世界チャンピオン、アレハンドロ・バルベルデは2か月ぶりにレースに出場。
ツール・ド・フランス出場に向けてのコンディションがどうなのか問われるレースだった。
バルベルデでは、この勝利でツール・ド・フランスへのモチベーションが上がったという。強いバルベルデが帰ってきた。
山頂ゴールスプリントは熾烈
まさに、宣伝ポスターの通りの最後の山頂ゴールスプリントとなった。
フランスのピレネー山脈でのオープニングレースはGignacからSaint-Geniez-d’Olt-et-d’Aubracに至る175.5km。
2級山岳を二つ越えて最後は山頂ゴール。
Saint-Geniez-d’Olt-et-d’Aubracの山頂ゴールは登坂距離4kmで平均勾配は8.3%。
レースは4人の逃げから始まる
ラスト15km当たりからMovistarのアシストが順番に先頭固定で引きまくり。
ラスト4キロの登坂が始まって3人いたMovistarのアシストが一人はずれる。
ラスト3キロでねMovistarのアシストが一人になった時点で、バルベルデは、集団後方に下がって回りを伺う。
この時点で総合を狙うライダーが絞られた。残ったのは8人。
Ag2r La Mondialeはレース中に多くの仕事をしたが、エースのトニー・ガロパンはラストスプリントには加われなかった。
Movistarのアントニオ・トゥルギがラスト2キロまで残って先頭を引く。
そこからリベルコ・ウランがアタック。すぐにバルベルデがチェック。
次に、エディ・ダンバーがアタック!
これに、バルベルデとリベルコ・ウランが追走して一時は3人の争いになった。
しかし、3人が牽制していると、イバン・ソーサが後ろを引き連れて、8人の集団に戻る。
エリー・ジェスペールがアタックをかけるが引き離せない。
ラスト1キロからは、アレハンドロ・バルベルデが先頭に立って、後ろをマークしながら登坂。
こうなると、バルベルデの管理下だ。
バルベルデは、周りをマークしながら上がっていたが、ラスト300mでりベルコ・ウランが再度アタック!
これをバルベルデがかわして、追走にはダンパーがはいる。しかし、バルベルデのホイールにつくことは出来たが、まくれない。
バルベルデのスプリントは、あきらかにダンパーの力まかせのフォームとは違い美しかった。
これで、バルベルデは39歳で124回目のキャリアの勝利を飾った。
ツールは、キンタナとミケル・ランダを助ける
「今シーズンで2度目の勝利だ。前年に比べて勝利が少なくなったのは事実だ。
レースからあまりに遠く離れたので、最初のステージを走るのは難しい。
自分の体がどのように反応するのかわからない。チームは素晴らしい働きをしてくれた」
バルベルデは、総合の維持が出来るかはわからないと語っている。
それでも、彼のパフォーマンスに満足することができているので十分だろう。
Rnk | Rider | Team | |
---|---|---|---|
1 | VALVERDE Alejandro | Movistar Team | 4:44:01 |
2 | DUNBAR Eddie | Team INEOS | ,, |
3 | GESBERT Élie | Team Arkéa Samsic | 0:02 |
4 | URÁN Rigoberto | EF Education First | ,, |
5 | GALLOPIN Tony | AG2R La Mondiale | ,, |
6 | SOSA Iván Ramiro | Team INEOS | ,, |
7 | ARANBURU Alex | Caja Rural – Seguros RGA | 0:07 |
8 | TAARAMÄE Rein | Team Total Direct Energie | 0:10 |
9 | CARBONI Giovanni | Bardiani – CSF | 0:34 |
10 | SIVAKOV Pavel | Team INEOS | ,, |
モビスターのアシストは強力でバルベルデのステージ総合優勝も現実味がある。
何より、チームにとっては強いバルベルデが帰ってきた。ツール・ド・フランスでナイロ・キンタナとミケル・ランダのアシストとなれば、モビスターのチーム力はかなり驚異となるだろう。
ツールでのバルベルデの走りに注目したい。
コメント