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世界選手権シクロで、ワウト・ファンアールトがマチュー・ファンデルプールに追いつかなった理由とは?

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Photo by Amine Rock Hoovr on Unsplash
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2021シクロクロス世界選手権は、マチュー・ファンデルプールがワウト・ファンアールトを押さえて3連覇を達成。2015年優勝を加えると4回目の世界チャンピオンとなった。

だが、これは3周目に起こったワウト・ファンアールトのパンクが原因となっている。それでも、ワウトは3秒差まで迫ったが、砂場で2度の足つきをしてしまう。

好調だったワウト・ファンアールトのならばそれでも、徐々にタイム差を詰めていくことが考えられたが何故、ワウトは追えなかったのだろうか?

その理由について、レース後のインタビューで話しているので聞いてみよう。

 

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自分に失望

パンクして追い抜かれる場面

 

最初の2周の間は、私がスーパーであることは明らかだった。パンクは多くのエネルギーを犠牲にした。

世界選手権ではすべてが自分の思い通りにならなければならない。自分を責めることができるのは、心が折れたことだけだ。なぜかパンクした後、壁を突き抜けられなくなった。精神的にもヒビが入った。

それは僕が慣れているものではなく、それについては失望している。

ゴール後に多くの人に出会ったが、最も合いたいのは家族だったと言う。

ワウト・ファンアールトは、2人の対決の場合には、どちらが最初の一撃を与えるかで決まることが多いと説明した。また、何故追えなかったかの理由についても話している。

 

リードした後に

こちらはマチュー・ファンデルプールが落車したシーン

 

マチュー・ファンデルプールは、2周目に砂場で足を取られてリードされた後、カーブでクラッシュしそうになり、次の高速カーブでは1回転して落車。サドルも壊れてしまい、一気にリードを奪われてしまう。

この時のことをワウト・ファンアールトは話している。

私はコントロールができていたし、望んでいた状況にいた。だが、パンクでチャンスがなくなってしまった。

スピーカーでマチューがパンクしたことについて話しているのを聞いたんだ。かなりのクラッシュだったので、明らかにスパートしてリードを増やした。

あの時点でマチューにプレッシャーをかけていたから、そのせいで彼はミスをしてしまったのかもしれない。

つまり、この時点ではリードしていために有利な状況だった。

ワウト・ファンアールトは3周目の第2ピットエリアに入ったが、パンクに気づくのが遅れてしまっている。

第1ピットエリアを通過している時に、パンクしたことに気づいたのだ。30秒ほど失っただろうと。

リードした時のオーバーペースとパンクに気づくのが遅れたこと。この二つは次の展開にも影響を与えてしまう。

 

吹き飛ばされたエンジン

 

ワウト・ファンアールトは12秒差をつけられたが、4周目と5周目にはタイムを取り戻した。コースの最もタフな部分である深い砂地の区間では、3秒差まで迫った。

だが、次の砂地で2度足を取られてしまいバイクを降りてランニングでバイクを担いでタイムを失っている。

ほとんど、レースに戻ってきた。もう少しで復帰できるところだったが、その後、エンジンが吹っ飛んでしまった。ランニングセクションでは限界を超えてしまった。次の砂のセクションでは2回走らなければならず、ゲームオーバーになってしまった。

橋のところで完全に死んでいたので、もっと時間をかけて戻るために別のアプローチを取るべきだったかもしれない。

頭の中では、一旦マチューと15秒になると、13秒に戻る。少しずつ詰めていけばよかった。そうすれば、彼は僕がパンクする前に持っていたようなコントロールができるようになる。

パンクする前は20秒のボーナスがあった。その場合、マチューはギャップを縮めるために似たようなことをしなければならず、彼はミスをし始めるだろう。

やはり、焦って追ってはミスを犯すことも多い。リードしている場合には自分のペースで走れるけれども、これは仕方のないことだ。

二人の実力差はほとんどない。今回は、パンクという不可抗力とオーバーペースで追ったこと。更に2回砂場で足を取られたことがリードを広げられることに繋がってしまった。

ファンの声援もあれば、また違った展開になっていたかもしれない。心が折れることなく追い続けることも出来たはずだ。来年はファンも戻ってくるだろうし、違う戦いになるのは間違いない。

次は、ロードで二人の対決が続くことを楽しみにしておこう。

 

 

 

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