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2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ プリモッシュ・ログリッチの逆転は可能なのか?

海外情報
UnsplashHeather Wildeが撮影した写真
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レースが始まる前から、Red Bull-BORA-hansgroheのプリモッシュ・ログリッチは、マイヨロホを手放すことを公言していた。

しかし、それは手渡して良いライダーが逃げた場合だけだ。レースは序盤から33人という大量の逃げが発生。

ベン・オコナーは最初から逃げていた訳ではなく、最初の山岳前にできたジェイ・ヴァインやフローリアン・リポウィッツとともに追走集団から追いついている。

 

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4分51秒はタイム差は万全か

 
 
 
 
 
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ベン・オコナーは、残り62kmで先頭集団からアタック。Team dsm-firmenich PostNLのハイム・レームライズと共に逃げだす。

この時点ですでに4分30秒のリードがあった。残り27kmでハイム・レームライズを切り離し。

最後の3級山岳ラス アベハス峠では、集団の追走と全く変わらないペースで登り、集団に6分31秒というタイム差をつけることに成功した。驚異的な走りを披露したのだ。

とくかく、この日ベン・オコナーが最高のコンデションだったのは間違いない。他チームは今シーズン、ベン・オコナーの調子が良いことを考慮していなかったのだろうか。

2024年シーズン初戦のブエルタ・シクリスタ・ムルシア・コスタ・カリカでは、逃げにのり、最後はティムウェレンスを振り切って独走勝利。

 

続く2024 UAE第3ステージでは、ジェベル・ジェイスの上りで勝利。2秒差の総合2位で終えている。

 

その後も、ティレーノ〜アドリアティコ 総合5位、ツアー・オブ・アルプス総合2位、そしてジロ・デ・イタリアでも総合4位に食い込んだ。

独走すれば、山岳でもリードを保ったまま走れることは2020 ジロ・デ・イタリアで3連続の逃げに乗り、第17ステージでは独走勝利したことでわかっている。

逃がしてはいけない選手だったのだ。

 

セップ・クスの考え

 

2023ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージで逃げ切り勝利し、最終的には総合優勝となったセップ・クスは、今回のオコナーの走りについて以下のように答えている。

 

セップ・クスのコメント

我々は明らかに彼にこれほど大きなリードを与えたくなかった。彼は非常に強いライダーだ。

ブエルタの第6ステージで優勝フライトに乗ることがどのようなものか知っている。ベンも遠くまで行けると思う。彼は今年のジロ・デ・イタリアで4位に終わった。私は彼が長く活躍できると確信している。

 

ワウト・ファンアールトのコメント

最後まで彼がこれほど大きなリードを保っていたことに誰もが驚いたと思う。しかし、コースは非常に曲がりくねっていたので、なぜ彼が先頭に留まったのか理解できた。

コントロールするのが簡単な乗り物ではなかったし、一部のチームは彼を明らかに過小評価している。

 

Red Bull-BORA-hansgroheはフローリアン・リポウィッツを逃げに送り込んでいたが、当初集団けん引を始めたのはBahrain Victoriousだけ。しかも、途中で引くのをやめた。

Red Bull-BORA-hansgroheは、ランキングにフローリアン・リポウィッツが入ることを他チームが嫌うと考えていたようだが、そうはならなかった。UAE Team Emiratesが最後になって引き始めたが、これも遅かった。

大昔に、ランス・アームストロングが40分近いタイム差をつけられたことがあったけれど、有力選手ではなかったことで数ステージで逆転している。

しかし、今回は2021 ツール・ド・フランス総合4位、2024 ジロ・デ・イタリア総合4位の実力者であるベン・オコナー。しかも、個人タイムトライヤルも改善されており、この差を埋めるのは難しいのでは。

1ステージで1分失っても4回までは大丈夫なのは心強い。各チームは山岳で総攻撃をかけないといけない。逆に、捨て身でアタックをかけてくるだろうから、面白いかも。

 

コメント

  1. ソルト より:

    五輪でも好調だったので期待したいですが、本当に総合優勝できるのか不安も大きいですね。
    今日、かなり脚を使ったでしょうし、本人が本気で総合優勝狙うための調整しているかも分からない。
    かつてジロで覚醒したサイモンイェーツがバッドデーに20分以上失ったこともありましたし。

    • ちゃん より:

      確かに、総攻撃を受けるでしょうし、どれだけ持つのか本当にわからないですね。
      山岳で遅れると、2~3分は一気になくなるので、まずは第2週を見てみたいですね。

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