UCIは2026年1月1日から、ホイールの最大リム高さを65mmに制限する。
これに対してSwiss Sideが公開書簡を送って用具規則のルール変更についての緊急な再検討を求めている。
6か月前に言われたのでは、すでに開発しているホイールなど使えなくなるので企業にとって大きな損失なのだ。
68mmでも安全と主張
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Swiss Sideは55mm、68mm、80mmのHadron³ Ultimate シリーズを発売したばかり。UCIの通知よりも前から発売が決まっており、今更言われても困るのだ。
65mm以上が使えないとなると、新発売の製品を買う人なんていなくなる。
Swiss Sideは、異なるリム高さのホイールの風洞実験データを提示し、ホイールの安定性、安全性の観点から逆効果になるとも言っている。
公開書簡
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Swiss SideはInstagramで公開書簡も投稿している。
詳細にデータを分析して安全性を訴えている。6か月前に通知されても、すでに開発して発売を待っていた新製品など長年の開発年月が無駄になるり、非常に大きな損失となると訴えている。
一部切実な部分を引用すると
サイクルレースと業界全体は、最終的に製品を購入する最終消費者によって資金を調達している。 サプライチェーン全体が、最終消費者のニーズと需要を中心に構築されている。
アマチュアチームもプロチームも、スポンサーシップと資金援助はすべてこの相互依存の連鎖の一部である。 UCIが、安全性への正当な、定量的な、意味のある影響もなく、わずか6カ月前の通告で、リムの深さを65mmに制限するという一方的な決定を下したことは、サプライチェーン全体、ひいては最終消費者に直接的かつ否定的な影響を与える。
アマチュアやプロのサイクリング・チームを含め、彼らは突然、予期せぬ形で、6ヶ月足らずでUCIロードレースで使用できない可能性のある製品を手にすることになるのだ。
また、小売業者、流通業者、製造業者、ブランドにとっては、開発・生産された製品の価値が低下、あるいは無効となる。 最終消費者に至るまでのサプライチェーン全体にとって、経済的な影響は甚大である。
Swiss Sideは、Decathlon AG2R La Mondiale Teamにホイールを供給。レースで使って貰って宣伝して貰う訳だが、来年から使えないとなると大変なことだ。
ENVEやReserveなどホイールメーカーも65mm以上のホイールを作っている。こちらもレースで使われなくなると大きな損失だ。
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