マーク・カヴェンディシュは、2016年のリオデジャネイロオリンピックでエリア・ヴィヴィアーニに続いてオムニウムで銀メダルを獲得している。
東京オリンピックでは、トラック競技でマディソンが競技種目として正式に追加されるので、カヴェンディシュは同種目で出場したいと思っているのだ。
過去に世界選手権で3度も優勝しているマーク・カヴェンディシュとしては得意種目でのオリンピック種目追加は嬉しいニュースだろう。
だが、彼が東京オリンピックに出場出来る可能性は低いと言われている。
2020年マディソンが正式種目に追加
マーク・カヴェンディシュは2005年にロバート・ヘイルズと組んで世界選手権トラックマディソンで初めて優勝。
2008年マンチェスターで行われた世界選手権トラックレースマディソンではブラットリー・ウィギンズと組んで2回目の優勝。
2016年には8年ぶりにコンビを組んだブラットリー・ウィギンズとロンドン世界選手権マディソンで3回目の優勝を果たしている。
マディソンとは
マディソンは2人でチームを組んでポイントを獲得していくポイントレース。各チームの一人の選手だけがレースに参加しているのが特徴。
定期的に各チームは、「タッグ」によって選手交代を行う。タッグは走行を終える選手がこれから走行を開始する選手の手をつないで引くことでスピードを上げていく。
ポイントの獲得方法は2通り。
スプリント周回(10周に1回)で4着以内にポイントが与えられる。
1着5ポイント・ 2着3ポイント・ 3着2ポイント・ 4着1ポイント。
ラスト周回のフニッシュはポイントが2倍
もう一つは、集団をラップすると20ポイント獲得となる。
世界一に何度もなっているカヴェンディシュとしてはオリンピックでも金メダルを狙いたいと思うのは当然のことだろう。
だが、過去の実績だけではどうにもならないのも事実だ。
香港ワールドカップにはマーク・カヴェンディシュは出場しておらず、12月はオーストラリア、1月はカナダのミルトン。2月はベルリンでの世界選手権トラックがある。
現実問題、そんなに出場出来るのかという問題がある。
マディソンの相手を務めるであろう、チームイネオスのオーウェイン・ドゥールだってロードトレーニングがあるので、そんなにチームをあけられないだろう。
さらにイギリスチームの代表になるには、チーム内の選考もある。チームパーシュートでは4人が走るがマーク・カヴェンディシュが入る可能性は低い。
マディソンだけの種目のためにカヴェンディシュを連れていくのは得策ではないのだ。
マーク・カヴェンディシュが東京オリンピックに出場出来る可能性はあるが、現時点ではそのチャンスは少しずつ減少していると言わざるを得ない。
果たして、マーク・カヴェンディシは、東京オリンピックに出場出来るだろうか?
ドアは開いているが、チャンスを切り開くのはとても困難だと言わざるを得ないだろう。
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