ツール・ド・フランスが開幕したが、2度の大クラッシュで多くの怪我人とリタイヤが出た。
しかも、第1回目のクラッシュでは、観客がカメラに向いて乗り出していて、トニー・マルティにぶつかって起こった。
大部分のライダーが足止めをされてしまい、その場でTeam DSMのヤシャ・ズッタリンはリタイヤ。
多くのライダーがケガを負った。だが、なんと事故を引き起こした女性は逃げだしたと言う。
ASOは告発を検討
Stay home with opi & omi ! #TDF2021 #Bretagne pic.twitter.com/IddxtE4XOJ
— Francis Latré (@FrancisLatre) June 26, 2021
ゴールまで残り45kmの距離で発生した事故。
ドイツ語で「AllezOpi-Omi」(祖父母に対するドイツの愛情の言葉)を掲げた女性は、完全にカメラを向いており、迫ってくるライダーなど全く見ていない。
これでは、トニー・マルティンも避けようがない。これが連鎖反応となって後続のチームメイトは全員が落車。
更に多くのライダーがケガをしてしまう。レースドクターから治療を受けたのは8人。だが、それ以上に多くの怪我人がいたことは間違いない。
分かっているだけで、リタイヤ3人。21人のケガ人がわかっている。
- UAEのマルク・ヒルシは肩の脱臼
- モビスターのマルク・ソレルは両肘骨折で第2ステージはDNS
- イグナタス・コノヴァロヴァス Groupama-FDJ リタイヤ 頭部外傷
- シリル・ルモネ B&B Hotels p/b KTM リタイヤ 肋骨骨折、頭皮の切断
- ティム・メルリエ Alpecin-Fenix 太もも損傷・足首捻挫
- クリスティアン・ズバラーリ Alpecin-Fenix 唇縫合
- ベン・オコナー AG2R Citroën 左前腕 10針縫合
- ブロワ・コヌフロワ AG2R Citroën 右腕の縫合
- アムントグリンダール・ヤンセン Team BikeExchange 右肘縫合
事故を引き起こしたドイツ人とみられる女性は逃走中で、見つかっていない。とんでもない人だ。ASOは法的処置を考えているが本人がいないのではどうしようもない。
本人が名乗り出ない場合には、追跡されるという情報もある。
観客とライダーがぶつかる事故は、これまでもあったが応援をしている時におきたものであり、今回のように完全にライダーを見ていないという状況ではない。
過去には、2018ツール・ド・フランス第12ステージで観客のカメラのホルダーに当たってニバリが落車。ゴールはしたが骨盤骨折でリタイヤしている。
せっかく、観客が見れる状態でレースが出来ているのだから、節度を持って応援することが大切だ。まあ、大部分のファンはこのようなことはしないのですけどね。
追記
フランスのフィニステールの憲兵隊が司法調査に乗り出している。
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