Time Bicyclesは、剛性や重量を損なうことなくフレーム構造の強度を高めるために、「世界最強の繊維」であるバイオベースのDyneemaを組み込んだ初めてのグラベルオールロードADHX(Alpe d’Huez X)を発売。
ブランドは、数十年前にさかのぼる手作りのカーボンバイクで定評がある。数年振りの新しいバイクはロードではなく、グラベルバイクの発表だ。
創設者のRoland Cattinが2014年に亡くなり、同社のペダル事業はSRAMの傘下に入っている。
Time ADHX
ADHXは、編組カーボン構造(Time’s Braided Carbon Structures)製造を利用した、ブランド初のグラベルフレーム。
これは、いくつかのタイプの繊維を組み込むことにより、従来のカーボンプリプレグ構造(樹脂を事前に含浸させたカーボンのシートを使用)よりも優れていると主張されているTime独自の技術を使用している。
これらの繊維の中にはダイニーマ(Dyneema)がある。
Dyneemaは、同じ重量の鋼よりも15倍強く、引張強度は最大43 cN/dtex。それに加えて、非常に軽いので水に浮くだけでなく、非常に高い弾性率(変形に対する耐性)を備えている。
衝撃時にフレームの強度を段階的に増加させるように設計されたダイニーマファイバーは、カーボンファイバーが破損した後も構造的に健全な状態を維持し、バイクが壊滅的な方法で破損するのを防いでくれる。
ダイニーマ補強により、カーボンバイクは、従来のカーボンバイクの従来のより脆い故障モードと比較して、スチールバイクのように曲がることができる。
ただ、ダイニーマはヘッドチューブ、ダウンチューブ、トップチューブの接合部にある「BCSソックス」の内部構造に織り込むだけだ。
そこでは、20〜25%のダイニーマ組成が、クラッシュ時に高い内力に抵抗し、バイクをまとめてライダーをより安全に保つのに役立つ。
Timeの新しいBCSウーブンカーボンADHXフレームは、重量1025g。
タイヤクリアランスは700c x 38cで、実際のタイヤ幅は40mm。もちろん、リム幅によっては、40mmのグラベルタイヤが合わない場合もある。
ADHXは、Deda DCRヘッドセットシステムを介した完全内部ケーブルルーティングを備えている。
ただ、従来のバーとステム、および上部ヘッドセットキャップのケーブルポートでも使用可能だ。
フレームは、機械式および電子式の駆動列と1倍および2倍の互換性があり、取り外し可能なフロントディレイラータブのマウントを覆う滑らかなカバーが含まれている。
12mmスルーアクスル、フラットマウントディスクブレーキ、BB386ボトムブラケット、交換可能なディレイラーハンガー、27.2mmラウンドシートポスト用の整頓された外部アルミクランプを備えている。
取り付けポイントは、メインの三角形の内側にある標準のボトルケージのペアに加えて、トップチューブバッグ用の直接マウントのセットが含まれる。
Time ADHXフレーム スペック
Timeの新しいADHXグラベルオールロードバイクは、現在フレームセットとしてのみ入手可能。
フレーム詳細
- フォーク : HS / HMカーボンBCS、鍛造カーボンドロップアウト
- フレーム : HS / HMカーボン/ダイニーマ©BCS、鍛造カーボンドロップアウト
- ヘッドセット : 半統合および完全統合システム向けのDEDASDCR
- サイズ : XS-S-M-L-XL
- シートポスト : 一体型シートポストクランプ、ø27.2mm
- 配線 : 機械的または電子的
- ボトムブラケット: BB386
- カラー : アンバーブラウン、コバルトブルー、フォレストグリーン、カーボンブラック
- 重量 : 1025g
- 価格 :$ 3,799.00 (約47万円)
Timeの久々のバイクはグラベルでしたね。フレーム素材など、詳しくは公式サイトに出ているのでご覧ください。
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