今、最も強いクライマーの一人としてあげられるTeam Jumbo-Vismaのセップ・クス。プリモッシュ・ログリッチの最後の山岳アシストとして素晴らしい活躍をした昨シーズン。
そのセップ・クスがUAEツアーでついにリーダーとして参戦する。
Team Jumbo-Vismaの今シーズン最初のレースでリーダーに指名されるというのは今シーズンを見越してのことだろう。
総合優勝は第2ステージに個人タイムトライヤルがあるから難しいと思う。期待されるのは、2つの山岳ステージでの走りだ。
プレッシャーはない
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セップ・クスは電話インタビューに答えているので聞いてみよう。
期待やプレッシャーは感じていない。去年よりも精神的な変化があった。証明するものが何もないので、ある意味では楽にだね。シーズンに向けてのプレッシャーはあまり感じていない。
大きな役割を任されるのは気持ちがいいし、ステップアップする準備ができている。
僕にとってはエキサイティングだし、それほど難しくもない。僕にとっては、それを始めるのに適した時期なんだ。
でも、チームは僕に自信を持っているし、僕自身も自信を持っているし、僕がもっともっとリーダー的な役割を果たせるレースが増えてきていると思うんだ。今はその準備ができていると感じているよ。
セップ・クスは何年にも渡って、次のエース候補として期待されてきた。
昨年は、 クリテリウム・デュ・ドーフィネでステージ優勝し、チームリーダーのプリモッシュ・ログリッチをアシストしてツールからブエルタまで山岳地帯を駆け抜けた。
ここでは、セップ・クスが世界最高峰の男たちと戦えることを自ら証明している。
昨年はリハーサル
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チームにとって大きな問題はトム・デュムランの一時停止だ。
ツール・ド・フランスでの共同リーダーの一人がいなくなってしまった。
これにより期待されているのは、セップ・クスのブエルタ・ア・エスパーニャでのステファン・クライスヴァイクとの共同リーダーだ。
ツールでも、リーダーの一人となるのも時間の問題かもしれない。これについても、昨年の経験が役に立つと言う。
昨年は、最高の男たちと毎日そこにいるのに何が必要なのかを学んだ。
自分にとって本当に良いレースだったドーフィネからスタートして、ツールでは高いレベルのハードなフィニッシュをした。そして、すぐにブエルタに行っても良いフィーリングを保つことができた。
その一貫性は本当に良かった。自分にはそれができるということを知っていることは、今年に向けて良いことなんだ。
ログリッチのアシストがなければ、昨年の最も過酷なステージで優勝していた可能性は高い。
タデイ・ポガチャル、リチャル・カラパス、リッチー・ポートらは、ログリッチの後を追いかけ続けた。その前には、セップ・クスが常に最後は引いていた。
ハードなステージのたびに最高のライダーたちと一緒にいることができたことは、進歩していく上で素晴らしいことだ。
決勝の最後の2kmの登り坂での走りを見ているだけで、優勝を目指してレースをする立場になった時の良い経験になる。レースをより理解することができて良かった。
メディアの憶測や関心は高まっているかもしれないが、それは僕のトレーニングやレースのやり方には影響しない。
もっとプレッシャーがかかるかもしれないが、僕にとっては何も変わらないんだ。
セップ・クスがこのまま脚の力に任せていれば、彼はうまくやっていけるだろう。何も恐れることはないし、プレッシャーもない。UAEツアーでのセップ・クスの走りに注目だ。
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