タデイ・ポガチャルは、12月のトレーニングキャンプで、UAE Team Emirates XRGのチームメイトによるトレインを使ってコル・デ・レートでKOMを獲得した。
12月としては異例のスピードでの練習だ。だが、これは春のプリマヴェーラ、ミラノ~サンレモのための練習にも見える。
これをチームメイトのティム・ウェレンスが違う言葉で表している。
チップレッサを爆速で
Route – Tim Wellens : “Nous ferons la Cipressa en moins de neuf minutes…” #TimWellens #Wellens #UAEEmirates #Pogacar #MSR https://t.co/AZAnDEeMbi
— Cyclism’Actu (@cyclismactu) January 11, 2025
これまでもタデイ・ポガチャルは残るモニュメント、パリ~ルーベとミラノ~サンレモについて意見を述べている。
パリ~ルーベはチャレンジしたことはないが、ミラノ~サンレモについては
- 2020 13位
- 2022 5位
- 2023 4位
- 2024 3位
いいところまで行くのだけど、スプリントではかなわない。毎年最後のポッジョで攻撃をするがティム・ウェレンスの爆速の引きでも全員を落とすことはできていない。
墓場までかかるとタデイ・ポガチャルがいうほど難しいレースなのだ。
これまでも、タデイ・ポガチャルはポッジョではなくてチップレッサで攻撃すると言われていた。だが、ここでは集団を粉砕することができていない。
これを今年は変えようとチーム一丸で取り組んでいる。それがチップレッサの9分切りだ。
チップレッサを仮に単独で乗り切れば、ゴールまでは約24km程度。タデイ・ポガチャルならば逃げ切ってしまうことは可能だ。これについて具体的にティム・ウェレンスが語っているのだ。
イタリアの記念碑ミラノ〜サンレモがチーム内の特別プロジェクトとしてカウントされてますか?
プロジェクト……とは言わないが、チプレッサを9分以内で走ろうと、すでにお互いに笑っている。 ただ、昨年のミラノ~サンレモは、すべてが計画通りに進むわけではないという見本でもあった。
昨年のチップレッサはアイザック・デルトロが途中で切れて、ティム・ウェレンス一人になってしまい、記録では9分26秒。これは過去2番目のタイム。
9分26秒では、40人がクリアーできてしまうタイム。これを9分を切ってあがろうというのがチームの目標だ。
9分を切るスビードを達成するために、すでに12月から高速山岳トレインの走りを練習しているのは間違いない。
チップレッサの最後をタデイ・ポガチャルが20秒のリードを得てゴールまで走り始めれば、ミラノ~サンレモを独走で制するというプロジェクトが完成する可能性は高い。
次のポッジョでタデイ・ポガチャルの登りのスピードよりも速い選手は少ない。2025 ミラノ~サンレモの最終メンバーは、ディエゴ・ウリッシ、マルク・ヒルシが移籍したので昨年とは変わってくる。
誰になるかわからないが最後の引きはティム・ウェレンスとなるかもしれない。この時には、全員を引き延ばす走りを見せないといけない。
果たして、UAE Team Emirates XRGのプロジェクトは完成するのか。最初のモニュメント、ミラノ~サンレモが見ものだ。
コメント