ツール第4ステージでは、ゴール手前150mまでLotto Soudalのブレント・ファンムールが逃げ続けた。
クリテリウム・デュ・ドーフィネの開幕ステージで見せたようにブレント・ファンムールの逃げは強力だ。
だが、逃げが成功することはそれほど多くない。ブレント・ファンムールはゴール手前まで逃げていて、係員の指示ミスにより勝利を逃したこともある。
ティム・メルリエが勝ったロンド・ファン・リンブルフでのことだ。
Lotto Soudalは、カレブ・ユアンの勝利だけを目指してチームを組んでツールにきた。そのカレブ・ユアンがいなくなったために、チームは目標を失ってしまう。
自由を手いれた共言えるが、突然目標がなくなった場合に各人が逃げ切り勝利に切り替えるのは難しい。それをブレント・ファンムールは次のステージでやってしまうのだから凄い。
世界一の逃げ屋、トーマス・デヘントがブレント・ファンムールについても語っているので聞いてみよう。
ブレント・ファンムールは強くなる
You lose the battle but win experience. Next time. pic.twitter.com/0NmkuDnxzc
— Thomas De Gendt (@DeGendtThomas) June 29, 2021
カレブ・ユアンを失いました。チームのこれからの目標は?
今は全員が自由にアタックできるようになった。しかし、すぐに切り替えることは非常に難しい。
なぜなら、私たちは全く異なる目標を持ってこのツールに参加したからだ。ドメスティックからフリーライダーに急に変更するのは簡単ではない。
それは、他のチームメイトにも言えることだ。彼らは皆、リードアウト・トレインの一員であり、突然、攻撃を開始しなければならなくなったのだから。
このような切り替えは、時間がかかることもあるが、早く終わることもある。ブレント・ファンムールは今日、それを証明してくれた。彼はもう少しで優勝するところだったが、残念ながら逃してしまった。
攻撃はあなたの好きなことですよね?
ロングアタックのセンスは特に重要だ。たとえば昨日はかなり長い間集団をリードしたので、今日の足は本来とは違う感じになった。
ツールでは、序盤の逃げに入るためには相当の実力が必要だ。だが、今日はそれが出来なかった。200kmの距離を前で走るには十分だが、長い逃げには向かない。
その気持ちは今でも持っていますか?
それは確かに可能だ。これは主にジロでの膝の問題が原因で、自宅で1週間自転車に乗らなかった。
ここでスタートすることを決めたのは遅かった。チームの経営陣は、私のフォームが成長していることを知っている。しかし、それは一夜にして起こるのではなく、一週間かかる。
まだ膝に問題がありますか?
行ったり来たりの繰り返しだ。痛みは気にならない。
ブレント・ファンムールについては?
フィニッシュから10キロ離れたところで、彼はまだ1分のリードを持っていた。ただひたすら逃げ続ける人だ。
彼は沈黙しない強さを持っている。それは決して非常に爆発的になることはないが、最後の30kmで、400~450wをブッシュし続ける。
ただ、その時に彼を捕まえるようにしてください。もう彼に何かを教える必要はない。彼は私より強くなる。
世界一の逃げ屋、トーマス・デヘントが認める男。ブレント・ファンムール。このツールで逃げをまた見せてくれるはずだ。当然、トーマス・デヘントも逃げを見せて貰いたい。
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