ユーロメトロポールツアーは1924年から開催されている。戦時中一時中断されていたが、今年は80回目の開催となる。
初期の頃は、フランスとベルギーの国境を越えていた。2016年より、ステージレースからワンデイレースに変更されている。
2016年優勝は、ディラン・フルーネウェーヘン。それ以来スプリンターが勝利を収めるレースとなっている。果たしてすんなりとスプリンターステージとなるか?
ラ・ルヴィエール~トゥルネー 177.6km

コースプロフィール photo circuitfrancobelge
最初の50kmは、その日の最初の丘陵地帯への準備に過ぎない。短い登りだけど、アップダウンが連続する丘陵で、まずは最初の振るい落としがあるはず。
- スプリントポイント Lessines
- 山岳ポイント La Folie(1.8km・2.8%)
- 山岳ポイント Hameau des Papins(900m・7.2%)
- 山岳ポイント Le Semenil(700m・7%)
- 山岳ポイント LeBourliquet(1.2km・6.5)
- 山岳ポイント モンサンローラン(1.1km・7.7%)
トゥルネーとその周辺の14.5kmのローカルサーキットで、決着となる。
- スプリントポイント フニッシュライン
- 山岳ポイント Col de la Croix Jubaru(1.5km・5%)
- スプリントポイント フニッシュライン
- 山岳ポイント Col de la Croix Jubaru(1.5km・5%)
- スプリントポイント フニッシュライン
- 山岳ポイント Col de la Croix Jubaru(1.5km・5%)
- スプリントポイント フニッシュライン
- 山岳ポイント Col de la Croix Jubaru(1.5km・5%)
登りも距離が短く、最後の山岳頂上からゴールまで10kmあるので逃げ切るのは難しい。最後は、スプリントとなるだろう。
注目されるライダーは
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Cofidis, Solutions Crédits エリア・ヴィヴィアーニ
-
Deceuninck – Quick Step ファビオ・ヤコブセン
-
EF Education – Nippo シュテファン・ビッセガー
-
INEOS Grenadiers ミハウ・クフィアトコフスキ
-
Lotto Soudal フィリップ・ジルベール
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Trek – Segafredo マッズ・ピーダスン
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UAE-Team Emirates アレクサンダー・クリストフ、フェルナンド・ガビリア
-
Israel Start-Up Nation セップ・ファンマルク
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Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux ダニー・ファンポッペル、タコ・ファンデルホールン
-
BORA – hansgrohe マキシミリアン・シャフマン
-
Team Arkéa Samsic ナセル・ブアニ
スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
晴天の中スタート。

リアル・スタートからアタックがかかる。

すぐに、追いついて逃げようとするライダーで一杯に。

コフィディスのトム・ボーリが落車してチェーンが外れている。この後バイク交換。

二人が抜け出るけど、すぐに捕まる。

ファビオ・ヤコブセンはゴールまで残れるかな。

集団から5人が少し抜け出した。集団は見送りみたいだ。

BORAのリュディガー・ゼーリッヒが落車。かなり痛そうだ。彼は、来シーズンからロットに移籍する。

先頭にアンドレア・バスクアロンが、一人で追いついた。
逃げは7人

後ろからアンドレア・バスクアロンが、ジョインして逃げは6人。
- コービー・ホーセンス(Lotto Soudal)
- キース・レイネン(Trek – Segafredo)
- アンドレア・バスクアロン( Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
- チェルネスキー・セルゲイ(Gazprom – RusVelo)
- ロビン・カーペンター(Rally Cycling)
- メルテンス・ジュリアン(Sport Vlaanderen – Baloise)
- トーマス・ボネ(Team TotalEnergies)

Deceuninck-Quick-Stepのイーリョ・ケイセとコフィディス全員で先頭を引く。雨が降ってきたのがいけない。
山岳ポイント La Folie(1.8km・2.8%)

最初の山岳ポイントは、ロビン・カーペンター(Rally Cycling)が1位通過。
山岳ポイント Hameau des Papins(900m・7.2%)

先頭は約2分差で、2つ目の山岳ポイントを越えていく。ポイントには、立て札とラインが引いてあるだけのシンプルなもの。手作り感があっていい感じ。

イネオスも集団先頭に上がってきた。
山岳ポイント Le Semenil(700m・7%)

3番目の山岳ポイントは、ロビー・カーペンター(Rally Cycling)がアタックをかけて1位通過。
山岳ポイント LeBourliquet(1.2km・6.5)

ここもマックス・カーペンターがアタックをかける。

マックス・カーペンターがまたも1位通過。

Team Qhubeka NextHashのミカル・ゴグルがバイク交換。

なんと逃げていたアンドレア・バスクアロン( Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)がパンク。これは痛い。

集団からルーク・ロウがアタックをかける。

ルーク・ロウが逃げるのは珍しい。

だが、ルーク・ロウはすぐに捕まってしまう。

集団は、一度フニッシュラインを越える。ここからゴールまで72.6km。

ウルフパックのヤニック・シュタイムレがバイク交換。

残り69.7kmでタイム差は1分。これから周回コースに入っていく。

集団から、Team Qhubeka NextHashのレイナルト・ヤンセファンレンズバーグがアタック。

これは上手く抜け出たか。

いいペースで走る。

後方から、EF Education-Nippoのジュリアス・ファンデンベルフがアタックを掛けて抜け出してくる。

ジュリアス・ファンデンベルフがジョイン。

二人は良いペースで走るのだけど、集団からは逃げ切れず捕まってしまう。抜け駆けは許さない感じか。

先頭集団の後ろにメイン集団が見えてきた。26秒のタイム差だ。

集団からマッズ・ピーダスンがアタック!

マッズ・ピーダスンは、先頭集団に追いついてしまう。集団を引き連れてジョインするのは、作戦ではなかっただろう。単独で追いつきたかったはず。

これで逃げは消滅し、集団は一塊に。

だが、マッズ・ピーダスンの登りでのアタックで、集団は二分された。

30人いるメンバーがガンガン引いてメイン集団から逃げようとしている。だが、スプリンターをかかえるチームが引かないので逃げられないだろうな。

メイン集団は、Uno-X Pro Cycling Teamや Rally Cyclingが引いている。これでは追いつかないかも。

先頭は30人。主なメンバーを抜きだしてみると
- ドリス・デヴェナインス Deceuninck – Quick Step
- スタン・ファントリヒト(研修生) Deceuninck – Quick Step
- ミハウ・クフィアトコフスキ INEOS Grenadiers
- ルーク・ロウ INEOS Grenadiers
- ミハウ・ゴワッシュ INEOS Grenadiers
- トッシュ・ファンデルサンド Lotto Soudal
- フロリアン・フェルメルシュ Lotto Soudal
- スタン・ヴァントリヒト Lotto Soudal
- マッズ・ピーダスン Trek – Segafredo
- アレックス・キルッシュ Trek – Segafredo
- マキシミリアン・シャフマン BORA – hansgrohe
- ヨルディ・メイウス BORA – hansgrohe
- ナセル・ブアニ Team Arkéa Samsic
- ダニー・ファンポッペル Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
- ユーゴ・オフステテール Israel Start-Up Nation
- ドリース・デポンド Alpecin-Fenix
- オット・フェルハード Alpecin-Fenix
- クロンドロ・ムーリッセ Alpecin-Fenix
- ピート・アレハールト Cofidis, Solutions Crédits
- ディミトリ・クレイス(Team Qhubeka NextHash)
かなり満遍なく乗っている。しかも強力なメンバーだ。
ラスト2周

Alpecin-Fenixは、3人が乗っているのでガンガン先頭を引く。

ここで先頭から二人が抜け出す。二人となると逃げ続けるのは難しい。
- アレックス・キルッシュ(Trek – Segafredo)
- ディミトリ・クレイス(Team Qhubeka NextHash)

ミハウ・クフィアトコフスキがペースを上げる。この引きで先頭2人も捕まえてしまう。

メイン集団は、Groupama-FDJも引く。

後方に集団が見えている。イマイチ逃げの足が揃わない。30人もいると引かないメンバーも多い。

残り11.8kmで20秒まで迫られた。

ロットも逃げたいので必死で引く。タイム差8秒だ。

ミハウ・クフィアトコフスキがまたも、スパートをかける。これで先頭は一時10人に絞られる。

左先頭がミハウ・クフィアトコフスキのグループ。2番目が逃げグループ。その後ろからDeceuninck-Quick-Step先頭で追っている。

Deceuninck-Quick-Stepは、ヤニック・シュタイムレ先頭でファビオ・ヤコブセンを連れて先頭にチャージをかける。

残り6.6km。もう、集団はすぐ後ろだ。ファビオ・ヤコブセンは、ヤニック・シュタイムレの引きで先頭に追いついている。

残り4.7kmなのに誰もアタックをかけない。何故?

24人がゴールに向かう。集団は追いつかないのか?

ここで、Alpecin-Fenixのオット・フェルハードがアタックをかける。

オット・フェルハードはいいペースだ。

だが、残り1.6kmで足を止めてしまう。なんで~。

ウルフパックが先頭に立つ。

今度は、BORAのマキシミリアン・シャフマンが先頭だ。

マキシミリアン・シャフマンが引き終わって、Trek-Segafredoのマッズ・ピーダスンが先頭でスプリント開始!
ファビオ・ヤコブセンは、ベルト・ファンレルベルフに引かれている。

マッズ・ピーダスンの後ろは、ダニー・ファンポッペル。その後ろがファビオ・ヤコブセン!

マッズ・ピーダスンが先頭で藻掻きまくる。

3番手にいたファビオ・ヤコブセンが右にコースを変える。

ファビオ・ヤコブセンが、マッズ・ピーダスンの右側から抜きにかかる。

ファビオ・ヤコブセンが見事にスプリント勝利だ~!
ファビオ・ヤコブセンはゴール後のインタビューで
ヤニック・シュタイムレが最初にギャップを埋め、次にベルト・ファンレルベルフがスプリントのためにうまく配置してくれた。フィニッシュから200mでスタートしたかったが、しばらく足を動かさなくてはならなかった。
誰もが知っているように、右側の柵を越えてスプリントするのはとてもエキサイティングだと思う。私は現在良い足を持っている。ブエルタの時の良い状態が残っている。
1年前に誰がこれを考えたでしょうか?レースできてよかった。ありがたい。とても楽しんでいる。
ファビオ・ヤコブセンはこれで今シーズン7勝目。Gooikse Pijlからは連勝となる。残りはベルギーのワンデイレースが待っている。最後もケガからの完全復活で、有終の美を飾ることが出来るのではないかな。
リザルト
| Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
|---|---|---|---|---|
| 1 |
JAKOBSEN Fabio
|
Deceuninck – Quick Step | 200 | 4:08:32 |
| 2 |
MEEUS Jordi
|
BORA – hansgrohe | 150 | ,, |
| 3 |
PEDERSEN Mads
|
Trek – Segafredo | 125 | ,, |
| 4 |
VAN POPPEL Danny
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 100 | ,, |
| 5 |
HOFSTETTER Hugo
|
Israel Start-Up Nation | 85 | ,, |
| 6 |
BOUHANNI Nacer
|
Team Arkéa Samsic | 70 | ,, |
| 7 |
VAN ROOY Kenneth
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 60 | ,, |
| 8 |
MOZZATO Luca
|
B&B Hotels p/b KTM | 50 | ,, |
| 9 |
JANSE VAN RENSBURG Reinardt
|
Team Qhubeka NextHash | 40 | ,, |
| 10 |
LEROUX Samuel
|
Xelliss – Roubaix Lille Métropole | 35 | ,, |


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