ツール・ド・フランス第12ステージで、大きな逃げから山でアタックをかけて抜け出したサイモン・イエーツ( Mitchelton-Scott)
2018年のブエルタ・ア・エスパーニャを制覇。2019ジロ・デ・イタリアにも出場したのでツール・ド・フランスは出ないのかと思っていた。
だが、サイモン・イエーツは弟のアダム・イェーツのアシストとしてツールを走ることに。このステージでは逃げても良い日だったので自由に走ることが出来た。
最後は、スプリントで3人の逃げから勝利。彼の乗っていたScott Addict RC Discの紹介です。
Scott Addict RC Disc
サイモン・イエーツの身長は172cm。58kg。大柄な外人の中では小さいほうだ。
そのため彼のバイクフレームは、520mmのトップチューブ。
サイモン・イエーツのネーム入り。
彼の身長でも、170mmのShimano Dura-Aceクランクが使用されているのを見るのは驚くことではない。
おそらくもっと驚くべきことは、フロントエンドを持ち上げて、ステムの下にいくつかのスペーサーを使用していること。
見た目では5mmのスペーサーを2枚入れているみたい。
深いドロップの古典的なバーの形状は、サイモン・イエーツがドロップ内の低い位置ではなく、トップに座っているときは比較的リラックスした位置になることを示唆している。
別角度から見ると、ハンドル形状が良くわかる。ハンドルはSyncros Creston iC SL。
Fizikのサドルが多いプロトンの中で、SCOTTはSyncrosのスペックサドルを使っている。
見た目、水平ではないようです。前下がり気味?
サドルの後ろには、Velon Liveがついている。だんだんと機器が小さくなっている。
これは、NTTのGPSトラッカーでした。
シートクランプは12g。1ボルト式で、シートポストにも優しい構造となっている。
シートポストはFOIL同様の形状。50gの軽量化を果たしている。カット前で142gと軽量。
Team INEOSや、多くのGC候補は、タイムロスを嫌ってリムブレーキを使用することを選択している。
イエーツのAddict RCはディスクブレーキのみだが、それでもUCIの最小重量6.85kgをわずか50グラム上回るだけで済んでいる。
フロントは、140mmローターを使用。
ケーブルの統合とシートステーの削減により、エアロダイナミクスの向上を果たしている。
ハンドルバーステムもヘッドセットに非常にきれいに統合されており、剛性とフロントエンドの空力効率を結合するはずだ。
ステムの近くを持つタイプの人には握りにくそうなハンドル形状ですねえ~。
ハンドル内部を通ってフレームに内蔵されている様子がわかる。
ハンドルバー上部には、3Dプリントによる滑り止め加工がされている。
ハンドルバーのドロップの内側には、Di2サテライトスプリントシフターが入っています。これは、スプリントフィニッシュに役立つことは間違いない。
サイモン・イエーツは、トラック出身なのでスプリントには強い。
サイモン・イエーツはPirelliチューブラータイヤを使用。
Shimano C35 Dura-Aceホイールのセットとペアになっている。
フロントは、スタンダードな53×39。
チェーンセットに統合されたShimano Dura-Aceパワーメーターを使用。
Simon YatesのScott Addict RC Discフルバイク仕様
- フレームセット: Scott Addict RC Disc
- フロントブレーキ: Shimano Dura-Ace R9120、160mmローター
- リアブレーキ: Shimano Dura-Ace R9120、140mmローター
- ブレーキ/シフトレバー: Shimano Dura-Ace R9170
- フロントディレイラー: Shimano Dura-Ace R9150
- リアディレイラー: Shimano Dura-Ace R9150
- カセット: Shimano Dura-Ace R9100
- チェーン: Shimano Dura-Ace R9100
- クランクセット: Shimano Dura-Ace R9100-P
- ホイールセット: Shimano Dura-Ace R9100 C24
- タイヤ: Pirelli P-Zero Velo
- ハンドルバー/ステム: Syncros Creston iC SL
- ペダル: Shimano Dura-Ace R9100
- サドル:シンクロス
- シートポスト:スコットアディクト
- ボトルケージ: Elite Leggero
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