ロードバイクの情報を発信しています!

2022 ロンド・ファン・フラーンデレン クラシックの王様を制したライダーは?

海外情報
Photo credit: Sjaak Kempe on VisualHunt.com
この記事は約23分で読めます。

今年で106回目の開催となるロンド・ファン・フラーンデレン。

英語表記ではRonde van Vlaanderen – Tour des Flandresとなっており、別名ツール・ド・フランドルとも呼ばれている。

クラシックの王様とも呼ばれ、ミラノ~サンレモに続く今年2番目のモニュメントのレースとなる。

 

過去の優勝者は

  • 2021 カスパー・アスグリーン
  • 2020 マチュー・ファンデルプール
  • 2019 アルベルト・ベッティオル
  • 2018 ニキ・テルプストラ
  • 2017 フィリップ・ジルベール
  • 2016 サガン
  • 2015 アレクサンダー・クリストフ
  • 2014 ファビアン・カンチェラーラ
  • 2013 ファビアン・カンチェラーラ
  • 2012 トム・ボーネン
2年連続で勝利したのは、ファビアン・カンチェラーラしかいない。それだけ、勝利するのが難しいレースということだ。

 

 

スポンサーリンク

アントワープ~オーデナールデ 272.5km

コースプロフィール photo rondevanvlaanderen

 

昨年よりも距離は伸びて272.5kmで争われる。最後のアタックポイントとなるオウデクワレモントとパテルベルグの登りは今年も健在。

1回目のオウデクワレモントから18か所の登りが登場。さらに平坦でも石畳の通りは6か所ある。最後のパテルベルグからゴールまで13kmあり、ここで追走グループが前を捕まえるのは難しいとも言える。

今年、これをトップでゴールに向かってくるライダーは誰になるだろうか?

 

18か所の登り

  1. オウデクワレモント Oude Kwaremont (1回目) 2,200m・4.0% 最大11.6%
  2. Kortekeer  1,000m・6.2% 最大11%
  3. Achterberg  1,500m・4.4%   最大14%
  4. Wolvenberg  645m・7.9%   最大17.3%
  5. Molenberg-km   463m・7.0%、最大14.2%
  6. Marlbouroughstraat   2,040m・3.0%、最大7%
  7. Berendries 940m・7.0% 最大12.4%
  8. Valkenberg 540m・8.1% 最大12.8%
  9. Berg Ten Houte 1100m・6.0%、最大21%
  10. Kanarieberg   1,000m・7.7% 最大14%
  11. Old Kwaremont(2回目)2,200m・4.0% 最大11.6%
  12. Paterberg(1回目)360m・12.9% 最大20.3%
  13. Koppenberg   600m・11.6% 最大22%
  14. Steenbeekdries 1,100m・3.1% 最大7.6%
  15. Taaienberg 530m・6.6% 最大15.8%
  16. Kruisberg / Hotond 2,500m・5.0%  最大9%
  17. Old Kwaremont(3回目)2,200m・4.0% 最大11.6%
  18. Paterberg(2回目)360m・12.9% 最大20.3%

石畳の通り

  1. リッペンホーフェ通り(1,300m)
  2. パッデ通り(1,500m)
  3. ホレウェグ(1,500m)
  4. カレルマルテル通り(2,400m)
  5. ジャゲライ(800m)
  6. マリアボレス通り(2,400m)

 

注目されるライダーは

  •  Quick-Step Alpha Vinyl Team カスパー・アスグリーン
  •  Jumbo-Visma クリストフ・ラポルト、ティシュ・ベノート
  •  Lotto Soudal ヴィクトール・カンペナールツ、ティム・ウェレンス
  •  Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux アレクサンダー・クリストフ
  •  AG2R Citroën Team グレッグ・ファンアーヴェルマート
  •  EF Education-EasyPost アルベルト・ベッティオル
  •  Trek – Segafredo ジャスパー・ストゥイヴェン、マッズ・ピーダスン
  •  Alpecin-Fenix マチュー・ファンデルプール
  •  UAE Team Emirates タデイ・ポガチャル
  •  INEOS Grenadiers トム・ビドコック、ディラン・ファンバーレ
  •  Team BikeExchange – Jayco マイケル・マシューズ
  •  Astana Qazaqstan Team ジャンニ・モスコン
  •  Bahrain – Victorious マテイ・モホリッチ
  •  BORA – hansgrohe ニルス・ポリッツ
  •  Groupama – FDJ シュテファン・キュング
  •  Movistar Team アレクサンデル・アランブル
  •  Team DSM ジョン・デゲンコルプ
  •  Team Arkéa Samsic コナー・スウィフト

優勝候補のワウト・ファンアールトは欠場。Israel – Premier Techはチームごと撤退。サガンもいない。

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

昨年は、カスパー・アスグリーンとの一騎打ちで2位。2年前はワウト・ファンアールトとのスプリント勝負で勝利。今年は、背中の不安があるが最後までベストな走りが出来れば結果はついてきそうだ。

 

みんな、かなり寒そうな恰好で走っている。雪は消えているけど、コースの沿道には残っていそうだ。

 

Lotto Soudalのティム・ウェレンスも優勝候補の一人。今日はヴィクトール・カンペナールツと二人でゴールに向けて連携するプレーが見られるかな。

 

ヴィクトール・カンペナールツは、変速をメカニックにいじって貰っていた。後ろのほうから上がっている。

 

タコ・ファンデルホールンは先頭にいるのでアタックをかける気満々のようだ。

 

さあ、オフィシャルスタートだ。

 

長い旅に二人で行くのは少し寂しい。二人はすぐに開放された。

  1. マヌエーレ・ボアーロ Astana Qazaqstan Team
  2. マティアス・イェルゲンセン Movistar Team

 

Astana Qazaqstan Team はどうしても逃げにメンバーを送りたいのだろう。アタックを繰り返しかける。

 

3人が前に出る。また、マヌエーレ・ボアーロがいる。最初の逃げが決まるまでは時間がかかるかな。

 

後ろから、各チームの逃げメンバーが集まってくる。まだ、後ろからタコ・ファンデルホールンも二人で追っている。

 

9人が揃ったが、まだ集団は容認していないのか落ち着いていない。

 

逃げにメンバーを送れなかった、Team DSM、Team BikeExchange – Jaycoなどが逃げたいのだけど、抑えられている。

 

9人の逃げ

集団容認で逃げ決定だ。

  1. セパスチャン・グリニャール (Lotto-Soudal)
  2. タコ・ファンデルホールン(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  3. スタン・デウルフ(AG2R Citroën Team)
  4. マヌエーレ・ボアーロ Astana Qazaqstan Team
  5. トム・ボーリ(Cofidis)
  6. マックス・カンター (Movistar Team)
  7. ルーカ・モッツァート (B&B Hotels – KTM)
  8. Mathijs Paasschens (Bingoal-Pauwels Sauzen-WB)
  9. Lindsay De Vylder (Sport Vlaanderen-Baloise)

 

なんと、ここでタデイ・ポガチャルが落車。Team BikeExchange – Jaycoのキャンボール・スチュワートと絡んでしまった。

 

タデイ・ポガチャルは、すぐに集団に戻ったが右足を伸ばすような仕草をしている。少なからず影響が出そうだ。

 

集団はAlpecin-Fenixのジュリアン・ヴェルモートがずっと引いている。

後ろは、Quick-Step Alpha Vinyl Teamのティム・デクレル、INEOS Grenadiersのベン・スウィフト、UAE Team Emiratesが引いている。

 

ティム・デクレルが先頭交代。これも引きが長いだろうなあ~。

 

 

最初の1時間は、av47.8km/hと速いペース。

 

ディフェンディグチャンピオンのカスパー・アスグリーンは、どこで足をみせるかな。

 

タコ・ファンデルホールンは、手の置く位置を凄く狭くしている。エアロの達人だ。

 

残り184kmでタイム差4分4秒と全く、逃げに余裕を与えない。

 

マテイ・モホリッチとヴィクトール・カンペナールツは集団復帰中。二人共優勝候補の一人だ。あと15kmで石畳なので速く戻ったほうがいい。

 

Team Arkéa Samsicのアモリ・カピオがパンク。すぐに走りだす。今年は、グランプリ・シクリスト・ラ・マルセイエーズでプロ初勝利をあげている。

 

Uno-X Pro Cycling Teamのクリストファー・ハルヴォルセンも後輪のパンク。ドリルで一気にしめて交換だ。

 

集団は早くも、位置取りのために横一列。

 

Paddestraat(1,500m)

先頭は石畳にはいる。これは狭いので集団は大変だ。

 

集団はティム・デクレルが引く。

 

集団先頭はエドアルド・アッフィニが引く。2番手にマテイ・モホリッチが上がっているのだけど、先頭交代要員なのかな?

 

マチュー・ファンデルプールは集団の後方待機。

 

オウデクワレモント(1回目) 2,200m・4.0% 最大11.6%

先頭は4分30秒で、オウデクワレモントに突入。

 

鈴なりの観客の中先頭は進む。

 

集団はBORA – hansgroheとQuick-Step Alpha Vinyl Teamが引く。アタックなしで無傷で通過した感じだ。

 

Achterberg  1,500m・4.4%   最大14%

残り120km。ここも凄い観客だ。タイム差が4分を切ってきた。

 

集団ではカーブで落車が。

  •  ALLEGAERT Piet (Cofidis)
  •  JOHANNESSEN Tobias Halland (Uno-X Pro Cycling Team)

 

登りで渋滞だ。

 

まだ、集団は絞られていない。ティム・デクレルも、まだ先頭を引く。気温が上がって、みんなウインドブレーカーを脱いでいる。

 

Wolvenberg  645m・7.9%   最大17.3%

かなり観客がせり出している。

 

集団後方では落車。Sport Vlaanderen – Baloiseの二人だ。

 

まだ、集団からアタックがかかる感じではない。

 

カレルマルテル通り(2,400m)

なんとAstana Qazaqstan Teamのジャンニ・モスコンはウインドブレーカーがチェーンに絡まってしまった。落車しなくて良かった。

 

マチュー・ファンデルプールが前に姿を現してきた。そろそろ次の動きにはいるのかな。

 

BORA – hansgroheのヨナス・コッホがアタック!

 

Molenberg-km   463m・7.0%、最大14.2%

残り102km。タイム差はまだ3分48秒ある。

 

Alpecin-Fenixの、クサンドロ・ムーリッセがパンクだ。

 

Jumbo-Vismaのネイサン・ファンフーイドンクがアタックだ。

 

完全に抜け出して、ヨナス・コッホを追う。

 

すぐに、ネイサン・ファンフーイドンクはヨナス・コッホに追いつく。

 

Marlbouroughstraat   2,040m・3.0%、最大7%

Trek-Segafredoが集団の前を固めている。

 

Berendries 940m・7.0% 最大12.4%

追走の二人とは、まだ3分13秒離れている。

 

ここはロープが張っているので、安全に走れる。

 

登りで10名程度が前にでた。マッズ・ピーダスンも乗っている強力なメンバーだ。

 

Valkenberg 540m・8.1% 最大12.8%

先頭は、後続に追いつかれることなく9人のまま進む。

 

第3グループの主なメンバーは

  1. イヴ・ランバールト Quick-Step Alpha Vinyl Team
  2. ヤニック・シュタイムレ Quick-Step Alpha Vinyl Team
  3. ゼネク・スティバル Quick-Step Alpha Vinyl Team
  4. ミック・ファンダイク Jumbo-Visma
  5. ベン・ターナー INEOS Grenadiers
  6. イバン・ガルシア Movistar Team
  7. アルベルト・ベッティオル EF Education-EasyPost
  8. マッズ・ピーダスン Trek-Segafredo
  9. アレックス・キルッシュ Trek-Segafredo
  10. マルコ・ハーラー BORA – hansgrohe
  11. オリヴィエ・ルガック Groupama – FDJ

 

ヨナス・コッホとネイサン・ファンフーイドンクも吸収され14名となった。

 

イバン・ガルシアの引きで、この第2集団が出来た。メイン集団は、この逃げをつぶさないといけない。後方には、2019年優勝のアルベルト・ベッティオルの姿も見える。

 

集団で落車だ。かなりの人数がいる。フロリアン・フェルメルシュも落車している。

  •  BEULLENS Cedric (Lotto Soudal)
  •  SHEFFIELD Magnus (INEOS Grenadiers)
  •  DE GENDT Aimé (Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  •  VERMEERSCH Florian (Lotto Soudal)
  •  LAPORTE Christophe (Jumbo-Visma)

 

なんと優勝候補のクリストフ・ラポルトも巻き込まれてしまった。

 

Berg Ten Houte 1100m・6.0%、最大21%

第2集団は、先頭まで1分23秒と迫ってきた。メイン集団も後ろにみえている。

 

ティム・デクレルが仕事終了だ。

 

第2集団は、先頭からちぎれたトム・ボーりを加えて14名。メイン集団から26秒離れている。

 

Kanarieberg   1,000m・7.7% 最大14%

集団からコナー・スウィフトがアタック!

 

これは新たな追走グループが出来そうだ。

 

3人が第3集団として抜け出した。

  1. コナー・スウィフト Team Arkéa Samsic
  2. ティム・ウェレンス Lotto Soudal
  3. ケヴィン・ゲニッツ Groupama – FDJ

 

メイン集団はUAE Team Emiratesのメンバーがいないので、Team BikeExchange – Jaycoが引く。

 

コナー・スウィフトのグループ3人は第2集団に追いついた。

 

残り60kmで後方に第2集団が見えてきた。26秒差だ。この下りで追いつかれそうだ。

 

集団はAlpecin-Fenixが先頭を引き始めた。そろそろ、マチュー・ファンデルプールのアタックがあるかもしれない。

 

Old Kwaremont(2回目)2,200m・4.0% 最大11.6%

先頭では、タコ・ファンデルホールンがマックス・カンターと二人で抜け出した。

 

タコ・ファンデルホールンが先頭だ。

 

後方から追い風を利用して、メイン集団がタデイ・ポガチャル先頭で追いついてきた。タデイ・ポガチャルは、縫うようにして、前のライダーを次々を抜いていく。

 

タデイ・ポガチャルが追走の一番手だ。

 

後ろは、カスパー・アスグリーンだ。

 

タデイ・ポガチャルがタコ・ファンデルホールンを抜いてトップに。

 

トム・ビドコックとマチュー・ファンデルプールは後方。

 

タデイ・ポガチャル先頭で登りを越える。

 

マチュー・ファンデルプールは、トム・ビドコックを抜いて追走にはいる。

 

先頭は、少し抜け出した。

 

これにマチュー・ファンデルプールやトム・ビドコックも追いつく。

 

追いついたマチュー・ファンデルプールは、すぐに先頭で走りだす。

 

Paterberg(1回目)360m・12.9% 最大20.3%

集団で2回目のオウデクワレモントに。

 

トム・ビドコックは端を選んで登る。

 

ここで、ヤン・トラトニクがアタックだ。

 

ヤン・トラトニク先頭で登る。後ろは、マチュー・ファンデルプール。

 

登り切ったところから、ヤン・トラトニクとディラン・ファンバーレがアタック!

 

これは強力な逃げとなった。

 

だが、追走グループは30人はいる。二人でこの人数から逃げ切るのは難しい。

 

Koppenberg   600m・11.6% 最大22%

20秒のタイム差で二人は登る。

 

左側からタデイ・ポガチャル。右からカスパー・アスグリーンが先頭で上がり始める。

 

ここでタデイ・ポガチャルが先頭で登り始める。

 

タデイ・ポガチャル速い。マチュー・ファンデルプールが3番手だ。

 

タデイ・ポガチャル先頭でクリアーし、マチュー・ファンデルプールが番手につく。

 

なんと、カスパー・アスグリーンがチェーン落ちだ~!

 

この後、マチュー・ファンデルプールと、タデイ・ポガチャル。そして、ヴァランタン・マチュアスが前に出る。

 

先頭二人は15秒差で逃げ続ける。

 

先頭二人の後ろに追走の3人が迫る。

 

マチュー・ファンデルプール、タデイ・ポガチャル、ヴァランタン・マチュアスの前に二人が見えてきた。

 

6秒差となった。追いつくのは間違いない。

 

先頭二人は、前に見えているけど、まだ追いつかない。

 

Steenbeekdries 1,100m・3.1% 最大7.6%

ついに先頭2人においついた。

 

ここからどう動くのか。

 

すぐにタデイ・ポガチャルが先頭に立つ。

 

残り36km。この5人で決まるのか。

  1. タデイ・ポガチャル Uno-X Pro Cycling Team
  2. マチュー・ファンデルプール Alpecin-Fenix
  3. ヴァランタン・マチュアス Groupama – FDJ
  4. ディラン・ファンバーレ INEOS Grenadiers
  5. ヤン・トラトニク Bahrain Victorious

 

Jumbo-Vismaは、誰も先頭に乗せることは出来なかった。すでに49秒離れており、これは追いつくのは難しい。

 

シュテファン・キュングは、前にヴァランタン・マチュアスが乗っているのに何故か集団からアタック。

 

このまま5人で最後まで行くとは思えない。このメンバーならばスプリントで勝つのはマチュー・ファンデルプールだ。タデイ・ポガチャルは間違いなくアタックをかけるだろう。

 

ヴィクトール・カンペナールツは、前を目指して踏み続ける。

 

Kruisberg / Hotond 2,500m・5.0%  最大9%

まだ、ゴールまで28kmあるのでここでのアタックはないだろう。

 

マチュー・ファンデルプールが先頭で登る。背中は全く問題ないようだ。

 

ティシュ・ベノート、ヴィクトール・カンペナールツ、シュテファン・キュングなどが前を追おうとするが邪魔をするライダーも多く、まとまらない。

 

追走グループ3人が出来た。ディラン・トゥーンスは抑えるのかと思ったら先頭交代している。

  1. ティシュ・ベノート Jumbo-Visma
  2. ディラン・トゥーンス Bahrain Victorious
  3. シュテファン・キュング Groupama – FDJ

 

残り20kmとなった。タイム差は48秒に。

 

Old Kwaremont(3回目)2,200m・4.0% 最大11.6%

さあ、ここで動きがあるか。

 

ここでディラン・ファンバーレが切れる。

 

続いて、ヤン・トラトニクにヴァランタン・マチュアスも切れた。

 

タデイ・ポガチャル先頭固定で引き続ける。

 

マチュー・ファンデルプールは、全く離れない。

 

二人の勝負となりそうだ。

 

270km走ったあとに、スプリントをするのだろうか?

間違いなく、次のバテルベルグでタデイ・ポガチャルは最後のアタックを繰り出すはずだ。

 

Paterberg(2回目)360m・12.9% 最大20.3%

マチュー・ファンデルプールにかわって、タデイ・ポガチャルが登りを引く。

 

これはマチュー・ファンデルプールが遅れるか?

 

いや、マチュー・ファンデルプールは粘ってタデイ・ポガチャルと共にクリアーだ。

 

30秒のタイム差で、二人はゴールに向かう。残り11kmだ。王への道をひた走る。

 

追走は、ディラン・ファンバーレとヴァランタン・マチュアスの二人。

 

タデイ・ポガチャルとしては、スプリントで真っ向勝負するつもりなのだろう。270km走ったあとだから、どんな足が二人に残っているのかわからない。

あまり、早くマチュー・ファンデルプールが仕掛けると、昨年のようにまくられる可能性だってある。

 

残り5kmのゲートを越えた。ラスト1kmから牽制が始まるだろう。少し雨が降ってきた。

 

二人は、スプリントに向けてボトルと補給食を捨てる。

 

もう、タデイ・ポガチャルは、前に出ない。

 

マチュー・ファンデルプールは完全に足を止める。

 

今度は、反対側にいって足を止める。

 

後ろも追いついてきたぞ。

 

残り300mでも、まだ牽制している。

 

さあ、後ろに追いつかれた。ここからスプリント開始だ!

 

一瞬、ヴァランタン・マチュアスに抜かれた。だが、マチューが藻掻き始める。

 

マチュー・ファンデルプール先頭でロングスプリント!

 

マチュー・ファンデルプールが先頭で、何度も腕を回してゴール~!

タデイ・ポガチャルは、前の二人に囲まれてスプリントが上手くできず手を上げていたけど、もう距離が離れていた。もっと早くスプリントを開始するべきだったかも。

これを自宅で見ているワウト・ファンアールトは、どう思うだろう。自分がいればという感じだろうけど、これは仕方ない。

今年2番目のモニュメントを制したのは、マチュー・ファンデルプールとなった。実に2週間前にロードレースに復帰したばかりなのに。

 

こちらはハイライト動画

 

スポンサーリンク

リザルト

マチュー・ファンデルプールのコメント

彼らは突然戻ってきた。それから自分でスプリントを始めた。特に、タデイが非常に速く乗ったのはオウデクワレモントとバテルベルグだった。

特にパテルベルグでは、荷降ろししなければいけないかと思ったよ。本当に手放す寸前だった。しかし、それを乗り越えなければならないことを知っていた。

パテルベルグの後、本当に回復しなければならなかった。そんな酸っぱいものに出くわしたことはないと思う。それから終わりまで2人だった。

3年連続でそのような状況にあったので、どうしたらよいかをある程度知っていた。

しかし、実際にはタデイとしか仕事をしておらず、他の2人(ディラン・ファンバーレとヴァランタン・マチュアス)とは仕事をしていないので、少し驚いていた。

突然、彼らはかなりのスピードで戻ってきた。私は全力疾走を始めなければならなかった。

一緒に走ったタデイは4位でした。それについては?

ポガチャルが表彰台に上がらないのは確かに残念だ。おそらく彼は今日のレースで最強だった。彼は非常に積極的だ。

彼が私を倒したとしても、私は彼に表彰台を授与したでしょう。すでに数回ここで全力疾走しなければならないことのメリットかもしれません。

パリ~ルーベについてはどうですか?

パリ〜ルーベ?おやおや、こちらを最初に楽しむつもりだ。ここで勝つために助けてくれた人がたくさんいるので、まずは彼らと一緒にお祝いするよ。

 

Rnk Rider Team UCI Time
1
 VAN DER POEL Mathieu
Alpecin-Fenix 500 6:18:30
2
 VAN BAARLE Dylan
INEOS Grenadiers 400 ,,
3
 MADOUAS Valentin
Groupama – FDJ 325 ,,
4
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 275 ,,
5
 KÜNG Stefan
Groupama – FDJ 225 0:02
6
 TEUNS Dylan
Bahrain – Victorious 175 ,,
7
 WRIGHT Fred
Bahrain – Victorious 150 0:11
8
 PEDERSEN Mads
Trek – Segafredo 125 0:48
9
 LAPORTE Christophe
Jumbo-Visma 100 ,,
10
 KRISTOFF Alexander
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 85 ,,
11
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange – Jayco 70 ,,
12
 TRATNIK Jan
Bahrain – Victorious 60 ,,
13
 BENOOT Tiesj
Jumbo-Visma 50 1:02
14
 PIDCOCK Thomas
INEOS Grenadiers 40 1:05
15
 VAN AVERMAET Greg
AG2R Citroën Team 35 1:07
16
 VAN POPPEL Danny
BORA – hansgrohe 30 ,,
17
 LOUVEL Matis
Team Arkéa Samsic 30 ,,
18
 DEGENKOLB John
Team DSM 30 ,,
19
 TEUNISSEN Mike
Jumbo-Visma 30 ,,
20
 ARANBURU Alex
Movistar Team 30 ,,

 

 

 

 

 

コメント

  1. めず より:

    結果が気になっていたので、読んでも面白いハイライトをありがとうございます!

    • ちゃん より:

      めずさん、コメントありがとうございます!
      タディ・ポガチャルは、最初の落車の影響が少しはあったのかも。最後に、タディ・ポガチャルがゴール前で手をあげたのは、最後の100mでスプリントが出来なかったからだとか。
      マチュー・ファンデルプールは、一度クラックしそうになったけど、粘ったのが勝利の最大の要因でしたね。
      また、頑張ってレポートできるようにします!

タイトルとURLをコピーしました