童顔でイケメンのロマン・バルデも32歳となった。
2016年、当時25歳の彼はクリス・フルームに次ぐ2位となり、2017年も総合3位と表彰台を獲得。
沿道では、30年間続いたフランス人優勝者不在の時代に終止符を打つ男として、観衆から喝采を浴びた。
32歳の今、バルデの展望は変わっている。昨年は、念願だったジロ・デ・イタリアに出場したが、2023年はツール一択となる。
自分の名前がタデイ・ポガチャルやヨナス・ヴィンゲゴーのような選手と一緒に語られることがないのは知っているが、それでも彼はツールを視野に入れている。
30代でも可能
ちょっとしたゲームになりつつある。以前は、もっとプレッシャーがあったんだ。ツールでは、年々ステップアップしていた。
今、自分がベストな選手でないことは明らかだし、2、3、4人のベストな候補者の中に入ることもない。だから、戦術の面でも、トレーニングの面でも、若い選手たちに負けないように自分のレベルを上げるために、ずっと頑張っているんだ。
今年は、10回目の母国グランツールへの挑戦となりますね。昨シーズン、ジロ・デ・イタリアでは総合4位でしたが、病気で断念してます。ツールで6位に終わりましたが、2023年ツールはどうでしょうか?
何人かの選手は僕より速く、強いことは分かっている。しかし、ツールでは分からないものだ。昨年は2日間ひどい目に遭ったが、それでも表彰台を目指して長い間戦っていた。
来年はもっと良い脚で、同じ場所にいたい。
昨年のツールでは、2018年優勝のゲラント・トーマスが3位。彼からインスピレーションを受けたと聞いてますが。
彼のパフォーマンスは本当に素晴らしかった。すでにツールで優勝している選手なのに、他の二人(ポガチャル、ヴィンゲゴー)が行くたびに落とされそうになる中、彼は最後の生き残りとして戦った。
本当に感動的なパフォーマンスだった。トーマスは、36歳になってもベストを尽くすことができることを証明してみせたんだ。彼はおそらくツールで優勝したときよりもさらに良くなっていたと思う。
同じく30代のあなたは、この7月にゲラント・トーマスの足跡をたどることができますか?
特に結果を出したいわけではないんだ。ただ、スムーズな準備で挑みたいんだ。
僕はまだGCライダーだと思うし、一年中そのために働いている。もし、6位か7位か8位でフィニッシュしても、できることは全てやったと思えば、それで満足だ。
ロマン・バルデのレーススケジュール
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2月25日 フォーン=アルデシュ・クラシック
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2月26日 ファウンドローム・クラシック
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3月5日 パリ~ニース
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7月1日 ツール・ド・フランス
ロマン・バルデはフランスのレースからシーズンを開始。ツールに合わせて少し遅めの調整となっている。
パリ~ニースのあとのレースについてはこれからだろう。ツール前には、長い高地トレーニングをするかもしれない。
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