男子エリートの前日に女子エリートのグラベル世界選手権があった。
男子は、ベルキーのフロリアン・フェルメルシュが2度のアタックを成功させて世界王者に。後ろにいたティム・ウェレンス、クイントン・ヘルマンスなどは英国のトム・ピドコックをマークしていた。
世界選手権なので、自国のライダーが有利な場合には、アシストに回るのが定石だ。だが、女子エリートでは、最後のゴールシーンで非常に残念な光景が見られた。
シリン・ファンアンローイの悲劇
The real drama yesterday was at the Women Gravel World Champs where poor Shirin van Anrooij was denied the Rainbow Jersey by her Dutch colleagues. They did a 1-2 with Wiebes and Vos instead of a 1-2-3. God bless women and women cycling! 😍pic.twitter.com/rWIbw95vGy
— Mihai Simion (@faustocoppi60) October 12, 2025
残り12kmでアタックをかけたシリン・ファンアンローイ。ゴール前でもリードしていたシリン・ファンアンローイを同じオランダチームのヤラ・カステラインが追ってしまった。
この動きで、ロレーナ・ウィーベスがスプリントを開始。イタリアのシルビア・ペルシコは落としたが、シリン・ファンアンローイは5着に終わってしまう。
今シーズン、外腸骨動脈の狭窄を修復する手術を受けておりシクロクロスは全休。ロードでは、アシストに徹しており、ジロ・デ・イタリア・ウーマン総合11位が目立った成績だった。
世界王者となれるチャンスは少ない。しかも、強豪オランダチームではアシスト役のシリン・ファンアンローイが勝てることは稀なのだ。とても残念な結果となっている。
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シリン・ファンアンローイのコメント
この数年間、自分はチームプレーヤーだったと思う。同じ国の選手で、世界チャンピオンになることが確実な選手が先頭を走っていたら、その選手に乗せる。なぜ差が縮まるのか理解できない。
他の国の選手もまだいた。それなのになぜ差が縮まるのか理解できない。誰もがタイトルを狙っているのはわかるが、ペルシコも3位に終わったばかりだ。そうでなければ、1、2、3位だった。
最終的には、ここで前に残って世界チャンピオンになるだけの力はあったと思う。世界チャンピオンになるチャンスだったのに、それを奪われてしまった。
のちにヤラ・カステラインはシリン・ファンアンローイに謝っているけれど、どうにもならない。ロードの世界選手権とグラベルは違うけれど、ちょっと展開的には理解しがたい動きだった。
リザルト
Women Elite Gravel Podium 🏆👇
🥇 Lorena Wiebes 🇳🇱
🥈 Marianne Vos 🇳🇱
🥉 Silvia Persico 🇮🇹📸 SWpix#ZuidLimburg2025 #Gravel pic.twitter.com/1PyqsaVQ4G
— UCI (@UCI_cycling) October 11, 2025
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