あまりにも、人間離れした走りをすると皆すぐにドーピングを疑う。
過去に、自転車界であったドーピングによる走りへの疑惑が付きまとうからだ。
タデイ・ポガチャルは休息日のマイヨ・ジョーヌのインタビューをZoomで10分という短い時間で行った。質問は3つだけと厳選されていた。
最後の質問はドーピング疑惑に関する質問。
検査が証明してくれる
💛 @TamauPogi defends the yellow jersey after sixth place on stage 9. He now holds 2’01” lead. #TDF2021 #UAETeamEmirates #RideTogether pic.twitter.com/LsPypzTK3x
— @UAE-TeamEmirates (@TeamEmiratesUAE) July 4, 2021
タデイ・ポガチャルは、第9ステージで優勝したベン・オコナーに、バーチャルながら一時マイヨ・ジョーヌを奪われている。
UAEのメンバーによる引きでは、タイム差はほとんど縮まらなかった。だが、タデイ・ポガチャルはイネオスのペースアップをかわすと、7分30秒のタイム差をゴールでは6分2秒にまで短縮した。
ゴールまでの1.5kmの間だけで、1分30秒も縮めたことになる。ついていけなかったモビスターのエンリク・マスに言わせると、そこに誰もいないかのような走りと形容するほどだ。
第8ステージでも、7分以上あったタイム差を一人で6分まで縮めたのだから、これまでのレースの常識を覆していると言える。
インタビューの最後の質問は、ポガチャルのパフォーマンスに疑問を抱く人達に答える形となった。
私たちには、それが間違っていることを証明するドーピングコントロールが沢山あると思う。
例として、昨日、ステージの前に2つ、ステージの後に1つ、合計3つのコントロールが1日にあった。
これらが、彼らが間違っていることを証明する方法だと思う。
タデイ・ポガチャルは、ジュニア時代から同じパフォーマンスを連日繰り返すことが出来る回復力があった。更に進化しているからこそ、力を発揮できるのだ。
タデイ・ポガチャルは、モン・ヴァントゥのダブルクライミングでは、自ら動かないという。既に試走しており、ライバルの動きをチェックするだけとなりそうだ。
ライバルを圧倒する走りを見せたのは、昨年1回のタイムトライヤルで勝ったと言われていることに対しての答えだ。
全てのレースで自分自身を証明するために、自分に何が出来るのかを世界に示すことだったと言う。
すでに、十二分に証明されたが、残る山岳ステージでも他のライダーに遅れを取ることはないはずだ。
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