOUSSIN Clément
AG2R Citroën Team 31:43
7 6 ▼1
 CRAS Steff
Lotto Soudal 36:21
8 8
 CEPEDA Jefferson Alveiro
Caja Rural – Seguros RGA 44:39
9 9
 MARTÍN Gotzon
Euskaltel – Euskadi 58:04
10 12 ▲2
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers 1:05:25

 

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